ザ・グレート・展開予測ショー

B&B!!(33) Epilogue−2


投稿者名:フル・サークル
投稿日時:(04/ 4/21)






  「信じられませんわ・・・。11時に待ち合わせていたのに12時にまだ部屋で寝ているなんて。」

 運転席の弓はまだ怒っていた。大して悪びれる様子もなく雪之丞は答える。

  「しょうがねえだろ。昨日除霊やったのが何か場所悪い所でよ。
  再発防止の後処理やら何やらで結局、朝までかかっちまった。」

  「そういう時にはね。寝ないでシャワーを浴びて時間を待っているとよろしいんですのよ。」

  「ひでえ事言うなよ。お詫びに俺が運転替わってやっからさ、ちょっと交替・・・」

  「ダメ。お詫びって・・・あなたが運転したいだけじゃない。
  うとうと生あくびしてる人になんて貸せませんわ。」

 ラジオからは、海外の大きなニュースを紹介する番組が流れていた。今取り上げているのは、アメリカ西部で8年前に逮捕された連続殺人犯の判決がようやく下ったと言うものだった。
 20年以上に渡って多くの街で一人歩きの女性を拉致し、あるいは客を装って娼婦に近付き、殺害――その一部始終を収めたビデオをブラックマーケットに売りさばいていた男に与えられた罰は、懲役340年。被告側は控訴の手続きを始めていると言う。
 黙ってラジオに耳を傾ける雪之丞。

  『・・・何とですね、ある情報によりますとこの犯人の被害者の中には・・・
  日本人の女性も含まれていたらしいと言うのがありまして・・・
  身元については発表されていませんが・・・』

  「人間だったら・・・事実上終身刑だよな、これ。」

 弓はそう呟いた雪之丞をちらっと横目で見た。母親を直接手にかけた者の破滅。半年前の事件。彼の胸に去来しているであろう様々な思いに対し、今すぐかけてやれる言葉はない。
 人間ならば、「終わり」だ。だが人間でなければ・・・数百年後にでもすんなり出て来れる。同じ事をするだろう・・・いや、あの天使でなくたって同じ事の出来る駒は沢山あるし、背後の集団も数百年〜千年以上の単位で動く。結局、あの事件は何一つ終わってないのかもしれない。

 戦いの後、二日ばかり雪之丞は病院のベッドで眠り続けていた。―――その間に、色々な事が起きた。






 小竜姫達に付き添われてオカルトGメン日本支部まで移送されたパピリオを、建物の前で待つ者がいた。

  「――――パピちゃんっ!!」

 宿泊先のホテルから抜け出してきた、常世川小学校の5人組だった。パピリオの姿を見るなり一斉に駆け寄り、ダイブする勢いで抱きついて来た。6人揃ってその場で倒れ込む。

  「痛いでちゅよっ!」

 パピリオが怒鳴ってもお構い無しで口々に「無事だったね!」「戻ってきた!」「よかったね!」とか連発しながら離れようとしない。真っ先にパピリオへしがみ付いていた水無月理沙・・・目に大粒の涙を浮かべ、今にもこぼれ落ちそうだった。

  「えらいね・・・パピちゃん頑張った・・・無事だよ・・・よかっ・・た・・・。」

  「だから・・・・痛いってば・・・・・」

 5人の失踪に慌てた教員がオカルトGメンからの連絡で駆け付けるまで彼女達はパピリオの傍を離れず、「次は最後のパレードも一緒に見に行く」約束まで取り付けていた。






 陰念は気を失ったままGメンに捕まった・・・その翌日、護送中に暴れ、脱走した。
 彼が暴れただけではない。宙に浮かぶ目つきの悪い子供を目撃したと言う報告が多くの捜査員から寄せられていた。―――デミアンの、そしてベリアルの手引きであるのは明らかだった。雪之丞は思い出す。デミアンが「陰念のボーナスの目はもうない」と言っていたのを。
 ・・・それでも引き続き手下として使うのだろうか・・・使われるのだろうか?そうでなければ・・・「消される」のか?
 かぶりを振った。
 もしそうだとしても、奴なら何とか逃げ出せるだろう・・・また、どこかで遭うだろうさ。その時も敵同士のような気もするが・・・まあ、何とか・・・元気にやって行くだろう。
 彼は、そう考える事にした。






 黒い戦闘服に身を包んだGS達―――追って行った横島除霊事務所の所員達は、彼らの前に惨敗した。
 死者こそ出なかったものの、ズタボロになった所員達を尻目に彼らは一人残らず逃げおおせた。
 彼らと六道家との間でどんな交渉が交わされたのか雪之丞の知る所ではなかったが、2日後、雪之丞が目覚める少し前ぐらいに「六道正樹の身柄を保護した。」との連絡が“六道家からGメンに”届いた。
 正樹は全身傷だらけで意識を失った状態だったと言う。激しい格闘、あるいは拷問が行なわれたと初め想像されたが、意識を回復した彼によると、冥子の式神に引きずられている最中に気を失い、自分が囚われていた事さえ気付かなかったとの事だった。

