ザ・グレート・展開予測ショー

横島忠夫奮闘記 48〜優しい先生〜


投稿者名:ぽんた
投稿日時:(05/ 1/16)

横島は赤坂家から逃げ出した後、明日妙神山に行く事を検討していた。前日に聞かされた内容が
頭の片隅に残っていたからだ。昨日の光景を思い起こしてみる。




週末までの間、放課後で空いている時間を利用して弟子達に修行をつけていたら、雪之丞が高校生達を
連れてやってきた。弓かおり・一文字魔理・氷室キヌの三人で修行をする者、見学の者それぞれらしい。

「前に横島に頼まれてたしな、不動っつったか、今の実力を見せてみろ。霊能でも体術でも良いぞ。」

雪之丞が不動に修行をつけてやる事にした為、弓を連れて合流したらしい。

「じゃあ、得意な体術で、お願いします伊達先生!」
「せ・先生、(初めて呼ばれたが悪くねえな)よし!好きなように攻めて来い。」

雪之丞が言い終わった瞬間に不動が攻勢に出る。右膝外側を狙い左のローを走らせる。雪之丞が軽く足を
上げて脛受けすると、すかさず右のハイが顔面狙いで飛んで来る。綺麗な対角線攻撃で雪之丞は感心
しながら一歩下がってかわす。ハイキックが空振りに終わると、勢いのまま体を回転させて左の肘が顔を
めがけて来る。バックステップで避けると次は腕を伸ばしてそのまま左のバックブローだ。これをスウェー
でかわすと、思い切り踏み込んで右ストレートが上体を反らしきった雪之丞に襲い掛かる。

全く絶え間の無い攻撃に自然と顔を綻ばせながら、ヘッドスリップでかわし懐に飛び込んだ。

ビシッ!

鈍めの音が響いて不動が後に飛びずさり、額を抑えて涙目になっている。

「い・痛いです、伊達先生。」
「そりゃそうだろう。好きに攻めて来いとは言ったが、反撃しないとは言ってない。勝手に思い込んだ
お前の油断だ。安心しろ、俺が狙うのは額だけだ、デコピンのみで行くからガードを考えながら攻めてみろ。」

雪之丞が心底楽しそうな声で忠告する。不動は頭をひとつ振ると再び攻めかかるが何をやっても通じない。
更に額しか狙わない事が解っているのにどうしても防げない。終いには風邪をひいたように額が熱を持つ。

「せ・先生、おデコが腫れ上がってます、熱いです。」
「そうだろうな、で?ツライからもうやめるか?」

「いいえ、これが少女から女になる痛みってヤツですね。先生、僕を女にしてくれてありがとう!」
「ちょ・ちょっと待て!」

不動のとんでも無い言い草に雪之丞が腰砕けになる。すぐ側には弓がいるのだ。

「隙ありっ!」

霊気を盾状に収束して投げつけるが、収束するまでの時間が掛かりすぎあっさりとかわされる。
それだけでなく、そのかわされた盾が後にいた弓に当りそうになった。完全に予想外だった為、反応
できない弓に直撃する寸前、横島が咄嗟に割り込み受け止めた。はじくのでもなく、防ぐのでもなく、
不動の盾を手の平に乗せ霊波を散らして消し去った。これで勝負は水入りになったが弓が収まらない。

「体術勝負と言っておきながら不意打ちで霊力攻撃とは卑怯ではありませんか?」

弓としては騙し討ちのようなやり方で雪之丞を狙うのに義憤を感じ、自分が反応できなかった私憤を
交えて抗議の声をあげる。だが、

「「卑怯じゃない!」」

雪之丞と横島の声が重なる。不動に至っては卑怯と言われた意味が解らない。

「実戦に卑怯なんて言葉は存在しない。」
「弓さん、いい加減慣れようよ。」

雪之丞と横島の声に、弓は今更ながら甘さの抜けない自分を否応無く自覚させられ声も無い。

「お前に卑怯な真似をしろとは言わんが、卑怯なテを知ってれば対応もできるだろう?いい加減割り切れ。」
「頭では理解しているのですが・・・」

雪之丞の言葉に弓が不承不承といった感じで同意している。まだまだ先は長そうだ。

「俺も雪之丞のやり方を参考にするか。よし!来いシロ、何でもアリだ。」

二人のやり取りを見ていた横島がシロに声を掛け稽古を始める。シロは霊波刀を出し、いつも通りに
初手から全力で斬りかかる。後の事など考えない無呼吸の連撃だ。
横島は受け止めようとはせずに、総ての攻撃を受け流した。その為度々シロの態勢が大きく崩れる。
横島は何度か故意にその隙を見逃していたが一向に改まらないので背後に回りこんだ。
シロの右肩に手を置くと、焦りながら左手で額を庇いつつシロが振り向く。

ぷにっ・・・

シロの頬に横島の人差し指が食い込み、半ばアッチョンブリケな顔になる。一瞬呆然とした顔になるが
状況を把握できると、一気に人外の跳躍力で飛びずさる。

「ううぅ〜、せんせえ話が違うでござるよ〜。」

シロが悔しそうな顔で言い募るが。

「デコピンと言った覚えは無いぞ。勝手に判断したお前が悪い。」

結局そのまま中断して講話の時間のようになった。シロは頬を、不動は額を押えている。

「不動さん、だったかしら?ヒーリングするからじっとしてて。」

不動の痛そうな様子を見かねておキヌが駆け寄ってくる。だが不動にとっては出血もしてないような傷に
治療など必要とも思えなかった。なので断ろうとしたのだが、一層おキヌの剣幕が険しくなる。

「何言ってるの!?女の子なんだから顔は大事にしなきゃ駄目よ?良いからジッとしてなさい!」
「ふ・不動?おキヌ殿に逆らっちゃいかんでござる。」
「その通りだぞ?いいから言う事聞いとけ。」

普段は慈愛の天使だが、一旦怒ると非常に怖い。それを知るシロと横島が慌てて言葉を添える。
不動としても二人にそう言われてはおとなしくするしかない。

「へえ、ちょっとづつ痛みがひいていく。ありがとうございます、氷室先輩、でしたよね?」

ヒーリングの初体験に驚きながらもお礼を言う事を忘れない。
そんな不動を見やりながら弓が考えていた事を口にする。

「何と言いますか、その、こう、もっと緊迫した空気というか、緊張感というか、そんな雰囲気の中で
修行というものはするものだと思っていたのですが、随分リラックスしているのですね。」

弓としては実家での修行を思い出しながらのコメントだったが、横島や雪之丞にとっては心外な言われよう
だった。自分達が修行した時は命懸けだったので緊張どころの話ではなかったが、中学生にはまだ早い。

「肩の力は抜いた方が動きは良くなるだろう?」
「人生にはギャグも必要だしね。」

雪之丞の言い分には頷けるが、横島の主張には断じて同意できない弓が抗議する。

「修行にそんなものは必要ないでしょう?」
「そう?さっき唯一雪之丞が隙を見せたのはギャグにコケたからじゃなかった?」


確かにそうだがあれは偶然のようなものだ。同じ手段は二度と通じない。どんな時でも通用するだけの力を
身につけるべきではないのか、そう横島に意見してみる。

「それが正論だよ、実戦で常に自分より弱い相手とだけ戦えるのならね。それに二度通用しなくても
一度目で当れば良い。同じ相手と二度戦う事は極端に少ない、普通はどっちかが死体になるからね。」

横島のリアリティーのあり過ぎる述懐に弓は相手の実戦経験の多さに思い至る。いったいどれほど多くの
死線をくぐればこんな事を何でもない事のように言えるようになるのか。何時になったら自分はそこまで
辿り着けるのか。ふと横を見ると雪之丞が当然だ、と言うように頷いている。この男も同じ程の死線を
くぐって来たのだろうか、普段はぶっきらぼうだが時折不器用な優しさを見せる事もある。ツライ経験を
数多くした分優しくなれたのだろうか。その時不意に気になりはじめた事があった。

