THE・END(アシュタロス編分岐)
投稿者名:アキ
投稿日時:(04/ 4/12)
GS美神34巻より〜
「だめだ、死ぬなっ!!
このシリコン胸ーーー!!」
「悪質なデマを流すんじゃない!!」
場はコスモプロセッサの演算装置の中。
分解しかかっていた美神の魂を何とか呼び戻そうとした
横島が放った一言に、美神は罵声とともに横島を殴ることで答えた。
〜〜〜〜エネルギー結晶の前まで省略〜〜〜〜〜〜
アシュタロスの計画の要ともなるコスモプロセッサの動力であり、
低い唸りを上げて輝き続ける何万もの人の魂の結晶。
それを目の前にし、今まで数々の敵を葬り去ってきた美神の顔に凄惨とも呼べる笑みが浮かぶ。
「さーて、私の指先一本で、あんなやつ、この世から消してやるっ!!」
「『ちょ、ちょっっと待て(待ってください)!!』」
美神の思いもよらぬ台詞に、傍にいた横島はおろか、陰で出待ちをしてたアシュタロスからも声があがる。
『私はなんとうか、ラスボスだぞ!?
究極の魔体もまだ出てないし、ベスパから私の悲壮な決意とかも全然話されてないし……
何より、そんなFF1○をジ・エンドでクリアするような味気ない決着でいいのか!?』
「私、敵を滅ぼすには、手段は選ばない主義なの」
「そ、そんなことより俺の出番は?
ルシオラとの悲しい恋の結末は?
それを気にしたファンによるハーレム補完の二次創作はどうなってしまうんだーー!!」
『ちょっと横島、それどういうこと。
このまま行けばアシュ様は普通に倒せるし、私たちは幸せに暮らせるじゃないの。
それなのにハーレムだなんて、私のことはどうでもいいの!?』
アシュタロスの敵ながら納得してしまうような意見も美神にあっさりと一蹴され、
横島の妄想にも、体内に残ったルシオラの霊体の意識が抗議する。
「それじゃ、ちょっとずるだけど、そういうわけで……
極楽に――逝かせてあげるわ!!」
『私の――天地創造が……こんなくだらないことで…………
終わった』
こんなことなら、余裕をみせて美神令子の復活を見逃そうと思わずに、きちんと邪魔をしておくべきだった。
そんな思いを脳裏に浮かべながら、自分を裏切った部下と、その原因となった男との痴話喧嘩という緊張感のない情景を背景に、この上なくみっともない倒され方でアシュタロスの存在は消えていった。
後日談――
その後、美神はルシオラを復活させた後、コスモプロセッサを使って地球上の財産をすべて自分のものにしようと考えたが、
宇宙意思によってそれは阻害され、それが原因でコスモプロセッサは自壊したらしい。
ベスパは、アシュタロスの最後を聞いて、その不遇な死に思わず涙したが、
アシュタロスの最初の目的であった魂の牢獄からの脱獄辞退は成功したので、素直にアシュタロスの死を悼むがどうかひどく悩んだという話を、彼女の姉妹達の口から語られたそうな。
本当にどうでもいい蛇足だが、このことは、美神令子の存在の恐ろしさをよりいっそう天界、魔界に知らしめるとともに、
アシュタロスへの同情を寄せるエピソードの一つとして語り継がれることとなったことを付け加えさせていただく。
今までの
コメント:
- アシュタロスの
「私に従わぬすべての神と悪魔を消去する」
という台詞からちょっとしたずるを思いついてみました。
神族、魔族は役立たずだったのはこの話でも同じですw (アキ)
- 描写が少なすぎて、展開がよくわかりませんでした。
いったい何が起こって、どうなったの? (さとう)
- まったくとんでもない盲点が有ったもの。確かに、理屈の上ではこういう展開も有り得るんですよね。その盲点に気づいたプラスと、物語の面白みがなくなるマイナスを秤にかけて、私は中立です。 (Dr.J)
- アキさんはじめまして。
2回読んで意味がわかりました(馬鹿w
理解できたら物凄くすばらしい展開です。ただやはり物語の面白みは無くなりますね・・・
でもその後の展開としてはまた違った面白みを出せるすばらしいアイディアだと思います。
いきなりえらそうなこと言ってすみませんでした・・・w (yukuri)
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa