ザ・グレート・展開予測ショー

タマモ回想


投稿者名:蒼空
投稿日時:(04/12/19)

始めまして。タマモです。
私今、現在進行形で彼と付き合ってます。
今日はそんな私と彼、横島忠雄とのなれはじめを話すね。



まず私と横島との出会いの話ね。
私は皆も知ってると思うけど金毛白面九尾の狐の生まれ変わりです。
記憶はないんだけどね。
それで、傾国の美女と言われた私が復活したってことでね
国のお偉いさんが私を退治しようとしたの。
その時依頼されたのが当時世界最高のGSと言われてた彼の雇用主、美神令子。
追い詰められて結界に嵌った私を助けてくれたのが横島忠雄とおキヌちゃん(彼の同僚ね)と言う訳。
で、助けられた私だけど、今まで同じ人間に殺されそうになったのよ?
そんなすぐ信用できると思う?無理でしょ?
で、彼に酷いことしちゃったんだ。幻術掛けたりね。
復讐しようとした私は美神の事務所に向かった訳。
そこで美神と美神のお母さん(美知恵ね)の話を聞いて
少しだけ人間を信用しようと思ったの。風邪をひいた横島に薬草も渡したし。
しばらくして横島と再会して、美神のところで居候して社会の常識を学ぶことになったの。
・・・今思うと、美神のところで常識学べたのかしら?
激しく間違ってる気もするけど。
まぁそれは置いといて、私はシロと一緒に美神除霊事務所の一員になった訳。
最初は横島の事別に好きじゃなかった。
助けてくれたし優しい奴とは思ってたけどね。
いつもバカみたいに笑っててバカみたいって思ってた。
・・・今の私からしたら自分の方がバカね。

「横島のこと何にも知らないくせに!?」


って怒鳴ってやりたい。
まぁ、それぐらい今は好きなんだけどね。
そして、そんなある日、あの事件が起こったの。



その日の仕事はいつもと何ら変わらない内容だった。
書類の上ではね。
ビルに発生した大量の悪霊の除霊。
普通のGSでは難しいけど私達にしたらまだ簡単な部類に入ったわ。
油断があったのも認める。
最後のリーダー格の悪霊を美神が神通根で攻撃したの。
皆、それで終わったと思ったの。
でも、そいつはまだ消滅してなかった。
最後の力で私達に強力な幻を見せたの。現実と見間違うほどの。
皆気を抜いてたからそれに掛かっちゃったの。
それが、事件の始まりだった。
しばらくして皆幻を振り切ったわ。当然横島も。
悪霊も本当に最後の力だったみたいでそのまま力尽きたみたい。
みんな大した事なかったって言ってたけど
その日の横島、いつもよりおとなしかった。
何でその時気づかなかったんだろう。
いまでも思うわ。次の日横島は来なかった。
美神は無断欠勤だ!って怒ってたけど。
でも、その次の日もその次の日も横島は来なかった。
さすがにみんな心配になって横島の家に行ったんだけど
誰もいなかった。それどころかここ数日帰った匂いがしなかった。
あの美神も慌てていろんな人に連絡しまくったわ。
おキヌちゃんもシロもすっごい心配してた。
私はそれを冷めた目で見てた。いてもいなくてもどうでもよかったし。
まぁ人並みに心配はしてたわ。おキヌちゃんもバカ犬もあいつが好きだってわかってたし。
でも、横島は見つからなかった。神魔族にも強力してもらったけど見つからなかった。



いろんな手を尽くしたけど横島は見つからなかった。
皆諦め掛けてたその時、横島が戻ってきた。
皆横島を見たときはびっくりしてた。
それで美神が文句を言おうと口を開こうとして横島の様子がおかしいのに気づいたの。
皆もそれに気づいて話し掛けることができなかった。
しばらく沈黙が続いたけど、我慢できずにシロが話し掛けたの。
「せ、先生。今までどこに言ってたんでござるか?」
そう言いながら少し近づいた時、その近くにいた美知恵がシロを引き寄せたの。
突然の美知恵の行動に驚いた皆だったけど、もっと驚くことがあった。
いままでシロがいたところが、抉れてた。
横島が、霊波刀で攻撃したの。
その横島の行動に皆驚いてると横島が口を開いた。
「ルシオラ。ごめんな。ごめんな。」

