ザ・グレート・展開予測ショー

Laughing dogs in a lamb's skin II


投稿者名:Alice
投稿日時:(04/12/26)

 
 ――カランカラン
 入店を知らせるベルの音。
『いらっしゃいニャ。あ、横島…魔鈴ちゃん、横島がきたニャー』
 使い魔の黒猫が日本語で出迎えるのは、魔女を名乗る魔鈴めぐみが経営するレストラン『魔法料理店 魔鈴』。
 最近ではタウン誌にも掲載されて、お客の入りも上々。売り上げが伸びてきたことも含めて、給仕を務めるアルバイトまで雇うようになったくらいだ。
 使い魔の黒猫から本日のゲストがやってきたことを知らされて、厨房から横島を出迎えるために、いつもの通りの魔女装束にエプロンドレスをかけたでいでたちで、店の出入り口にやってきた。
「いらっしゃいませ、横島さん。今日はゆっくりして行って下さいね…」
「どうも、ご無沙汰してます」
 どうにもやりにくそうな感じで、ことさら頭を下げて横島が会釈をかえす。その様子にいたずらがバレた時のような子供の姿が被って、魔鈴はくすりと笑みを零した。
 
 
 
 
 
 Laughing dogs in a lamb’s skin U
 
 
 
 
 
「今日は予約入れてるんですが…その、お願いできますか?」
 魔鈴に見透かされたようで、やりにくさはぬぐえないままに横島が確認を入れるが、その口上はどうにも心もとない。どこかおかしい日本語は慣れていないといった風丸出しである。
 別段、予約して食事をするということがないわけではない。とりわけ仕事の都合で宴席を設けることもあったし、同じように待ち合わせをして誘われることもしばしば。ただ、それは仕事の一環としてのことであり、プライベートで、しかも女性と二人きりで食事をするといった経験はほぼ皆無と言って良い。
「はい、任せて下さいな。今夜は美神さんがいらっしゃるんでしょう? 腕によりをかけて作りますから楽しみにして下さいね」
「えっと…宜しくお願いします」
 横島に、任せて下さいと伝えて厨房に戻った魔鈴を見送り、使い魔の黒猫が予約席へと横島を案内する。
 待ち合わせの時間にあわせてきたつもりが、大よそ三十分は早かったようだ。席に着いて周りを見渡せば他のテーブルに座っているのがカップルばかりで横島はどうにも落ち着かない。
 先日の一件(「これからの情景」参照)以来、美神と付き合う――とはいえ横島と美神の間だけの事実ではあるが、二週間に一度くらいのペースでこうやって食事をするようになって幾日が過ぎた。四回ほどプライベートな形で美神と会ったりしたが、その全ては美神のエスコートだった。もちろん、食事代その他は横島持ちなのはいわずもがな。
 横島が慣れていないから、という部分もあったが、美神からしてみれば良い男を育成するような気持ちも半分。逢瀬というほど甘いものでもなかったが、幾度か顔を合わせて多少は慣れたかな、と、今回は敢えて横島に任せてみたのだった。
 最初に横島から待ち合わせの場所を尋ねた時、知り合いの魔鈴の店だと聞いた瞬間、自分たちの関係が外にばれてしまうかな、とも思った。だが、横島が一人で初めて選んだ店に自分をエスコートするのだ。下手に口出しするのも野暮というもの。
 それにこのままの関係を横島と続けて行くのであれば、いずれは周りにも知られるだろう。美神にしても今の横島ならば、それほど不満はない。ライバルも多いのだから、早い内に知られることも悪くはないと考えて今に至る。
 店内で横島が所在なさげにそわそわしている内に、待ち合わせの時間まで五分を切ったところで美神がやってきた。
「待った?」
 普段もそれなりに着流している美神だが、今夜は少し大人しめの様子。食事や外に出るといった際はスカートを好む方だったが、今夜はパンツスタイルで、上着も同じ色合いのスーツに合わせており、どちらかといえばピシッとしたイメージでまとめていた。
 やってきた美神を呆然と眺める横島。自然な風で席に着いた美神を思わずかっこいい、とすら思ってしまう。これではどっちが女の子かわかったものではないが、それもきっと今だけのこと。美神は今以上に横島を磨き上げる心積もりである。
 同時に、美神自身が自分でも知らない内に横島にひっぱられたがっている証明。
「……あっと、その。いえ、全然。今来たばっかりですから。それに待ち合わせの時間にぴったりじゃないですか。別に待ってません」
「そう? なら良いんだけど」
 横島が手持ちぶたさ、とりわけ周りを見ればカップルが多いことで、居心地の悪さがまだ残っていることが手にとるようにわかる。場慣れしていないあからさまな反応に、しょうがないか、と美神。これからは自分が慣らして行けば良いと、楽しみでさえある。
 ちなみにこれら一連の行動が彼、横島忠夫の母、百合子が夫の大樹へ行ったことに極めて近似していることに美神は気がついていない。近い将来、美神が知って慌てるのはまた別の話。
「美神さん、いらっしゃいませ」
 テーブルに食前酒を伴ってやってきた魔鈴が美神をもてなす。言葉こそないが、いつのまにこんな関係になったんですか? と言った魔鈴の視線を向ける。
「こいつともども今日は宜しく頼むわね」
 美神は親指で横島を指しながら業務用とは少し趣きの違う、どこかしらしたたかな笑みを浮かべてさらりと流す。
 一時は横島をたらしこんだなどと怒鳴り込んだ仲だ。別に勘繰っているつもりはさらさらなかったが、牽制球を投げてみるくらいは、彼女からしてみれば普段通りのこと。
 その脇で横島は、知り合いの店を選んだ、あるいは済ませてしまった、もとい逃げたのは失敗したかな、と内心冷や汗が流れる。
「はい、是非とも愉しんで下さい。お二人のお祝いに今日はうんとご馳走しちゃいますから」
 牽制球に対して、手は出さないから安心して下さい、と暗に込めて答えて、更に魔鈴は去り際、美神に「よかったですね」と耳元にこっそり告げて厨房に戻って行った。魔鈴の不意打ちがクリティカルに炸裂して、瞬間的に頬を染めた美神に横島は首を傾げる。
 恋人同士には慣れきっていない美神と横島のささやかな夕食。
 魔鈴の手出しで少し意識してしまった美神を、随分と可愛いらしくなったものだと眺める魔鈴の方こそ、二人よりは一枚も二枚も上手なのは明白だった。
 
