ザ・グレート・展開予測ショー

彼だけは。彼こそは。(零)


投稿者名:teto
投稿日時:(04/ 8/17)


長いときの中で私はさまざまな事を学んだ

神族や魔族の持つ文献を読み漁り、
人間、魔族、神族、それぞれに違う世界の理を知った。

そして、私は一人の人間を見つけた。
私の中でただ流れるだけの色のない世界が、色づき始め、
彼と関わった人間にだけ音が与えられていた。

彼だけは…彼こそは、私をここからどこか遠くに…



「木火土金水」 

万物を組成する五種の元素
その称を「五行」という。

そして、人が常にみに備えるべきいつつの大事、
仁義礼智信を「五常」という。

五行は五常に通じ、
木は仁 火は礼 土は信 金は義 水は智を司る。


私の見つけた人間、横島忠夫。

妖怪、人間を分け隔てずに愛し、
みなを支え、束ねる彼は五行であれば「土」という事になる。

土は信。信とは己を偽らず人を疑わず、何事にも忠実であることをさす。
まさしく、土の者。

文殊は彼の特性をわかりやすくあらわす物ではないだろうか?

体の中で混沌に渦巻く霊力を集め、圧縮し、作り上げた物。
土の者のみなを包み込む力で霊力を束ねた物。

人にあがめられし神々の中で、その人々の想いを束ねて作ることが
できる者は何人もいるが、自らの力だけで作ることができる者は
神々の持つ文献を紐解いても数えるほどしかいない。

その技を人間の中で使える者は彼だけ…だろう。



ああ、愛しき彼よ。
強く、悲しみを背負いし彼よ。
願わくば、私の前に彼の姿を
永久に変わらない…彼の姿を

 
私はただそう願うよ


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