こう繰り返し呟いてた。
「横島君」

美神が話し掛けた時、また横島の雰囲気が変わった。
より、攻撃的に。
「みんな、なんでルシオラがまるでいないように暮らしてるんだ?
おまえらが生きてられるのは、ルシオラのおかげだろ?」

みんな悲痛な顔してた。私とシロもルシオラのことは聞いてたから、辛かった。
でも、横島の雰囲気が変わらないから、臨海体制のまま。
「お前ら、ルシオラを否定するのか?
なら・・・ルシオラに助けられたその命
・・・返してくれ」

そう横島が言った瞬間、戦いが始まった。



おかしい。
そう、まず思った。
皆が横島に本気で攻撃できないのはわかる。
でも、横島も本気じゃない気がした。
追撃できるときもしない。
確かにピートや雪乃丞に攻撃してるけど
どこか・・・致命傷になる攻撃を避けてる?
皆混乱してて気づいてないけど、横島は本気じゃない。
「ルシオラ。ごめんな。ごめんな」
戦いが始まってからずっと横島は呟いてる。
それを聞いてて、私はある仮説を立てた。
横島の雰囲気。言動。致命傷を避けてる攻撃。呟きつづけるルシオラへの懺悔。
まさか。もしかして・・・。
「あ!タマモちゃん。危ない!?」

おキヌちゃんの静止もきかず、私は横島に向かって走った。
私の仮説が正しければ、横島を止めないと!?
その気持ちでいっぱいだった。
向かってくる私に横島が霊波刀を振り上げる。
皆、その先の最悪の未来を予想し目をつぶる。
だけど、最悪の未来は訪れなかった。
「なんで、止めたの?」
「・・・なぜ、避けない?」

私の首筋寸前のところで霊波刀は止まってた。
「止めてくれると・・・信じてたから」

その様子に皆動けない。
「本当は横島、皆を殺す気なんてなかったんでしょ?」
「ちがう!?俺は、皆を殺そうと・・・」

横島はそれ以上しゃべれなかった。
私が、横島に抱きついたから。
「もう嘘つかなくていいんだよ?無理しなくて。

本当は、皆に殺して欲しかったんでしょ?」
「!?」

私の言葉に横島以上に他の皆が驚いていた。
「私は、ルシオラって人のことは知らない。話で聞いただけ。
でも、その話だけでも、横島がルシオラを本当に愛していたって分かる。
知らないくせにって思うかもしれないけど、こんなことしても
きっとルシオラは喜ばないいよ。悲しむ、よ」

横島は、泣いてた。
いつまでも、懺悔と感謝の言葉と共に。



横島が落ち着いて、どうしてこんなことしたのか話てくれた。
原因は、やっぱりあの悪霊の幻。
あの幻の中で、横島はルシオラと幸せに暮らしてたんだって。
ルシオラが死ななければあったであろう日常。
でも、時が過ぎて少しづつすれ違い毎日喧嘩。
そこまで来た時にルシオラの声が聞こえたらしい。
『私は、やっぱり死んでよかったのね?』
『生きてても、最後は私を捨てるんでしょ?』
『私がいなくても横島は幸せね?』
『私はあなたの為に命を捧げたのに』

横島は否定しようにも口がうがかなかったらしい。
『本当に私を愛してるなら、私の所に来て』
『私を否定する、あの連中を殺して』

そして、今日に至ったと。
話終えた横島は皆に土下座して謝った。
そしてその日遅くまで、あの戦いについて皆で語り合ったの。



その日から、私は自覚しだしたの。
横島が好きなんだって。
「タマモ〜。準備できた?」

ドアの外から美神の声が聞こえる。
「うん」
「じゃ、横島くんはいってきて」

美神の後ろから少し緊張した横島が入ってきた。
「どう、かな?似合う」
「・・・」

横島は答えてくれない。似合わないかな?
「いや、き、きれいだぞ!すっげー似合う」

私が不安そうな顔してると横島が慌てて答えてくれた。
「・・・ありがと」
「お、おぅ」

横島顔真っ赤。きっと私も真っ赤ね。
「ほらほら、見詰め合ってないで。もうすぐ式始まるわよ」

そう。今日は私と横島の結婚式。
なんか・・・緊張してきちゃった。
「行こうか、タマモ」

横島が変わらない優しい笑顔で聞いてくる。
「うん」

だから私も最高の笑顔で答えるの。
今、心の底から思う。
これからも、幸せでありますように。



ー後書きー
なんか、前作、前々作のような駄文。
なんでこんなのしか書けないんだろう?
ほんと、落ち込みます。

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