ザ・グレート・展開予測ショー

〜不断の想い 1話〜


投稿者名:トト
投稿日時:(04/ 7/28)

一体なにが………… 
そうだ!! 確か時間を遡ったんだ、それで……………
「虚弱で母親に甘えていた俺が、こんなにカッコよく………………」
雪之丞!? あの台詞は確かGS試験の時の、じゃあここは……………
『お主、いったい何者だ?』
『!? お前、心眼?』
『いかにも、我は心眼だ。してお主はいったい何者だ?』
『何者って、俺は横島忠夫だよ』
『だが先ほどとは雰囲気が……………』
『その話は後だ来るぜ!!』
その瞬間、雪之丞が攻撃を仕掛けてきた。
「喰らえぇ!! 霊波砲!!」
雪之丞が放った霊波砲は一直線に俺の方に向って来た。
「くっ!!」
何とか紙一重で避けたが今の攻撃で解ったことがある。
俺の身体能力がこの時代の俺にもっどている。
(そう簡単にはいかねえってことか………)
そう考えている間にも雪之丞は霊波砲を放ってくる。
「クソッ!!」
「どうした!! お前の力はこんなもんか!?」
(ちっ!! どうする?)
『おい、お主』
心眼が話しかけてきた。
『何だよ!! こんなときに」
『今、お主の中にとても強い、しかし異質な気を放っているものを感じるのだが』
この状況をどうするか必死に考えていたとき心眼がそんなことを言ってきた。
『異質って…………それだ!!』
『いけるのか?』
『ああっ!!』
「どうした、反撃もできないのか!?」
「そんなに反撃がお望みならしてやるよ。神砕雷(ケラヴィノス)!!」
そう言って右手に霊力を集中した。
『これは!?』
心眼が驚きの声を上げる。
そして俺の右手に銀の装飾銃が現れる。
「なんと!! 横島選手の右手に霊力が集中したと思うといきなり銃が現れたあれはいったい何なんだ!?」
いきなり声を張り上げた実況。うるさいなと思いつつも銃を構える。



「何なのよあれ!? なんで横島君なんかにあんなことができるの!?」
美神が横島の銃を見てそう言う。
「すごいです、横島さん」
「いったい何なんですかの〜?、あの銃は」
「すごいっ!!」
「あの銃、いったい…………」
美神、おキヌ、タイガー、ピート、小竜姫にもあの銃の強い力が伝わってくるのか皆驚きを隠せないようだ。



「そんな銃で俺を倒せると思っているのか!! 喰らえ、霊波砲最大出力!!」
そう言って霊波砲を放ってくる。
『今までとは桁違いだぞ』
心眼がそう言うが俺は余裕をこめて
『大丈夫だ、まったく問題ない』
そう答えて撃鉄を引く。
「その身に刻めぇっ!!!」
そして神砕雷から発射された銃弾は霊波砲を飲み込み雪之丞に向って突き進む。
「なっ!!」
雪之丞は霊波砲が飲み込まれたのを見て、驚きのあまりしばらく呆然としていたがすぐに正気に戻り横に飛びのいた。しかし気づくのが遅すぎた銃弾は右上半身をかすめた。その威力に雪之丞は会場端まで吹っ飛んだ。
「ぐああああああっ!!」
雪之丞をかすめただけでいまだに威力の衰えない。
『いかん、あのままでは観客席に突っ込むぞ!!』
「クソォ!! 曲がれー!!」
俺がそう叫ぶと銃弾は針路を上に変えそのまま天井をぶち抜き遥か上空で弾けた。
「…………………」
『…………………」
その威力を見て俺も心眼もしばらくの間、唖然としていたがそのうち我に返り雪之丞に駆け寄った。
「おいっ!! 雪之丞!! しっかりしろ!!」
俺は雪之丞の体を起こし体を調べた。
魔装術の力もあってか傷はそんなに深くなかった。
そしてそんな俺を見ていち早く審判が我に返った。
「勝者横島!!」
俺の勝利が宣言され雪之丞は担架で運ばれて行った。


(おいおいマジかよ何だこの威力、なにが″普通に使う分には問題ない″だ、こんなのそうそう使えねえぞ!!)
そんなことを考えていると
「横島ー!!」
美神さんの声が聞こえた。
(どう説明しよう)
俺はかなりビビリながらそう思った。

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