悪魔は神か(終)
投稿者名:雪男
投稿日時:(00/ 3/24)
美智恵と令子は部屋の前で、話を聞いていた。
「思っていたより令子は人望があるようね」
(どうてこんなことに。この世に神はいないのね)美神は心の中で涙を流した。
「・・・おキヌちゃんその格好!?」美智恵が扉を開けるなり叫ぶ。
右手で逃げようとした美神の首根っこを押さえた。
「美神さんが横島さんに縛れって命じたんです」おキヌが代わりに答えた。
「ママ違うの。確かに縛れって言ったけど、あんな縛り方をしろとは・・・」
「横島君。おキヌちゃんの縄、解いてくれる?」
「いいんですか!?すぐ解きます。
それにしても、何でおキヌちゃんを縛り上げる必要があったんす?」
横島だけは、美神がたかが金の為におキヌを縛り上げるはずが無いと信じていた。
「(ええと)横島君の居ない間に大事件があったんだけどその関係よ」美智恵はおキヌに頭を下げる。
おキヌはウインクで返した。
「そうだったんすか?いろんなことがあるもんすね。
もういいんすか?」何も気付かない横島が、縄と格闘しながら聞いた。
「もう大丈夫よ」
「あの、横島さんの事、マリアさんに教えてあげないと」
「大丈夫よ。もう知ってるわ。ついさっき報酬を受け取って帰られたわ。
そうそう、横島君にカオスさんがよろしくですって」
「へー心配してくれてたんスね」
「みんな。後の事は任せていいかしら?
令子は私と一週間ばかり出張するのよ」
「えぇ!一週間も美神さんいないんスか」
「仕事は私達だけでも大丈夫だとは思いますけど」おキヌも不安げに言った。
「・・・・ママ。一週間ってまさかひょっとして・・・」
「そうよ、令子。フルコースにしましょう。
令子ももう大人だから、”ワイン”や”カクテル”も楽しみましょうね♪」
美智恵の微笑みは女神のようだ。
美智恵は美神を引きずって帰っていった。
「なんか今回の事は訳分からん事ばかりだったな。
人口幽霊二号といい、美神さんたちの態度といい。
ろくでも無い事も多かったな。
俺は精神病院には放り込まれる。
おキヌちゃんは縛り上げられる。
雪之丞達は只働きだったみたいだし
まあ、その代わり、おキヌちゃんの色っぽい姿を見れたし、
体を撫で回せたからよしとする・・・」
殺気を感じて横島が振り向くと、おキヌとシロが満面の笑みを浮かべている。
横島がこの世で見た最後の光景だった。
今までの
コメント:
- やっと終わりました。
こんな話を最後まで読んでくれたあなた。
ありがとうございました。 (雪男)
- ここまで、ストーリーを書き上げた雪男さんに
拍手を!!
しかし、縛られたおキヌちゃんが、なんか可哀想。
しかも、美神の幼児虐待の新事実つき・・・。(^^; (ひのめ子)
- 「あぶないネタ連発」でしたが、ひとまず完結お疲れ様です
ところで、「西条くん行方不明」は解決したのですか?(第一回め) (TOMO.KIN)
- 西条?忘れてた・・・
まあいいや、西条だし。 (雪男)
- 少しばかり「後始末篇」が冗長だったような感もありましたが…これだけの量の文章
と話のスケイル、そして何よりその中に散在するヤバネタの数々…、実に楽しく読ま
せていただきました。つきなみですが、お疲れ様です。
話の展開は無論の事、こんなにヤバいネタを振り続けて、雪男さんは一体このコーナ
を何処へ行かせるお積りなのだろうかと(苦笑)毎回勝手にハラハラしながら読んで
いましたが、無事完結(作中キャラ約一名を除く)ということで安堵しております。
創作とはいえ「キヌに亀甲縛りを決めさせた漢」として次の世でも語り継いでいこう
と思います。 (Iholi)
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