  「あいつら、この近くの病室にいるんだけどさ、全員すげえ悔しがってた・・・。」

 見舞いに来た横島は任務に失敗した自分の部下達の様子について雪之丞へそう語った。

  「憶えてるか?俺達だってヘマやったり敵わねえ相手にぶつかったりしては、
  よくあんな風にボコボコになって病院に運ばれて来たんだ。
  ちゃんと生きて帰ってくれば、それで良いんだよ。生きてれば、次は勝てるかもしれないだろ?
  それに、勝つ事だけが全てって訳でもない・・・そこが人間の本当の強さだ。だよな、雪之丞?」

  「フフ、まったく・・・その通りだぜ。」

 あのGS達ともまた遭うかもしれない。敵としてか味方としてかは見当も付かないが。
 そして、成長して行こうとしている横島の部下達ともまた、共に戦うなんて日が来るのかもしれない。そして、陰念・・・・。

  「生きていれば・・・強くなれる・・・、か。」







  「お前たち、長生きするでちゅよっ!」

   ―――びし!!

 数日後、まだ起き上がれない弓の病室に来ていた雪之丞、横島と美神の目の前に指を突き付けながら自信満々に言い放つパピリオの姿があった・・・小竜姫に首根っこを掴まれながらだが。

  「ふふふ・・・そうでちゅねえ・・・200年!その位ならお前たちでも何とか出来るはずでちゅ。」

  「バ・・バカ言ってんじゃねええええっ!!(ないわよおおおおっ!!)(ですわああああっ!!)」

  「ご・・・ごめんなさいねえ・・・ほらパピリオ、そんな用事だったら、さっさと帰りますよ!?」

  「何言ってるんでちゅか小竜姫、これは小竜姫にとっても大事な所なんでちゅよ?
  ・・・年貢の納め時と言うか・・」

  「何ですって・・・・?」

  「そうだな・・・。そのムチャさ加減はおいといて、何で200年なんだ?」

  「200年生きると、何があるってんだよ?」

 冷静さを何とか取り戻した雪之丞と横島が、真意を確かめる為に数字について尋ねた。

  「ふふふふふ・・・修行でちゅ。」

  「・・・修行?」

  「これからペースを上げて修行すれば、私の成長は早くなるのでちゅ。
  そーすれば、200年くらいで、いわゆる“大人の色気”が身に付く計算なのでちゅよ!!」

 室内の空気がパピリオ一人を除いて、一気に低温化した。

  「ちょっと小竜姫・・・あんたらこのガキに一体どんな教育してるの?」

  「申し訳ございませんっ!霊力の発達と身体の発育との関係を講義する際に
  かみ砕いて説明しようとした結果、この様な思い込みを生むに至った次第で・・・」

  「ふふん、そーなるとおばちゃんは焦るしかないでちゅよねえ・・・。」

 室内の空気が今度は美神令子を中心に、絶対零度まで下がった。横島は既に凍り付いている。

  「おば・・・っ!?」

  「パピリオには未来があるでちゅ!大人の魅力と“ないすばでー”を身につけた私に
  勝てそうな奴はここにはいないでちゅ。ヨコシマもユキも私が小っちゃいからってバカにして、
  そんな終わってるのばっかり選んだ事を200年経って後悔するがいいでちゅよ!」

 今度はわざわざ指差された弓。その表情が強張った。

  「終わっ・・・!?」

  「いや、だから無理だって・・・200年は・・・。」

 雪之丞の結構重要なツッコミさえ虚しく響く程に低温化した室内の冷気は、パピリオが無理矢理引きずり出された後もしばらく収まる事はなかった。
 そのまま彼らはドタバタと帰って行った。・・・その後、今に至るまで妙神山からの音沙汰は一つもない。







  「くくく・・・まあ、“イイ女”にはなるかもな・・・?」

  「200年、待ってみる気なんですの?」

 助手席の弓が結構きつい調子で雪之丞を睨む。気分転換の為に二人は結局、運転を替わっていた。半年前と比べると、こうやってデートに出る回数も随分増えた様な気がする。車でのドライブもそれまでは雪之丞がレンタカーを借りて来たりしていて、弓の家の外車を乗り回すなど、考えられない部分があった。

  「あいつにゃ悪りーけど、俺から見ればドチビはドチビさ。
  レディー・バタフライは俺らの子孫にでも拝んでもらえば良い。」

 リムジンロールスロイスを思いっ切り飛ばして気分が軽くなったのか、雪之丞にしては珍しくその言葉が自然に口をついて出て来た。言葉の意味を察した弓が顔を赤らめながら、驚きの表情を浮かべる。

