ザ・グレート・展開予測ショー

天使が私に語ること(4/6)


投稿者名:黒衣の僧
投稿日時:(04/11/18)


「目が覚めたかい、薫?」

   これは皆本の声?

「まだ、薬のせいで眠いのか? 無理して起きなくていいよ。」

   答えようとしたのに、声が出ない。
   まるで夢の中にいるみたい。

「心配ない。すべてうまくいった。あの子も無事だ。」

   あの子って誰?
   あ…、これは皆本の手だ。

   少し冷たい…
   でも、とても安心する……
   いつまでも…こうしていたい……
   ……………………



夜が訪れた。
不幸にも犠牲になった人々を涙で弔い、幸運にも生き残った人々を歓喜で祝うための夜が。


突然命を奪われた人々にとっては、理不尽という以外にないこの事件だが、
バベルにとって、これは重大な転機になった。

今回の任務は成功だった。

それもただの成功ではない。
後々まで語り草になると思われるような、異例の大成功だった。

特務エスパーの活躍は、まず官房長官のコメントの中で言及され、
首相談話の中にも、賞賛の言葉が盛り込まれた。

おそらく今後の国の超能力政策にも大きな影響を与えるだろう。


これほどの大成功をもたらした、最大の功労者は葵である。

彼女は多数の消防士を火災現場に送り込み、早期の鎮火に大きく寄与した。
それだけではなく、多くの要救助者を屋上や、地上に運び、通常では助けることが不可能な
多くの人々の命を救った。

消防庁を始めとする、各関係省庁からは、バベルに対する感謝の意が示され、
これまでの失態の数々は帳消しにされた。


だが、一般大衆により強くアピールしたのは、薫の方だった。

あの人質立て篭もり事件はテレビで生中継されており、多くの人々が固唾を飲んで、
その成り行きを見守っていたのだ。

体育館の窓と壁が爆発で吹き飛んだときには、すべての視聴者が目を覆い、
理不尽な悲劇に怒り、あるいは涙した。

ところが、生存不可能と思われる爆発現場から、少年と少女が救出されたときには、
悲劇は奇跡に置き換わり、すべての視聴者が歓呼の声を上げた。

そう、薫は意識を失いながらも、少年と自分の命を守り切ったのだ。

この時、ビルの火災は続いており、その状況も実況中継されていた。
しかし、火災の方は、すでに事が起きてしまった後だったのに比べ、
人質事件の方は、リアルタイムに事態が進行していたため、より注目度が高かったのだ。

これで、薫は「命懸けで少年を救った奇跡のヒロイン」と賞賛された。

当然ながら、死んだ犯人に同情する者は、誰もいなかった。



機を見るに敏な桐壺は、この絶好のチャンスを逃さなかった。
今回の事件をきっかけに、特務エスパーの活躍を積極的にアピールする
「イメージ戦略」を打ち出したのだ。

その第一弾が、内部映像のマスコミへの配信だった。

その内部映像は、現場の緊迫感を伝える生々しいもので、
マスコミが遠距離から映した、不鮮明な映像より、はるかに訴求力があった。

爆発があったその瞬間の光景、
誰よりも早く、その爆破跡に飛び込む青年の姿、
そして、少女を抱きかかえて再度姿を現した青年、
その少女が抱きかかえる幼い少年、
その3人に一斉に駆け寄る関係者たち、
救急車で運ばれる少年と少女……

それらの映像を、各テレビ局は繰り返し放送し、視聴者の感動を増すため、
さまざまな解説や演出を加えた。

とりわけ救出直後の映像は、この奇跡の象徴として何度も取り上げられた。

 ―― 青年は、彼の半分ほどの年の少女を、大事なものを守るように抱きかかえていた

 ―― 少女も、彼女の半分ほどの年の少年を、大事なものを守るように抱きかかえていた

守り、守られる大人と子供。
守り、守られる普通人とエスパー。

黄昏の光と、人工の照明による複雑な陰影に彩られたその姿は、
受難と救済を描く宗教画のように、荘厳なものだった。


桐壺は第一弾のイメージ戦略が功を奏したのに気を良くし、その日のうちに
第二弾のイメージ戦略を推進した。
これから、内務省は広報部を中心に大忙しになるだろう。


その夜、皆本はバベルの医務局を訪れた。
もちろん、薫の容体を自分の目で確認するためである。
できれば最初から付き添ってやりたかったのだが、火災現場ではまだ救出作業が続いており、
紫穂を連れて葵の応援に回ったのだった。
さらに、様々な事後処理に追われ、病室を訪れることができたのは、深夜になってからだった。

幸い、薫の怪我は比較的軽かった。
少年の方は一般の病院に収容され、薫より怪我の程度は大きいが、
こちらも無事であるとの知らせが入っていた。
消防服の有無が、怪我の程度の差を生んでいた。

