ザ・グレート・展開予測ショー

大金を手にした男の結末 〜おきぬさんと一緒〜 中編


投稿者名:yukuri
投稿日時:(04/ 9/12)



数時間後、彼はひどい緊張感を漂わせながら。彼女は何かを始めようとする強い意気込みを持ちながらとある寺に着いた。


「ふぅ、久しぶりに来るとなんか不思議な気分になります。横島さんはここであったこと、覚えてますか?」


「もちろんだよ。あん時はもう色々どうなるかと・・・

 早苗ちゃんにはどつかれるわ美神さんにはどつかれるわ死津藻姫には欲情しかけるわ

 早苗ちゃんにはどつかれるわ早苗ちゃんにはどつかれるわ早苗ちゃんにはどつかれるわ・・・・」


いつものノリで何とか場を和ませようと努力する横島。

おきぬちゃん特有である冷や汗をたらしながらのやんわりとした突っ込みを期待するが、返ってきたものは・・・・・


「・・・・・・・それだけですか?」


「え?」


思いもよらぬ返答に一瞬自分が何か悪いことをしたかと様々な意味で心配になる横島。


「わたしのことは何も覚えてないんですか?」


「!? そんなわけないだろ!俺がどれだけ心配したか、
 
 いなくなったおきぬちゃんを見つけたと思ったらあんなことになっちゃってるし・・・・

 助かったからよかったものの自爆で敵を倒そうとするなんて。

 もう、頼むからあんなことしないでくれよ・・・・・」


触れないほうがいいと思っていたことを聞き出すようなおきぬの言葉に、溜まっていた感情を吐き出す。

おきぬの方はと言うと考えていた通りの言葉を聴き横島に分からぬ程度にほくそえむ。


「わかっています。心配かけてすいませんでした。もう、自分を犠牲にするなんてことはしません。
 
 自分が死ぬことで悲しむ人がいる。そのことも充分理解しました。

 例え、何かを失うとしても私は私と私の周りにいる人を悲しませるようなことはしません。」


「・・・・・・・・・・ありがとう。」



 〜おきぬの手帳〜

第一段階。彼のトラウマになっている少女と自分を重ねる。

第二段階……



「すいません、なんか暗くなっちゃいましたね!さ、早く入りましょう?横島さん。」


「あ、あぁ。でも、今更だけど俺もきてよかったのかな?」


「大丈夫ですよ。ちゃんとターゲッ・・・・・横島さんが来るって言っておきましたから。」


「そ、そうなんだ。ははは・・・それじゃあ遠慮せずにおじゃまさせてもらうよ。」


(ターゲッ?ターゲット!?いや、きっとナゲットだ。

俺が小学校の頃『から揚げただちゃん』と呼ばれてたほどマク●ナルドでは必ずナゲットを頼んでいたのを

某カメラ激写夫妻がCMに出てたキャンペーン中に1日3食ナゲットを食べていたときにに話したのを覚えてたんだ。

きっと・・・・・・・・きっと、そうだ。)


“恐ろしい子!”と呟きそうな白目を向きながら何かを呟き横島はおきぬの後を着いて行く。


「ただいま〜。」


「あ、おじゃましま〜す。」


「おぅ、お帰り。横島君はいらっしゃいだな。たいしたもてなしも出来んがまぁゆっくりしてくれ。」


「おきぬちゃん!よく返ってきただなぁ〜。まぁ隣りに邪がいるのは嫌だけどんも、しゃあねえから上がっていけ。」


「邪じゃねぇ。横島だ。あいかわらず顔はかわいいのに中身は可愛くねえな。」


「ふん、あんたに振りまく愛想は全部山田君に使っちまってるだ。」


以前なら激怒ていたはずなのに、軽くあしらわれすたすたと奥へ引っ込んでいく早苗の後姿を見た横島は肩透かしを食らったような、

それでいて何か不吉なものを感じ取ったような形容しがたい感覚に見舞われていた。


「すいません、でもお姉ちゃんは横島さんのことそんなに嫌ってないんですよ?どうか怒らないでやってくださいね。」


「あぁ、女の子の暴言暴行は慣れてるから平気さっ!鳴いてたらひまわりさんに笑われちゃうぜ?」


またもや軽いノリでおきぬを微笑ませようとする・・・・・・が。


「それ、小鳩ちゃんの真似ですよね?そっか、横島さんそうだったんだ。」


「え、あの〜、軽いジョーダンだったんですけど・・・・・」


「えぇ、わかってます。どうせ私は口癖も身体的特徴も無いただの幽体離脱少女です。えぇ、わかってますから。」


返ってきたのはまたもやダークネスな言葉。どう対応していいかわからないままおろおろする横島を尻目にブツブツいいながら自分の部屋へと戻るおきぬ。

取り残された横島はやたらと優しく語りかけるおきぬの義父に部屋へと案内されたのだった。



どうなる!?横島!!
















 〜おきぬの手帳〜

第一段階。彼のトラウマになっている少女と自分を重ねる。

第二段階。下僕どもの誰かに、仕掛けの施された部屋まで彼を導かせる。

第三段階……



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