  「私達の、子孫・・・!あなた・・・それって・・・!?」

  「あいつにも未来があるさ。・・・でも俺らにだって未来があるんだ。そーだろ?」



  「あのね、雪之丞・・・・。」

 少し考え込んでから意を決した様に一人で頷き、弓は雪之丞の顔の横に唇を寄せ、何事かを耳打ちする。
 ―――気楽そうに笑っていた雪之丞の顔に、瞬時で驚きと緊張が走った。


  「・・・・・・マジ・・かよ!?」


 弓は、顔を赤らめながら、それでいて真剣な表情のままで頷く。

  「何ヶ月だ・・・?」

  「三ヶ月です・・・。私も一昨日知りましたの。
  実は今日、そのお話をしようと決めていたのです・・・。」

 ハンドルを握ったまま雪之丞は小さく1・・2・・3と呟いてから首を小さく下に降ろした。
 しばらくの間、車内に少し重い沈黙が流れた・・・最初に弓がその沈黙を破る。

  「どうしましょうか・・・?」

  「どうするって・・お前がどーしたいのか先に言わねえと、話になんねえだろ・・・?」

 俯いたまま、そっけなく雪之丞は答える。

  「そうですわね・・・。」

 そう返事しながらも、弓の口から言葉は出なかった。
 弓家の跡取りでもあり、婚姻にも格式を重んじるその家を背負う事が義務付けられている彼女にこんな時「自分がどうしたいか」だけを言う事は出来なかった。



  「・・・・雪ってさ・・・。」

 押し黙った彼女の隣で不意に俯いたままの雪之丞が口を開いた。

  「積もった雪は・・・夜を照らすんだ。そして、朝を真っ白に染める。冷たく、強く、美しく・・・優しく。」

 弓は顔を上げ、運転席の彼を不思議そうに見る。

  「だからどんなに寒い時でも・・・ひどい場所でも・・・明日が・・」

 雪之丞は言葉を切り、何かを考え込む。しばらく考えた後、言葉を続けた。

  「明日が・・・笑って踏み出せるんだ。」

 顔を上げる。少し照れくさそうに、どこか不安げに、でも力強く隣の彼女を見つめる。



  「知っての通り、ママにつけてもらった俺の名前だ。
  ・・・その雪の字、つけてやってもいいか?」



  「雪之丞・・・・・っ!」



  「・・・俺らの見る、未来に。」

 彼に向けていた彼女の黒目がちの瞳から、涙があふれ出た。

  「お前の背負ってるものだって、これからは俺も背負うんだ。バキバキ蹴り入れてやるぜ。」

  「馬鹿・・・あなたって本当に・・・大体、こんな夏に雪の話なんかしませんわよ?普通・・・。」

 溢れてくる涙をハンカチで押さえ悪態をつきながら、彼女は泣き笑いの表情を浮かべて彼を見返す。さすがに照れて少しぎこちなくなった笑顔で返す雪之丞。彼の懐から携帯の着メロが鳴り出したのはその時だった。






   ・・・ピッ


  「――はい。」

  「常世川小学校5年2組水無月理沙です!!」


 学年は上がったらしいが相変わらずのハイテンションな名乗り声。しかし、何だか後ろがかなり騒がしい事に雪之丞は気付いた。

  「おう、小学生がこんな昼間にどうした?まだ夏休みじゃ・・・」

  「大変です!パピちゃんが・・・パピちゃんが・・・・!!」

  「何?パピリオが・・・どうしたって?良く聞こえな・・・」

 電話の向こうでは重なる悲鳴と・・・何か普通の生活では耳にしないような爆音だの複数の獣の吼声だの・・・。

  「パピちゃんが、急に学校の校庭に現れて・・・大きな犬のオバケを連れて来て・・・!」

  「犬の・・・オバケ?」

  「変なんです。常世川小学校5年2組水無月理沙もびっくりです!
  頭が二つあって火とか吐いてるんです。変ですよね!?」

 雪之丞には、すぐにそれがケルベロスだと分かった。パピリオの特に気に入っていた、「あっち側」の動物だ。電話の向こうのマイクは彼に聞き覚えのある声をも拾っている。



  「ふふふふふ・・・半年ぶりの人間界。さあメリー、りたーんまっち行ってみよーか?
  このケルベロスばーじょんつー相手に勝てなければ私を怖がりとは呼ばせないのでちゅ。
  負けた方がデジャブーランドのハチミツチョコチップアイスおごりなのでちゅよ・・・。」



