ザ・グレート・展開予測ショー

怪獣墓場で投げキッス☆ 〜作戦会議編〜


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(00/ 4/ 1)

前回に引き続き、美神除霊事務所。
ここへ、CDドラマ「怪獣大戦争」で登場したあの地球防衛軍がやってきていた。

その隊長・鳥坂司令がいうには、暴君怪獣タイラントと合体獣グランドキングが
怪獣墓場より出現し、あと2時間後に地球へ復讐しにやってくるというのだ。
だが、果たしてその2体だけなのだろうか・・・?

「とにかく私らは先に帰るんでよろしく頼んます。」
「ちょっと待て、アンタが逃げてどうする。」

横島が、逃げ帰ろうとする防衛軍隊長・鳥坂の襟をつかんだ。

「頼む頼む、見逃してくれ。タイムボカン新シリーズ・怪盗きらめきマンをみのがしてしまうーっ!」

そこへ美神が笑い顔で突っ込む。

「仮にもアンタ地球防衛軍でしょ。アニメと地球の運命とどっちが重大だっていうのよ。」
「だってだってやっと念願のシリーズ復活なんだもん、4/5(水)18:00から。」

だが冷静に横島は尋ねる。

「ちょっとは作戦ぐらい考えようとせんのか?」
「でも、あれを・・・」

防衛軍隊長・鳥坂司令が指差した先には・・・ちゃっかり美神が逃げ支度をしていた。

「美神さんまで・・・」

おキヌは汗じと。金があっても1人で生き残っていたら・・・なんて考えたら美神にとっては
意味ないのであろう。
などと横島は手の内を読んで、美神さんの腕をつかむ。
しかし、ひとつだけ読み切れていないものがあった。

「離してよっ!こーなったら異星に移ってでもじゃんじゃん金巻き上げてやっていくから。
カオスの密かに開発している「宇宙救命ボート」を巻き上げてね。」
「え・・・?」
「ドクターカオスさんが・・・?」

横島とおキヌの二人は叫び上げた。
と、そのとき横島は踵を返して美神の後に付いて行く。

「あ、じゃ、俺もそうしようかな・・・ははは。」
「もう、横島さんまで・・・」

だが、ドアを開けようとする前にドアが開いた。ドアの先には、ピートと唐巣先生が
いつの間にか立っていて、二人とも目を細くしていた。

「あの、どこへ行く気です?」
「美神君らしくもない・・・」

そして残り一時間。
結局、誰一人帰らずに、応接間にて作戦を練ることとなった。
GS協会から唐巣の元へ連絡があって、わざわざ来てくれたのだから。
そして、ピートと唐巣神父がソファーに腰掛けて、コーヒーカップに
つがれたミルクティーをすすりながらも談義をしていた。

「早い話、唐巣神父がヤットデタマンに変身して、大巨神を呼び出してもらえば・・・」
「そーいう声優ネタは出すんじゃないの!
 もっと真面目に話しないとあんたを生け贄にして逃げるわよ。」
「まーだ逃げる気かい、この女は・・・って、え?逃げる・・・気・・・」
「ど、どうしたの、横島くん。」

美神が話し掛けても、反応しなくなった。長考しているかとおもうと、・・・・

「う゛あ゛ーーーっ、こ、こーなったら・・・」

ドゴズガベギャバ・・・・ッ!
美神さんの平手打ち9往復にニードロップ3発、ひじ打ち5連発がランダムに
次々炸裂し、横島は倒れそうになる。

「あんた、そのクセいーかげんに直しなさいよっ!」
「ち、違うんです・・・。ぐっ、宇、宇宙の気・・・つまり、宇宙意志を俺達で操ること
が出来れば・・・」
「あ、なーるほど、それを文殊を使って・・・」



おキヌがしっかりとフォローしてくれた。
だが、そのとき、もっと恐ろしいことが起きようとしていたのだ・・・。
その場所とは、カオスが「宇宙救命ボート」を秘密裏に製作している、富士山麓であった。

「きゃーっ!」

突如叫び声や悲鳴が上がる。だが、その声は一つや二つではない。
あちこちできこえ、だんだん大きくなって行く。

「どーしたんじゃ?」

宇宙救命ボートの最終点検を行っているカオスは、気分をそぐような
すっとんきょうな声を出す。そこに、アンドロイドのマリア666は、
どこかかけたような反応を示している。

「イエス、ドクター・カオス。富士山麓・麓より・三つの・宇宙生命エネルギを・確認。」
「なんじゃと、通報を受けた例のハイラントとブレストキックとかいう2代暴君か?
もー来たというのか。」
「ノー・ドクター・カオス。その二体は・まだ・宇宙座標に・反応。」
「それでは・・・」

一体、騒ぎの主は何者なのか?
そう思いつつ、逃げまどう人々に、「一応秘密武装怪奇とにかく怪獣やっつけ隊」
のカープ1号が降り立ち、一堂隊員は駆け寄る。

「さあ、冷静になってさっさと逃げて下さい。ここは我々「やっつけ隊」にお任せを!」
「あほっ!オマエらが出てくると余計悪化するじゃねーか!」

逃げ惑う奴等にまでこうもいわれる一堂隊員たち。
だが、これはあのヒーローの出番なのか?



話は戻って、美神除霊事務所。
タイムリミットまであと30分である。
地球防衛軍隊長・鳥坂のケータイの着メロがなる。
なんと、「ウルトラマンレオ」のあの勇姿高きメロディーだ!

「うるさいわねー・・・」
「早く出ろよ、お前。」
「地球防衛軍隊長に向かって、その口は何だっ。」

横島にタメ口言われむっとしながらも着信を取る。

「はい、こちら地球防衛軍隊長の鳥坂。
うん?え・・・っと、はっ!な、なんだって?」

鳥坂の顔が冷めて行き・・・、ケータイをぽろりと落とした。

「どーしたんですか。」

ひょいっと、ピートと横島が顔を向ける。

「さ、最悪の時が来てしまった・・・。多次元究極超人エースキラーと、
極悪宇宙人テンペラー星人が突如、富士山麓に出現したそうだ。」

事務所の皆まで顔が真っ青になる。

「げ、宇宙救命ボートが・・・文殊は幾つある?」
「え?・・・6つしか。」
「それじゃどーする気なのよ。このスカポンタンッ!」

美神は横島を八つ当たりのごとくどつくが、ここで鳥坂が反論した。

「それじゃ、こーしやう。「文殊階乗増殖」と念じてで、増ーやしてしまうのだ。」
「んーなこと、出来るわけが・・・」

何だかんだと呟く横島。だが、結局256個も一気に精製されてしまった。
ここで呟くように、おキヌ・唐巣・ピートの三人は突っ込んできた。

「な、なんていー加減さ・・・」



というわけで、次回、〜富士山麓の戦い〜(4/4発表予定) へ続くぞ!

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