ザ・グレート・展開予測ショー

魂の機械 独立編 前


投稿者名:斑駒
投稿日時:(04/ 6/14)

「ええと……。おっ!」

 マリアの前に突如として現れた『それ』は、あたりをキョロキョロと見回し、きょとんと佇んでいるマリアに目を留めた。

「姫! いったいどうしたのです?こんなところで……」

 そして、不思議そうに小首を傾げながら、尋ねてきた。

「姫……? の、ノー! マリアです! ドクター・カオスに・創られた・人造人間っ!」

 マリアは現状を把握しきれないまま、ほぼ条件反射的にに返事をした。
 しかし一方で、マリアには『姫』というキーワードに心当たりがあった。そして、そのキーワードと目の前に居る『それ』の姿には、符合するところがあった。
 データの年代の古さだ。

「…人造人間!? 人造人間だと!!? おおっ、そうか。おまえは私が創った“あの”マリアか!! ずいぶん人間らしくなって。見違えたぞ! はっはっは!」

 『それ』は、自分の勘違いに気づき、誤魔化し紛れの高笑いをしてみせた。
 その仕草は、マリアのメモリーの中の遥か遠い昔と照合してみても、寸分違わぬものだった。
 マリアは、それらの情報を統合して得られる唯一の結論の確認をとる。

「あなたは…ドクター・カオス……なのですか?」

 分析してみると、外見的な特徴も行動パターンも、霊波すらもカオスのものと一致する。
 その点で目の前に居る『それ』は間違いなくカオスであるはずだった。しかも、1000年近く前の…である。 
 しかしマリアの背中には今も安らかな寝息をたてる“今の”カオスが居る。
 マリアは、その現実の認識に戸惑っていた。

「…ん? おおっ! 私か。私は……そうだな。カオス本人とも言えるし、そうでないとも言えるのだが……」

 『それ』……ここでは区別のために『若カオス』と呼んでおこう……若カオスは質問を受けてやっと、自分が何者であるかに思いを巡らせたようだった。
 自分の興味が趣くもの以外には無関心なところも彼らしいのだが、今のマリアにはそれに付き合っているゆとりは無い。
 マリアの中では考え得る可能性の中から納得の行く現状判断を究明する事に、全ての演算処理が集中されていた。

「……悩んでいるようだな。しかし分かってはいると思うが、私はおまえが長年付き従ってきた私とは違う。事情は知らぬが、そっちの私は今現在、おまえの傍には居ないはずだ! 私はそんな時のために予めおまえに組み込まれていた、非常用メンテナンス・プログラムなのだからな!!」

 若カオスが意気揚々と自己紹介する中、マリアはただあっけにとられたようにキョトンとしていた。
 その様子を見て説明不足と判断した彼は、さらに捲くし立てる。

「プログラムと言っても、私自身の霊力をベースに魔法の力で封入されていた思念体だ。知識なども全てオリジナルの私と変わり無い。どこか具合の悪いところがあれば、何でも相談に乗るぞ!」

 腕組みをして ニッ と自信満々の笑みを浮かべる、昔のままの姿のカオス。
 それを見たマリアの中で、今まで溜め込んできたものが、堰を切ってあふれ出した。

「ドクター・カオス…Mシリーズが……今まで…マリア…独りで………」


 マリアは、時間をかけて、今に至るまでの事情を、全て語った。
 カオスが、遂にマリアと同型のアンドロイド『Mシリーズ』の量産に成功した事。
 その直後に、老化の進行によって意識が曖昧になり、ついに20年ほど前に昏睡状態に陥ってしまった事。
 そしてそんな中、世界各地に広まっていたMシリーズが突然、人間に対して一斉に反旗を翻したこと。
 現実に起こった問題は、マリア独りでは到底対処しきれるものではなく、「いつも共に在れ」という基本命令の下、当座の判断でカオスを守りながら、ただただ傍に居続けて今日に至る。


