ザ・グレート・展開予測ショー

早起きは三文の得?


投稿者名:TRY
投稿日時:(04/ 4/ 4)



今日もあいつを起こしに行く。

一日の始まり、

自分が好意を寄せている者を起こすのはとても気持ち良い事だと知った。

  ガチャ

私には魔法の鍵がある。

正確に言うとあいつが事務所でご飯を食べている時に拝借した鍵で作った合鍵というやつだ。

あまり音をたてないように部屋に入ると


  子供の様に寝ている男がいた。


こいつの寝顔を見ていると自分でも驚くくらい穏やかな気持ちになる。

起きている時は、だらしないくて、かっこよくて、やさしい。

色々な顔をするこいつだけど寝顔はかわいい。

この顔が見たくて早起きしているのだから、じっくりと堪能したい。

でも、残念な事にそうもいっていられない。

この続きは明日にしよう。

「ほら、横島。はやく起きなさい」

そう言っても横島は布団の中で動くだけで起きようとしない。

ちょっとムッとした。

「起きないなら………燃やすわよ?」

狐火を出して肌に近づける。

「…………ぎゃぁぁぁぁぁ」

この叫び声も、

  バタン!!!

この後の展開も日課になりつつある一日の始まり。

「先生、大丈夫でござるかぁぁぁ!?」

部屋のドアを蹴破って馬鹿犬が突入してきた。

「あちち、タマモ。火事になるかもしれんから狐火は止めてくれって言ってるじゃないか」

そして、少し怒ったというより困った顔で横島が訴えてくる。

視界の端にいた馬鹿犬が私を睨んで

「やい、女狐。先生になんてことするでござるか!! 大体なんで、こんな時間に先生のお宅にいるのでござる!!」

「うるさいわねぇ、だらしない横島を起こしに来てあげたに決まってるじゃない」

「先生を起こすのは拙者の役目でござる! 最近いつもいつも邪魔しおって」

「貴方が来るのが遅いんでしょ、私のせいにしないで」

「ぬぅぅぅぅ、明日こそ明日こそぉぉ!!!!」

何か叫んでいるあいつは放って置いて

「おはよう、横島♪ 」

馬鹿犬のせいで出来なかった朝の挨拶をする。

「あぁ、おはよう」

何故か手を額に乗せて天井を見ている横島。

ちゃんと目を合わせて挨拶して欲しいなぁと思いつつ

「なにやってるの?」

疑問に思ったので聞いてみた。

その質問に大きな溜息を一つつくと横島は恨めしそうに私達を見て

「この前から思ってるんだが、お越しに来てもらえるのは有り難い。
 しかし、しかしな、お越しに来る時間が早すぎるんだよぉぉぉ!!!!
 なんだよ、外見ろよ。朝日のぼってねぇじゃねぇか!!!!
 日に日に起こしに来る時間早くなってるだろうがぁぁ!!!!」

滝のように涙を流しながら訴えてくる横島。

ちょっと可哀想かなぁとか思ったりするけど、却下だ。

馬鹿犬に横島の寝顔見せたくない。

これは女の勝負なんだから。

「横島、早起きは三文の得よ。いいじゃない、こんな美女を朝早くから見られるんだから」

「俺は静かな朝を迎えたいんだぁぁ」

「そのうち、早起きすることに感謝するようになるわよ」

そこで私は言葉をくぎって、自分に出来る最高の笑顔で


    「私みたいにね♪」






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どうもTRYです〜

ははは、衝動的にタマモを書きたくなりまして書いてみました。
でも、よくありそうな展開になってしまったかも。
似たような作品があった場合はお詫びいたします。
全てのGS作品を読んだわけじゃないからわかんないやTT

とにかく皆様に楽しんでいただけたら嬉しいなぁと思います。
では、このへんで
P.S 
感想くれたらメッチャ喜びます。
下手な所を指摘されたら、ゆっくりかもしれませんが精進しようと思っているので
感想くださいませ。
お願いします。




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