「ま・まさか、雪之丞も実戦の時にギャグを?」
「やるかっ!」


雪之丞としては心外過ぎる言われようだった。横島から喰らった事はあるが自分がやった事は無い。
だがああいう呼吸の外し方もあると解れば次からは対応できるようになるが、自分がやろうとは思わない。
人には向き不向きがある。だから敢えて弓に卑怯技をやらせようとは思わないのだ。

「ちょうど良い、こないだのお前と横島の闘いを解説しとこう。あれは前回のGS試験の時の準々決勝の
第一試合を途中まで完全に再現したものだった。これがどういう事か解るか?」
「・・・どういう事です?」

「お前は最初から最後までコントロールされてたって事だ。どれだけ実力差があればそんな事が出来る?」
「・・・・・・・・・・」

「試験の時の対戦相手はお前が喰らった初撃の後にベタなギャグで追撃まで喰らったが、天才的な使い手
だったから何とか引き分けまで持ち込めたがな。」


横島は雪之丞の自画自賛的な解説を苦笑混じりに聞いていた。確かにあれ以来似たような攻撃は雪之丞には
通用しない。その対戦相手とやらの正体をバラそうかとも思ったが、おキヌが目で合図してくるのでそれも
できなくなる。その時タマモが何か気になる事があるような顔で話し掛けてきた。

「ねえヨコシマ、今度赤坂の家に行くのよね?」

タマモがずっと気になっていたらしい事をきいてきた。

「気は進まんが一応約束しちまったからな。」

横島としてはそう答えるしかない。だが心配そうな顔の弟子達が気になった。

「赤坂はそんなに根に持つような性格ではござらんが・・・」
「でもあれ以来、赤坂はあんまり僕と喋らなくなったんだよね・・・」

二人に不安になるような事を言われるが、ここで自分が不安な顔をすれば余計に心配させる事になる。
横島としては強がってみせるしかない。

「ま・まあ、そう心配すんな。大丈夫、いざとなったら逃げるから、俺の逃げ足はオリンピック級だぜ。」

自慢にもならないような事を堂々と言い切る横島に、一同は何も言えなくなる。
その時にそれまで沈黙していた一文字魔理が口を開いた。

「なあ、横島  サンよ、あんたタイガーの居場所を知らないかい?」

横島としてもタイガーの事は気になっていた。ピートと同時期に姿を消して以来音信不通なのだ。
自分の彼女にくらい連絡を取っているだろうと思っていたのだがこの口ぶりだと違うらしい。

「しばらく連絡出来ないけど心配いらないからって電話があったんだけど・・・」

その連絡以来一度も電話もかかってこないらしい。魔理が電話しても電源が入っていないか電波の
届かない地域にいるらしく、全く連絡が取れず心配になってきたそうだ。
今の日本で充電が出来ない場所というのは無いだろうし携帯の電波が届かない場所もそれ程多くはない。
だが国内でなら一箇所だけ横島も知る場所がある。

