ザ・グレート・展開予測ショー

奥様?は、いっぱい−−短編おむにばす集−−


投稿者名:伊三郎
投稿日時:(04/ 7/26)

おむにばす  −−その壱−− 『奥様?はお隣さん』



旦那様の名前は 忠夫(なんで俺なんじゃ〜!)

奥様?の名前は ラプラス【愛称 おラプちゃん】(自分で書いてて恥ずかしくないか!)

ごく普通の二人が(人じゃないぞ〜)

ごく普通に恋をし(隣の牢屋に一泊しただけじゃ〜)

ごく普通の結婚をしました(できるか〜!そんなもん)

――――――・・・が

ただ一つ違ったのは、奥様?は

『悪魔』で、
『みかけは男』で、
『予知ができて』で、
『すぐ拗ねる性格』で、
『少しいたずら好き』

だったのです(ぜんぜん一つじゃないやんか!!)


さわやかな、夏の朝。セミが鳴き始める。
古びたアパート。意外にかたずいている横島の部屋。

『こう見えても、家事は得意なのだよ、私は。』

布団にだらしなくトランクス一丁で寝ている横島。
それを頭の方から見下ろす新妻? 
彼女?の服装はピンク色の割と透け透けのネグリジェだったりする。

彼女?は少しジャンプして、いきなり横島の首めがけてギロチンドロップを落とす。

「ゲフェッ、ギエ〜〜〜〜!!!」

『起きたかね、お隣さん。』

「ぐふっ、げほっ、げほっ。。。。あ〜、死ぬかと思った!」

『大丈夫かね?』(おまえがやったんだろ!)

「こらっ!、毎朝こんな起こし方すんなっちゅう〜たろ〜がっ!!」

『私の予知によると今朝はギロチンドロップだったのだが? ちなみに明日はフライングヘッ』「それは予知じゃなくてお前が考えてやっとるだけやろ〜がっ! それに、まだ六時十五分やないか!」

『いや、私の予知は完璧だよ。グフフフッ。その予知によれば、私とお前は六時半から共にある行動をすることになっている。』

「おまえの予知だか脳内妄想だかに付き合う気は無いっ!俺は寝る!」(脳内妄想はあの神様だけで十分!)

ガバッ、ピンクのネグリジェを着た新妻?は、横島の首根っこを掴み、片手で軽々とネックハンギングツリーを仕掛ける。

『お・き・る・よ・な!!』宙吊りになっている横島に新妻?がやさしく?問いかける。

「へい。。。起きさして頂きます。。。。だから、早くおろして。。。」日本語になってないぞ。

『では、早く着替えてもらおう。』ようやく、布団の上に降ろされる横島。

「は〜、なんの因果で男と結婚せなならんのだ。。。」

『グフフフフッ、悪魔には性別などは本当は無いのだよ。あのアシュタロスさえ、かってメソポタミアでは女神イシュタルとして崇められていたのだから。』




「で、どこに行くんだ?」
服を着ながら振り返った横島の目に映った光景は。。。。。。

ネグリジェを脱いだところの新妻?は、その下にレースの入った白のハイレグショーツと同色のガーターとストッキングだったりする。
俗に言うスリーインワンというやつである。

「お、おぞましいものを見てしまった。」

ちなみに、胸はブラジャーはしていない。横島をはるかに勝る大胸筋が盛り上がっている。

腹筋も発達している。少し力を入れれば腹に「田の字」ができそうだ。

『ん?一応、私達は新婚なのだから、着替える所は見て欲しくないな。私にも恥じらいと言うものはあるのだから。』

「こら〜、そんなもん、お前が着ても気色悪いだけじゃ〜! それに何でガーターの上に半ズボンを穿くんだ! ガーターは隠れてこそ色気があるんだっ!」

『いや、原作のコミックのカラーイラストで美神令子もしていたから不自然ではないと思うが。。。それに。。。』

「それに?」(嫌な予感がする。。。。)

『私には天神族と違い変身能力は無い。 だから、せめて、せめて下着だけでも、お前の好みにしたつもりなのに。。。。』

(あ〜、拗ねちゃった。)