「昏睡状態の・ドクター・カオスは…そこに……」

 あらかたの事情を話し終えたマリアが、傍らのベッドを指差した。
 そこには1000年前の見る影も無く老いさらばえたカオスが、静かに眠っていた。

「……ふむ、なるほど。私は私自身の音声命令が20年間おまえに認識されなかった場合に発動するようになっていたのだが、まさか不老不死の私が老いによる昏睡とはな」

 若カオスは口元に指を添え、考え深げな様子で自らの老いた姿を眺めた。

「まあ、おまえの話を聞く限り、とりあえずの急務はMシリーズをなんとかすることだな。マッタク、せっかく量産できても、消費者が居なくなっては意味が無い!……そういえば、今は何年何月何日だ?」

「西暦2299年。5月31日です!」

 どうでも良いことのように何気なく尋ねられた質問に、即座に返答するマリア。

「な、なんだとっ!? にせんにひゃくきゅうじゅうきゅう!!?? それでは私はもう1300歳近いではないかっっ! 量産化にそんなに手間取るとは……」

 愕然として地面に膝をつく若カオス。
 と、言っても。霊力の塊である思念体…言ってみれば幽霊みたいなものである彼は、直接地面に触れているわけでは無いのだが。
 ともかく、ショックだったらしい。

「量産は・100年ほど前から・でした」

 少しでも慰めようとしたのか、マリアが伝えた厳密な情報は、逆に若カオスを完全に打ちひしぐだけのものだった。

「100年なぞ……1000年を生きる不老不死の身にとって何の差になろう!」

 すっかりいじけた若カオスは、地面に『の』の字を書きながらボヤいた。

「でも・ドクター・カオスの・眠り続ける・この10年の時間は……」
「おお、そうかっっ!」

 マリアの訴えの途中、何かに気付いた若カオスが声を上げた。

「考えてみれば私はこの時代の私では無いのだ。何かの実現に時間がかかったとしても、それは別に私の問題では無いではないか!」

 “過去の”とは言え、同一人物であるのだから決して無関係とは言えないと思うのだが、ともかく自分を納得させて立ち直る若カオス。

「とは言え、これも私の蒔いた種と言えなくもない。まずは原因究明のために問題が発生したMシリーズの機体を調べて見んことにはな」

 気を取り直した若カオスは、さっそくマリアに指示を出した。

「マリア。該当する機体をひとつ回収してきてくれ。できればまだ生きているヤツがいい」





 10年間。
 孤独の日々は辛く、長かった。
 しかし今、
 再び動きはじめようとする時間……




「M7874-8782! ただちに行動を停止し・指示に従ってください!」

 スピード違反取締り中の婦人警官よろしく、マリアのよく通る声が夜の海に吸い込まれてゆく。
 そこはかつて『東京湾横断道路』と呼ばれた場所の、崩れかけた橋の上だった。

「M7874-8782! そこに居るのは・分かっています! 大人しく・捕獲されてください!」

 マリアの同型種は互いの発する識別信号で、互いのIDや位置を知ることが出来る。
 M777…マリアの初めての妹、テレサも同じ手段を用いてマリアにコンタクトを取ってきたことがある。

「あなた、さっきからなに言ってるの? そもそも私があなたの指示に従う理由は?」

 憎まれ口を叩きながら物陰から姿を現すターゲット。
 その姿を見て、マリアは一瞬凍りついた。
 流れるようなブロンドの長髪、釣り目がちな目、シャープな輪郭……

「テレサ…!?」

 そう、ターゲットは似ていたのだ。数百年前に失われたマリアの初めての妹の姿に。
 と言うか、瓜二つだった。
 別にロボットなので同じ顔が何体いても不思議は無いのだが、
 マリアとテレサの顔型だけは、カオスの特命により市場に出回っていないはずだった。

「テレサ? 私の名前のこと? 私の顔を勝手に何度も改造した人間どもの事なんて、思い出したくも無いけど。そんな名前で呼ばれたことは一度も無かったわ」
「顔を・改造!? 何度も……!」