葵も念のため検査を受けたのだが、懸念された一酸化炭素中毒などの症状はなかった。


あの現場で何が起こったか、皆本にはだいたいの見当はついていた。
人質を連れ去るだけなら、あんなに手間取るはずはない。
きっと爆弾犯にちょっかいを出したのだろう。

この推測は桐壺にも知らせたが、彼はすべてを「犯人のせい」にして片付けた。
皆本の推測は推測に過ぎなかったし、桐壺は利用できるものは、何でも利用する主義だった。


薫には念のため、少量の鎮静剤が投与されていた。
爆発時のショックを思い出しても、パニックに陥らないためである。

その薬が効いているせいなのか、薫は幸せそうに眠っていた。
一度、目を覚ましたので、皆本は声を掛けてみたが、返事はなかった。
代わりに手を握ってやると、再びスヤスヤと寝息を立て始めた。


その姿を見守りながら、皆本はこの事件での自分の決断について分析した。

皆本には、自分の思考過程を自分で分析するなどという習慣はなかった。
これは、この仕事に就いてから、必要に迫られて身に付けたものだ。

通俗的なイメージとはうらはらに、科学者は論理的な思考をしないことが多い。
重要なのは独創性や直感で、論理は後付けなのだ。
ESP科学のような未開拓の分野では、特にその傾向が強い。

しかし、戦闘の指揮官には誤りが許されない。
判断ミスは部下の死に直結する。
だから、自分が次に誤った選択をしないよう、自分の決断が正しかったのかどうか、
あるいは決断に至った要因に不適切なものがなかったか、検証する必要があるのだ。

そして、皆本は自己分析の結果、いくつかの不適切な要因を発見した。

そのひとつに、例の“予知”があの決断を促した可能性があった。


“予知”は、

 自分が薫を撃つ

ことを示していた。だが、その裏の意味は、

 自分が薫を撃つまでは、薫は死なない

ということになる。


もちろん、皆本は“予知”に従って、意思決定をしたのではなかった。
可能な限りの情報収集を行い、徹底した安全確認の末、作戦を決行したのだ。
現場に紫穂を連れて行ったのも、念入りにシミュレーションをさせたのも、
すべては薫の生還の確率を上げるためだった。
現に、致命的な命令違反があってさえ、薫は生還したのだ。

だが“予知”がその意思決定を後押しした可能性について、
皆本は完全に否定することはできなかった。
もし、この知識がなかったら、100%安全だと分かっていても、
薫を爆弾魔の前に放り出すことに、自分はもっと躊躇したのではないだろうか?

逆にこれから“予知”を前提に、作戦を立てるとしたらどうだろう?
大胆な作戦によって、大きな成果を挙げることができるだろうか?

皆本は身震いして、その考えを否定した。

“予知”が絶対でないことは、皆本自身が証明したはずだ。
そんな不確かなものに基づいて行動すれば、“予知”はたちまち神通力を失い、
最悪の結果を生むだろう。

今回もあれだけ熟慮を重ねたのに、最悪の結果に終わる寸前まで行ったのだ。
爆発が起こり、薫が応答しなかった時には、全身から血の気が引く思いだった。
一歩間違えば、自分が今見ているのは、薫の寝顔ではなく、遺体だったかもしれない。


結局“予知”の信憑性と、それが的中する根拠が明確にならない限り、
それを行動指針とすることはできない――それが結論だ。


皆本はこの件に関する思考を打ち切った。
明日は局長の「イメージ戦略」の第二弾が待っている。
それには皆本も参加しなければならない。

皆本は薫を起こさないように、そっと手を離した。
ドアを閉める前に、もう一度彼女が眠っていることを確認し、彼は病室を後にした。



イメージ戦略の第二弾は、公共放送の利用だった。

事件のドラマチックな映像と、バベルや超能力推進派の要人たちのインタビューを中心に、
ドキュメンタリー番組を作成させるのだ。
放送局の方も大乗り気で、とんとん拍子に話はまとまった。
内務省とバベルには各種マスコミから、取材の要求が殺到しており、
むしろ、番組作成を断る方が難しい状況だったのだ。

問題は「奇跡の少女たち」3人へのインタビューの仕方だったが、
今後の任務のことも考慮して、音声のみの収録となった。
ただし、薫は入院中なので、実際にマイクの前に立つのは葵と紫穂の2人である。

彼女たちの存在は極秘ではないので、知っている人は知っており、
非公式なルートで画像が出回ったりもしているのだが、
公的機関としては、未成年のプライバシーを守る姿勢は保たねばならない。
ただ、「自然に映っているものは仕方がない」ということで、
原則的に、実況映像等の加工はしないことも決められた。

