月の光
投稿者名:月夜
投稿日時:(04/ 4/ 6)
月の光と、彼は独り
彼はただ、月の光の下にいる。
彼が見上げる空の上。
薄雲に隠れ、黄色く光る、欠けた月。
星は無く、独りっきりの欠けた月。
月光が照らす大地の中で、彼の周りに人は無く、月と同じで、独りきり。
静かで、冷たく、暗い世界。
彼独りだけが残された、音無く、熱無く、月の光が照らす世界。
独りぼっちの世界の中で、彼はただただ空を見る。
彼はただただ月を見る。
冷たく、寂しい光の下で、けれども優しい光の下で、彼はただただ月を見る。
不意に、零れる小さな涙。
大地を濡らす、優しい涙。
それでも、彼は月を見る。
小さな、小さな子供のように。
憑かれたように、月を見る。
月の光は、ただ降り注ぐ。
独りぼっちの、彼を見ず。
独りぼっちの、月は見ず。
独りっきりの、黄色い月。
ただ其処に在る、欠けた月――
今までの
コメント:
- あとがき
この話は、意味があるのかも分からない、不意に思いついた話です。
………話と言うよりは、詩と言うべきなのでしょう。
この詩を読んで、心のどこかに響いたなら、それで良いんだと思います。
それ以外に、僕が言うべき事はありません。
………何となく偉そうに聞こえるな(笑) (月夜)
- こういうのも好きですねぇ
僕は読んでいてピートが何故か浮かんできたんですが
どうしたもんでしょうねぇ(苦笑 (TRY)
- うぁ、しまった。ミス発見。
一番上の「月の光と、彼は独り」はタイトルです。
投稿する直前で直したから本文直してなかった・・・・(汗)
>TRYさん
まずは、感想ありがとうございます。
ふむ・・・・ピートですか。
別に良いと思いますよ、本文中では横島とは書いてないので・・・・と言うか、僕も誰をイメージしたのかよく考えてないですし(苦笑) (月夜)
- 綺麗ですね。GSの2次創作という枠を取り払っても、自分が今まで見た中でトップクラスに好きな詩です〜
自分はやはり横島くんで・・・あ!あと、アシュタロスのイメージにも合っているような気がするのですがどうでしょう?(まぁ、アシュ様の場合は涙は流さないかもしれないですね)
投稿お疲れさまでした〜次回もがんばってください〜 (かぜあめ)
- 月夜さんはじめまして、最初は横島のことかな?と思って読みだし、流れるように読みやすい詩を何度も読んでいました。 詩そのものはすごく素敵なのですが、誰を対象としてみればいいのか不鮮明すぎるような気がします。「彼」と「小さな子供」が使われているのを見ると、中高生以上の男性を指しているようですし、数少ないキーワードのひとつが「月」、月に関わりがあるとすれば吸血鬼親子、人狼族、月神族でしょうか? 夕日なら少しは横島を連想しやすいのですが、月だといまいち誰を想定すればいいのか難しいです。 GS美神だと断定できるキーワードも見つかりませんでしたし、広い範囲で見ればいろんな作品に対応できる詩だと思います。 (ヴァージニア)
- 確かに月と言うと、シロかピートを優先して連想しますが、こんな欠けた月と横島、決してイメージのかけ離れたものではない様に思います。
一瞬の夕陽の後、彼に訪れたのはこんな月の夜なのかもしれませんね。
太陽の下で、彼に注目するみんなのいる場所では決して見せない孤独と欠落、そして一粒の涙。
昼の裏側で、彼を見ない月の前で、その月の様に浮かべる。 (フル・サークル)
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa