ザ・グレート・展開予測ショー

蛍の残光


投稿者名:竹
投稿日時:(04/ 5/ 1)

これは、拙作『私の創造主』の続編です。前作が未読の方は、先にそちらをお読み下さる事を推奨致します。















立ち並ぶビルの合間から覗く空が、オレンジ色に染まり始めてきた。
ゴーストスイーパー横島忠夫と、芦 優太郎こと元・魔王(今は子供)のアシュタロスは、長い影を踏み締めながら、自宅への帰路を歩んでいた。
「いやー、今日の仕事は楽で良かったな、アシュ」
「……そうだな」
「どうだ、少しは吹っ切れてきたか?」
「まあ……な」
「何をそんなアンニュイな面してんだよ、ガキのくせに」
「……」
彼、魔王アシュタロスについては、最早説明の必要はないだろう。その彼が、どうして今の様な事になっているか、と言うか、彼に何が起きたかは、前作、前々作を参照されたし。
「今夜は、特別に下界に降りる許可を貰えたベスパとパピリオがウチに来る事になってるじゃねーか。お前がそんな面じゃ、あいつらも困っちまうぜ」
「……」
今夜、アシュタロスと二人暮らしの横島の家には、嘗てのアシュタロスの眷族達――ベスパとパピリオの二鬼が訪問してくる事になってくる。
勿論、罪を許されたとは言え、先のアシュタロスの乱での活動のイメージは色濃い。それを軽々しく下界に放つと言うのは神界魔界でも問題視される為、一応、監視付きではあるのだが。
横島もアシュタロスも、三年前の乱以来、パピリオに会うのは二度目、ベスパと会うのはこれが初めてだった。



「……あ……」
不意に、横島の足が止まった。
「?どうした、小僧」
「アシュ……」
「何だ」
「ベスパとパピが来るのって、何時だっけ?」
「む……、確か七時だったと思うが……、それがどうかしたか?」
「いや……」
そう口ごもる横島の瞳には、夕焼けに染まる鉄塔が映り込んでいた。
「!」
東京タワー……。
「……」

チャラ……

「!」
横島が、アシュタロスに自宅のマンションのキーを渡した。
「小僧……」
「悪ぃ、ちょっとだけな」
そう言うと、横島は身を翻し東京タワーへと歩を進めた。



「……」
タワーの中へと消える横島の後ろ姿を見送り、アシュタロスは溜息をついた。
東京タワーは、ある意味で横島にとっては聖地に等しい。
ルシオラが短い愛を語り合い、そして、ルシオラが妹と争い、その命を散らせた場所……。
「ふ……」
アシュタロスの幼い顔が、自嘲に歪んだ。
自らは嘗ての“魔王”アシュタロスの一部にして残骸に過ぎない下級魔族だが、頭脳に完全な形で残る記憶が、自分を確かに“アシュタロス”だと示している。

――必要なくなった道具を、君はどうする?当然だろ?――

嘗て、今の保護者に自分が言い放った台詞。

――私、アシュ様の事、大好きでちゅよ!――

そして……
「ふ……ははっ」
夕焼け色の空に、アシュタロスは笑い声を飛ばした。
「自由に生きると言う事は、かくも素晴らしく、苦痛を伴うものなのか……」
何者にも縛られぬ事など、不可能なのかも知れないが。
その中で、己に何が成せるか。
と言うか、問題点はそこではない様な……
「は……はは……」
何も、分からない。
自分は、何をすべきなのかも。
何を悩み、考えるべきなのかも。
何もかも分からない、はっきりしない……。

