君ともう一度出会えたら(ラスト・エピソード)
投稿者名:湖畔のスナフキン
投稿日時:(05/ 1/10)
『君ともう一度出会えたら』 −ラスト・エピソード−
そこは、荒廃した世界であった。
海は荒れ狂い、荒地に積もった砂埃が風に乗って舞い上がり、太陽の光をかすませていた。
その荒地の一角に、かつて都市であったと思われる廃墟があった。
砂埃でかすんだ太陽が照らし出すその廃墟の中に、男が一人立っていた。
屈強な肉体をもつその男は、ぐるりと周囲を見渡した。
しかし、彼の他に生きて動く者の姿は、何一つなかった。
ただ、かすんだ太陽が、彼と彼の敵が引き起こした破壊の跡を照らし出すばかりであった。
男は悲しみに満ちた目で、この地に繁栄した文明の残骸と、戦禍の中で死んでいった無数の死体を見つめ続けていた。
……
……
……
男は種族の中でも、一・二を争うほどの力をもっていた。
またその一方で、男は類まれなる知性をも備えていた。
男は己が持つ力と知性でもって、世界に多様な生物を作り出していった。
彼が作った生物は繁殖して数を増やし、世界中に満ち溢れていった。
だが、彼と彼の種族には、強大な敵がいた。
その力は完全に拮抗しており、互いに相手を滅ぼすことは不可能だった。
争いは、片方の種族が生み出した生物や社会を、もう片方の種族が侵食していくという形で続いた。
その争いはエスカレートしてハルマゲドンを引き起こし、そして世界の死滅へとつながるのが常であった。
……
……
……
男は破滅した世界で決意をした。二度と、この悲劇を繰り返してはならないと。
だが運命は、彼の望みが果たされるのを拒んだ。
新たな世界が生まれるたびに、対立と抗争が繰り返され、ハルマゲドンが何度も繰り返された。
男の決意は揺るがなかったが、世界が破滅するたびに、彼の心に大きな傷が刻みこまれていった。
……
……
……
その後、幾度か世界の生成と破滅が繰り返されたあと、状況に変化が訪れた。
永久に続くかと思われた二つの種族の敵対関係が、緊張緩和の方向へと向かったのである。
そのときの世界は、今までのどの世界よりも多種・多様な発展を遂げていた。
これらを無に帰するのは惜しいという声が、両種族の穏健派の中から出てきたのである。
その声は両方の種族で主流となり、共存を目指す方向に傾いていった。
しかしこの動きは、男にとっては受け入れ難い内容であった。
今の世界の生物は多種多様とはいえ、彼の目からみて不十分な進化であった。
また、人間が築いた社会は、彼の目からすれば不完全極まりなく、汚れ腐りきっているとしか思えなかった。
この腐った社会を維持するために、邪悪な立場であり続けるということは、彼には到底許容できなかった。
彼はむしろ、滅ぶことを願った。
だが彼には、敵との戦力バランスを保つため、強制復活という運命が課せられていた。
男は、その束縛から逃れることを願った。
また同時に、世界の有り様を根本から変えたいとも考えていた。
男は悩み続けた末に、ある決断を下した。
それは、数千年にも及ぶ、長き戦いの始まりでもあった……
……
……
……
》》Vespa
深夜に私は、隣で寝ていた彼のうめき声を聞いて、目を覚ました。
上半身を起こして、彼の顔を覗き込むと、額から大量の冷や汗が流れ出ていた。
私はナイトガウンを羽織ると、台所でタオルを濡らして、彼の顔の冷や汗をぬぐった。
「……べスパか」
「うなされていました。大丈夫ですか、芦様?」
先ほどまで、ベッドでうなっていた彼──芦グループ・総帥 芦優太郎──が、目を覚ました。
「ご気分は?」
「あまりよくないな。酒を頼む、べスパ」
「はい」
私は棚からグラスを取り出すと、ウィスキーと氷を入れて、ベッドにもっていった。
彼は一口飲みと、グラスをベッドの脇のテーブルに置いた。
「……夢を見ていたんだ、べスパ」
「どんな夢だったんですか?」
「夢の中で、私は神……いや、魔といった方がいいかもしれんな。
とにかく、強大な力の持ち主だった。
そして高い理想をもち、それを実現しようという熱意に溢れていた。
だが、彼を取り巻く環境圏が、その実現を許さなかった。
絶望した彼は、全世界を相手に戦いを挑み、そして滅んでいった。
そんな夢だった」
その話を聞いて、私はギクリとした。
忘れているはずの前世の記憶が、戻ろうとしているのだろうか……?