「なあ雪之丞、ひょっとして・・・」
「ああ、かもな・・・」

雪之丞も同じ事を考えていたらしく消極的ながらも同意してくる。

「横島さんの考えてる事ってまさかあそこの事ですか?」
「ああ、じゃないかと思うんだけど・・・」

おキヌにも想像がついたらしい。だがこんな思わせぶりな会話を目の前でされた方はたまらない。

「なんか心当たりがあんのかい?おキヌちゃんも知ってるなら教えてくれよ!」
「私からもお願いします。最近の一文字さんは、何と言うか、らしくないのです。」

魔理の懇願に弓が言葉を添える。なんのかんのと批判的な態度を取ってはいても魔理の事が心配らしい。
心の中では親友だと思っているのだろう。

「可能性のひとつでしか無いんだけど、妙神山にいったんじゃないかと思う。」
「「「「妙神山?」」」」

魔理・弓・シロ・不動の声が唱和する。妙神山と言えば半ば伝説とも言える最高峰の修行場だ。
霊能者であればいつかは自分も、と思う者も少なくない。

「タイガーはそんなとんでもないとこに行ったって言うのかい?」

魔理が驚いたように聞いてくる。横島としても確信がある訳ではないが、タイガーは正月の時の
横島とピートの闘いを見ている。あれで何も感じないような男ではない。可能性は高いはずだ。
妙神山に行くべきか、とも思うがタイガーが言わなかったのであれば知らないふりをするべきだろうか。

「別に難しく考える必要は無えだろ?俺達は別件で行くだけで、そこにアイツがいてもただの偶然だろ?」

横島の考えを見透かしたように雪之丞が言って来る。確かに偶然妙神山に行って、再会するという形を
取るなら問題無いだろう。もしも空振りに終わってもパピリオは喜んでくれるだろうし、無駄にはならない。

「そうだな、今度行ってみるよ。」
「おいおい、まさか一人で行くつもりじゃねえだろうな?俺だってアイツの事は心配じゃ
あるんだ、俺も一緒に行くぜ。」

横島は無駄足になる可能性も考えて一人で行くつもりだったが、雪之丞も行く気になっている。
雪之丞であれば妙神山の馴染みでもあるし、それも良いかと思っていると、

「なあ、もし行くんならアタシも連れて行ってくんないかな?」
「最高峰と謳われた修行場なら是非とも私も行ってみたいですね。」

魔理の願いに弓も乗ってくる。妙神山と聞けば興味が湧くのも無理はない。

「私も行くわよヨコシマ?おじーちゃんにも会いたいしね。」
「伝説の妙神山なら拙者も行ってみたいでござる。」
「あの、僕もついていっちゃ駄目ですか?」

タマモ・シロ・不動もそれぞれリクエストしてくる。結局全員で行くしかなさそうだった。

「解ったよ、行く時は全員に連絡するから都合が合えば一緒に行こう。」

結局この言葉で妙神山ツアー御一行様が形成されることになった。




横島の脳内で回想シーンの上映が終了しフィルムが巻戻される。
改めて今日の赤坂家への訪問と併せて考えると明日妙神山に行ってみようかという気になる。
だがそれ以前に家庭訪問の時の自分の振る舞いに問題が無かったかどうか気になりだした。
ちょうど赤坂家からの帰り道に知り合いのいる場所があったので相談してみたくなった。


{魔法料理 魔鈴}

「魔鈴さん、今時間は・・・って無茶苦茶忙しそうですね?」
「はい?なんですか横島さん?今ちょっと手が放せなくて。」

夕食時の営業時間の前とあって魔鈴はその支度におおわらわだった。
横島は自分の都合だけで訪問した事を申し訳無く思い、その詫びをしたくなった。

「あの何か手伝いましょうか?」
「え?本当ですか?助かります、今日は予約が多くって。」

手伝うと言っても横島に出来る事は限られている。何度か料理を習っていても、客に出せるような
レベルではない。従って食材の切り出しがメインになる。野菜の皮を剥き、魔鈴の指示に従い
アッシュ、ポッシュ、コンカッセなど料理に応じた切り方で次々に切っていく。それを魔鈴が片っ端から
調理していくとアッと言う間に仕込みが終わっていく。結局開店まで一時間程残して総ての準備が完了した。

「ふう、助かりました横島さん、今日はいつもの週末より予約が多くってギリギリだったんですよ。
生徒に助けられるようじゃ先生失格ですね。」
「たまには良いじゃないスか、包丁使うの上手くなったっしょ?って言うか大変な時は呼んで下さいよ?」