今は、笑うしかない。





【蛍の残光】





「ポチぃーーーーっ!アシュ様ぁーーーーっ!」
マンションの部屋の扉を開けた横島の鳩尾に、パピリオのヘッドパットが綺麗に決まった。
「ぐふう!」
パピリオに押し倒され、横島は廊下を滑った。
「えへへー、来たでちゅよ〜!」
「お、おう、久しぶりだな、パピリオ……。って、そうでもないか?」
「でちゅねー」
「何をやっているんだ……」
それを見下ろしてぼやくアシュタロスに、若い女の声が掛けられた。
「アシュ様……」
「!」
言う迄も無く、ベスパである。
「……お久しゅうございます」
「ベスパか……」
「は……」
「……」
「……」
見つめ合う二鬼。
お互いに、言葉が見付からない。
「……」
「……」
気まずい沈黙が、暫し流れた。
「アシュ様ぁっ!遊んで下さいッ」
それを破るかの様に、パピリオがアシュタロスの腕を掴んだ。
「あ、ああ……」
「えへへー」
アシュタロスは、一瞬ベスパの方を振り返ったが、そのままパピリオを連れて奥へと向かった。
「……」
残されたベスパは、複雑な表情で立ち尽くした。
「何だよ、そんなところで突っ立って」
「ポチ……」
玄関で立ち尽くしたままのベスパに、パピリオから開放された横島が声を掛ける。
「遠慮すんなって、上がれよ」
「ああ……」
今のベスパには、横島のさり気ない優しさが、とても嬉しく、そして痛かった。



「何だ、酒なんて持ってきたのか」
「ああ……、まあ、手ぶらってのもなんだしね」
アシュタロスとパピリオを居間で遊ばせ、横島とベスパは食堂のテーブルに座った。
「ふう……」
「何だよ、溜息なんざつきやがって。久々に愛するアシュ様に会えたってのに、嬉しくねーのかよ」
グラスに酒を注ぎながら溜息をついたベスパに、横島がからかう様な口調で問うた。
「嬉しいさ」
「……」
「けど、何を話したら良いか分かんなくてね……。所詮、あたし等は主従以外の何でもないんだから……」
さり気なく横島から視線を外しつつ、ベスパは答える。
「今までは……だろ?」
「そうでもないさ。結局、あたしが求めていた居心地の良い空間と関係は、主であるアシュ様なんだ」
「じゃ、今のアシュタロスは嫌いか?」
「いや……、そんな事は言わないけど……、あー、もう!調子狂わせられるね、あんたと話してると」
「そりゃどーも」
横島は、道化師の様に微笑った。


「アシュ様は……、輪廻の輪から外れられたんだね」
二口目の酒を煽ったところで、ベスパが呟いた。
その眼は、グラスに映る俯いた自分の顔に向けられている。
「んー、そうだな。“あいつ”は抑もアシュタロスの残りカスっつーか、元の魂全体からしたら本の一部だからな。もう、魔神になる事はないらしいな」
「そっか……」
「……」
複雑そうな笑みを浮かべるベスパを、横島は軽く窺った。
ほっとした様に見えるその微笑みは、何故か、少し淋しそうにも見えた。

ズズ……

ベスパの顔を眺めながら、横島は最近慣れてきた酒を啜った。
「……」
そう言えば、ベスパに対して全くと言って良い程に欲情しないのは、自分でも不思議に思う。
初めに会った時の彼女は、世界征服を狙う(少なくとも横島から見れば)悪の魔王の手先だった。如何に煩悩魔人の横島であろうとも、彼女の存在はそんな事とは無関係に考えていた。
やがて、彼女は“恋人の妹”になった。なおの事、欲情する対象ではない。
当たり前の事か――
「どうした?あたしの顔に、何か付いてるかい?」
「ん……、いや、別に……」
「そうかい……」
視線に気付いたベスパが一旦顔を上げたが、そのまま会話は途切れてしまった。
「……」
「……」
「……ん〜」
沈黙に間を持て余した横島が、頭を掻いて話を振った。
「その……ベスパ?」
「何だい」
「悪かったな……」
「え?」
幾分、暗い話題ではあったが。
「お前、あの後、ルシオラの霊基を集めて再生させるつもりだったんだろ?俺が、余計な事しちまったから……、ルシオラは……」
「……」
しかし、横島にとっては、避けて通れない話題でもある。
「良いさ、もう……」
「ベスパ……」
「それで一番辛いのは、あんたの方じゃないか」
「……」
「謝罪すんのは、こっちの方だよ……」
「……そっか……」
「ああ……」
お互いが、お互いに謝った。
それで“彼女”が、彼等の恋人や姉が生き返る訳ではないが。
それぞれの気持ちを込め、心の底から謝罪を示した。
それが義務であるかの様に、深く、深く……