私は彼の頭の後ろに手を回し、自分の胸にかき抱いた。
「べスパ……?」
「悪い夢を見ていたんです。忘れてください、私の胸の中で」
しばらく、そのままの姿勢でいると、彼の体の緊張が徐々にほぐれていくのがわかった。
「ありがとう、べスパ。もういいよ」
彼は私の胸から離れると、私の肩に手をまわした。
「べスパ。一つ聞きたいことがあるんだ」
「何でしょう、芦様?」
「古来より魔族は人と契約を交わし、見返りと引き換えに願い事をかなえると聞いている。
だが君は、私から何も見返りを得ようとしない。なぜなんだ?」
私は顔を上げると、彼に口づけをした。
「あなたのことを愛しているからでは、いけませんか?」
「嬉しいよ、べスパ」
抱き寄せられた私は、彼の胸に顔をうずめる格好になった。
「べスパ。もし私が、この世を去ったらどうする?」
「決まってますわ。また、あなたに会える日を待ちます」
「私があの世にいるのにか?」
「人は生まれかわるんです。何十年、何百年先かわかりませんが、この世に生まれたときに
また会いにいきますから」
彼は私の頭に手を置くと、髪の毛をクシャリと撫でた。
「そうか。でも生まれかわった私は、きっとがっかりするだろうな」
「なぜです?」
「君の初めてを、味わえなくなるからさ」
その言葉を聞いた私は、自分の頬がカアッと熱くなるのを感じた。
「でも、嬉しいよ。君みたいな女と、次の世までつきあえるのなら」
「今生だけの契りと思わないでくださいね。未来永劫、あなたにお仕えしますから……」
ふと私は、千年かけて恋人と再会した、魔族の女のことを思い出した。
また、失った恋人を求めて、過去へと戻った男のことを思い起こした。
彼らに負けない恋をしたい──それが今の私の願いであった。
「いったいこんなところで、何しとるんや、キーやん?」
「ええ。ちょっと気になることがあって、下界の様子を少々」
「神族の最高指導者が覗き見か? ええ趣味しとるのー。どれどれ……
ああ。人間に転生したアシュタロスと、べスパやないか」
「べスパが脇でしっかりガードしてますから、芦優太郎がアシュタロスの転生だとは、
誰にも気づかれていないようです」
「それにしても、仲睦まじいこっちゃ。見ているこっちが、恥ずかしくなるわい」
「ところで、横島君の方はどうですか?」
「修業が終わるまで、あと百年くらいかかりそうな感じや。
けれども、神魔のバランスっちゅう面では、よほど大きな事件でも起こらん限り、ワイらで
調整しとれば大丈夫やろ」
「仕事の方はどうです?」
「ようやく本人にも、魔神の自覚が出てきたみたいやから、簡単な仕事を回しとる。
早いとこ仕事を覚えてもらわんと、こっちの負担ばかり増えてかなわんわい」
「デタント情勢下で生まれた魔神ですからね。彼にはこれからも、頑張ってもらいましょう」
「今まではワイらだけが苦労してきたんやから、これからは楽させてもらいましょ。
ほいじゃ、キーやん。この辺で失礼しますわ。ブッちゃんたちにも、あんじょう言うといてな」
「また、次のコンペで会いましょう」
(君ともう一度出会えたら──完)
【あとがき】
やっと話が終わりました。
最初に投稿したのが、2003/6/4ですから、(ログの日付ではそうなってます)
約1年半かかったことになります。
この話を書き始めたきっかけについてですが、この話を書く前から、ルシオラをヒロインと
したSSを何作か書いていました。
ルシオラが横島の娘という設定ではなく、原作のままの姿でいるという設定なのですが、
そういう話を書いているうちに、原作で死んだルシオラがなぜ死ななかったのか、あるいは
なぜ復活したかを説明しなくてはいけないという思いに駆られました。
そこで執筆したのが、「ルシオラ・もう一つの物語」という本編分岐の中篇SSで、閉鎖と
なってしまいましたが、『夜に咲く話の華』というサイトに投稿して、そこそこ好評でした。
(今は自分のHPに、この話があります)
しかし、この話だけでは物足りなさを感じ、「ルシオラ・もう一つの物語」を全面改訂して、
