ザ・グレート・展開予測ショー

こんな日常・ターボ


投稿者名:ほんだら参世
投稿日時:(04/ 4/ 8)


      

 CASE1 タマモとシロの場合

ぶいいいん ぶいいいん

タマモが頭のナインテールをくるくるぶん回して空を飛んでいた。
それを見ていたシロが聞いた。

「タマモはなんで飛ぶんでござる?」

「キツネだから。」

答えになってなかった。
タマモはゆっくりとシロの前に着地した。

「あんたも飛んでみる?」

「飛べるんでござるか?」

がきゃ ごきゃ

タマモは頭のナインテールを外して、前に出した。

「ほら、貸してあげるわよ。」

「これがあれば飛べるんでござるな。」

『どこまでもな』

「・・・・・・・・。」

シロが受け取ろうとすると、それからいきなり声が聞こえてきた。

「どうしたの。 早く付けたら。」

「・・・・・い、いや。 やっぱり、いいでござるよ。」

「そお。 残念ね。」

がしょん

『なんやっちゅーねん』

またもそれから声が聞こえた。

(・・・・・な、なんでござるか、あれは? あんなもの付けていいわけないでござる。 タマモにも悪影響を及ぼすにきまってるでござる。)

「タマモ! 今助けるでござるよ!!」

べりっ

とさっ・・・・

タマモは静かに倒れた。
目を開けて表情を固定したまま、動かない。

「え・・・・? タマモ? そんな、もしかして外し方が間違っていたでござるか!? すまんタマモ、すまん!
・・・・・・こんな拙者なんて、どっか飛んでってしまえ!」

がっちょん

ぶいいいいいいいいいいいいん

『どこいくのー』

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・

・・・



「とゆー夢をみたでござるよ。」

そうやって楽しそうに自分の見た夢を語るシロの前で、タマモは頭を抱えてこう思った。

(・・・シロ。 あんたはやっぱり横島の弟子よ、この馬鹿犬。)