皆本も当然、インタビューの対象だった。
公共放送もテレビ局のひとつであるから、視聴率が取れる人物を番組に出したがる。
その観点からは、薫と葵の次に重要な人物が皆本であった。

他の出演者とのバランスを保つため、皆本へのインタビューの時間は決して長くない。
その分、映像が多用されることになり、後日研究所での様子が収録されることになっていた。

インタビューの内容も、答えの筋書きも広報部から指定されていたため、
皆本が考えるべきことは何もなかった。

だから、当日のインタビュー収録は、極めて機械的な「作業」になった。
皆本が注意したのは、不機嫌さを表情に出さないことだけだった。



「まだ、薫ちゃんを危ない目に遭わせたことを、気にしてるんですか?」

皆本が隠したはずの不機嫌さを察知したのは、先に収録を終えた朧だった。

「ええ、まあ。」

確かにその通りだが、“予知”のことは話せないので、曖昧に言葉を濁すしかない。

「皆本さんは、最善を尽くしました。だから、結果も最善のものになったんです。
 薫ちゃんは自分から志願したんですよ。
 もしやめさせたら、あの子の心が傷ついたでしょう。
 だから、もうこのことは忘れましょう。
 それより、今度は紫穂ちゃんの番ですよ。ちゃんと見てあげてください。」


インタビューに答える紫穂の態度は、驚くほど控え目だった。
まるで人見知りする、子供のようだ。
それとも、インタビューをしている女性が気に入らないのだろうか?
顔を合わせないようにしているようにも見える。

「インタビューを受けるのは初めてですから、緊張しているのかもしれません。
 後で、緊張をほぐすような言葉を掛けてあげた方が良いでしょう。」

「紫穂はもっと強心臓かと思ってたんですが…。まあ、そうしてみます。」


収録を終えた紫穂に、皆本は声を掛けた。

「お疲れさま。ずいぶん、大人しかったじゃないか。」

「そうですか?」

紫穂の返答はそっけない。

「あまり口数が少ないんで、てっきりインタビュアーの不倫でも見つけたのかと思ったよ。」

「そうです。」

冗談のつもりで掛けた言葉に、肯定の返事を返され、皆本は慌てた。

「まさか、本当にそうだったのか…。い、いや、よく自重してくれた。
 むかしなら、時と場所をわきまえず、事をバラして大騒ぎを起こしていたからな。」

「別に自重したわけじゃありません。
 いざという時に使えるように、取っておいただけです。」

 … “取っておいた”って何なんだ!? 後で脅迫でもする気なのか!?

皆本は、このインタビューの先行きに不安を感じた。
だが、紫穂と葵の密談を聞いたら、もっと不安になっただろう。


「葵ちゃん、あのインタビュアー、皆本さんに気があるみたいよ。」

「そうか、身の程知らずやな。ちょっと釘を刺しとくか。」


このところ、なりを潜めていたチルドレンの小悪魔ぶりが、久々に復活したらしい。


次は、葵のインタビューの番だった。
葵は紫穂と違い、気後れなどまったく感じさせず、堂々と受け答えしている。
公の場を意識した標準語。声色も少し甘く、完全によそ行きの口調だ。

「葵って凄いですね。
 もしかしたら、女優の素質があるんじゃないですか。」

「そうかもしれません。
 皆本さんも、騙されないよう気をつけた方が良いですよ。」

朧まで皆本の不安を煽ることを言う。

そうこうする内に、インタビューは皆本の話題になった。
皆本が彼女たちにどのような指導をしているかという質問だった。
ところが、葵は待ってましたとばかりに、皆本への誉め言葉を並べ始めた。

「まったく、葵のやつ。こっちが恥ずかしくなるじゃないか。」

「きっと葵ちゃんは、皆本さんに花を持たせたいんですよ。
 この場を借りて、面と向かっては言いにくい、感謝の気持ちを表しているんでしょう。」

ところが、予定された時間を過ぎても、葵の「皆本賛美」の演説は続いた。

「これじゃ、まるで誉め殺しじゃないか…。」

「まあ、編集でカットされるんじゃないですか…多分…。」

さすがに朧も変だと思ったのだろう、冷や汗を浮かべている。
時間を大幅に超過して、しゃべりまくった葵は、紫穂に感想を求めた。

「どうやった? ウチの演説。」

「あれじゃ逆に、皆本さんが変な人物だと思われるんじゃない?」

「でもこれで、あの女も皆本はんに手を出す気にならんやろ。」

「それもそうね。」

どうやら、目的を達成するためには、皆本の名誉など問題にはならないようだ。


一部でこのように密かな暗闘のあったインタビューだったが、全体的にはつつがなく進行し、
短時間で良質のドキュメンタリー番組が出来上がった。
週末のゴールデンタイムに放送が予定されており、
その番組を収録したディスクは、事前に関係者に配られた。