ルシオラが死なずに済んだ(もしくは、復活した)という設定で、原作のアシュタロス編を
全て再構成しようとしたのですが、原作との違いを明確にできないまま、原作の内容をただ
文章に焼き直しただけの話となってしまい、とうとう途中で断念せざるをえなくなりました。
ですが、「ルシオラが死なずに済んだ話を書こう!」という自分の胸に付いた火は消すこと
ができず、河岸を変えて、内容も逆行もので再挑戦したのが、この「君ともう一度出会えたら」
となります。
途中で筆を折った前作と同様、序盤で原作と比べてあまり変化を付けることができず(これ
については、全体の構成上、やむをえないのですが)、失敗した前作と同様にかなり批判も
あったのですが、途中からうまい具合に話に変化を付けることができ、何度も詰まって筆が
進まないこともあったのですが、何とか完結に持ち込むことができました。
この話を書く前に、原作を何度も読み返したり、またGS美神の評論サイトも調べました。
原作のGS美神は、結局は美神と横島の話であり、途中から話に割り込んできて、ヒロイン
の座を奪いかねないほどの人気を得てしまったルシオラは、途中退場せざるをえない運命に
あったのですが、頭ではわかっていても、感情で納得できないのがファン心理なのでしょう。
途中で美神が割り込んできて、自分も可愛くなった美神に入れ込んでしまったため、マルチ
エンディングとなったのですが、本来のヒロインは、やはりルシオラだと思います。
このSSを書き始める前と書き終わった後で、私の中で一番変化したことは、ルシオラと
いうキャラが、生きていると思えるようになったことでした。
書き始める前は、自分のSSでどう書こうと、ルシオラは原作では死んでしまったキャラだ
という思いが強かったのですが、このSSでルシオラ救済がほぼ確定となった頃から、原作
とは別に、自分が創った世界の中では、ルシオラというキャラは生きているんだなーと、思
えるようになりました。
「妹 〜ほたる〜」も含めて書きかけのSSが幾つもあるのですが、当面は自分の書くSS
のヒロインは、ルシオラがメインとなりそうです。
最後になりましたが、ラスト一話の掲載が、たいへん遅れたことをお詫びします。(m○m)
理由はいろいろあるのですが、三つのエンディングを書き終えた時点で、作者が燃え尽きて
しまったことと、それからアシュタロスについて掘り下げきれなかったことがあります。
実はある人からもらった感想の中にあったのですが、アシュタロスがけっこうヘタレです。
つーか、横島が全然変わっているのに、敵のアシュタロスがあんまり変わっていません。
本当はアシュタロスをもっと深く掘り下げて、ラスボスらしく最後に大暴れさせたかったの
ですが、最後の決戦のところで作者が限界に達してしまい、今以上に話に変化を付けること
ができませんでした。
それでアシュタロスを放り投げたまま話を進めたのですが、ラスト・エピソードでアシュの
話を書こうとした時に、今まで放っておいたツケが回ってきてしまい、筆が進まなくなって
しまったというわけです。
それでも昨年末から必死になって書く努力を進め、ようやくここまでこぎつけることができ
ました。(;^^)
それでは、この辺で失礼します。
作品名 :君ともう一度出会えたら
作者 :湖畔のスナフキン
連載期間:2003/6/4 〜 2005/1/10(全38話)
投稿先 :ザ グレート展開予測ショー
今までの
コメント:
- 芦優太郎とベスパのラブコメが良かったです。
キーやんとサッちゃんの遣り取りも良いです。
欲を言えば、横島の修行風景も書いて欲しいなと思いました。
とりあえず、完結御疲れ様でした、妹〜ほたる〜の話の続きも期待してます。 (紫苑)
- あぁ〜、とうとう完結しましたねぇ、本当にお疲れ様でした。
前回の引きで横島が美神を迎えに行ったので、最後はその後日談だと思いこんでました。確かに美神はあれで補完されたので、やはり最後はベスパ&アシュなのでしょうね。話し前半部でアシュの功績ってゆうか光り輝いてますねw
