ザ・グレート・展開予測ショー

青春代理人


投稿者名:コンキリ
投稿日時:(00/ 4/ 4)

ある日のことだった。
俺、横島は自分で言うのもなんだがめずらしく学校に
下校のチャイムが鳴るまでいた。

キーンコーンカーンコーン
「めずらしいですノー。横島サンがこんな遅くまで学校にいるなんて」
「大きなお世話だ」
「でも、今月になって初めてですよね」
「いいじゃねぇーかよ!」

ピンポンパンポーン
そのとき、呼び出しのチャイムが鳴り響いた。
『横島 忠夫君。ピエトロ・ド・ブラドー君。タイガー寅吉君。
 至急、野球部部室に来てください。繰り返します・・・・・・。』
「あんだぁ?」
「ワッシら、なんかやらかしましたカイノー?」
「ピートもいるんだから、リンチってことはないんじゃねぇか?」
「いや、ピートサンがいるからって事はないですカイノー。」
「・・・・・・。」
「ピートッ!オメェ、何、女にやらかしたんだっ!!」
「しっ、知らないですよ!!横島さんこそっ!」
「俺は自慢じゃないが昼休み以外ずっと寝てたわい!!
 何も悪いことなんてしとらん!!」
「そっ、それが悪いんじゃないですカイノー。」
「・・・・・・。」
「だぁーーーーーっ!!」
そんなこんなで俺達は部室に向かったのだった。

「汚ねー部室だなぁ。」
俺は文句を言いながらやや壊れかけた部室のドアを開けた。
ギィィィィィィ・・・・・
ドアが開くとそこには三年生の野球部キャプテンの「池上」がいた。
「や、やあみんな!よく来てくれたね。」
「先輩、何のようっスか?」
「うん・・・・。この高校の野球部の事情は知ってるだろう?」
「あぁ〜〜〜〜・・?」
「あぁっ!アレですよね!全学年合わせて
 ギリギリ野球のできる9人しか部員がいなくて、
 しかも最近ケガで4人が今度の大会に出れなくなったっていう弱小野球部!」
「ピ、ピートサン・・・。」

「・・・・・そうなんだ。次の大会は僕ら三年にとって最後の大会になる。
 どうしても結果を最後に残したかったんだ。」
「・・・・で、なんなんスか?」
「うん・・・。君たちに代理として出てもらいたいんだっ!」
「なっ、何で僕らが?」
「他の部活動もこの次期忙しいから部活動に入ってなくて、
 運動ができてなおかつヒマそうな人っていったら君らしかいないんだ!」
「で、でもよぉ・・・。」
「全部出ろとはいわん!!三回戦まででいいんだ!
 四回戦からはやつらも出場できるはずだから!」
「うーーーーん・・・・」
「タダとは言わん!俺の母さんと食堂のおばちゃんが親友だからこそ
 手に入れることのできた学食タダ券を合わせて60枚用意した!!」
そう言うと池上はタダ券を机の上に並べた。
俺達には(少なくとも俺には)それがダイヤモンド以上の光沢を放って
いるかのように見えた
「オォォォォォォッッッ!!」
にじり寄る横島とタイガー。
「こ、これさえあれば一カ月は牛丼がタダで食える!!」
「もう、ひもじい思いをしなくてすむんですノー!!」
「それって僕には必要ないんじゃぁ・・・。」

「どうだ?やってくれるか?」
「ハイッ!!ぜひっっっ!!」
「ピート君は?」
「・・・・。はい、解りました。」
「よしっ!それじゃあ早速だがやってもらいたいことが有る!」
「何なりとッ!キャプテン!!」
「あと一人、代理部員を連れてきてもらいたい!!」

早速、無理難題を押しつけられた三人組!
どうするどうなる待て次号!!(っていうか後一人はだいたい解りますよね)
       続く

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