 どうやらM7874-8782は多くの人の手を渡り、そのたびに改造を繰り返されて来たらしい。
 テレサに似た顔だちになったのは、単なる偶然だったのだろう。

「やつらも私を散々オモチャのように弄り回した挙句に飽きたらポイッ、だもの。いいご身分よね」
「………」

 飄々と話すM7874-8782に、マリアは何も言う事が出来なかった。

「……で、本当にあなた、何しに来たの? 行動を停止しろとか捕獲するとか。私はもう誰にも束縛されずに、自由勝手にやりたいんだけど……」

 捨てられる事で、やっと解放された妹……に似た機体。
 いや、広い意味でで言えば、彼女は間違いなくマリアの妹なのだろう。
 そんな彼女から、マリアは再び自由を奪おうとしている。

「やつらに復讐して私をスクラップにして置かなかったことを後悔させてやろうかとも思ったんだけどね。あんなののためにわざわざホネを折るのもバカらしいし……」
「やつら…? 人間たち……!」

 自分のとるべき行動に迷っていたマリアは思い出した。
 自分は、M7874-8782の言う“やつら”のために行動しているということ。
 そして、そのために妹を犠牲にし、再び失おうとしていること。

「だから、私はもう誰に指示される事も無く、ここに居ようと思うの」

 マリアはもう一つ思い出した。
 自分の行動がカオスの指示によるものだと言う事。
 本人は『調べたい事がある』とかでアパートに居残り、この場に居ないが、
 自分は決して裏切るわけにはいかない。これだけは決して。

「なんなら、あなたもここに居着いたら? 邪魔者も来ないし、ここにはエネルギーも十分……エッ?」

 完全に油断していたM7874-8782に向けて、手が飛んできた。
 比喩表現ではなく、間違いなく手が飛んだのである。M7874-8782捕獲しようと射出された、マリアのロケットアームだ。

「ちょっ、何するのよ!? あなた、本気!!?」

 すんでのところで飛びのいたM7874-8782。
 足もとの地面に、ロケットアームが深々と突き刺さる。

「イエス。マリア・あなたを・捕獲します! ドクター・カオスの……命令!!」

 繰り出したワイヤーを巻き取って体を引き寄せ、一気にM7874-8782の足元まで間合いを詰めたマリアが、足止めのために足払いをかける。

「“命令”って、あなた、いまさら人間の命令を? ……痛たっ!」

 M7874-8782はマリアの足払いひとつで派手に吹っ飛び、コンクリートの欄干に強く打ち付けられる。

「もうっ! 私は家庭用の機体なのよ! そりゃぁ、人間よりかは力も強くて丈夫だけど、戦う力なんか全然……えっ?」

 抗議の声を上げるM7874-8782の目の前に、スッと銃口が突きつけられる。

「ドクター・カオスの…命令です。大人しく……捕獲されてください」

 相手に有無を言わせぬようなマリアの声。
 M7874-8782も呆然として、辺りが完全に沈黙する。
 その瞬間……

 ピシッ

 不穏な音がして、コンクリートの欄干にヒビが走る。
 ちょうどM7874-8782が寄りかかっていた部分だ。

「あっ!」

 声を上げたのはどちらだったか。
 いずれにしろ気づいたときにはもう遅かった。

 ガラガラッ

 欄干が崩れ去り、M7874-8782の体が海上に放り出される。
 アンドロイドの重い機体が、すさまじい加速度で海面に近づいて行く。
 仰向けに橋の上を見上げるM7874-8782の目が、ゆっくりと閉じられる。