芦として転生したアシュに、やっと親子じゃなしに、想い人として傍らに寄り添う
事の出来たベスパの幸せを祈らずにいられません。
ルシオラエンドで読者としても燃え尽きましたがさらに、気持ちよく補完されているのでスナフキンさんとしては大変だったでしょうが、マルチエンディングにして間違いなかったですね。
本当に大作お疲れ様でした。 (R/Y)
- 「君ともう一度出会えたら」完結お疲れ様でした。それぞれのエンディングでしっかりと補完されたので、ラストエピソードはどういう話になるのかが気になっていましたが、べスパとアシュタロスの話だったんですね。最初の8行を読んで何がおきたんだと思いましたが、アシュタロスの回想だったのでホッとしました。べスパとアシュタロスには幸せになってほしいです。
ほんとうにお疲れ様でした。
(逆時計)
- 完結おめでとうございます。
1年半の間、楽しみにしていましたのでこれで終わりかと思うと、少し寂しい気分です。
作品は完結しましたが、スナフキンさんのこれからのますますのご活躍を願います。
どうも、お疲れ様でした! (とおり)
- おひさしぶりです、そして完結おめでとうございます、タイトルの意味って横島君とルシオラだけでなくアシュとベスパの意味もあったんですね。
それではまた。
お疲れ様でした〜 (羅綺紫好姫)
- ラストエピソードは転生したアシュとベスパの話だということは、湖畔のスナフキンさんから伺っていたので、どんなお話になるのかと思ってたら、こちらも紆余曲折あったと思いますが、どっかの娘さんとは違って、ラブラブですね(^^)。しかも、原作で令子が提示したような親子としてでなく、男と女として再会したわけですから、タイトルに忠実で、かつ相応しい完結だったと思います。それにしても、芦の野郎、キザなヤツです(^^)。
締めは最高指導者のお二人ですが、楽させてもらいましょって、もっと早くに手を打ってりゃ、先に楽できたでしょうに(^^)。
執筆、お疲れ様でした。 (武者丸)
- 完結お疲れ様でした。そして素敵なラストエンピソードありがとうございます。
最後は誰の話かと思っていたのですが、成る程この二人の幸せなラストでスッキリと
しまりました。自分が最初にのめりこんだssがこの物語だったのでなんとなく
一段落といった感じで嬉しいです。妹〜ほたる〜や竜の騎士など続きが大変かとは
思いますが、気長に、そして楽しみにそれぞれの続きをお待ちします。 (ぽんた)
- 連載完結おめでとう&お疲れ様でした。
べスパとアシュ(芦)、漸く望んでいたものを手にするコトが出来た様で何よりでした。
単純に横ルシのハッピーエンドとゆーラストではなく、結末をマルチエンディングとし、美神さんは勿論、アシュ、ベスパをも救済…と、執筆はかなりたいへんだったとおもいますが、ちゃんと見事に補完されていたと思います。
でもどーしてこんなに気障なんだ芦は…原作での『宇宙のタマゴ』内での彼はも少しくだけてたのにな〜(笑
…そして今回、横島君やルシオラの描写が全く無かった(最高指導者の台詞のみ)のが少し寂しいとも思ったり… (偽バルタン)
- 完結おめでとうございます。そしてお疲れさまでした。
アシュタロスがなぜあんな事件を起こしたか、そこに至る経緯が鋭く描かれてますね。
私も芦は気障な感じがするなーと思いましたが、彼は芦優太郎というよりアシュタロスそのままなんだなと納得しました。ベスパの回想で彼女の頭を撫でた時のアシュはこんな感じでしたし。
ベスパとお幸せに、と言いたいところですが、新しい魂の牢獄に囚われただけのような気も(笑) (梶木まぐ郎)
- 紫苑さん、R/Yさん、逆時計さん、とおりさん、羅綺紫好姫さん、武者丸さん、ぽんたさん、偽バルタンさん、梶木まぐ郎さん、レスありがとうございました。
この話が完結できたのも、本当に読者の応援あってのことかと思います。
○紫苑さん