『そんなに、似合わない?』

それでも、愛し合って?一緒に暮らしている夫婦?。横島は機嫌の直ったふりを自分に強いて、彼女?に語りかける。

「そんなことないよ、お似合いだよ。」

『ほんとに?』

「ああ、ぴったりだよ。」

『では、行こうか。』意外と立ち直りは早い。

「い、いやっ、さ、さすがにその格好で外は。。。」

『早く行かないと始まってしまう。なに、そこの公園だ。』

ずるずると、横島の首根っこを掴み引きずる新妻?おラプちゃん。朝はまだ早いが、すれ違う人々は当然この二人?を避けて通る。

『さあ、急がないと予知に間に合わない。』

「だ〜か〜ら〜、これは予知じゃなくて、お前が思ったことを行動しとるだけじゃないかっ! お前は『ノストラダムス』の予言通りに戦争を起こした『ヒトラー』か〜!」

横島、今のセリフはトンデモ本のディープなコレクターじゃないと分かんないぞ。






そして。。。。。。。。。






「あ〜た〜ら〜し〜い〜朝が来た〜♪、き〜ぼ〜う〜の〜あ〜さ〜が〜♪」



それから、しばらく横島夫妻?の近所界隈では、子供たちに混ざって、ラジオ体操をする、半ズボンの悪魔とバンダナをした青年のことが噂になったのは、言うまでもない。

【その壱 fin その弐に続く】






おむにばす  −−その弐−− 『奥様?は天狗どの』



旦那様の名前は 忠夫(だから俺をつかうな〜!)

奥様?の名前は 原作にはない【通称 天狗どの】(男は嫌いじゃ〜!)

ごく普通の二人が(だから人じゃないって、妖怪っ!!)

ごく普通に恋をし(狐の薬を貰いに行っただけ〜〜〜〜〜〜!)

ごく普通の結婚をしました(だから出来んとゆうとるやろうが〜!)

――――――・・・が

ただ一つ違ったのは、奥様?は

『ちょっと人より鼻が高くて』で
『みかけはやっぱり男』で、
『バトルマニア』

だったのです(せめて一つにしてください。。。)

夏の夕暮れ。まだ、昼間の熱気が残っている。
仕事を終え、新妻?の待つアパートに帰る。

「ただいま〜、ご飯できてる〜? いや、お風呂わいてるかな〜?」
部屋のドアを開ける横島。そこに 「殺気!!」

皮一枚を残して、横島の顔面を掠める日本刀!!

『ダーリン、おかえりなさい〜〜。』

新妻?は素早く刀を逆手に持ち替え、今度は逆に下から横島の体めがけて突き上げる。

「のわ〜〜〜〜。」これも、間一髪でかわす横島。(はあ〜、毎日帰ったらこれかよ。。。)

『ご飯できてるわよ〜。』

新妻?は少しバックステップして、正面から横島の心臓めがけて突きを入れる。

「でひ〜〜〜。これは、避けれん!」反射的にサイキックソーサーを右手に出し、突きを受け止める。

『お風呂も沸いてるわよ〜。』

今度は、頚動脈めがけて、あの沖田総司が完成させた幻の三段突きを繰り出す。

「ぐへ〜〜〜。」普通の人間なら、考えられないほど上半身を反らし逃れる。

『ただし、ダーリン! 拙僧と闘い勝つこと!』

「ならば、いつもの必殺技〜〜〜〜〜!!」

信じられない程の速さで、服を脱ぎ白いブリーフ一丁になる横島。
(本当は、俺、トランクス派なんだけどな〜)

最近は、新妻?の洗濯が行き届いているのか、汚れは無い。

『霊力がなえた・・・・!?』高い鼻が縮まってゆく。

「隙あり〜〜〜〜!」横島の霊波刀が、新妻?の日本刀を叩き落とす。

『うむ、さすがマイダーリン、よく修行したな。さあ、ご飯にするか?お風呂にするか?』

「と、とりあえず、お風呂。」危ない選択かも、しれないぞ。。。




ザッパ〜〜〜〜。湯船につかる横島。

「う〜ん、料理は上手だし、掃除もきちんとするし、変わった薬も作れるし、気立ても、ま〜勝負の時以外はやさしいんだけど。。。なんか、騙されてるよ〜な?」  はい、騙されてます。

そこへ、風呂場のドアを開けて入ってくる新妻?の天狗どの。

『たまには、拙僧が背中を流してしんぜよう。ダーリン』前はしっかりバスタオルで隠しているのが初々しい。

ゲボッ、溺れかける横島。  だから、危ないって言ったのに。。。

「い、いいよっ。。。自分で出来るから。。」

『え〜〜〜。せっかく拙僧が恥ずかしいのを我慢して来たのに。。。』

天狗どのは、指を口に咥え、上目遣いで横島をうるうるしている目で見上げる。

(か、かわいい〜〜〜。) そうか? おかしいぞ、お前、騙されてないか?

んで、結局。。。。背中流してもらう横島。

『ねえ、ダーリン。。』ゴシゴシ。

「なに?」ザパーン。

『ダーリンと拙僧が最初に会った時の事、憶えてる?』ゴシゴシ。

「ああ、ぜんぜん修行足りねー、とか言っちゃったよな〜。」ザパーン。

『拙僧もダーリンに、死ねッ!!とか、サイテーとか言っちゃったよね。』ゴシゴシ。

「でも、今こうして二人で生活してるじゃないか。」ザパーン。

『幸せ?』

「うん、幸せ。」

風呂場の中でよりそう二人? 今夜は月がキレイ。





そのころ、その風呂場を外から伺う誰か。。。

「う〜ん、ここまで見事に幻術に引っ掛かってくれると、なんか、解くのが惜しくなるな〜。」

狐か?