「あれ」
ふと、横島が顔を上げた。
「どうしたんだい?」
「いや、パピの声が聞こえなくなったなと思って」
「そう言えばそうだね」
「どうしたんだ?」

ガタ

二人は、椅子から立ち上がってアシュタロスとパピリオが居る筈の居間を覗いた。
「お」
「え?」
勿論、そこにはアシュタロスとパピリオが居た。
「……小僧にベスパか」
畳に座り込んだアシュタロスが、不機嫌そうに二人の方を仰ぎ見る。
「動こうとすると愚図るんだ……、何とかしてくれ」
「……ぷっ」
「アシュ様……」
「笑うなッ」
そしてパピリオはと言うと、アシュタロスの膝に頭を預け、幸せそうな顔で可愛い寝息を立てていた。
「くぅ……、むにゃむにゃ……。ポチぃ……」
「くっくっく……」
「笑うなと言っているだろう!」
「いや、悪ぃ。でも、こりゃ……」
「アシュ様やポチに会えると言って、昨日から碌に寝ていなかったそうですから……」
「……分かったから何とかしてくれ。足が攣る」
「へいへい」
横島が、手慣れた様子でパピリオを抱き上げる。
パピリオは、むずがる様子もなく、アシュタロスから離れた。
「魔王様も、愛娘には勝てねぇな」
「……」
横島の軽口に、アシュタロスは反応出来なかった。
パピリオ本人が言う通り、あくまで自分達は嘗ての主従に過ぎない。確かにアシュタロスはベスパやパピリオの生みの親ではあるが、それは、世間一般で示される通りの家族の形態ではない。
ワルキューレとジークフリートの例を見ても分かる通り、魔族と言っても家族の定義に人間とそう差は無いのだ。その定義と、自分達の関係はかなりかけ離れている。

ポン……

「!」
黙り込んでしまったアシュタロスの頭を、横島の左手が叩いた。
「大丈夫だよ」
「何がだ」
「憎んでる相手に、身体を預けて熟睡なんざしねえだろ?」
横島は、態と下品な表情を作ってアシュタロスに笑いかけた。
「……そうか」
横島を見上げずに、アシュタロスはそう呟いた。