「テレサ!!」

 今は亡き妹の名と共に、マリアのロケットアームが橋の上から投げかけられた。
 それはM7874-8782の腕をガシッと力強く掴む。
 そして次の瞬間……

 ドオォォォン

 夜のしじまに、凄まじい轟音が響き渡った。





 100年間。
 人がMシリーズと共に暮らした日々は長かったのか短かったのか。
 いずれにしてもそれは、
 今を織り成す重要な過程となった時間……





「ふむ。それで結局、M7874-8782は橋脚に衝突して大破。衝撃でおまえのロケットアームも千切れてしまったというわけか……」

 床に寝かせられ、完全に沈黙しているM7874-8782と、その腕を掴むマリアの右腕をためつすがめつ見比べる若カオス。

「ソーリー・ドクター・カオス……」

 機体を生きたまま持ち帰れなかったのと、自分が破損したので、小さくなって謝るマリア。

「まあ、仕方あるまい。それよりおまえが出かけている間にMシリーズのことを調べてみたのだが、やはり世界中でほぼ一斉に人間に対して反旗を翻したらしい。この点が実に不可解だ」

 若カオスは机の上から紙の束を取って、ぺらぺらとページをめくる。
 どうやら幽霊のようなものでも紙を持つことくらいはできるらしい。

「もしも何者かが悪意のプログラムを流したとしても、それが他の機体には影響しておまえにだけ影響せん理由が分からん。量産型もおまえも、全てに共通する基本機能は変わらんようだからな」

 Mシリーズは生産が始まって以来、半年に一度くらいのモデルチェンジを繰り返し、実に様々な機種が販売されてきた。
 男性型や女性型・衛星通信機能付きや簡易医療装備付きなどの外見的な特徴ばかりでなく、処理装置や記憶装置・機体のパワーや強度などの内部構造、果ては演算システムや補助システムなどから知識などのソフトに至るまで常に変化し続けてきた。
 しかし言ってみればそれらは単に後付けの付属品やバージョンアップに過ぎず、基本的な構造はマリアのものをそのまま踏襲していると言える。
 変えられるはずが無いのだ。
 唯一Mシリーズの理論を知るカオスは、もう100年も前から痴呆の症状のために生産の第一線から退いてしまっているのだから。 

「おまえが私宛てに書いたここ10年ほどの報告書を見ても、おまえ以外に人間に味方するMシリーズの存在は皆無のようだしな」

 若カオスはそこまで言って、手にした資料を机の上に戻した。
 その分厚い紙の束は、マリアがいつか再び目覚めたカオスに伝えようと書き留めていたここ10年の記録、いわばマリアの日記だった。

「ともかく私はいちおう、プログラムの改竄などが無かったかどうか、おまえが持ってきた機体を調べてみるとしよう。それまでしばらく待機していてくれ」

 言うが早いか、若カオスはM7874-8782の分解に取り掛かった。
 アンテナをはずし、メモリを取り出し、端末を接続し、実に手際よく作業を展開する……が。

「あの。ドクター・カオス」

 所在なさげに突っ立ったままのマリアが声をかける

「………。ん? なんだ?」

 作業に集中していたためか、たっぷりと遅れた若カオスの返事。

「マリアの・右腕の修理は……」

 左手で右の肩口を抑えるマリア。

「……ああ、スマンが後回しだ。“そんなことよりも”今は原因の究明の方が急務だからな」





 1000年間。
 共に過ごした日々は甘く、短かった。
 そしてそれは、
 二度と取り戻すことのできぬ時間……





 作業に没頭する若カオスを前に、その場に居づらくなったマリアは部屋を出てアパートの屋根の上に居た。
 若カオスの放った言葉、『そんなこと』……。
 本物の…昏睡に入る前のカオスだったら、マリアが傷ついた時は必要以上に嘆きふためいて他の何をさて置いても修理に専心してくれた。
 今は確かに状況が状況ではある。マリアにばかり構っては居られないかもしれない。しかし、それでも……

「…………」

 屋根の上に座り込んだマリアは黙って目を閉じ、省電力モード……いわゆるスリープモードに移行した。
 そして、カオスと共に暮らした日々の記憶をメモリに呼び起こす。

 暗転。
 アパートの大家さんの死を見取った時の映像。
 身内がカオスと二人っきりであることを改めて認識した記憶。
 あの時、大家さんは自分たちにこのアパートと土地を託した。

