ザ・グレート・展開予測ショー

横島君、美神に告白するとかなんとか


投稿者名:鉄人
投稿日時:(04/ 9/19)

夜の公園の展望台に横島と美神がいた。
あたりには人影はなかった。

冗談を言っては美神を笑わせていた横島だったが、突然真顔になった。

「美神さん、好きです。オレと結婚を前提で付き合ってください。」

「オレ、今は高校生だけど、美神さんより三つ年下だけど、GS見習いだけど、経済力もないけど・・・美神さんを想う気持ちは誰にも負けません。」

「どうか・・・お願いします!」

美神の前に土下座する横島。

「三つ年下は余計よ!ふーん、あんた丁稚の分際で、あんたの主のこの私と、この美神令子と結婚前提で付き合って欲しいっての?」

「はい!」

「高校を卒業出来るかも怪しい、金もなく親に仕送りしてもらって、時給255円のアルバイターで、etc、etc[罵詈雑言のかずかず]・・・のあんたが?」

「は・・・はい!」

「随分といい度胸で身のほど知らずじゃないの横島くん・・・ふふ、ま、いいわよ。付き合ってあげるわ。」

「え、今なんて?」

「あんたと付き合ってあげるって言ったのよ!何度も言わせるな。!」

「は、はい!あ、ありがとうございます。美神さん!」

「ただし、付き合うに当たってひとつ条件があるわよ。」

「じ、条件ですか?わかりました!どんな条件でも飲みます!

「簡単よ。わ、私を絶対に幸せにする事!この条件を飲んだら付き合ってあげるわよ。」

「え?そんな事でいいんですか?は、はい、もちろんっす。おれ、絶対に美神さんの事を幸せにしてみせます!」

その時
「げへへへ・・・お前ら、凄く仲がいいなあ・・・幸せそうだなー・・・」
「綺麗な女だなあ・・・うらやましいなあ・・・ねたましいなあ・・・げへへへ・・・」
「おれは、彼女にふられたっていうのに・・・くやしいよなあ・・・あの女・・ブスのくせにお高くとまりやがってよー・・・」
「おれなんか、あの女にさんざん貢がされて・・・金の切れ目縁の切れ目なんていいやがって・・・ちくしょー!!」
「幸せそうなカップルは俺らの敵だ・・・殺してやる・・・殺してやる・・・殺してやる・・・殺してやる・・・」

いつのまにか美神達の周りを多くの悪霊が取り囲んでいた。

「をを、なんちゅう暗い連中だ・・・こいつらがこの公園でカップルを襲っていた悪霊どもか・・・」
さすがの横島もちょっと腰が引いている。

「ふふふ、まんまとわ・た・しの見事な芝居に引っかかったて現れたわねえ。カップルを襲う悪霊ども!」

「美神さん、俺の芝居もうまかったでしょう?ねっねっ!ぶーーー!!」
横島を殴りつける美神、こころなしか顔が赤い。
「あんたは大根役者でしょうがーーー!」
「美神さん、ひどっいっすよー。俺だって頑張ったのにー。」

「さあ、横島君、こいつら丸ごと極楽へ送ってやるわよー!!」
「はい!美神さん!!」
美神は愛用の神通棍、横島は右手に霊波刀、左手に文殊を持って悪霊達に対峙する。

「おキヌちゃん!ネクロマンサーの笛を吹いて!シロ、タマモはおキヌちゃんを守るのよ!」

「わかりました。美神さん」
「任せるでござる。こいつらにはおキヌ殿に指一本触れさせないでござる!」
「おキヌちゃんは任せてよ!」

結界に隠れていたおキヌ、シロ、タマモが姿を現す。
すぐに持っていたネクロマンサーの笛を吹くおキヌちゃん
「ぴょろろろーー、ぴょろろろろー」

ネクロマンサーの笛の音を聞いた悪霊達の動きが鈍る。

美神の神通鞭、横島の霊波刀が唸る。
シロ、タマモも笛を吹いているおキヌを庇いながら襲いかかる悪霊を確実に除霊していく。

「こいつで最後ね・・・」
きゅーーー、ぽん

美神令子は最後の悪霊を吸引札で吸引する。

「さーて、もう取り逃がした奴はいないわね。みんなご苦労さまー」
「これで、○○○万円の稼ぎか、ぼろいわねー。ほほほほほ」

美神は仕事がうまく行った事で上機嫌だった。

「でもさ、さっきの横島と美神のお芝居、凄くおもしろかったー。思わず吹き出しそうになったわ。」
タマモが横島いたずらっぽくいう。
「そ、そうか、タマモ。ははは・・・自分では上手いつもりだったんだが・・・」
「でも先生の顔、真剣でござった。なんか格好良かったでござるよー。」
『拙者もいつか先生に「好きだ、シロ」と言ってもらいたいでござる。』
シロは横島の腕を取りながらそう思っていた。
「そ、そうか、俺も緊張したからなー。なにしろ、普段の美神さんにあんな事いったら殺されかねんしな。」

「そ、それはたしかに・・・汗」
横島の言葉に納得するシロとタマモだった。

『暗くてよくわからなかったけど、さっきの美神さん、横島さんに好きと言われて動揺していた。お芝居のはずなのに・・・』
おキヌは先ほどの美神と横島の芝居の事を考えていた。

「どうしたの?おキヌちゃん、考え事しちゃって。」
美神は俯いているおキヌに声を掛ける。

「あ、な、なんでもありません。」
「あのお・・・美神さん?」
「なあに、おキヌちゃん?」
「さっきのお芝居で横島さんに好きといわれた時、どんな気持ちでしたか?」
「そ、それは・・・、あ、あ、あ、きゃー!」
「あああ、美神さん!」

石につまずき、見事にこける美神令子だった。


「ところでさ」
「なんだタマモ?」
「この芝居のシナリオ、一体誰が書いたのかな?」









駄文です。短いです。
読んでもらえると嬉しいです。
鉄人

無理だ。私にはこの手の話は絶対に無理だ。

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