ザ・グレート・展開予測ショー

横島忠夫奮闘記 49〜鬼門の試し〜


投稿者名:ぽんた
投稿日時:(05/ 1/17)

《この門をくぐる者、汝一切の希望を捨てよ。  管理人》

重厚なのか間抜けなのか良く解らない看板を前に横島達一行は佇んでいた。
前日での緊急召集にも関わらず妙神山行きを希望した者達は全員揃っていた。
早朝の集合で時間に来なかった者は置いて行くつもりでいたのだが、全員が時間前に
集合していた。文珠による転移などは一切使わずに電車と徒歩で歩いて来た。

タマモなど少々不満顔だったがこれだけの人数をまとめて転移させる訳にもいかないし、
全員に一度1/1スケールでの妙神山への道のりを体験して欲しかったのだ。
横島・雪之丞・シロ以外は全員肩で息をしている。そんな様子を知らぬげに横島が声を掛ける。

「よお鬼門達、久しぶりだな。ちょっと聞きたい事があるんだがな。」
「「おお横島、久しいの。聞きたい事とはなんじゃ?」」

横島の挨拶を兼ねた質問に鬼門達が聞き返してくる。

「ここにタイガーって大男が来なかったか?」

「おお、その者なら確かに今中で修行しておるはずじゃ、まだ生きておればの。」
「うむ、偶然一緒になったらしいピートという者と一緒に我らの試しを突破しおったな。」

やはりタイガーはここに来ていたらしい。ピートまでいたのは予想外だったが、目的が一緒であれば
不思議な事でもない。エミも唐巣も妙神山での修行を経験しており紹介状を書く資格がある。
冬休み最後の日に来た横島と会わなかったという事は新学期の初日に二人が休みだった時から
ここに来て修行をしていたのだろう。三週間程たつだろうか。
そんな横島の物思いを破るような大声で魔理が鬼門に詰め寄っていった。

「まだ生きてればってどういう事だい?タイガーは無事なのか?」
「さてな、それは我らの預かり知らぬ事。」
「さよう、一旦この門をくぐった以上は修行の果てに命を落とすなど珍しくも無い事。」

横島は鬼門達の言い分を聞きながら、改めて妙神山という場所、その存在の意味と特異性を実感していた。
横島にとってはもうひとつの我が家のような感覚があったので忘れがちだったが、横島とて最初の修行で
死にかけている。2度目の修行に至っては、それこそ三途の川でメドレーリレーを泳げるくらいには
死にかけた。心が壊れかけていた時期でもあり、はっきりと覚えていない部分もあるが最高峰の修行場
というのは伊達ではない。だがそれと納得できない者もいる。

「だったら直接アタシが確かめる。そこをどいてくれ。」
「それはならん、この門を通りたければ我らの試しを受けてもらおう、この右の鬼門と」
「左の鬼門の試しに見事合格してみせよ。」

横島は、ああ昔もこんな事あったなあ、などと呑気に考えていたが中学生達は息を呑んで成り行きを
見守っている。特にタマモは驚いていた。タマモにとっては横島のもう一つの家という認識しか無かったのだ。
それがここまで敷居が高いというのが意外だった。これが普通なら横島の方が規格外という事になる。
横島にとってはタイガーの消息が解っただけでも収穫だったのだが、魔理はそれだけでは気がすまない
らしい。口出しするつもりは無かったが、それが出来ない者もいる。

「待ちなさい一文字さん、貴女一人では無理です。私も闘います。」
「チッ、勝手にしろ!」

弓が水晶観音を発動させて魔理の横に並び、魔理は拳に霊気を集中させて鬼門を睨みつけている。
頭に血の昇った魔理に弓が引き摺られる形になっている為、二人共冷静さを欠いている。真正面から
力押しするつもりなら、まず勝ち目は無いだろう。それで合格出来るなら赤坂家の人間が多数合格したはずだ。