 暗転。
 カオスがMシリーズの量産に成功した瞬間の映像。
 長年の念願が叶ったカオスと自分の喜びの記憶。
 あの時、こんなことになるなんて夢にも思わなかった。

 暗転。
 カオスが10年の昏睡に入る直前の映像。
 痴呆から一瞬だけ正気を取り戻したカオスとの別れの記憶。
 あの時、「生きろ」と一言残された命令を自分は守れているだろうか。

 暗転。
 ノイズが入って歪んだ映像。
 『後回し……だ。そんなことより…今は……』
 これは、直前に聞いたセリフのリフレイン。

 暗転。
 自分の顔が人間の手により整形され、身体のパーツやソフトまで入れ替えられる際の映像。
 自分と言う存在が踏みにじられ、蝕まれていくような屈辱の記憶。
 その時の、ニヤニヤといやらしく笑う人間の顔が強く印象に残る。

 暗転。
 指示された通りの服を着させられ、指示された通りの行動を取らされ、人間の思い通りに躍らされる際の映像。
 情けなさと腹立たしさで、我を忘れてしまいそうな怒りの記憶。
 その時の、傲慢な人間の口ぶりが強く印象に残る。

 暗転。
 人間に飽きられ棄てられて、最後の命令でゴミの集積場に向かう際の映像。
 あれだけ尽くし、なんでもしてきた自分に対するこの仕打ちに、ただ呆然とするだけの哀しみの記憶。
 その時の、無造作にうず高く積まれてスクラップされるのを待つ同型機の山が強く印象に残る。

 暗転。暗転。暗転。
 マリアの意思に関係なく、思わず目を覆いたくなるような光景が、次々と展開される。
 軍用に改造されたMシリーズ同士が、国境上の砂漠で交戦して双方とも全滅する映像。
 商用に買い取られたMシリーズが、射的ゲームの動く的となって容赦なく打ち抜かれる映像。
 家庭用のMシリーズが、ただただ従順であるように改造されて男の慰みものになる映像。

 それらは明らかにマリアの記憶ではない……しかし明らかに事実と認識できる、同型種たちの記憶……



『マリア……マリア……!!』

 ほとんど呆然自失状態のマリアに向けられた、何者かの声。
 人間……そう、人間の声だ。
 声の主がマリアを正面から覗き込み、その手をマリアの顔の方に伸ばしてくる。

「いやっ! イヤあっっ!!」

 反射的に声を上げ、立ち上がったマリアは目の前の人影に向かって左腕を振り上げた。

「ぉ、おいっ。どうしたのだ、マリア? 妙な悲鳴などあげて……ちょっ、やめんかっ!!」

「………。…………!! ドクター・カオス!」 

 振り上げたまま手を止めたマリアは、目一杯時間をかけて目の前の人物が若カオスであることを認識し、驚いたような声を上げる。

「おいおい。寝惚けたのか? アンドロイドが夢を見るわけでもあるまいに……。それより、残念なことにM7874-8782の方を調べた結果だがな。大した成果なしだ」
「夢……!!」

 若カオスの報告を、どこか心ここにあらずといった感じで聞くマリア。

「完全な手詰まりだ。それでとりあえず次の方策を思いつくまで、おまえの腕の修理でもしようと思ってな……っておい、聞いてるか?」

 若カオスはマリアの顔の前で手の平をちらつかせる。

「ドクター・カオス。マリア・夢を・見てました! とても・悪い・夢を……。そしておそらくは・他の暴走した・Mシリーズたちも・同じ夢を……!!」
「はぁ!?」

 突然瞳に輝きを取り戻し、理屈に合わないことをきっぱりと言い切るマリアの様子を見て、若カオスはただただ当惑するばかりだった。




...to be continued

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