ザ・グレート・展開予測ショー

現世覚醒伝ONI(第6章)雪之丞


投稿者名:Pr.K
投稿日時:(04/ 4/ 1)



・・・・横島のアパート近くの公園・・・・

 現在朝5時半
 意識を手に集中させる、霊力を練りイメージした形を実体化させる
 「栄光の手!」
 シーン・・・発動しない、ていうか霊力は集まってるのに実体化しない。
 てことはもしや、
 「サイキックソーサー!」
 シーーン・・・やっぱり発動しない。
 「じゃあ次は、文殊!」
 キュン
 霊力が集まり4つの球を作る。
 「これは作れるんだよなー、ってなんでやねん!」
 ヤバイ、このままでは、
 「荷物もち確定だ」
 いつものことだという意見はおいといて
 ・・・あれを試すか。

 両手を×字に組みそれから腰だめにかまえる
 拳をにぎり左手をさらに引き右手を天を砕くかのように突き上げ、運命のことばを叫ぶ!
 
 「転身!!」

 ・・・・・・シーーーーーン

 「な、何も起きねえ!」
 むしろ霊力がかけらも発生しなかった。
 どうなってんだ?
 「美神さんに相談するしかねーかなー」
 じゃあ、部屋に戻ってねなおすかぁ・・・早起きして損した。



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 「情けないやつだな」
 アレが本当にONIだというのか?
 聞いていたのとは大違いだ。
 「しかもこの香りは・・・妖怪のもの。なぜあいつから?」
 何があったか、あの男について調べる必要があるか。
 「手始めに・・・オカルトジーメンだな。他のやつに調べさせるか」
 関係者ならこぞって口をつむぐ、あのアシュタロスの乱においての横島忠夫に関する情報、公式発表の中には一切無かった。
 あいつとて美神除霊事務所のメンバー、しかも
 「伝説の文殊使い・・・妙だ、妙すぎる」
 まあいい、調べつくす。
 
 彩蔵の名にかけて。


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・・・・美神除霊事務所・・・・


 
 「つまり、文殊以外の能力が全部使えないってこと?」
 「はい、そうなんす。でも文殊は作れるんですよねー」
 朝っぱらからこんなことになってるとは、
 事務所に来るなり

 「えーと美神さん、栄光の手つかえないんですけど」
 
 ・・・こんなんでわかるか。思わずシバいてしまった。
 シロタマもまだねてるし、タマモはそろそろ起きるだろうけどシロは散歩に行かない日はご飯になるまでおきてこない。
 でも、
 「妙な話ね、霊力が消えたわけでもないし」
 実体化するのを拒んでる?まさか。
 じゃあ・・・コントロールしきれないくらいの力が働いてる?

 プルルルルル

 一本の電話が私を思考の海から現実に戻した
 「おキヌちゃん、受話器、って料理中か」
 私も作れないわけではないがやっぱりおキヌちゃんが作るほうがおいしい
 ガチャッ
 「はい、こちら美神除霊事務所」
 「久しぶりだな美神の旦那」
 この声は・・・
 「なんの用よ雪之丞?ていうか電話するお金あったのアンタ?」
 この男たしか万年金欠状態のはずよね。
 「買っといたテレホンカードだよ。すまねーけど横島に変わってくれねーか?
 「横島に?わかったわ」
 とりあえず受話器を置いて
 「で、横島クーン?」
 「な、なんでしょうか?」
 とぼけるか、いい度胸だ。
 「私のお尻を触ろうとしてるこの手は誰の手かな〜?」
 「だ、誰のでしょうか・・・」
 「おまえのだろーがぁ!!」
 ハイキックからの踵落とし、決まった。
 「ガフゥッ」
 「はい遊んでないでとっとと取るの」
 横島に無理やり受話器を押し付ける。
 「美神さ〜ん、ご飯運ぶの手伝ってくださーい」
 おキヌちゃんだ。5人分となると結構多い。
 「今行くわ」
 そう言って台所に向かった。


**********************************


 「イテテ、久しぶりだな雪之丞。今までどこ行ってたんだ?」
 「あいかわらずみてーだな・・・大陸の方に戻ってたんだ。で、お前飯まだか?」
 「?、まだだけど」
 やな予感がする。
 「じゃあ飯が終わったらひとしょう」ガチャ
 さて飯にするか。