ちゃんちゃん♪





いんた〜みっしょん

台所で食材を包丁で切っている横島と雪之丞がいた。

「・・・なあ、横島。」

「・・・なんだ。」

「なんでまた俺達はこんなことしてるんだ。」

「前回思ったより好評だったから、馬鹿(作者)が調子に乗ったんだろ。」

「・・・そうか。」

「・・・」

「・・・」



CASE2 美智恵の場合

「でも、隊長さんって本当にすごいですね。」

それはある昼下がりのお茶の場ではじまった。

「いきなりどうしたの、おキヌちゃん?」

いきなり話を振られた美智恵は困惑していた。

「だって、同じ年の人と比べるとすごい若く見えますよね。 美神さんと姉妹っていっても通用しますよ、絶対。」

「たしかに、美智恵って若く見えるわね。」

おキヌちゃんの意見にタマモが同意した。

「まあ、確かに娘から見ても若いと思えるわね、ママは。 なんか秘訣でもあるの?」

「んー、べつに秘訣なんてないけど。 しいて言えば、作者にそこら辺を書き分ける腕が無かったからじゃない?」

・・・・爆弾投下

その言葉により、その場にいた三人の動きが止まる。
それを見た美智恵は、微笑を浮かべて言った。

「ふふっ、冗談よ。 何固まってるの、三人とも。」

「あ、あはは。 そ、そうですよね。冗談ですよね。」

「ま、まったく。 美智恵も人が悪いわね。」

「も、もう。 ママったら、笑えなかったわよ、今のは。」

その美智恵の言葉にほっとして、三人は笑って動き出した。

「ふふっ。 本当はね・・・・









飛天御○流の継承者だからなの。」

・・・・原爆投下

しかし、今度のショックはあまりにもでかすぎたので、三人は固まらずにひきつった顔で笑っていた。

「は、はははははは。 ま、ママったら本当に冗談が好きね。 心臓に悪いわよ。」

その美神の言葉を無視するかのように、美智恵はフフフフと微笑みながら滑るような動きでその場を離れだしていた。
なにげに速いのが、恐怖を誘う。

「ち、ちょっと、ママ! なんで逃げるのよ! その笑いはなによ! 否定していきなさいよー!!!」

それを追って、美神も出て行った。
残された二人は、

「・・・・・・・あ、おキヌちゃん。 今夜のおかずは何?」

「・・・・・・・うん、煮物を作ろうと思ってるの。」

現実逃避をおこなったとさ。



いんた〜みっしょん2

さっき切った材料を、今度は中華ナベで炒めていた。

「なあ、雪之丞。」

「なんだ。」

「タマモは毛換わりが起きたのに、なんでシロは起きねーんだろーな。」

「・・・知らん。」

「そっか。」

「・・・」

「・・・」



CASE3 美神除霊事務所の場合

その日、横島忠夫はいつも通り出勤してきた。

「ちわーっす。 横島忠夫、ただいま参りましたー。」

「ああ、ようやく来たわね、横島君。」

そこには、事務所の女性陣全員が何かを入れた袋を持って待ちかまえていた。

「ん? どうしたんすか、それ?」

「あんたって、いつもその服ばっか着てるでしょ。 たまには他の服でも着させてやろう、ってことで持ち寄ったのよ。」

それを聞いた横島は、いつも通りの反応をかましていた。

「そんなにも俺のことを思ってくれるだなんて、これは愛ってやつですねー!」

・・・・・惨劇



数分後、いつも通りシバかれて、いつも通り復活する横島がいた。

「それで。 どんな服があるんすか?」

「ふふふふふ、それはね、これよ!」

そう言って、美神が取り出したのは、





ねじりハチマキにはっぴ、赤フンというスタイルだった。

「・・・・・なんすか、これ。」

「いや、あんたに似合うでしょ。」

「いや、にあうかど−かはともかく。 これは勘弁してくださいよ。」

そこに、こんどはおキヌちゃんが入ってきた。

「じゃあ、横島さん。 これはどうですか?」

彼女が差し出したものは、




六道女学院の制服だった。

「・・・・・あのー、おキヌさん。 なんですか、これは?」

「おそろいですよ♪」

「おそろいって・・・」

そこへシロ乱入。

「先生、先生。 これを着るでござるよ。」

シロの袋からでたものは、




時代劇の町娘スタイル(カツラ付き)であった。

「・・・・・なにを考えとるか、おのれは。」

「これが萌えとゆーものだと教わったのでござるよ。」

「・・・誰に?」

「タマモでござるよ。」

それを聞いた横島は最後の一人、タマモに食って掛かった。

「ターマーモー! 何を教えとるんだー、おのれはー!!」

「ちょっとしたイタズラ心ってやつよ。 はい、わたしはこれね。」

そう言ってタマモの出したものは、単なるエプロンだった。

「・・・へ。 本当にこれ?」

今までの流れから、もっとふざけたものを想像していた横島は拍子抜けしていた。

「本当にこれだけよ。 よかったら着けてみてよ。」

「ん、おお。 じゃあ、着けてみるか。」

この時点で彼は気付くべきだった。
無視される形になった他のメンバーが静観していることの意味に。
そうすればこの後の悲劇は起こらなかったのだから。

「着けてくれるのね?」

「おお、着けるぞ。」

「絶対着けてくれるのね?」

「なぜにそんなに確認するんだ? 別に変なものじゃないんだから、着けるぞ。」

その言葉をきいたタマモは、にやっと笑った。
横島の後ろにいた他の三人も同じ笑いを浮かべていた。

「じゃあ着けてもらうわね。






この【裸エプロン専用 エプロン】を!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハイ?」

「着けてくれるって言ったわよね〜、横島♪」

「な、なぜに裸エプロン専用?」

「ここに書いてあるわよ、ほら。」

タマモはエプロンの裏側のタグの部分を指さした。
そこには確かに“裸エプロン専用”と書いてあった。

・・・・・・手書きだけど。

「ちょっと待てーーーーーーーーー! これは無しだろ!」

そういって叫ぶ横島を後ろから押さえる手があった。

「往生際が悪いわよ、横島君。」

「そうですよ、自分で着るって言ったんですから。」

「武士に二言は無いんでござるよ、先生。」

「あんたら全員グルかーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

その押さえられた横島に、タマモはエプロンを持ってじわじわと近寄ってきた。

「いや、ちょっと待って。 じ、冗談だろ。 なあ、冗談なんだろ。 勘弁してくれよ、なあ。


・・・・・・・・・・ぎゃーーーーーーーーーーーー!」

その後どうなったかは謎ということにしておこう。

終わり 



いんた〜みっしょん3

二人は自分たちの作った料理を食べていた。

「なあ、雪之丞。」

「なんだ。」

「おキヌちゃんが飼うと言った子グレムリンや、妖精の鈴女、逆天号。 あーいったのはどこに行ったんだろーな。」

「・・・しらん。」

「そ−だよな。」

「・・・」

「・・・」



CASE3.5 妙神山の場合

横島が大ピンチを迎えていた時、妙神山では

「あ〜。 うらやましいのね〜。 私も参加したいのね〜。」

「くっ、裸エプロンとは。 ですが、まだ甘いですね。 やはりあの場合ならばフリフリ付きのエプロンが基本でしょうに。」

血走った目でかぶりつくようにのぞき見をしている神様達がいたとさ。

ちなみにその時の映像は保管され、それを見たある魔族が鼻血の海をこさえたのは別の話である。











ども、ほんだら参世ただいま参上。
いやー、難産でしたよ、今回のこんな日常は、ぶっちゃけこれのネタは今回で切れましたね。
当分は『横島君の受(女)難』を書くことにしますよ。

あ、それと『素晴らしい日々へ』ですけど、現在加筆修正と書きかけだった13話の執筆をやってるんで、それが終わったら【夜華】に送ることにします。

前回の『横島君の受(女)難』にコメントくださった13人の皆様方、ありがとうございます。
今回のこれも楽しんでいただければうれしいです。

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