ザ・グレート・展開予測ショー

横島君、嵐にあうとかなんとか その二


投稿者名:鉄人
投稿日時:(04/ 9/15)


「ギギッ・・・油断シタギ・・・」

「まさか・・・われわれも時間移動に巻き込まれるとは・・・」
「流石に美神の一族というところか・・・美神美智恵、その娘の令子、そしてその妹のひのめまでもが時間移動能力者だとは・・・な」
「そして、あの赤子は奴の血をも・・・、どうしても抹殺しなければ・・・」

「ダガドウスル・・・ギ、アノ女が奴ト会ウト面倒ダギ・・・」
「慌てるな、この時代の奴はまだ力に目覚めていないはずだ。今の奴なら我々でも・・・」

「ナラバ・・・殺ルカ・・・ギギ・・・」

「ただいまかえりましたーっすっ」
シロとの散歩から帰ってきた横島

「おかえりなさーい!!ただおさーん!!!」
事務所のドアを開けたとたん、ひのめが横島の胸に飛び込んでいった。
未来からひのめが来た事を知らない横島
「み、美神さん、いきなりどうしたんすか?」

美神に抱きつかれたと思い、横島の煩悩が一気に膨れあがる。
『み、美神さんが俺の胸に飛び込んできた。これは、これはもう愛の告白っすね。そうだ!そうにちがいない!やっと美神さんは俺のモノにー!!!!」

令子と勘違いしたひのめを逆に抱きしめ、たこ口キッスをぶちかまそうとする横島。
「お、俺も美神さんの事、愛していまっぶーーーっっっっ!!!」
ばしーん!!!「のをををー!!!」
「おのれは、何をとちくるっとるかー!!!」

令子の最大出力の霊波を帯びた神通棍の会心の一撃が横島を襲う。きりもみ状態で吹っ飛ぶ横島。
だが、普通の人間なら即死であろうという美神の会心の一撃を受けながら、横島はすぐに立ち上がり。

「あいたたたっ、ひどいっすよ。みか・・・ええー!!みかみさんがふたりー!!!」
「どうして!なんでー!!ええーい二人とも俺のもんやーー!!」
二人の美神を見て慌てふためきとんでもない事を口走る横島。

「ええーい!少しはおちつかんかーこのお馬鹿ー!!!」
ばしーん!!

もう一度美神の神通棍の一撃を浴びて今度こそ気絶する横島。
「あんたもあんたよ。ひのめ!いくら未来で横島と結婚してるからといってむやみに抱きつくんじゃない!!!」

「あははは、ごめん姉さん。でもこの時代の忠夫さん。未来の忠夫さんと全然かわんないわねー」
ひっくり返っている横島をやさしい目で見つめているひのめ。

「そうなの、ひのめ」
興味深そうにひのめに尋ねる令子。

「うん、もちろん外見は変わってるけどねー。性格はほとんど同じみたい。」
「じゃ、こいつの煩悩と浮気に苦労してるんじゃないの?」
「今じゃもう、慣れちゃったわよ。結婚当初は毎日のように折檻してたんだけどね。」
「それに、令子姉さんにあれだけ折檻されても直らなかった煩悩と性格だもんねー。もうあきらめて病気と思う事にしたわ。」
横島は成長という言葉にはまったく無縁のようだった。

「でもね姉さん。私が螢子を身籠もったと知ったときの忠夫さんの顔は今でも忘れられないよ。」
「私の手を握りながら、ありがとうって何度も何度も・・・」

「・・・そうか・・・」
令子も横島を見る。

「・・・」
ソファに座りひのめと横島の子という螢子を抱きながら、おキヌは無言でひのめの言葉を聞いていた。
螢子は、この大騒ぎの中すやすやと眠ってしまった。
「あ、あの螢子ちゃん、眠っちゃったようなんですけど」

「この大騒ぎの中で寝ちゃうなんて、たいしたものね。流石私の姪だけの事はあるわ。」
「おキヌちゃん、その子を私の寝室で寝かせてあげてちょうだい。」

「あ、はい」
「ごめんなさいね。おキヌちゃん。螢子を預けっぱなしにしちゃって。」
「ううん、いいんですよ。気にしないで。ひのめちゃん。」

美神の寝室に入っていくおキヌ

「ええー、それじゃ先生の未来の奥さんはひのめちゃんでござるか?」
「ああ・・・そうみたいだな。」
「ううーっ先生の裏切り者。拙者を捨てて17歳も年下の娘とー・・・」
本当に悔しがって横島をなじるシロ。
「ば、ばか、俺だって驚いているんだ。俺にだって信じられないよ。」
「そうだ、それなら拙者は2号さんにしてくだされ。先生!」
こける一同。
「シ、シロ・・・あ、あのなあ、2号さんて言葉どこで覚えた。」
「昼のテレビでやってたでござるよ。ところで2号さんてどういう意味でござるか?」
・・・・・・・汗

「で、いきなり魔族に襲われて、間一髪時間移動でこの時代に逃げてきたというわけね。」
令子からの連絡を受けて、事務所にかけつけてきた美神ママこと美智恵がひのめに確認するように聞く。

「うん。その通りよ。おかあさん。」
頷くひのめ。


「いかん!」
横島が叫ぶと彼の姿が一瞬ぶれて消えた。
「先生!」「横島くん!」「ただおさん!」

きゃー!!
横島が消えたと同時に美神の寝室からおキヌの悲鳴が上がった。

美神の寝室では、巨大な鬼蜘蛛がその醜悪な姿を現していた。
そしてベッドに寝ている螢子に鋭く尖った前足を振り下ろそうとしている。

だめー!!
おキヌは寝ている螢子を庇うようにベッドに飛び乗った。
螢子に覆い被さるおキヌ。

「ギギ・・二人トモ串刺シダ・ギ・・・」
鬼蜘蛛は呟いた。

そして前足は振り下ろされた。





続きます。




またまた場所汚しの駄文です。荒らしかもしれません・・・
よろしかったら読んでやってください。
鉄人

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