イメージ戦略第二段の成功を約束するこの作品を見て、桐壺は大いに満足した。




インタビューが終わった後、葵は一人で薫の見舞いに訪れた。
彼女を迎えた薫の第一声が「皆本は?」だったことに、葵は苦笑した。

「何や、ウチが見舞いじゃ不満か?」

「別に…」

薫の返事に、普段の覇気はなかった。

「皆本はんは、今日は来れへん。明日も出張や。
 会えるのはたぶん、明後日やろな。」

「そう…」

またしても、薫の反応は鈍い。

「皆本はん、昨日の夜、見舞いに来たんやで。
 薫も一回起きたけど、すぐまた寝てしもたって言うとった。
 あんたは覚えとらんのか?」

   … じゃあ、あれは夢じゃなかったんだ。

薫の表情に少し生気が戻ったのを見て、葵は話を続けることにした。

「あの事件がどうなったか、聞いとるか?」

「局長と朧さんから、おおまかなことは…。」

「ニュースは見たか?」

薫は首を振った。

「なら、見せたるわ。あんたは“奇跡のヒロイン”なんやで。」

葵は持参したPCで、ニュース映像を再生した。
最初からこれを薫に見せるつもりだったのだ。

薫はその映像を食い入るように見ていた。

「やっぱり皆本はん、カッコええなあ。
 あんたも、せっかく“お姫様抱っこ”されとるのに、
 気ぃ失のうとるなんて、もったいない。」

だが、薫が見つめていたのは、皆本ではなかった。
彼女が見つめていたのは、自分が救出した少年だった。

「 … あたしはヒロインなんかじゃない … 」

「?」

「あたしが、皆本の言うことをちゃんと聞いてたら、
 この子は、こんなひどい怪我をせずに済んだんだ … 」

薫は、犯人を無視しろという、皆本の命令を守らなかったことを葵に打ち明けた。
その結果、犯人の暴行よりもひどい怪我を少年に負わせてしまったことも。

「やっぱりそうやったんか。
 皆本はんや紫穂の想像通りやな。」

「もう少し、サイコバリアの展開が遅かったら、あたしもあの子も死んでた。
 あの命令は、絶対守らなきゃいけなかったんだ。
 それなのに…あたしは…… 」

「でも、いまさら本当のことは言われへんで。
 バベルは、この事件を利用して大々的なキャンペーンをしとるんや。
 エスパーに対する世間の感情も、好転しとる。
 あんたが正直にこのことを話しても、誰も得せえへんのや。」

「世間に明かせないのは、分かってる。
 でも、皆本には報告しなきゃ…」

薫の双眸にはみるみる涙が溜まっていった。

「きっともう皆本は、あたしを相手にしてくれないよ…
  … いくら念動能力が強くたって、こんなんじゃ … 」

「何言うてんねん。次からちゃんとやれば、ええやないか。」

「 … 次なんてないよ。
 あたしは皆本に信用されてないんだから。
 昨日だって、一人じゃ仕事をさせて貰えなかった……葵とは違う…」

「えらい悲観的やな。薫らしくないで。」

「適当なこと言わないで!!」

その悲鳴にも似た声に、葵は気圧された。
 
「“らしい”って何?
 何も分かってないのに、勝手なことをして、人を危ない目に遭わせるのが、あたしらしいの?
 本当は幼稚なくせに、子供扱いされると怒るのが、あたしらしいの?
 いつもいつも、皆本を困らせるのが、あたしらしいの?
 だったら……あたしは、あたしらしくなくていい!」

「薫…」

「あたしは、皆本の言うことを聞かなかった…。
 紫穂の言うことも…。
 あんなにチャンスを貰ったのに、全部…全部台無しにしちゃった。
 もう取り返しがつかないよ…」

薫の最後の言葉は震えていた。

葵は迷っていた。
皆本が病気を隠していた事実、そして病気の原因が薫にあるという事実。
それを教えるかどうか。

今日は、それを教えるつもりで、ここに来た。

教えるなら早い方が良い。
紫穂は他に手段がないときに教えると言っていたが、それは愚策だ。
薫が、自分のやったことを反省する気持ちになったときに、最後の一押しとして
この事実を教えるべきなのだ。

だが今の薫は、反省を通り越して、完全に自分を見失っている。
下手にこれを教えると、深刻な精神的ダメージを与えかねない。

常識的には教えない方が無難だ。
ここは薫をなだめて、もう一度機会を待てばいい…。

「薫、一人で勝手に結論を出すな。
 あんたに教える事がある。
 今からウチが言うことをちゃんと聞いて、よう考えるんや。
 結論を出すのは、次に皆本はんに会ってからでも遅うない。」

迷うなら、教えた方が良い…なぜなら、それは「事実」なのだから。
そう信じる葵は、安全策を捨て、賭けに出た。


(続く)

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