>欲を言えば、横島の修行風景も書いて欲しいなと思いました。
横島の修業風景は、イメージが浮かんでこなかったのでスルーしました。
修業風景は別にして、後日談のような感じで外伝を書いてみたいですね。
○R/Yさん
>話し前半部でアシュの功績ってゆうか光り輝いてますね
アシュの事情を、原作を読み返しながら自分なりに書いてみました。
自分で言うのもなんですが、アシュってけっこう格好いいですね。
>芦として転生したアシュに、やっと親子じゃなしに、想い人として傍らに寄り添う事の
>出来たベスパの幸せを祈らずにいられません。
この話でも報われない立場だったべスパにも、ようやく安息が訪れたかと思います。
登場キャラ全ての救済というこのSSの目的も、これで果たすことができました。(^^) (湖畔のスナフキン)
- ○逆時計さん
>最初の8行を読んで何がおきたんだと思いましたが、
ここは難しかったです。短すぎてもいけませんし、書きすぎるとアシュの過去だけで二話か
三話まで話が膨らみそうですので。
>べスパとアシュタロスには幸せになってほしいです。
魔神の座から滑り落ちたアシュタロスですが、彼なりの幸せを掴んで欲しいと思います。
もちろん、べスパもです。
○とおりさん
>1年半の間、楽しみにしていましたのでこれで終わりかと思うと、少し寂しい気分です。
今まで応援ありがとうございました。
私としては寂しい気持ちもありますが、肩の荷が軽くなってホッとした気持ちの方が
大きいかもしれません。(;^^)
>作品は完結しましたが、スナフキンさんのこれからのますますのご活躍を願います。
他の作品も、きちんと終わらせたいですね。またよろしくお願いします。
○羅綺紫好姫さん
>おひさしぶりです、そして完結おめでとうございます
こちらこそ、お久しぶりです。(^^)
>タイトルの意味って横島君とルシオラだけでなくアシュとベスパの意味もあったんですね。
実はその辺はあまり深くは考えてなかったのですが、アシュタロスとべスパもそうでしたね。
何はともあれ、時を越えて再会した彼らの幸いを願わずにはいられません。 (湖畔のスナフキン)
- ○武者丸さん
>どんなお話になるのかと思ってたら、こちらも紆余曲折あったと思いますが、ラブラブですね(^^)
実は最終話は、何度か書き直しています。
最初は会長のアシュタロスと、彼に忠実な会長秘書のべスパという感じで、場所もオフィスの中
だったのですが、雰囲気が堅くて今一つノリが悪く、ノリのよい図式を探しているうちに
今のような形となりました。
>それにしても、芦の野郎、キザなヤツです(^^)
芦優太郎は、原作のちょっとコミカルな描写はやめて、性格はアシュタロスそのままという
感じにしました。
>楽させてもらいましょって、もっと早くに手を打ってりゃ、先に楽できたでしょうに(^^)
それは言わないお約束ということで。(笑)
○ぽんたさん
>最後は誰の話かと思っていたのですが、成る程この二人の幸せなラストでスッキリとしまりました。
今まで救済できなかった最後の二人にも触れて、ようやくコンプリートかなという感じです。(^^)
>自分が最初にのめりこんだssがこの物語だったのでなんとなく一段落といった感じで嬉しいです
お気に入りの話が、きちんと完結するのは嬉しいですよね。
>妹〜ほたる〜や竜の騎士など続きが大変かとは思いますが、気長に、そして楽しみに
>それぞれの続きをお待ちします。
こちらもきちんと終わらせたいのですが、いつの日になることか……(遠い目) (湖畔のスナフキン)
- ○偽バルタンさん
>でもどーしてこんなに気障なんだ芦は…原作での『宇宙のタマゴ』内での彼は
>も少しくだけてたのにな〜(笑
原作の芦優太郎は、性格については全く無視しました。
いえ、ベッドシーンであのボケがうまく描写できなかったもので……(汗)
それでとことんキザにしてみたのですが、まあ元がアシュタロスということで、
ご勘弁ください。