 食事は美味しかったし、話も弾んだ。とはいえ、余り色気のある話で盛り上がるわけではない。下手に周りのカップルのような会話に持ち込めば、二人とも揃って足踏みしてしまいそうなことに気がついている。それに二人とも一線級、特に美神などは別の事務所が匙を投げた難度の高い依頼を請け負ったりもしているくらいだ。
 自然と話は仕事寄りになってしまうのは仕方のないこと。それでもお互いの近況や仕事の内容で話をする分には話題はことかかない。
「そういえば、おキヌちゃんやシロタマはどうです? 三人とも頑張ってるんでしょう」
 おキヌが美神の他に、死霊使いの師を得たこと。シロとタマモが六道女学園の霊脳科に通っていることは横島も知っていること。最近は全然会ってない、と食後に出されたコーヒーを片手に横島は事務所の他の連中のことを切り出す。
「うーん、そうねぇ。おキヌちゃんは頑張ってるんだけど」
 予想外の美神の反応に「どうしたんです? なにかありましたか」と横島。
「シロは受け入れられてるみたいなんだけどタマモが、ね…」
「タマモが、どうしました?」
 歯切れの悪い様子に、横島は美神をせかすような口ぶりで尋ねた。
「どうもクラスで苛めにあってるっぽいのよ…」
 困ったものだと苦笑いを浮かべる美神の話によると、タマモはクラスからどうにも浮いているらしい。
 クラスの担任にしても、タマモが普通の生徒とは違うこともあって、対処しずらい点もあり今のところは触れないでいるようだがエスカレートするようであればそうもいかない。
 たかがイジメとはいうが、近頃は生徒間のいざこざからイジメを苦に自殺、あるいは殺傷沙汰になることもしばしば。
 とりわけタマモは生徒ではあるものの人間ではないという但し書きがつく。簡単に解決できる問題と言い難い部分があった。
「なんでまたタマモが、そんな…」
「私も初めて聞いた時はびっくりしちゃったんだけどねー」
 らしくもなく美神の愚痴は、無自覚の内に保護者めいていた。
 美神や横島の感性からしてみれば信じられないことではあったが、イジメをしている六道の女生徒にしても、タマモにしても難しい年頃であるのは確か。大人である二人に伝わり辛い部分はどうしてもあった。
 同時にタマモがなにもできないのは、美神はタマモに言い聞かせてあるから。自分たちが今行っているのは人間社会への適応テストのようなもので、厳重な監視体制にあるため、なにがあっても六道の生徒たちへ手出しは許されない、と。
 ちなみにシロへはこれらのことは伝えられていない。六道女学園に入学させられた経緯を知れば、タマモはともかくとして、シロは萎縮してしまうだろうと読んだからだ。
 しかし、今回はそれが裏目に出てしまった。困ったな、と美神が愚痴るのも無理はない。
「どうもね、これも嫉妬っていうのかな…」
 原因も一応はわかってはいるのだ。シロは受け入れられているのにタマモは好かれていない、その理由。恐らくは二人のキャラクターの温度差によるもの。美神は横島に掻い摘んで話を進める。
 シロはなにごとも一生懸命で、基本的に表裏はない。対してタマモは見ての通り合理的に動く節がある。それらは学校の成績を見れば一目瞭然で、霊能関連の科目はあくまで人間の平均にあわせている。
 妖狐だという事実は既に周知の事実。つまり、授業に対して手を抜いているのが、一部の生徒からしてみれば馬鹿にされているという風にも取れてしまうのだ。シロと違って一般教養で成績が良いのも鼻につくのではないか。
「アホらしいというかなんというか、タマモもタマモですけど、学校ってそんなもんなんですかね」
 自分には理解できそうもないと肩をすくめるジェスチャー。
「あんた馬鹿だったからそーゆーのわかんないんでしょうけど、結構は結構あるのよ」
 しみじみと語る美神自身、学生時代に疎まれたりしたことはあった。とはいえそこはそれ。美神令子の性格からして意趣にたっては百倍返しが信条であれば、さほどストレスも溜まらなかったのだろうが、人間同士ならばともかくタマモではそうもいかない。反撃なんてするのはもっての他だ。
