ザ・グレート・展開予測ショー

青春代理人(3)


投稿者名:コンキリ
投稿日時:(00/ 4/ 7)

次の日・・・
俺はGS美神に出かけた。
昔ならばそんなに簡単には美神さんは休ませてくれないと思うが
今ならば助手が俺も含めて4人もいる。俺が欠けても三人いる。
まぁ、何とかなるだろうと思っていた。

ピンポーン!ピンポーン!
「ちーーっす!横島は入りましたーッ!」
「あら、横島クン。今日は早いのね。それじゃ早速、今日の仕事よ!」
「あ・・・いや・・・。」
まずい!このまま美神さんのペースにはまってしまっては!
俺はきっと渦に呑まれて抜け出せん!!
「美神さん!話が有るんです!」
「何よ!給料あげるってんなら十年早いわ!」
「そんなっ!・・・じゃない。ちがうんですよ、美神さん!」
「そう。それなら仕事終わった後でねっ!」
結局俺は仕事が終わるまで美神さんに話を切り出せなかった・・・。

そして、仕事が終わった午後七時。
事務所には唐巣神父とピートが来ていた。
「それでだね美神君。最近妙に霊の調子が・・・。」
唐巣神父が来るときはいつもこうだ。
「横島さんッ!横島さんッ!」
「あ〜?なんだピート?」
「美神さんには伝えられたんですか?」
「そーれがまだなんだよなー。なかなか捕まえられなくってよー。お前は?」
「僕はもう・・・。」
「だよなー。」
唐巣神父たちの方に耳を傾けてみる。
「まぁ、うちの横島もそこそこ使えるようになってきてますし・・・。」
「ん。そう言えば、横島君も野球で仕事にしばらく来れないんだったね。」
「えっ?何のことですか?」
「聞いてないのかい?ピート君に聞いたんだがね、・・・・・が・・・で」
説明を始める唐巣神父。美神さんの機嫌は・・・・・良くは・・無いらしい。

「・・・ということらしいよ。」
「へぇ〜〜〜〜。どういうことっ!横島ッ!!無断で休むつもりだったんでしょっ!」
「ちッ、違うッスよ!朝から何度も言おうとしたじゃないっすか!!」
「嘘おっしゃい!」ボカッ!ドグゥッ!!
「と、ところで横島君はどこの守備位置なんだい?」
「昔、少年野球では投手だったけど・・多分キャプテンが投手だから外野かなぁ。」
「投手をやってたんならちょっと私の球を見てみないかい?」
「唐巣先生は合唱部にはいる前、野球部だったそうなんですよ。」
「あ、それなら・・・。」

俺達は外に出た。唐巣のおっさんは運動音痴そうに見えるが野球の腕はなかなからしい。
「じゃぁ行くよっ!!」
バシュウゥゥゥゥゥゥウウウウウッッ!!!
神父の腕から繰りだされた豪速球は捕手に見立てた塀の前で鋭くスライダーした。
「スッすげえっ!!」
「これが私の決め球だった高速スライダーだ。昔はもっと速かったが・・。」
「神父さんッ!これから二週間、俺にそれ、教えてくれないっスか?」
「・・・・あぁ。かまわないが・・・。」

そして、俺と唐巣神父の秘密の特訓が始まった。
大会まで二週間!横島は使い物になるのか?
っていうかお前の守備位置は外野だぞ!どうするどうなる待て次号!!

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