ザ・グレート・展開予測ショー

横島的必殺技


投稿者名:MAGIふぁ
投稿日時:(04/11/13)

 ふと、思った。
 俺の必殺技って何だろう?
 そして技の探求に入ったのだが、後から思えばそんな事するんじゃなかった。
 俺は横島忠夫。
 人よりちょっぴり煩悩が多めな高校生GS…助手だ。


 まずは、と右手のひらに霊力を集中。霊気の盾を作り出す。

 ブゥゥン…
「サイキックソーサー」

 空気を震わせるような音を立てて、それは実体化する。

「でもな〜…このままじゃ必殺技じゃねぇよなー…どう考えても」

 まぁ、盾だし。
 投げても使えるけど、一撃必殺ってわけじゃねぇからなぁ…
 あ、そうだ。
 ふと思いつき、サイキックソーサーを少し変化させる。
 強度が変わらないように、薄く、平べったく広げていく。ソーサーの外側は特に刃物のように薄く。
 そして肩幅以上に広がった段階で、頭の上に振りかぶって…














「気円ざ…」
「危険なマネをするんじゃないっ!!」
 DOGOOONNN!!!

 振りかぶって……投げようとしたところで美神さんのツッコミにより阻止されたのだった。
 理不尽なよーな、助かったよーな複雑な気分だ。





「さて、気を取り直して次ぎいってみよっか」

 だが俺の不屈の精神は一発のツッコミ程度では止められねぇ。
 美神さんが去ったのを注意深く確認して、もう一度トライ。

「さっきはサイキックソーサーだったからいけなかったんだよな(根拠なし)。今度は…サイキックつながりで猫騙しのほうで逝くか」

 ん?今、何か自分で不吉な事を逝った、もとい言ったような…
 いや、気にしたら負けだ。考えを進めよう。
 サイキック猫騙し…両手に霊波を込めてぶつける事で一瞬閃光を放つ…けど、イマイチ光が弱いんだよな。相手の目の前でやらんと効果薄いし。
 ん〜〜…
 両手だけじゃ足りないって事か?
 でも、足はさすがになぁ…

「ん?あ……バンダナ!」

 ガシガシと頭をかきむしろうとして触れたバンダナで思い出した。
 俺アイツがいた時、額から怪光線出してたじゃん。アイツがいたからこそ出来てたんだとは思うけど、今の俺なら霊波を出すくらいは出来るかも知れん。
 目を閉じて集中する。
 額と両手に霊波を込めて、額と逆三角の位置に両手を開いて持っていき、共鳴させる。
 そして一気にそれを放てば、サイキック猫騙しとは比べ物にならない光を…













「太陽け…」
「だから危険なマネはするなと言っとろーが!!!」
 ドカバキグシャドキュうぃぃぃ〜〜んぴ〜ぽ〜ぴ〜ぽ〜

 光を……放つはずだったんだが、またしても美神さんに阻止された。どうでもいいけど、なんかありえない効果音混ざってなかったか。

「あんたねぇ、いい加減にしなさいよ?ツッコミ入れに来んのも疲れるんだから」
「確かに物凄い早さでしたが、どーやったんスか?」
「こーゆー時にはね?お約束で超加速だろーと、時を止めるナニだろーと使えるのよ」

 多分、その為なら時間だってちゃんと飛べるわ、私。
 自信満々にそーおっしゃる美神さんに、俺は頷くしかなかったわけで。

「あ」
「ん?なに?また何かくだらない事でも思いついたの?」
「い、いや、何でもないっスよ!!」

 言える訳ないよな。
 俺の必殺技って……美神さんか?って考えちゃっただなんて、な。

「怪しいわねぇ…」
「いや、ホントに何も考えてないですって!」

 さて、どうやって誤魔化そうかなぁ…

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