「馬鹿って、一応俺イジメられっ子だったような気が…」
 なにかあれば殴られていたような、と高校時代を思い出す。
「種類が違うわよ。あんたの場合はじゃれあいでしょう? こっちは性質が悪いのよ。手出し無用って言い伝えてるしね」
 相手も反撃されないことがわかっているからこそ、タマモ相手に喧嘩を吹っかけている節もあるくらいだ。
 横島を相手にしているせいか「まだ早かったのかしら」と、つい弱音を漏らしてしまう。
 話の陰湿さにやりきれないのは横島も同じ。
「なんだったら少し気晴らしでもさせますか? 俺んとこで良ければ」
 本当に困っている様子の美神に、大したことはできませんけど、と前もって横島が言った。
「そんなこと言って大丈夫? なにかあったら責任取るの私なのよ」
「まぁ、そこら辺は大丈夫ッスよ。ほら、美神さんとこにも話しは来てるでしょう、例の一斉除霊の件です」
 東京のベッドタウンの筆頭として、西から都心へと、まさに中央を突き抜ける交通の要となっているJL中央線の。現在都市計画事業の一環で路線そのものを現状の地上線から連続立体交差化を行い、高架線へと切り替える工事が進められている。深刻な交通渋滞を解消することを目的に、地上を走る他の交通機関との接点、主要の幹線道路から踏み切りなどをなくそうとしていた。
 ただ、問題点は一つ。JL中央線が日本有数の自殺の名所であること。
「都市計画のアレか。中央線問題ね」
 中央線問題――東京〜高尾の区間で年間平均四十件を誇る自殺は伊達ではなく、都にはそれに関わる苦情が日に何件か寄せられている。
 実際に幾度となく民間GSやオカルトGメンが派遣されているのだが、不況の煽りで自殺は減らず年々増加の一途を辿っている。祓っても祓っても悪霊が沸いて出てくるのが現状。
 悪霊そのものは傾向的に個別化しており、今時点では大した被害がなくとも件数が件数である。疲れていたり、ぼぅっとしていたりと、憑け込まれ易いサラリーマンや学生が悪霊に引きずられるような事故もたびたび発生しており、徐々に深刻な問題になりつつある。
 そもそも自殺志願者は自殺の名所でやりたがるきらいがある。以前に名を馳せた自殺の名所スポットになった今では華厳の滝は立ち入りを禁止になったほどだ。実際、テレビのニュースや新聞、一連の報道でJL中央線は自殺が多いという情報を連日のように流せば流すほど増えていってしまう。自殺、報道、除霊のみっつを結局のところ繰り返しているに過ぎない。
 JLとしては今回の計画は大規模工事を悪霊に妨害されかねないと、常々不安に思っている。かといって輸送量の多い昼間に列車を止めるわけにもいかず、悪霊が活発化する夜間に工程を進めるのが基本。
 そもそも自殺によって悪霊化した場合、現場に縛られた自爆霊になり易いのが常であり、場所を奪うといった意味合いも含めて工事に伴う危険性は大きい。実際問題、沿線の昼間工事であったにも関わらず二件の妨害が発生している。それ以前に、JLからしてみれば自殺によりたびたび列車を止められる被害も少なくない。一件の自殺による輸送障害は八千人と言われているが、年間四十件で概算すれば三十二万に及ぶ足止めを行っているに等しい。被害金額は計り知れないわけだ。
 都としては工事を早急に進めるに当たって、中央線にはびこる悪霊の問題は速やかに解決しなければならなかったのだ。
 最終的には都の財源と国からの援助を報奨に、民間、オカルトGメンからなるGSのチームを派遣しての一斉除霊の話がそこいら中のGSたちに流されていた。
「そう、それそれ。ウチからも何人か出すんですけど結構人員が欲しいんですよ。タマモくらい能力(ちから)があったら悪霊そのものは大して危険はありませんし、問題は数だけなんですよ。長年の鬱積が溜まってそうですあら。まぁ、暴れさせて多少はガス抜きでもさせてやれればって感じで…」
「でも良いの? 迷惑なんじゃないかしら」
「別に大丈夫ですって。タマモは言うことはキチンと聞くし、好き勝手するようなタイプじゃありませんよ。なんだったらシロもセットでどうですか?」