タマモの為の料理を教えてくれる魔鈴は横島にとっては恩人だ。困っているなら放っておけない。
手伝えば料理の勉強にもなるし躊躇う理由など無い。

「それはありがたい申し出ですけど、横島さんだって忙しい人でしょう?」
「そりゃ毎日は無理ですけど、週末に一時間づつくらいなら平気ですよ。」


魔鈴にとってはメリットのある話だが横島には何のメリットも無い。他人の事ばかり優先するのは
あまり良い傾向ではない。自分の事を蔑ろにし過ぎてしまう。もう少し自身に優しくしても良いのでは
ないかと思えてくる。だが今ここで急に言っても納得しないだろう。それなら少しづつ時間を
かけて諭した方が効果がある。その為にはこの申し出を受けた方が機会が増えるだろう。

「解りました、ではありがたく申し出を受けさせていただきます。ところで今日来た本来の目的は?」
「あ、いけねえ忘れてた。相談があったんでした。」


横島は本来の目的を思い出し魔鈴に赤坂家での出来事の一部始終を話して聞かせた。
特に最後の方は早く逃げたい一心でかなり慌てていた為、軽はずみな事をした可能性もある。
魔鈴であれば冷静な判断力を持っているし、その優しい人柄は信頼できる。何より横島は自分の手に余る
事で他人から知恵を借りる事を恥とは思わない。無論頼りっぱなしは良くないが魔鈴には相手から頼りたく
思わせる不思議な包容力がある。その魅力には抗い難い。

「何と言うか・・・どこからツッコめば良いのやら見当がつきませんね。」

総ての話を聞き終えた魔鈴の第一声がこれだった。横島はいったい自分の何がマズかったのか
解らないので恐る恐るその事を尋ねてみた。

「横島さんはこれでその家の方々と縁が切れたと思っているようですが、全くの逆です。
と言うよりわざわざ自分から相手の興味を掻き立てたようなものです。」

そう言われても見当がつかない。気魂の刃に関しては既に素子が会得しているので問題無いはずだ。

「特に最悪なのは妖刀を祓った事です。刀剣の類のお祓いが難しいのはご存知でしょう?」

ご存知どころの話ではない。実際に妖刀に体を乗っ取られた事もあるし何よりあの美神ですら
刀剣の類は厄介だと言っていたのだ。だが今の自分には簡単な事だし何より目の前に困っている
人達がいた。それを見て見ぬフリをするなど横島には出来ない。

「話を聞くとどう少なく見積もっても億単位の仕事です。しかも炎精と水精の連続召喚で祓ったと
言うのであれば5億と言っても法外ではありません。」

しかもそれを片手間に行ったとあっては相手の興味は嫌が応にも高まったはずだと言われてしまった。
実際に片手間で済んだ事であるし、そんなに大した事とも思っていなかっただけに戸惑いを禁じえない。

魔鈴としては頭痛がする思いだ。横島は自分の特異性を知らな過ぎる、これは問題だろう。

「ふう、・・・横島さん貴方は自分への評価が低すぎます。色々と知らなければいけない事が多そうですね。」

横島としても自分に色々と欠点があるのは自覚している。だが自分では気付けない欠点を
目の前の女性なら教えてくれそうだった。

「色々と教えて下さい魔鈴先生、頭悪い生徒っすけど見捨てないでもらえると嬉しいっす。」
「生徒を見捨てる先生なんかいませんよ。もしいたら先生などと呼ばれる資格などありません。
キッチリ教えますから言う事聞かないと、めっ!ですよ?」

魔鈴がイタズラっぽく微笑みながらそう言ってくる。言うに事欠いて、めっ!、は無い
だろうとは思うが不思議と何の反感も感じない。これも魔鈴の人柄のなせる技だろうか。
つくづく自分は周囲の人々に恵まれていると思った。
横島はもう一人の優しい師匠の事を思い起こしていた。
無性に小竜姫に会いたくなってしまった。やはり明日妙神山まで出向く事にしよう。




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(あとがき)
あっさりと妙神山には行きませんでした。どうしても魔鈴さんが書きたくなっちゃって・・・

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