>…そして今回、横島君やルシオラの描写が全く無かった(最高指導者の台詞のみ)のが
>少し寂しいとも思ったり…
最後に横島とルシオラも入れようと思ったのですが、きれいにまとまらなかったので
スルーしました。彼らのその後が不明では寂しいかと思いますので、外伝で後日談でも
書こうと思っています。
○梶木まぐ郎
>アシュタロスがなぜあんな事件を起こしたか、そこに至る経緯が鋭く描かれてますね。
基本は原作の内容どおりなのですが、より詳しく描写してみました。
>私も芦は気障な感じがするなーと思いましたが、彼は芦優太郎というよりアシュタロス
>そのままなんだなと納得しました。
まったくそのとおりでして、芦優太郎は性格はアシュそのまんまです。
しかしキザな芦優太郎に、こんなに反応があったとは予想していませんでした。(汗)
>ベスパとお幸せに、と言いたいところですが、新しい魂の牢獄に囚われただけのような気も(笑)
ええ。これも全くそのとおりです。
しかし新しい魂の牢獄は、自分からは脱出する気にはなりにくいかと。
それに前回は味方だったべスパが、今度はまず逃がしてくれないでしょうし。(笑) (湖畔のスナフキン)
- すぐ上のレスで、梶木まぐ郎さんを呼び捨てにしてしまいました。
失礼したことを、深くお詫びいたします。(m○m) (湖畔のスナフキン)
- すみません。通読し直していた為、コメントが遅れました(^^;
冒頭の芦の夢で、アシュタロスの造反の動機がしっかり掘り下げられていて、それに凄く納得もしました。これぞ原作補完ができる展開予想の醍醐味でしょうか?
全てのキャラに救いを、の方は書き手の願望を実現できる二次創作の醍醐味でしょうね。マルチエンディングとはいえ登場人物が選択できる結末は一つだけ、と考えてしまう私は頭が固いのかもしれません(^^; 作品的にはやはり2が最もしっくりしていると感じました。ちなみに、私の好みは以前のコメントに反して1。(……湖畔のスナフキンさんの人柄に甘えて、これまでのコメントで結構好き勝手言ってますね、私。反省)
好きな作品が終わる度に、満足感を覚えると共に少し寂しい気持ちにもなってしまうものですけど、ともあれ、横島逆行とルシオラ救済を最後まで描ききった『君ともう一度出会えたら』と、その執筆者である湖畔のスナフキンさんに称賛の拍手を。
連載完結おめでとうございます。そして、執筆お疲れ様でした(^^) (dry)
- dryさん、こんにちは。お返事遅くなりました。
>冒頭の芦の夢で、アシュタロスの造反の動機がしっかり掘り下げられていて、
>それに凄く納得もしました。これぞ原作補完ができる展開予想の醍醐味でしょうか?
アシュ造反の理由が、原作だけでは少し弱い気がしたので、自分なりに肉付けしてみました。
人間の視点から見ればアシュは敵役なのですが、彼の視点に立ってみると、また違ったものが
見えてきて、書いている私自身も興味深かったです。
本質的なところで、アシュタロスは芸術家肌の性格の持ち主ではないかという気がしました。
>マルチエンディングとはいえ登場人物が選択できる結末は一つだけ、と考えて
>しまう私は頭が固いのかもしれません(^^;
マルチエンディングは苦肉の策でしたので(苦笑)、やや不自然に感じてしまうことも
あるかもしれません。
やはり、最初のプロットどおりのBバージョンを書くべきかどうか、悩んでいます。
>好きな作品が終わる度に、満足感を覚えると共に少し寂しい気持ちにもなってしまう
>ものですけど
ありがとうございます。
正直に言いますと、今は肩の荷が下りてホッとしている気分のほうが大きいです。
しかし他の作品では、私もdryさんと同じような気分を味わいます。
しばらくは冷却期間をおきますが、まだネタは残っていますので、気が向いたときに後日談でも
書いてみたいと思っています。
今まで応援ありがとうございました。 (湖畔のスナフキン)
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