ザ・グレート・展開予測ショー

絶対!!可憐!?チルドレン


投稿者名:純米酒
投稿日時:(04/ 9/ 2)

今、皆本の目の前ではあの三人が眠っている。

政府と契約している「超度7」のエスパーだが、まだ10歳という年齢と、普段の言動を鑑みて、
皆本は内心この三人を「クソガキ」呼ばわりしていた。

だが三人の中に「接触感応能力者(サイコメトラー)」が居たために、その事をダシにされて、
手ひどい仕返しを受けたのだった。

(はぁ・・・こうやっておとなしく寝てれば可愛いもんなんだけどなぁ・・・)

三人が並んで寝ている姿を眺めながら、ため息をつく。




しばらく黙って眺めていた皆本だが、寝相の悪い一名が、かけられていたタオルケットを蹴り飛ばすのをみて、またも苦笑する。

(やれやれ、偉そうな事言ってても所詮は10歳の子供か)

用を成さなくなったタオルケットを手に取り、元気に寝返りを打つ少女にかけなおそうとした、その時。

「ふぇっくしゅ!!・・・ん?み、皆本、あたしのタオル取って何やってるんだよ!!」

盛大なくしゃみと共に目を覚ました薫が、自分にかかっているはずのタオルケットを、
目の前の男が持っているという事実に驚愕の声を上げる。

もちろん薫の大声によって、眠っていた葵と志穂も、あくびで大きく開いた口を抑えたり、瞼をこすりながら起き上がる。

「なんや・・・大声ださんといてぇな・・・・って皆本はん、なにしてはるんですか?」

「・・・寝不足はお肌の大敵なのに・・・」


三人の冷たい目線に晒され、「落ちたタオルをかけ直してやろうと思った」という事すら言えなくなっていた。


しばしの沈黙の後、薫が何かを思いあたったのか、一人で腕を組んで頷いている。


「な、何を一人で納得してるんだ薫?」

恐る恐るたずねる皆本に、薫の放った言葉は強烈なものだった。




「誰のが一番大きかった?」




「はぁ?」

何のことやらさっぱりわからない皆本が気の抜けた返事を返しても、薫の暴走は止まらなかった。

「隠さなくてもいいぜ皆本、あたしたちのボディをチェックしたんでしょう?
 育ち盛りの美少女三人が無防備に寝てるんだもんなぁ・・・・
 こんなシチュエーションで絶対しない訳がないね、
 っていうかあたしならジックリタップリネットリコッテリするね!!」

「皆本はん、やっぱりヤラしっ!」
「ロリコンだったんだ・・・」

「ばっ・・・そんなことするかぁーーーーーーー!!
 つーか自分で『美少女』言うな!あつかましいっ!」

薫の言葉を真に受けて、葵は胸を隠すように腕を組む。志穂は真っ赤になって俯いて、皆本と眼をあわせようとしない。


「そんでそんで?あたしと葵と志穂の中で誰が一番大きかった?こっそり教えろよぉ♪」

「下衆な詮索はやめなはれ、薫!こ、個人のプライバシーやで!?」

「・・・・・・・六年後・・・・責任・・・・」

「だから人の人格を貶めるような事を言うのはヤメローーーーッ!」

顔を真っ赤にして騒いでいる三人を見て、皆本は心の中で思う。

(この・・・クソガキどもーーーーーーーーーーッ!!!)

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