「あ〜あ、ありゃ駄目だな。」
「雪之丞にもそう見えるか?」

溜息混じりに雪之丞が洩らすのに横島が尋ね返す。だが中学生達にはそれが解らないらしく
口々に尋ねてくる。闘う前から結果を決め付けるなどこの二人らしくない。

「伊達先生、どうして闘う前から結果が解るんですか?」
「そうでござる、まだ一合も交えてござらんのに。」
「ああ?解んねえなら黙って見てろ、そうすりゃ解る。」

雪之丞にとっては自明の理なのであっさりと質問を切り捨てるが、横島はもう少しだけ弟子には親切だった。

「二人共よく見て、鬼門は首から下だけだろう?頭はどこにある?なら弱点は?」

不動とシロは熱心に横島の話を聞いている。最後まで教えてはくれずヒント程度だが後は自分で
考えろという事だろう。タマモだけがあまり熱心ではない。タマモにとって妙神山は自分を歓迎
してくれた場所であり、横島にとって身内ならタマモにとっても同様だ。従って敵として見るのは
抵抗がある。だがそれとは別に九尾の妖狐の怜悧な頭脳は相手の弱点を弾き出す。

「頭が別って事は、目を一時的にでも潰せば敵を認識できなくなるって事でしょヨコシマ?」
「あ、そうか!タマモって頭良い〜♪」
「ふ・ふん、そういう知恵は良く回るんでござるな。」

タマモの分析に素直に感心する不動と負け惜しみの滲むシロ、と反応はそれぞれだが納得はしている。
していないのはタマモの方だ。鬼門の弱点は解っても攻撃する気になどとてもではないがなれない。
そんなタマモを宥めるように横島が声を掛ける。

「とりあえず皆、喉が渇いたろ?休憩しようよ、雪之丞はどうする?」

下界で買って来た飲み物を出しながら一同に休憩を薦める。今回はハチミツ入りのレモン風味の
ドリンクを大量に買い込んでいる為心配無い。闘いの行方に興味があるらしい弟子達も渋々と
ではあるが地面に座り込んで飲み物を手に取っている。雪之丞も後ろ髪を引かれるような様子で
あったが、この場で出来る事は無い、と思い輪に加わる。

3〜4分程たった頃、決着はついていた。誰の目にも明らかだ。

「どうやらここまでのようだの。」
「勝手な事言うな!アタシはまだギブアップなんかしてねえぞ!?」
「だがその様子では最早闘えまい?命の無駄遣いは感心できんぞ?」


総ての体力を削り取られた魔理が諦めきれずに吼えているが、弓はもう少し冷静だった。
今更ながら自分達の戦法のまずさを思い知っていた。正面から闘って勝ち目が薄い以上戦略を
考えるべきだった。魔理がそういうタイプでない以上、尚更弓がそうするべきだったのだ。
そう考えながらも最後の体力と霊力を温存している。何かこの状況を打開する手段がないかどうか
必死に考えを巡らせていた。だがその時に、

「何事ですか?騒々しい。」

その言葉と共に門が内側から開けられる。妙神山管理人である小竜姫が姿を現した。
鬼門達にとってはもう決着はついている、ちょうど良いタイミングだった。
だがまだ魔理は負けを認めていない。

「おお小竜姫様、たった今未熟な修行者を選別したところです。」
「勝手な事言うなって言ってんだろうが!関係無えのは引っ込んでろ!」
「その通りです、ここは私達の闘いの場、関係無い方はお引取りを。」


小竜姫の正体に気付かない二人が思いのままにブチまける。だが小竜姫の登場を見て横島
が動いた。横島にとっての優先順位など決まりきっている。

「ああ小竜姫様!相変わらずお美しい、お久しぶりです。」
「あら横島さん、久しぶりですね。今日は随分と大勢のようですが?」

横島のいつもの挨拶に小竜姫が普通に返している。弟子達にすればそれまで冷静に闘いを解説していた
横島がいきなり豹変したので驚いていた。これが横島の師匠か、とまじまじと見詰めている。

「ああ小竜姫様、俺にも弟子ができたんで、紹介しようと思いまして。」
「貴方が?弟子を取ったんですか?では私にとっては孫弟子という事になるんですね。
紹介して下さい。」