「まっ、いいか。二人?共、幸せそうだから。このままにしとこうか。」

やっぱり。

無責任な、狐が一匹、月夜の下を走る。

いいのかタマモこのままで。。。。

「いいのよ。どうせアンタもアイデアでなくて、オチを私に押し付けたんでしょ。」

ギクッ、そんなことは。。。。。

「黙ってて欲しければ、キツネうどん10パイね!」

喜んで。。。


風呂場に目を戻すと、相変わらず寄り添う二人? 今夜はホントに月が綺麗。


ごめん、横島。次の−−その参と屍−−ではちゃんと女とカップリングするから。。。

許して。 ね(はーと)。


【その弐 fin その参に続く】





おむにばす  −−その参−− 『奥様は乙姫様』



旦那様の名前は 忠夫(もう、勘弁してください。。。。。)

奥様の名前は 乙姫(初めて、見た目は女か。。でもな〜)

ごく普通の二人が(だから人じゃないって、下半身は蛇だって!)

ごく普通に恋をし(昔、浦島太郎に釣り上げられたんだって!)

ごく普通の結婚をしました(。。。すみません、つっ込む元気ないです。はい。)

――――――・・・が

ただ一つ違ったのは、奥様は


『地雷女』

だったのです。(今度は、本当に一つだよな。。。。)

夏の夜更け。もう、昼間の熱気はほとんどさめている。
仕事を終え、新妻の待つアパートに帰る。

「ただいま〜、ご飯できてる〜? いや、お風呂わいてるかな〜?」
部屋のドアを開ける横島。

『やっと・・・やっと、戻ってくださったのですね・・・!! ずっと、お待ちしておりました。』

新妻の乙姫は横島に抱きつく。

「朝、別れたばかりじゃないか。」

『でも、乙姫には永う永う、感じられました。』そう言いながら、下半身の蛇の部分も横島に巻き付ける。

「あの〜、おなか空いてるんですけど、ご飯できてます?」

『きっと戻るって約束したんだもの・・・! もう逃がさない、忠夫さま!!』(聞ーてねーよ、この女!)

「あの〜、お風呂もはいりたいんですけど〜。」

『忘れるのよ、他の女のこと・・・・!』ますます、きつく抱きしめる。

(お願いだから、俺の話も聞〜てくださいよ〜。全然、体が動かせね〜よ!)

『ああ、もう逃げないように、乙姫は考えましてよ!』

「あの〜、ご飯〜、お風呂〜」(お願いするから、話を聞いて!)

『ほら、あの、子造りが出来るように成りましてよ・・・!』

恥ずかしげに、新妻の下半身の蛇の部分が××××××で××××××する。

(うお〜、××××できるんだ!!)ご飯とお風呂はどうした、この煩悩魔人よ。

「全世界の人類の皆さ〜ん、俺達は今から真の夫婦に成りまあ〜〜〜〜〜〜〜〜す!?」

『やさしく、してくださいね、忠夫様・・・!』ようやく、横島の体を開放する。

「忠夫、行きまあ〜〜〜〜〜す。」新妻に向かって、必殺のルパンダイブ!  その時!!

「ぼふっ!!」 なにか、爆発する音。

「乙姫〜〜〜。」 そこに見えた乙姫の姿は。。。。。。

(ヨボヨボの婆さん????)

そう、奥様は

『ショックを与えると』

『体のなかの爆弾が破裂し』

『以前吸った玉手箱の煙のため』

『お婆さんになってしまう』

『地雷女』

だったのです。。。。。。。。。(やっぱり、一つじゃなかった〜〜〜〜〜!!)

「そんなこったろーと思ったよチクショーーーー!!!!」


でも、ちゃんと約束通り女とカップリングしたよ。  ね(はーと)。




【その参 fin その屍に続く】




おむにばす  −−その屍−− 『奥様は死霊使い』 (今度は短い!?)



旦那様の名前は 忠夫(最後くらいまともか?)

奥様の名前は キヌ【愛称 おキヌちゃん】(こ〜なったら、も〜、逝くしかない!)

ごく普通の二人が(昔は片方、幽霊やったぞ)

ごく普通に恋をし(最初は殺されそうになったんですけど。。。)

ごく普通の結婚をしました(ご祝儀はなぜか香典袋が多かったけど)

――――――・・・が

ただ一つ違ったのは、奥様は...........






「だ〜か〜ら〜そ〜こ〜は〜腹〜や〜と、ゆ〜とる〜や〜ろ〜が〜」





そう、『胸の大きさに不自由している人』
だったのです。。。。。



【続かない、ですよね。やっぱり】

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