パピリオを寝かし付けた三人は、食堂へ向かい、再び酒を飲み始めた。
「……」
「……」
「……」
ちびりちびりと言った感じで、沈黙を保ったまま、三人は至極ゆっくりとグラスを傾ける。
「……」
「……アシュ様……」
それを破ったのは、ベスパだった。
「何だ……」
「いえ、その……」
アシュタロスに何かと問われて、ベスパは口ごもってしまった。
言いたい事は、沢山有る筈なのに。もっと、言葉を交わしたいのに。
何を言って良いのか分からない。
否、その様な事、端から分かっていた事だ。自分はアシュタロスの眷族、それ以上でも以下でもない。
アシュタロスの野望が露と消え、ある意味で達成された今、用済みになった自分がアシュタロスと共有出来る話題など、何一つとてないのだ。
「……あの」
「何だ」
「いえ……」
「……」
左手で頭を押さえ、アシュタロスが切り返した。
「何を言えば良いのか、分からないのだろう?」
「え……」
「私もだよ」
「……アシュ様……」
意外と言うか何と言うかのアシュタロスの言葉に、ベスパは暫し呆然とした。
「ふ……、いや、何もお前の事だけではないのだがな。記憶はそのまま以前のものが残っているとは言え、今の私は所詮が下級魔族。そして、身も心も子供だ……」
「……」
「己が魔王として犯した所業を畏れているらしいのだ。償いでもしたいのかな、しかし、自分でも何を悔いているのか、何を償いたいのかさっぱり分からぬ」
「……そ、それは……っ」
自分のコスチュームの胸を掴み、ベスパが身を乗り出した。
その瞳は、真っ直ぐアシュタロスを見つめている。
「それは、仕方のない事ではなかったではありませんか……!踏みにじらなければ、アシュ様は……」
「そうだな、仕方無かった」
「アシュ様……」
「抑も、“それ”自体を非難される覚えなど無い。極論を言ってしまえば、動物と言うものは生きていくだけで他の生物を食すのだから。私には何一つとて後ろめたい事は無いし、人間共の身勝手な倫理観にも興味は無い。そうだ、なのに……」
「……」
「なのに……、何だ?この罪悪感は。ましてや、我が望みは達成されたと言うに……」
「アシュ……様……」
咆吼し、俯いて体を震わせるアシュタロスに、ベスパは掛ける言葉が見付からなかった。
「……っ!」
あたしは……、何と無力なのだ。アシュ様が苦しんでおられる、この時に……。
あたしは、又た何も出来ないのか……!
「それってさあ、妙神山でパピリオと会ってからだろ?」
「え?」
不意に、アシュタロスの隣に座っていた横島が口を挟んだ。
「これまで忘れてた父性愛に目覚めて、ちっと感傷的になってんじゃねーの?」
頬杖を付いて、横島は半ば呆れた様な口調で続けた。
「自分のやってきた事が間違いだと思ってないんなら、罪の意識だの良心の呵責だのなんて感じる筈もねーだろ?抑もお前、魔王様だったんだし」
「……」
「ほら、あれだよ。良く、漫画とかであるだろ。娘が水商売やって稼いだ金を酒代に変えちまう様な駄目親父が、数年後にそれを悔いる――みたいなの。あれと似た様な心境なんじゃねーの?」
「……例えが良く分からんのだが、何故かドンピシャな表現な様な気がする……」
「だろ?」
「しかし、妙に腹が立つな」
「へっ」
軽く笑って、横島はグラスを仰いだ。
「兎に角、そう言う事だよ」
グラスを持った右手で、アシュタロスを指差す。
「……で、どうしたら良い?」
アシュタロスが横島に問う。
一々自分がすべき事をアシュタロスが他人に――しかも横島に訊くなどと、ちょっと考えられない光景である。
ベスパは、いけないと思いつつも、口元が綻ぶのを禁じ得なかった。
「お前は、どうしたいんだよ?」
「……それが分からないから訊いている」
「はは、それもそうだな。んじゃあ、少しは父親らしくしてみれば?っても、そのなりじゃどうしようもねーか」
「そう言うお前は、生後数ヶ月の小娘に惚れただろう」
「……そ、そうだったな……。あ、そうだ、じゃあ、まずはベスパにあの台詞でも言ってみろよ」
「あの台詞?」
「『信じないかも知れないが、愛しているよ』ってヤツ」
「……小僧……」
そう言ったアシュタロスの表情が、幾分軟らかくなった様にベスパには見えた。



横島のフォローにより、三人だけの静かな宴は、和やかな雰囲気のままに酣となった。
ベスパの持ってきた酒瓶も、既になくなりかけている。
「大体だなぁ〜、魔王魔王と私にばかり押し付けおって、……ヒック!おい、聞いておるのか、小僧〜」
「はいはい、聞いてますよ」
「ヒック」
泣き上戸のアシュタロスは、もうすっかり出来上がっている。
「よう……、こんなアシュ様を見てどう思うよ、ベスパ」
絡んでくるアシュタロスから目を離し、横島はベスパに話を振った。
「……」
「ベスパ?」

ゴツン!