弓と魔理の事を完全に無視して話が進んでいく。横島が目で合図したので、闘いの行方を
気にしながらも駆け寄って来て自己紹介する。

「初めまして!拙者、横島先生の一番弟子、犬塚シロでござる!」
「僕は横島先生の二番弟子、不動明音、よろしくお願いします。」

元気良く挨拶する二人の後ろからタマモがゆっくりと歩いてくる。

「久しぶり小竜姫さん、パピリオとおじーちゃんは元気?」

タマモの口振りに顔馴染のような様子が見て取れて二人が驚いたような目で見ている。
そんな様子にタマモも悪い気はしないのか、得意そうにしている。

「二人共変わりありませんよ、良く来てくれましたね、パピリオも喜ぶでしょうどうぞ中へ。」
「いや、それよりタイガーは無事なんですか?」

横島が最も気になる事を尋ねてみた。弟子達の方はといえば目の前で敗れつつある先輩達が気になって
誘いに乗る訳にもいかない。自分達は何もしていないのだ。

小竜姫にとっては武林の一門は家族も同然という考えがある。横島が認めた者達ならば問題無い。
それほど横島に対する信頼は厚い。だが弟子達にしてみればそうはいかない。
妙神山の敷居の高さ、そしてそこでここまで特別扱いされている横島の特異性、自分達が特別扱い
されているのは横島故だというのが嫌が応にも伝わってくる。それではあまりに申し訳無い。

「無事も何も、タイガーさんならこれから修行の仕上げに入る処ですよ、貴方と雪之丞さんが
倒した相手を一人で倒せれば今回は終了です。」

小竜姫の言葉を聞いて魔理が安心したような表情になるが、横島と雪之丞が二人掛かりで倒した相手と
一人で闘うとなれば安心してばかりもいられない。だがそんな魔理に雪之丞が近寄り声を掛ける。

「二人共それくらいにしとけ。このままじゃ勝ち目が無い事は解ったろう?」


雪之丞の目から見ても勝敗は明らかだが命があればやり直せる。弓はまだ闘えそうだが魔理はもう限界だ。
負けた悔しさをバネに再挑戦すれば良い。その時はもう少し冷静に闘えるだろう。
だが雪之丞の思惑と関係無く動いた者がいた。

「ヨコシマ〜〜〜!」ドゴァッ!


今回は他に気を取られる与件があった事もあり、完全にノーガードで喰らってしまった。
ものの見事に吹き飛んで行く。周囲からすればここまで見事に人間が吹き飛ぶ姿など見た事も無いだろう。

「来たんなら早く中に入るでちゅ、何グズグズしてるんでちゅか?」

二人にとってはいつものやり取りだ、少々?乱暴だが親しみに溢れる挨拶に苦笑混じりに
頭を撫でてやっていたが、パピリオを見て逆上した人間が一人だけいた。

「あれは・・・あの時の魔族?ならば今こそカリを返します。六臂砲!」

弓にとっては忘れられない屈辱、闘う姿勢も取れずにやられてしまったのだ。
温存していた力の総てを攻撃に変え、パピリオに向かって解き放つ。
横島は慌ててパピリオを背中に庇い、弓の攻撃を霊気の盾で防ぎ続ける。
弓は最後の力を総て注ぎ込むように攻撃してくるが、当った処でパピリオには何の効果も無いだろう。
むしろその報復を弓が受けて怪我をする方が心配な為パピリオを庇っているにすぎない。


中学生達は弓のいきなりの豹変に驚いていた。詳しい事情などタマモでさえ知らないのだから尚更だ。
三人の目には横島が攻撃を受けているようにしか見えないが、この二人の実力差は知っているので
心配するまでも無い。小竜姫も一応驚いてはいたが、パピリオが以前何をしたかはだいたい聞いている。
おそらくその時の怨恨だろうが横島が間に入っている以上、ほどなく収まるだろう、と心配はせずにいた。