  「――――バ・・・バカやろおおおおおっっ!!」


 雪之丞は叫びながら車を止める。彼の脳裏に斉天大聖の言葉が甦り、ぐるぐると駆け巡っていた。――――これから何度か、引き受けてもらう事になる――――喉元まで言葉が出かかっていた・・・「一度目で、懲りました」、と。
 雪之丞は力なく傍らの道路地図を手に取る。常世川小学校のある県・・・今まで進んできた道、今回のドライブ予定と反対方向。地図を持つ手が更に脱力した。

  「針路・・・変更ですわね。」

 弓が呟いた。

  「・・・すまん。せっかくの温泉ドライブだったのによ・・・。」

  「まあ、こんな先の見えない感じも私達らしいんじゃないかしら?」

 弓は苦笑いを浮かべ・・・そして微笑んだ。

  「“何が起きたってへっちゃら”ですわ。私達、背中合わせなのですから。
  ・・・それに私、あの子には色々と借りがありますし・・・お尻を叩いて差し上げましてよ!」

  「ふっ・・・そーだな。いっちょ、大馬鹿野郎なクソチビには百叩きで行くぜ!」



 雪之丞は顔を上げ、不敵に笑いながらハンドルを勢い良く切る。
 その大きな車は、タイヤを滑らせながら向きを変え、Uターンする。他に通る車もない一本道。

 反対方向・・・来た道へとそのまま突っ走って行った。











   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      Bodyguard & Butturfly!!

        Max−Min Epilogue
     “ Regend ” & “ Children ”

              Fin
         Thanx for All・・・・

  Wish be happiness for all crybabys.
  ___________________





(謝罪1)
作品内に出てくるカトリックの宗教施設は、実在のものをモデルとしています。アイルランド国内各地に19世紀〜1996年まで置かれていた「マグダレン修道院」です。この修道院については2002年ピーター・ミュラン監督によって制作された映画「マグダレンの祈り」によって広く知られる所でもあります(と言うか日本ではこの映画と原作本を通してしか知られていない)。
但し、当作品内での描写には誇張されたもの、事実に基づかない完全な創作の個所等もあり(武装組織との癒着・人材提供などと言う事実は、少なくとも私は確認していません)、この宗教施設そのものをそれらをモデルとしただけの架空のものと捉えて頂きたいと思います。
とは言え、作品内の描写によってマグダレン修道院を、あるいは「マグダレンの祈り」を連想される方もいるかと思われます。事実の誇張によるもの、あるいは映画を冒涜されたと感じる事での不快感を与えたかもしれない点、お詫び致します。また、カトリック教徒の方、アイルランドに好感を寄せている方にも少なからぬ不快感を与えたかもしれない点、お詫び致します。
なお、こうした宗教施設に見られる「倫理観」に共感されている方、セカンドレイプを肯定されている方などに与えたかもしれない感情的・思想的不快感についてはお詫び致しません。

(謝罪2)
私の構成・描写ミスにより、状況が繋がらないなどの読み苦しい点が多数あった事をお詫び致します。
(おキヌちゃんの乗った船がいつのまにか違っていたり、どのタンクに何があるかが違っていたり。ヒャクメさんがGメンの本隊と一緒に待機したと言う説明が全然なかったり・・・など)。更に多そうな誤字、脱字についてもお詫び致します。

(謝罪3)
謝罪1とも関連しますが、こちらではGSキャラの扱いと言う面で問題が多々あった所を謝罪致します。
「雪之丞モノを、出生の謎から書いてみたい」という考えと「(前述の)宗教施設やその精神性を絡めてみたい」と考えていた部分が混ぜ合わさってこの様な形になっています。「実はアイルランド生まれ」とか言うアクロバティックなプロフィールもさる事ながら、この作品で描写したような「歪んだ倫理や独善への怒り」と言った部分が(それを示すようなエピソードが)原作での彼にあったかと言えばかなり無理があります。なるべく原作での彼の性格に結び付けようと心がけてはみましたが、やはり「雪之丞を名乗るオリキャラ」的な部分があった事は否定できません。この点で原作に沿った雪之丞ファンの方に与えたかもしれない不快感を深く、お詫び致します。

(謝罪4)
「Bodyguard&Butturfly」と銘打っておきながらパピリオがやたらと影薄かった事をパピリオファンの方にお詫び致します。この辺の原因は目下、調査中です。


(追記)
一応三部作二作目のつもりですが、次が出るかどうかは未定です。前作の次に現在構想段階の三話目を持ってくる予定だったのが、思いつきで挟んだこれに色んなものを持って行かれた感じでして。余程工夫を加えないと「もうその話はいいよ」となりかねない按配。あまり期待しないでおくのが吉です。


それでは、あらためて、ここまで読んで下さいました皆様に改めて感謝の気持ちを。

ありがとうございました。

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