ザ・グレート・展開予測ショー

結末

投稿者名：蒼空
投稿日時：(04/ 9/13)

赤い塔の頂上に一人のおとこが立っている

男は何を思うのか、静かに立っている

赤い塔、かつて東京タワーと呼ばれていたもの

どうしてこんなことになったんだろう？
おれはただ守りたかっただけなのに。

男、横島は思う。

ハルマゲドンが起こった。
最終戦争。審判の日。終わりのとき。
はじめは・・・些細なことだった。
ある日、横島の中にある魔族因子が暴走した。
そして、神族が横島を消そうと動き出した。
理由は簡単。・・・危険だから。
魔族側も、アシュタロスが消滅して力が弱まっているのでその後釜として横島を魔族側に引き込もうとした。
そして、暴走した魔族と神族の一部が互いに戦いを仕掛けた。
それが、デタント崩壊の引き金。
他の神族達も戦力の衰えた魔族に対して攻撃を仕掛けた。
魔族も闘争と殺戮が本能だから戦いが始まれば、止まらない。
神族と魔族の戦いは激しさを増し人界にも被害が及ぶ。
主要都市の崩壊。
戦いに巻き込まれ人口は激減。
横島や仲間達はみんなを守るため戦った。
しかし、

「親父！おふくろ～！！」
「忠雄。・・・お前は生きるんだよ」

両親は住んでいたナルニアの町が戦場になり、
お袋は流れタマがあたり俺に最後の言葉を残し死んだ。
親父はお袋を守ろうとしたのか覆い被さるように死んでいた。

「ピート！タイガー！雪乃丞～！！」
「ママ～！！！」

ピート、タイガー、雪乃丞、美神体長は魔族との攻防にて戦死。

「おキヌちゃん！！しっかりしろ！！！今治すから！！」
「えへへ、横島さん。ずっと好きでした。幽霊だったときから。だから・・・泣かないで？」
「そんなこというわないでくれよ！絶対助かるから！！！」
「ごめんなさい。また、来世で」

「美神さん・・・なんで俺なんか」
「体がね？きずいたら動いてたの。大好きな横島君を死なせたくなっかたの」
「美神さん！・・・すみません」
「馬鹿！！情けない顔するな！あんたならこの戦いを終わらせれる！ううん、終わらせるのよ！あんたならそれができる！！なんたってこの美神令子が好きになった男なんだから！！！！！」
「・・・・・・・・・はい」
「・・・それじゃ、また来世でね」

おキヌちゃんも美神さんも俺をかばって死んだ。
彼女達の最後の笑顔はとても、きれいだった。

美神さんたちが死んでから３００年。
この３００年いっしょに戦ったシロタマも、

「せんせぇ～・・・面目ないでござる」
「よこしま～・・・ごめんね？」
「二人とも、今までありがとうな」
「へへ・・・せんせい・・・愛してるでござるよ」
「よこしま・・・愛してるわ」
「ああ、俺もだ。・・・お疲れ様」

最後まで残っていたシロタマも、戦死。
後で知ったことだが、小竜姫、ワルキューレ、ジーク、べスパ、パピリオも、
戦いが始まって１００年ほどで戦死したらしい。
ハヌマンは俺にすべてを教え・・・俺が殺した。
ハヌマンを超えねばこの戦いは終わらせれない。これは、ハヌマンが望んだこと。
俺にすべてを託して、逝った。

ルシオラ、お前はこんな俺を許してくれるか？
シロタマが死んだ後、おれは神族魔族関係なく殺した。
俺から大切な人達を奪ったやつらが憎かった！許せなかった！！！
だが、一番許せないのは・・・自分自身。
俺にもっと力があればみんな、死ななかったかもしれない。
守れたかも知れない。
みんなを守れなかった、弱かった自分が許せなかった。

最終戦争がはじまってから・・・２０００年

「みんな・・・終わったよ。時間かかちゃったけど、やっと・・・終わった。長かった。みんながいなくなって２０００年一人でがんばってきたけど、やっと・・・終わった。終わったけど、生きてるのは・・・・・俺ひとりだけどな。最後にあった神魔の最高指導者たちが、ハルマゲドンを止められなくって、すまないって、泣きながら謝りつづけて消えたよ」

横島は生きている。だがそれは、今はという意味。
少しずつ、横島の体が、魂が・・・消えていく。

「みんな、ごめんな？おれのせいで。美神さん、おキヌちゃん、来世で会おうっていう約束、守れそうにないよ。約束破ってごめんな？」
消えていく。すべてが消えるまでもう時間もないらしい。

「ルシオラ・・・・・ごめんな？お前を産んでやれなくて。・・・・・・・・もう、疲れちゃったんだよ。こんな情けない俺だけど、許して、くれる、かな？・・・・・・ごめん」

消えゆく横島の耳にルシオラの声が聞こえた。

そんなことないよ？横島、がんばったじゃない。愛してるよ、横島。

それは幻聴か？だが、確かに横島の耳に届いた

「ルシオラ・・・・・・・・・・ありがとう」

後に残ったのは、誰もいなくなったこの世界と真っ赤な・・・バンダナ。

ー完ー

なんか、勢いだけで書いちゃいました。
暗いですね～。まぁ、こういう未来の可能性もあるということで。
駄文でした。すいません。

今までの

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コメント：

ありがちな話で、ああ、またかという感じです。 (かな)
>こういう未来の可能性もある
そうですね、当然あると思います。が、このたぐいの話は物語として独白調ゆえ余りに単調すぎ、薄っぺらくなります。
個人的には、ダークは好みではないし、又誤字が散見されましたので、今回は中立とさせて頂きます。次、期待します。 (R/Y)
私はダークは好きでここまで救いの無い展開も好きです。
でもなんていうか...「光と影」の影しか無いと言えばいいんでしょうか。
光に当たる物が文章から見えないから、奥行きが無い作品になっていると思います。
偉そうな事を書いて申し訳ありません。　次回作期待しています。 (つて)
＞「ピート！タイガー！雪乃丞～！！」
＞「ママ～！！！」
この２つを繋げると、雪之丞が叫んだように思ってしまいますｗ注意～。 (ＭＡＧＩふぁ)

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