「なによ、それってアンタが楽したいっていう風に聞こえるだけど、段々魂胆丸見えになってない? 貸し出し料は高いわよ」
 シロとタマモをセットで貸して欲しい――どうにも上手く丸め込まれているような気がして美神がとがめる。横島は「そんなつもりないですよ。悪霊相手なんですから本来だったらおキヌちゃん借りますってば」と、勘ぐる美神に牽制をかける。
「だったら美神さんとこからの出向って形でどうです? 俺が責任者ってことで。どうせ美神さんはやる気なかったんでしょう?」
 一石二鳥の名案だといわんばかりに追い討ち。横島の事務所への助っ人として、シロとタマモへの派遣すれば、一応は美神へも手当ては出るのだ。もともと国からの仕事だ。対して金にならないと美神としては門前払いの内容だったのは事実。
 自分が手を出さないでいくらかの恩を売りつけることができるのならば、それも良いかと納得できる部分もある。多少は報奨も入るだろうし。
 GS免許はなくとも横島が監督するのであれば問題はない。ただ横島に貸して暴れさせるのとではわけが違う。
「まぁ、そういうことなら…でも、普段もこんな駆け引きのないなっさけない交渉してるんじゃないでしょうね?」
 冷ややかに横島も睨む。こんな甘いようだったら一から叩き込むわよ、と美神は視線が告げている。
「んなわけないじゃないっすか、俺、美神さんの弟子なんですよ?」
 無論、横島からしてみれば自分に都合の良い交渉は得意な部類だ。あんたに一番叩き込まれたのはそういうズルじゃないですか、と言わんばかりに不貞腐れてみせる。今回はただ、美神相手に出し抜こうというつもりがなかっただけのこと。どうせ勝てるはずもないし、と諦め根性は相変わらずだったが。
「ふん、まぁ良いけど。で、日取りはいつくらいになりそうなの?」
 多少の打算と、タマモのことを考えて横島の提案を美神は受け入れた。
「来週の金曜日の夜から土曜日の朝にかけて、ですね」
「ならこっちもそういう風に話はつけとくわ。あんまやり過ぎるようだったらちゃんと止めなさいよ。あの子、結構落ち込んでるんだから…」
 美神が素直に見せた親心にきょとんとする横島。俺と違って随分甘くないか? とちょっと嫉妬も浮かぶが仕方がないと諦められる。なにせタマモは女の子なのだから、野郎の自分とはわけが違う。
「なんだ、相変わらず心配性なんですね」
「なっ、馬鹿なこと口走んないでよね。まったく…」
 それでも、以前の関係では見られなかった美神に自然と口元が綻ぶ。多分、これかこの女(ひと)なりの甘えなんだ。自分だけが知っている一面。それはきっと誇りに思っていいことだ。
 せめて、この女の前では逃げないでいたい。そう思う横島の気持ちは本物だった。
「……なに笑ってんのよ」
 横島に一本とられて悔しそうにねめつける。
「いや、その…えっと、可愛いな、と思って」
 何気に漏らした本音に、美神が一気に赤面する。多少のアルコールなど効かない美神も、聞きなれない言葉に対する免疫は一切ない。保とうとしていた平静をつい崩してしまった。
「あんたね、人おちょくって楽しい? もう、いっつもいっつも馬鹿なんだから…」
 慌てる美神に横島はやり切れない照れ笑いで誤魔化そうとしても上手くいかない。頬杖をついてついぞ、にんまりと意地悪そうに唇を歪めてしまう。
「やっぱり美神さんって、可愛いな…」
 今度こそ美神、撃沈。体を震わせて俯くしかなかった。
 
 そうして幾日が過ぎた。
 夜がくる。
 
 
 
・鬱々パート2、今回は美神と横島がメイン
・台詞がちっとは増えましたが、説明文いっぱいは相変わらずデス仕様death
・前回の一件(読まれず感想)もあって前書きにしようと思いましたがかっこ悪かったので中止
・JLの一件はJRの本当のお話をもってきました
・原作でもやれそうなネタでタマモの一件を絡めてみましたがどーでしょうか?
・次回はこのシリーズでは初のバトルシーンですがきっと文字ばかりでしょう
・技名とかって言う方が良いのでしょうかねぇ、やっぱ(激しく弱気
 

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