ザ・グレート・展開予測ショー

人生に他界はあるのか!? 前編


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(00/ 5/ 9)

ここは、毎度おなじみの美神除霊事務所。
珍しくも、朝もはやくからドアの前に数人の子供が
立って並んでいた。

「あの、美神さんに何か御用ですか?」

おキヌはナイティのまま、質素でにこやかな笑顔で出迎えた。
おキヌのナイティ姿が眩しい。さすがに子供も顔がほころんでいる。
そして、家の中に数人の子供を入れ、応接間に座らせると、
ミルクティーを注いで簡単にチーズケーキを差し出した。
もちろん、おキヌの手作りである。

「美神さんならもう少しでお見えになると思うので、もう少し待ってて下さい。」

そういうと、おキヌは自分の部屋に戻ってエッジを手に取る。
そしてピッピッと、美神の自宅へ電話をかける。

「あっ、美神さん?今すぐ来てください。お客さんが見えてますよ。」
「お客って?」
「あの、子供さんが3人ですけど・・・」

そこまでいうと、美神はギョっとしたような声をだす。

「ちょちょ、ちょっと子供はやなのよね。」
「なんでです?」
「とにかく私はパス!横島くんが来たら2人で除霊に行ってね。」
「ちょ、ちょっと美神さん・・・!」

その言葉を最後に、エッジが切れてしまった。
以後、何度かけても留守番電話になってしまうのであった。
だが5度目に留守番電話になった時、あの元気な声がした。

「ちゃーーっす。・・・あれ?先客が来てるみたいだけど・・・おキヌちゃーん。」

相も変らず馬鹿でかい声だ。

「おキヌちゃん?部屋かー?」

横島は不用意におキヌの部屋のドアをノックする。

「あ、ちょっと待ってて下さい、横島さん。もう少しで着替え終わりますから。」
「着替え?・・・へへへ、どーせ、あいつらがここへ来るはずはないんだ。覗いちゃ・・・え☆」

ドゴゴゴゴゴゴゴっ!
美神が、万が一横島がおキヌの貞操を奪う事がない様にと作っておいた
トラップが横島の体中をズタボロに打ちのめした。
そして、万が一作動した場合、美神の自宅に連絡が行くようになっていたので
ある。そのおよそ一分後に、美神が事務所について横島を更に・・・
ベキ、グシャ、ズガ、バグ、ドワシャっとガゼルパンチでふっ飛ばした。

「何を考えてんのよ、あんたは?」
「もう、覗こうとするからですよ。横島さんって最低。」


ところで、皆さんは覗きたいかな?・・・こんな目にあっても☆
そして応接間。



「じつは、キックボードで遊んでたんだけど、取り上げられちゃったんだ。」
「幽霊か、溶解かなんかに?」

横島がものめずらしそーに突っ込む。

「うん。いきなりステッキーーング!ってどこからともなく叫ぶの。」
「で、唖然とした途端、ボードが消えちゃったの。」
「僕等だけじゃないんだ。もう学校の人たちも何十人も奪われてる。」

そこへ美神は答える
「警察には届けたの?」
「うん。届けたには届けたけど・・・」
「調べても全く証拠がないっていってて、アイシーピーオーとか言うとこにも応援をたのんでる。」
「え?西条さんとこにも・・・」
「・・・で、その西条って言う人も今行方不明なんだ。」
「・・・え?とりあえず、その現場へつれてってくれる?」
「うん、いいよ。」

こうして、裏ルートで調達したキックボードを片手に現場へ向かう美神達。

「ここだよ。」
「ここで、キックボードが消えたんだ。」

子供の言う通りについていき、たどり着く。

「じゃあ、横島くん。頼むわよ。」
「頼む・・・って?」
「あたしとおキヌちゃん以外に乗れる人以内でしょ。」
「それもそうですね。」

そして案の定、狙い通りあの言葉が聞こえた。

「ステッキーーーング!」
「今だ!何モンだ・・・」
「有効珍獣ピグモン!」

一同唖然としてしまった。その隙を狙って奪っていこうとする謎の人物。
・・・が、いち早く耳をふさいでいた横島は

「隙を狙って盗んでいこうとは卑怯千万!姿を見せろっっ!!」

文殊が「照」と輝き、周りを照らしはじめる・・・・と、そいつはなんと

「あ・・・!子供んとき憧れてたムテキングじゃねーか!」
「そういうお前は、キングレコード幻のヒーロー、ヨコシマン」
「だーーーっ!その呼び方やめろ!!大体てめえ、何故そーやって子供のものを盗むんだ。」
「だって、出番が欲しいんだもん。キックボードよりローラースケートをはやらせるんだーーーっ!」
「子供かお前は!?」
「よーしわかった、西条とキックボードを人質にとってある。そいつを商品としてレースをしようじゃねえか。」
「よーするに、お前に出番をやりゃいいんだろ。」

こうして、ヨコシマンとムテキングは主役をかけての霊能ローラースケート勝負となった。
はたして、どっちが勝つのか?これはもちろん、霊能力勝負である。

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