「って、ベスパ!?」
ベスパは、座ったまま前のめりに倒れ込み、派手な音を立ててテーブルに頭突きをかました。
「べ、ベスパ?大丈夫か」
「……」
「おい……」
「……ぐぅ……」

ゴチ!

今度は、横島が頭をぶつける番だった。
「痛て……、何だよ、寝てるだけかよ。心配して損したぜ。なあ、アシュ……って……」
「すー……すー……」
「はあ、こっちもお眠かよ」
横島が振り向くと、アシュタロスもテーブルに突っ伏してすやすやと寝息を立てていた。その表情は、あどけない少年そのものである。
「ったく……、ホント、血筋だな、こりゃ」
溜息をつくと、横島は中空に向かって声を掛けた。
「おーい、これ、どうしたら良いんだー?」

バシュウ!

「あら、ばれてたのね〜?」
一瞬空間が歪んだかと思うと、横島の目の前にヒャクメが現れた。
「何だ、ヒャクメかよ」
「って、気付いてたんじゃないの?」
「んにゃ。ただ、監視付きっつーから、誰かどっかで見てんじゃないかと思っただけだ」
「ああ、そう……。ま、良いのね。それ良か、ベスパとパピリオをどうするかなのね」
そうなのだ。二鬼は、今夜中にそれぞれ妙神山と魔界に帰す事になっていたのである。
「どうすんだ」
「はあ……、まあ、仕方無いのね。一晩くらいなら、何とかしてあげられるかも知れないのね〜」
「マジか?サンキュー、ヒャクメ!」
「この貸しは、いつか返して貰うのね?」
「う……、べ、ベスパにつけといて下さい……」
「あはは」




そして、翌朝。

マンションの駐車場。
「んじゃ、又た来るでちゅ、ポチ!アシュ様!」
「うむ……」
「おー、その内こっちからも妙神山に行くからよ!」
着替えの入ったリュックサックを背負ったパピリオが、元気良く横島とアシュタロスに手を振る。
「……では、失礼致します、アシュ様」
「ああ……」
ベスパは、名残惜しそうにアシュタロスに挨拶をしている。
「ポチ……」
「んー?何だ、ベスパ」
それを終わったベスパは、そのままゆっくりと横島の方を向いた。
「その……、有り難う。重ね重ね……」
「ああ……、気にすんな。俺が好きでやった事だよ」
「……そうか……」

パンパン!

「はいはーい!残念ながらもう時間ですよー。早く帰るのね〜」
つい話し込んでしまいそうになるベスパを、監視役のヒャクメが手を叩いて急かした。
「あ、ああ、済まない……」
「これでも、一杯一杯なんだからね〜」
「う……、わ、わかってるよ!だから、済まないって……」
すっかりヒャクメのペースでからかわれているベスパの怒鳴り声をBGMに、横島はアシュタロスに言った。
「なあ、アシュ……」
「何だ?」
「あいつも……、ルシオラもよ、お前への恨み言なんて、一言も言ってなかったぜ」
「そうか……」
「……部下か作品か知らねーが、あいつらはお前の子供だ。それだけは、確かだよ」
「……ああ……」






「そっ、そこの金髪の綺麗なお姉様!是非、僕とお茶でもっ」
「ああ!?何だい、あんた!」
「おっ、怒った顔も素敵です!」
「だから、何なんだよ!?」
「あ、お前は確かポチの弟子でちゅね」
「ポチの弟子ぃ!?」
「僕が、誰の弟子かなんて関係無い!さあ、二人で目眩く……」
「何を訳の分からない事、言ってんだい!」
「ああっ、殴っちゃ駄目なのね〜!今、貴方が俗界で騒動を起こしたら、又たぞろ厄介な事に……」
「ぐっ……!」
「う……、いきなりパンチなんて、そんなに照れなくても良いのに」
「この……っ!」
「こっ、こらえるのね〜!」


「因みに……、ああ言うのを見てどう思うよ、お父さん?」
「……訊くな……」

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