ザ・グレート・展開予測ショー

ブラド−とピートの母親の出会い


投稿者名:馬酔木
投稿日時:(00/ 4/26)

人間は「エサ」と見下し、魔力を高めるために同じ吸血鬼の血をも
吸って生きていたブラド−。
しかし、修道女の生き血を狙って侵入した修道院にて、ブラド−は、
良家の子女でありながら、結核を患ったために修道院の屋根裏に隔離
され、孤独で不憫な生活を送っている令嬢と出会う。
永遠のような長い時を気ままに自堕落に生きている自分とは対照的
に、先の見えている短い人生の一日一日を精一杯生きている彼女に、
ブラド−は「エサ」とは別の興味を抱く。
令嬢の方も、自分に興味を持って足しげく通ってくるブラド−に好意
を抱く。

やがて二人は結ばれ、令嬢はピートを身ごもる。
しかし、ひどい扱いを受けていても、家族を愛している彼女は、その
家族への愛情や信仰心から、不老の身となってブラド−についていく
かどうかを、まだ決めかねていた。
「決心がついたら飲め」と、「不老長寿の薬(吸血鬼の血)」を彼女
に渡し、一人で考える時間を与えるため、立ち去るブラド−。
しかし、吸血鬼の血を引いた赤子は思いのほかの早産で、ブラド−が
令嬢のもとを離れている間に彼女はピートを出産。
病気で体が弱っていた上、一人で産んだ無理も重なって、令嬢は死亡。
ただでさえ突然妊娠したのを怪しんでいたところに鋭い牙を持つ赤子
が産まれたのを見て、令嬢の家族や修道院の者達は、産まれたばかり
のピートを母親の遺体と共に棺桶に入れて埋めてしまう。
不意に令嬢の霊気を感じなくなったのを不審に思い、修道院に駆けつ
けたブラド−は、泣き声を頼りに二人が入った棺桶を掘り出す。
お産の直後の状態のまま棺桶に放り込まれたのか、十字架も持たされ
ていない母親の亡骸と、産湯ももらえず、母とへその緒がつながった
ままで棺桶に詰められていたピートを見て、怒りに燃えるブラドー。
人間を以前以上に見下し、「愚かな者」と見なしたブラドーは世界の
征服をもくろむが、カオスの妨害を受けて計画は中断。領地の島と城
とを魔力で包み、長い眠りに入る。
ブラドーに血を吸われてその支配下にあった部下の吸血鬼達までもが
しめ出され、桟橋も上げられて外界と隔絶されて、静寂に包まれた城
の中。
赤ん坊だったピートは、自力で城の外に出られるようになるまでの約
十年間を、独りきりで過ごすことになる・・・


 ・・・自分で考えといてなんですが、やっぱり暗いですね(汗)
 長くなってしまってすいません。
 ブラドー、真面目だし(笑)
 まきしゃさまのピートの母親話に感化され、私も書いてみました。
 他にも数パターン考えてあるので、また違うのを書くかも知れません。
 ピートファンの方も、そうでない方も、こんな妄想はいかがでしょうか(笑)

 ちなみに、吸血鬼の血が不老長寿(不老不死ではありません)の薬
になるという話は、昔、どこかで読んだ人狼だか吸血鬼だかの昔話み
たいな本に、そういう話がちょこっとあったので使いました。
 うろ覚えのもん使っちゃってすみませーん。

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