そして、しまった、と歯噛みしたのが雪之丞だった。パピリオと弓の経緯を完全に失念していた。
雪之丞自身あっさりとやられたクチなのだが、南極でそのカリの一端は返している。
そして今は妙神山で保護されており、横島にとって身内同然ならそれで良いぐらいにしか考えてなかった。
だがあれだけの屈辱を弓が忘れるはずがない。事前に説明しなかった自分のミスだ。
こんな全力攻撃が長く続くはずもないので、やんだ時に割ってはいるしかないだろう。

やがて弓は力尽きてその場に立ち尽くしていた。

「そこまでだ、あの嬢ちゃんはもう敵じゃねえ、やめとけ。」
「ッ!貴方は!あの屈辱を忘れたのですか!?」

自分のは水に流したし弓のは忘れていた。だが正直に言うのは火に油を注ぐようなものだ。
その辺りは誤魔化して端的に事情を説明するしかない。

「とにかく、蝶の嬢ちゃんは今じゃ妙神山の保護下にある。ついでに横島の身内同然だ。
同時に両方を敵にまわすつもりか?」


脅迫の材料に使われた横島としては苦笑するしかないが、パピリオが怒りだす前に解決した方が
良いのは間違い無いので黙っていた。今は単純に庇われた事を喜んで腰の辺りに抱きついているが
言葉で挑発でもされて弓を敵として認識されたら厄介だ。


一方脅迫された弓の方としては、横島にすら手も足も出なかったのにその上妙神山の神族など
考えただけでゾッとする。何故魔族が横島の身内同然なのかは気になるが後で雪之丞に聞けば解るだろう。

「一文字も今日の処はタイガーの居場所と無事が解っただけでも良しにしとけ。」
「でも!今からアンタらが二人掛かりで倒した相手と闘うんだろ?心配だよ!」

何やらこれからタイガーが闘う相手がとんでもない強敵だと思い込んで心配しているらしいが
雪之丞にとっては秒殺した記憶しかない。しかも修行を受ける前にだ。確かにタイガーの能力は
近接戦闘向きではないが、ここでそれなりの修行を受けた後なら遅れを取るような事も無いだろう。

「二人掛かりって言うより一体づつ分担しただけで大した時間も掛からなかった。
順番に相手するんなら問題無えよ、心配すんな。」


実際に闘った雪之丞の言葉には説得力があり、少しだけだが不安は薄れた。
負けを認めるのは悔しいが、負けっ放しでいるつもりもない。
鍛え直して再度挑戦するつもりだった。

「二人共今日はもう帰れ、俺が送っていく。 横島!そういう訳だ、そっちの連中は
お前が中で面倒見ろよ。」

雪之丞に帰るように言われた事に異存は無い、自分達は負けたのだ。
しかもこの不器用な男が気を使って付き添ってくれると言う。
その事自体は嬉しいのだが納得いかないのが中学生達への処遇だ。
誰も何も言わないが自分達が阻まれた試しも受けずにあっさりと中に入るなど許せるものではない。

そんな高校生達の不満のこもった視線を受けて不動が一歩進み出た。

「小竜姫様、僕達にも鬼門さん達の試しを受けさせて下さい。」
「そうでござる、拙者達だけズルはいかんでござる。」
「あら二人共がんばってね、私はやらないから。」

熱血な二人の発言に水をかけるようにタマモが横から口を挿む。
横島のもう一つの家に入る為に鬼門と闘うつもりなどない。
高校生達が不満げに睨んでいるが知った事ではない。あんな力押ししか出来ないのが悪いのだ。

「そんな事言わないで手伝ってよ、タマモの頭が頼りなんだからさ。」
「臆病風に吹かれた狐になんか用は無いでござる、せいぜい隅っこで震えているでござるよ。」

不動の懇願やシロの挑発にも応じないが、不動にしてみれば目の前で高校生二人が負けたのを
見ている以上、同じ二対二では不安だった。鬼門の試しの主旨からは完全に逸脱しているが
元々知らないので気付きようもない。シロにとっては自分の活躍を横島に見てもらうチャンス
とばかりに張り切っているだけであまり深い考えはない。
ただ自分達だけが横島のおかげで贔屓されるのが公平ではないと思っただけだ。

