ザ・グレート・展開予測ショー

続 善玉メドーサ編 今回はおキヌ中心 その3


投稿者名:GR2
投稿日時:(97/11/12)

 ええ、グダグダ書き込んでみなさまのお目を汚してまいりました「続
善玉メドーサ編」、最終回でございます。


 眠っているおキヌ。夢をみているのだが、こないだのような不吉な、
重苦しい感じは微塵もない。明るい、草原のようなところへ立っている。
そこへ、この前と同じような影が現れ、立っているおキヌの前にうかん
でいる。
影「オカアサン、ゴメンナサイ」
キヌ「あなたは・・・・」
影「変ナ奴ガボクノフリシテオカアサンニ迷惑カケテ・・・ホントウニゴメ
 ンナサイ・・・ボクナンカ、ヤッパリ生マレテコナイホウガイインダヨ」
キヌ「姿を見せて」
影「エ?」
キヌ「いいから、姿を見せて。おかあさんの言うことがきけないの!?」
 影が徐々に人の形をとってくる。ついには、はっきりとした男の子の姿
になる。どことなく、横島のおもかげをもった少年。
 おキヌ、その少年をだきしめる。
キヌ「あなたは何の心配もしなくていいの。おかあさん、いつかきっとあ
 なたをこの世に生み出すから。その日の来るのを、楽しみに待ってて
 ね」
少年「おかあさん・・・」
 少年もおキヌをだきかえす。


 美神の事務所
メドーサ「・・・世話んなったね。あのバカタレの頭も冷えたころだろうか
 ら、そろそろ帰ることにするよ」
 「帰」の文字が記された文珠をもてあそんでいるメドーサ。
美神「え、もう帰るの。・・・あ、なるほどね。旦那ひとり置いてくのは心配
 だものねェ。・・・今頃、あんたがいないのを幸い思いっきり羽根のばし
 てたりして・・・・」
メドーサ「おあいにくさま。あのバカはあたしに心底惚れてるんだ。他の
 女に手を出すのも、単にあたしにかまってもらいたいだけ。・・・今頃あ
 たしの名前をうわごとみたいにつぶやきながら、あちこち探しまわって るに違いないよ」
美神(かわいくないわねェ、このクソ蛇女・・)
メドーサ(ケッ。このあたしを動揺させようなんざ、百万年早いんだよ、こ
 の魔族くずれ)
 だがふたりとも、内心の動きをかけらも見せず、とりあえず微笑んでい
る。
横島「・・・気のせいか・・・なんか空気がすごいピリピリしてる気がするん
 スけど・・・」
 メドーサ、おキヌの方を見る。
メドーサ「おキヌ、きのう言ったこと、覚えてるよね」
キヌ「はい!」
メドーサ「勝負は最後まであきらめちゃダメ。あきらめんのは、本当に最
 後の最後でいいんだよ」
美神「なんのことなの、いったい?」
メドーサ「・・・女どうしのひ・み・つ」
美神(こいつはぁ〜・・・)
メドーサ「じゃあね。また近いうちに来そうな気もするけど・・・」
 文珠から発せられた光が、子供をだいたメドーサの姿を包みこむ。そ
の光が消えると、もうメドーサの姿もない。
キヌ(メドーサさん、あたし、がんばります。自分の力で、自分の行きた
 い未来に行きます)
美神「おキヌちゃん、何か言った?」
キヌ「いえ、なんでもないです!」
 屈託のないおキヌの笑顔のアップ。そして、それにかぶさるようにエン
ドマーク。



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