ザ・グレート・展開予測ショー

カオスの下町人情話(前編)


投稿者名:マリエンバート
投稿日時:(97/11/13)

 なんかもう本編は18禁路線爆走中(?)なのでほとんどやけくそになってこんなシリアスな話を考えてしまいました。はたして読んでもらえるのでしょうか?(弱気)

 ある日、マリアを連れて街を歩いていたカオスは、小さな女の子とその母親らしい二人連れが柄の悪い男たちにからまれている場面に遭遇。さっそくマリアに命じて男たちを追い払い母娘を助け出すも、当の母親はどこにも行くあてがないから家に置いて欲しいなどと言い出す。突然の申し出に困惑するカオスだが、なにか訳ありとみてしぶしぶ承知する。

 母娘はそれぞれ恵子(けいこ)・希(のぞみ)と名乗った。素性を明かさない恵子に初めは不信感を抱くカオスだが、朝は新聞配達・昼は工場勤めと、娘のために懸命になって働く彼女の姿に心を動かされる。また自分をおじいちゃんと慕う希の可愛らしさも手伝って、やがて二人を本当の家族のように思い始める。

 そして一ヶ月が過ぎ、クリスマス・シーズンが到来。カオスは夜間のバイトを始め、イブには希が欲しがっていたうさぎのぬいぐるみをプレゼントしようと計画。見ず知らずの自分たちに親身になってくれるカオスの姿に心を動かされた恵子は、ここに至ってようやくこれまでの事情を語り始める。

 恵子の夫は資産家の息子だったが、今年の夏に交通事故で他界。夫の両親はかねてから恵子のことをよく思っていなかったので、恵子を家から追い出し、希だけ自分たちの手元に引き取ろうと考えていた。だが恵子は夫亡き今、希だけが心の支えであり、どうしても渡せないと裁判に持ち込む。結果は恵子の勝訴。だが以後、両親はたちの悪い連中を使っていやがらせを続けたため、いたたまれなくなった恵子は希を連れて逃亡。だが学生時代に住んでいたこの街に潜んでいたところを見つかり、あやうく希を連れ去られそうになったのがちょうどあの日のことだという。

 恵子の話に憤慨したカオスは必ず二人を守ることを決意。一方、恵子もだんだんカオスの優しさに惹かれていく自分に気づいていた(ああ、恥ずかしい(笑))。だがちょうどその時、近所の子供たちと遊んでいた希が突然倒れたとの知らせが入り・・・。

 動転する恵子をなだめつつ、希の運び込まれた病院に急行するカオスとマリア。医師の話では、身体には全く異常が見られないのに、なぜか意識が戻らないのだという。オカルトの匂いを感じたカオスは、さっそく我らが美神令子大先生(笑)に相談。だが、金にならないからと冷たく一蹴される。それではあんまりだとおキヌちゃんも一緒になって説得を始めるが、美神さんは「そんなに二人が大事なら自分でなんとかしなさいよ」というだけでとりつくしまもない。しびれをきらしたカオスは「この冷血おんなー」と捨てぜりふを残して事務所をあとにする。

 さあ、ドクター・カオスは薄幸の母娘二人を救えるのか? ってな感じで後編をお楽しみに!!


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