ザ・グレート・展開予測ショー

青春代理人(7)


投稿者名:コンキリ
投稿日時:(00/ 5/10)



「スゴイじゃないか横島君!」
試合が終わるやいなや俺は先輩らに激励された。

「いや〜〜。そんなこと無いッスよ!」
「いや、でもビックリしましたケンノー!」
「そうですよ横島さん!すごい球でしたよ!」
「あぁ、認めたくねぇがな・・・。」

しかし俺自身は気づいていた。
確かに流石に薮のピッチングはすげえ。打てねぇだろう。
しかし・・・。

文殊のパワーは九回の最後ではかなり厳しいものとなっていた。
変身がとけそうだったのだ。
そこから考えて文殊のパワーはもって二回と考えたほうがよさそうだ。
しかし俺の持っている文殊は残り5個・・・。
理論的に考えれば最低3球で一回の攻撃は終わる。
・・・・まず無理だが。

次の戦いはかなり厳しいものになりそうだった。


「先輩、次に戦う相手ってどんなチームっすか?」
「あぁ、このスコアを見てくれ。」
俺はがく然とした。
全てをコールドで倒しているトンでもないチームだったからだ。
「しかし・・・。俺は負けるわけにはいかないんだ。
 頼りにしてるぞ、横島君!!」
「はっ!はひ・・・。」

そして最後の試合が始まった・・・・。

相手のピッチャーや守備はかなり完成したものだった。

しかし俺達は守り抜いた。

俺のピッチングもたまに打たれたが、守備が頑張ってくれた。


この試合は投手戦になった。


1点が5点にも、10点にも重くなる試合だった。


両者1点も譲らず。


両者1歩も引かず


0−0のまま九回の表・・・。



そう、やつらの攻撃。


しかし、俺はついていた。

俺の文殊の力はまだ8回の守備のストックがあり、
九回を何とか超せそうであった。
つまり、一個、残せたのだ。




そして、最も厳しい9回がやって来た。

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