ザ・グレート・展開予測ショー

横島君、嵐にあうとかなんとか その三


投稿者名:鉄人
投稿日時:(04/ 9/16)


醜悪な巨大鬼蜘蛛の前足はおキヌと螢子めがけて振り下ろされた。

ガキーン
鬼蜘蛛の前足がおキヌの体に当たる寸前、おキヌの周りに光の壁が現れた。
その壁にはじき飛ばされる鬼蜘蛛の巨体。
螢子の服の中では文殊が光り輝いていた。
未来の横島がお守りとして螢子に持たせていたのだった。

「ギギ・・・クソ・・・何ガ・・・ソウカ奴ノ仕掛ケカ・・・ギギ・・・横島忠夫メ・・・」
鬼蜘蛛は悔しそうに呟く。

バターン!
その時寝室のドアが開いて美神達が飛び込んできた。
「おキヌちゃん!」
「螢子!」
令子がひのめが美智恵がシロが飛び込んでくる。

「このおーーー!!!」
ひのめは鬼蜘蛛を睨み付ける。

次の瞬間、鬼蜘蛛の体から炎が吹き上がった。
「ギイイーー!クソ・・・ギ・・」

「シロ、まいる!」
シロの霊波刀が鬼蜘蛛の前足をなぎ払い。
「くらえー!」
そして令子の神通棍が鞭状に変化した神通鞭が鬼蜘蛛の巨体を打つ

ガシャーン!
たまらず鬼蜘蛛は窓を突き破って外に逃げ出した。

「逃がさないわ!」
「おかあさん、螢子をお願い!」
「逃がさないでござる!」

鬼蜘蛛の後を追って窓から飛び出す令子、ひのめ、シロ。

「おキヌちゃん!大丈夫?」
美智恵はおキヌちゃんに駆け寄る。

「はい、大丈夫です。螢子ちゃんは、よかった無事です。」
螢子はすやすや眠っていた。自分は大きな力に守られている、だから大丈夫。そういっているかのようだった。

「無事でよかった・・・本当に」
美智恵はおキヌと螢子を抱きしめた。
おキヌ達を抱きしめながら美智恵は思う。
『未来で何が起こっているの?未来が変わるからと具体的な事は言わないけど。あの娘は、ひのめは間違いなく何かを隠しているわ・・・』
何が自分の娘と孫娘に起こっているのか・・・
悪い予感に身を震わす美智恵だった。

外では鬼蜘蛛と令子、ひのめ、シロの三人が対峙していた。

「ギギ・・・美神ヒノメ、レイコ、ソシテ人狼ノ小娘シロ・カ・・・ギギ」
「ダガ・・・オ前達ハ俺ノ敵デハナイ・・・ギギ」

「あんたが何者か知らないけど、この美神令子にケンカ売るとはいい度胸じゃない。百倍返しにしてあげるわ!」

「お前は未来で私を襲った魔族の一人ね、どうやってここに」

「よくもおキヌちゃんと螢子ちゃんを!許さないでござる!」

「問答無用ダギ・・・」
しゃーー!!
鬼蜘蛛は三人に糸を吐きかける。

飛び退くひのめと令子。糸はシロにかかろうとしていた。
だが糸はシロにかかる直前に燃えた。

「このあたしを忘れるんじゃないわよ。タマモ参上!」
糸はタマモの狐火によって焼かれたのだ。

「タマモ!どこに遊びに行ってたんでござるかー」
シロがタマモに叫ぶ。

「東京の外まで散歩にいくような非常識な犬っころに言われたくないわよー!」
タマモもシロに言い返す。
「拙者は狼でござるー!」

鬼蜘蛛は金髪ナインテールの少女を見据える。
「ギギ・・・金毛白面九尾ノ転生カ・・・ギギ」

「俺もいるぜー!!!」
鬼蜘蛛に後ろから飛びかかる影
ドドドドン!!!
「ギャ・・・ギギ、誰ダ・・・」

飛び込みざま鬼蜘蛛に霊波砲を決めたのは魔装術に身を包んだ伊達雪之丞だった。

雪之丞は鬼蜘蛛から距離をとる。
「ラッキーだったぜ。さっき出会ったタマモがいやな予感がするから一緒に来てくれと言われてきてみたんだが、こんな奴と戦えるとはな!」
根っからバトルマニア、雪之丞は強そうな敵と出会えて嬉しそうだった。

鬼蜘蛛を取り囲む、五人。
「貴様ラ、皆殺シダ・・・ギギ」

美神令子は強力な援軍を得て鬼蜘蛛に叫ぶ。
「このメンツに勝てると思ってるのー!返り討ちよー!」
「ついでにあんたに聞きたい事も山ほどあるんだからね!」

「ギ・・・俺ヲ倒シテカラデカイ口ヲ叩ケ・・・ギギ」

本格的な戦闘が始まった。

「ところで、横島は?」
タマモは令子に聞いた。
「あー!そういえばあいつどこに行ったのよー!」


一方、横島は見た事もない場所に瞬間移動していた。
「ここは、どこだ?」
「みんなは?一体何が起こったんだ?」
半径約百メートル四方の円形の草地、その周りはジャングルのような森が茂っていた。
きょろきょろと周りを見渡す横島。
「とにかく、事務所で何かが起きたんだ。すぐにもどらないと・・・」

戻ろうと文殊を出す横島の耳に美しい女の声が聞こえてきた。
「ふふふ、そんなに急いでお帰りにならなくてもいいじゃないですか?」
「ようこそ、横島忠夫くん。歓迎の宴の準備は整っていますよ」
「ふふふふふ・・・・・・」

声のする方に振り返る横島
「だ、だれだ?」

ヒュオオオオー
一陣の風が吹く。

横島から10メートルほど離れた何もない空間に三つの影が現れた。
影は徐々に人の形を取り始めた。

現れたのは体に長い布を身につけただけの三人の美少女だった。
よく見ると彼女達の体中に不思議な文様が描かれている。

『あ、ああ・・・ネ、ネオランガにでてくる三姉妹みたい・・・』
横島はふとそう思った。





続きます。





相変わらずの駄文です。
読んでいただければうれしいです。
鉄人

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