ザ・グレート・展開予測ショー

大金を手にした男の結末 〜序章〜


投稿者名:yukuri
投稿日時:(04/ 8/ 5)


「ぐぁーーー!こら!!俺が止まれと言った時には止まれとあれほど言ってるだろうが!!」


「いやぁ、散歩の楽しさと風の音でなんにもも聞こえなかったんでござるよ。はっはっは。」


はっはっはじゃねぇ!ったく、今度は本気で手綱つけるぞ・・・・ん、何だこれは?」


そのとき横島が拾った一枚の紙切れ。これが彼の運命を大きく変えることになるとはいったい誰が想像しただろう?





                  〜 一ヵ月後 〜


「おっちゃん!次塩タン5人前ね!あれ、お姉さん可愛いねえ!!よかったら仕事なんかほっといて一緒にどう?」


「拙者は骨付きカルビ10人前を!あ、あとロースバラも10人前お願いします!」


「私は・・・ウーロン茶とわかめスープもらえますか?」


「ここ、いなり寿司無い・・・・つまんない。」


「あぁ!こんなの夢みたい!こんな高級焼肉店で食事が出来るなんて・・・あ、お母さん食べすぎよ。」


「小鳩!!こういうときに食べ溜めしないといつまた空腹で倒れるかわかりませんよ!!」


「ほんまやで。どうせこいつのおごりや。今日はたらふく食わしてもらうでぇ!!」


「はっはっは食え食え!金はいくらでもあるんだからな。お姉ちゃん石焼ビビンバまだ〜?」


「うぉぉぉぉおお!ワッシはこれほど横島さんの友達でいて嬉しかったことは無いんジャ〜〜!!」


「ほんほひ、辺帆付保ははひほひょうはいひははっはへ!がふがふがふ。」(ほんとに、天国のママにも紹介したかったぜ!がつがつがつ。)


「マリア!!タッパーの用意は良いな!?本日のノルマは半年分じゃ!」


「イエス・ドクター・カオス・ハラミ・バラ・共に鮮度良好。」





あの紙切れは宝くじだった。横島はそれを見たときに自らの能力を思い出した。人生の裏技と言っても過言ではないほどの力の使い方を・・・・

横島は早速宝くじ売り場に向かい3枚の宝くじを購入した。拾った宝くじには「D,カオス」と名前が書かれており、使うにはあまりにも不憫すぎたため本人に渡してあげたからだ。

横島はその3枚の夢への片道切符を厳重に保管した。『当』『選』と書かれた文殊と共に。

結果、横島はたったの三枚で見事1等とその前後賞を手に入れた。もしかしたら・・・という不安も杞憂に終わったのだ。

しかし、ここで大きな問題が生じた。そう、美神令子の存在である。彼女にとって金を持っている丁稚とは自分の貯金通帳でしかない。

そこで手始めに周りの世話になっている連中に感謝の気持ちと共に口止めとして焼肉をおごっているわけだ。

ちなみにピートはニンニクアレルギーのため、神父はそのピートを気遣いここには来ていない。  が、既に教会のほうには多額の寄付を終えている。

むろん、彼女が自らの情報網や感などで気づいたときのために『忘』の文殊は常に携帯している。

予備知識としてDカオスは10枚中1枚1000円が当たったと大喜びだった。マリアの計算能力で損得の結果を知るまでは・・・・・・・


「ふ〜・・・・食った食った。皆、さっき言ったことほんとに頼むぜ?」


「任せろ!俺はダチを売るような真似はしないぜ!あ、すまんがホテル代出してくれねぇか?」


「くぅ〜・・・・ほんとにお前俺のことダチと思ってんのか?しょうがねぇなぁ。」


「横島、私殆ど何も食べてない。何か今日はおしゃべりな気分だわ。」


「わ、わかった。お前には明日いなり寿司ときつねうどんをおごってやるから、な?」


「先生!拙者、実は腹ごなしに誰かと散歩をしないと大事な秘密を喋ってしまう病気なのでござる・・・・・申し訳ないが先ほどの約束守れるかどうか。」


「シロ!!あっちのほう夜景が綺麗らしいぞ!?あとで散歩に行こう。な!?」


「横島さん、私明日美神さんにお休みいただいたんです。良ければ実家に一緒に来てもらえませんか?・・・・よければですけどね?」(くすっ)


「キグウダナァ、オレモアシタハヒマダッタンダョ。アハハハハハ。」(おきぬちゃん、最後のクスッって空耳だよね?)


「あぁー・・・・小僧。ちと頼みがあるんじゃが〜。文殊を二個ほどもらえんか?そろそろワシも『自』『宅』が欲しくての〜。」


「く・・・・・まぁまだマシなほうか・・・分かった。また霊力が溜まったら渡してやるから。それでいいか?」


「サンキュー・ミスター・横島・ミス美神には・私が建てたと・報告します」


「おぉ〜、気が聞くなぁマリア!可愛いやつめ!」(ん?何か一瞬顔を背けたぞ?)


「(ギロ)・・・・・横島さん。私またデジャブーランドのチケット引き当てたんですけど・・・良かったら今度一緒にどうですか?」


「おぉ!いいね〜!前は何にも乗れんかったが今回は俺が出すから心配しなくていいよはっはっは!」(ギロってなに?ギロって?)


「んじゃぁワッシはエミさんを隠し撮りするためのデジカメが欲しいの〜。宜しく頼んまッス!」


「んじゃあって・・・お前なー・・・・く、しゃあねえか。」




この時横島は金と引き換えに何か大切なものを失ってしまったような、表現しがたい不快な感情を抱いた。

これから横島はどうなるのか?それは筆記速度の遅い筆者のみが知ることであろう。





続く・・・・かも?うん、多分続く。

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