「貴女方はここでの修行を望むのですか?」


小竜姫が当然の質問をしてくる。もしそうなら厳しく臨まなければならない。
横島の弟子ではなく一介の修行者として接する必要が出て来る。

「違います、まだ僕達には早過ぎるのは解ってます。ただ先生のお蔭で僕達だけ
あっさりと中に入れるというのがちょっと・・・」

自分の力も弁えずに無鉄砲な事を言い出した訳ではないらしい。
先に敗北した二人に気を使ってのことだろう。

「横島さんの身内であれば私の身内でもあります。入る資格には充分ですよ?」
「でもそれは、凄いのは先生であって僕達じゃないですよね。だからせめて胸を張って
中に入れるようになりたいんです。」
「そうでござる、いつでも胸を張って大道を歩むのが武士の生き様でござる。」

ようするに横島の弟子として相応しい事を自他に証明したいのだろう。
そういう考え方は小竜姫も嫌いではない。だがこの二人では勝算は薄い。
正式な試しでないならば、もう少し勝算を上げてから挑ませてやりたかった。

「タマモさん、貴女も手伝ってあげてはどうです?」
「えっ?」


タマモとしては驚くしかなかった。まさか小竜姫から勧められるとは思わなかったのだ。
だが自分に加勢するよう言ってきたという事は二人では勝ち目が無いと判断したのだろうか。
二人共心から師として横島を慕っているし、今では横島を中心に据えた群れの仲間だとも
思っている。だが鬼門を敵にまわして傷つけるのは気がすすまない。

だが小竜姫の言葉に逆らうのもまずい。何せ横島は心酔しきっている。
タマモへの溺愛と小竜姫への心酔の板挟みなどシャレにもならない。
結局タマモに出せる答えは一つしかなかった。

「解ったわよ、二人共ちょっと耳を貸して。」

不動とシロを呼び寄せて小声で何やら話し合っている。その様子を見ていた雪之丞は
振り返って弓と魔理に帰るように促した。

「闘いの行く末が気にならないのですか?」
「そうだよ、負け惜しみに聞こえるかもしれないけどアイツら強いぜ?」

二人が口々にそう問い掛けてくるが雪之丞の返事は明快だった。

「勝負の結果は見なくても解る、あの三人の勝ちだ。」

二人にしてみれば信じられない、いや信じたくないと言った方が良い。
自分達の力は中学生にも劣るというのか。

「心配しなくてもアイツら一人々々となら互角以上に闘えるぜ。」

言われている意味が解らない、自分達の方が強いなら尚更あの三人に勝ち目は無いはずだ。

「要は闘い方次第って事さ、横島が色々と入れ知恵してたしな。」

雪之丞の言葉を裏返せば自分達の今の力でも勝つ方法はあるという事だ。
尚更闘いの様子が見たくなり留まる事を提案してみた。だが、

「カンニングは良くねえぜ?お前らなら自分で答えに辿り着くはずだ。ちなみにあそこの
最短記録は美神の大将が2体同時に相手取っての8秒だそうだぜ。」

その記録のあまりの凄さに声も出ない。いくら美神が強くても8秒とは尋常ではない。
美神で思い出したが、先日横島が謎かけのような事を言っていた。

「もしや先日横島さんの言っていた、最高と最強の違いに通じるものがあるのですか?」
「・・・確かに答えの一つには通じるだろうな。」

雪之丞が更なる混乱を呼ぶような事を言って来る。
これはジックリ考える必要がありそうだ。

結局この会話を最後にして三人は下山していった。



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(あとがき)
思ったより話が進みませんでした。もうちょっと行けるかと思ったんですが・・・
ところでタイガーとピートの試しや修行の詳しい話って皆さん読みたいですかね?
もしそういう方が多そうなら、次かその次あたりで書いた方が良いでしょうね〜。

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