 プルルルルル

 またか
 ガチャッ
 「いきなり切るな!テレカが勿体ねーだろ!!」
 「うるせえバトルマニア!何で朝っぱらから男と闘わにゃならんのだ!第一オレは仕事あんだぞ!」
 時給が減ったらどうする。
 「どうしたのよ、うるさいわね。」
 「美神さんきーてくださいよ。また雪之丞が・・・」
 「行ってきていいわよ」
 「へ?」
 ナンデスト
 「美神さんオレまだ何も「雪之丞からアンタへの用事っつたら修行に付き合えぐらいしかないじゃない」
 確かに・・・・
 「第一あんた今調子悪いんでしょ?依頼もたまってないし行ってらっしゃい」
 それって、
 「厄介払いスか?」
 「違うから安心なさい」
 「いやでも「せんせーおはよーでござる!」
 シロか
 「おはよう二人とも」
 タマモも
 「じゃご飯にしましょうか」
 とりあえず食うか・・・
 「じゃあまた後でな」
 「おう、場所は第3公園近くのボロビルだ、じゃあな」
 第3公園、近所に来てるならわざわざ電話しなくてもいいのに。
 

 
********************************


 「じゃあ先生今日は雪之丞どののとこへ行くのでござるか?」
 現在食事中、メニューは白飯にたくあん、味噌汁あとは煮付け。和風だな〜。
 「まーな、昼ごろには戻ってくるよ」
 「せっかく散歩に連れてってもらおうと思ってたのに・・・」
 サンクス雪之丞、寿命がのびた。
 「じゃ拙者も付いてっていいでござるか?」
 「はあ?お前来たって何もないぞ。」
 「雪之丞どのとやらに会ってみたいでござる」
 そういや面識なかったなこいつら
 「先生のライバルといわれているんでござるからきっと強いんでござろうなぁ」
 「いやべつにそれはあっちが勝手に言ってるだけで・・・」
 「おもしろそうね、暇だし私もついてくわ」
 タマモ?
 「なんで?」
 「暇だからよ」
 「ちょっと二人とも、仕事入ったらどうすんのよ。横島クン以外は事務所よ。せめて付いていくにしても一人だけ」
 そりゃそーだ
 「「じゃあ拙者(私)が」」

 「「・・・・・・」」
 バチッ
 ひ、火花が!
 「拙者は先生の弟子でござる」
 「あんたこの前横島と二人で単独行動したじゃない」
 「あれは事故でござる」
 「結果としては同じでしょ?」
 「「・・・・・・」」
 バチィ!
 こ、この状況はヤバイ!何か案を提出しなければ
 「な、なあ二人とも」
 「なんでござるか」
 「なによ」
 コエェ!お前らなんでそんな殺気立ってんだ?
 「じゃ、じゃんけんで決めたらどうだ?」
 「「・・・のった!」」
 「あの〜、ご飯冷めちゃいますよ?」
 「ほっときなさいおキヌちゃん」
 たすけてくださいよ!



 食後、
 「「ジャ〜ンケン、ポン!」」
 あいこだ
 「「あいこでしょ!!」」
 またあいこだ
 「「あいこでしょ!!」」
 まただ
 「「あいこでしょ!!」」
 またか
 「「あいこでしょ!!」」
 またか
 (以下50回ほどエンドレス)













 「「あいこでしょ!!」」
 いいかげん決着つかねーのかな?
 「「あいこで「いいかげんにしなさいアンタたち!!」
 美神さんが切れた!
 「もういいから」ガシッ
 へ?なんでオレの襟首を?
 「二人とも行ってこい!!!!!」
 俺の体は宙を舞い、
 「昼ごろには帰ってきなさいよ!」
 ガシャンッ「ギャーー!!」
 窓を突き破った。
 「何でオレがーー!!」

 「「い、行ってきます」
 シロタマの声が事務所から聞こえてきた



*********************************


 ったくあの人は・・・なんで雪之丞とやりあう前にダメージ受けなきゃならんのだ
 「ねえヨコシマ、雪之丞ってどんなやつよ?」
 コイツも会ったことなかったな
 「そうだなー、かいつまんで話すと・・・バトルマニアだ」
 「ばとるまにあ、でござるか?」
 「そう、モグリでGSやって適当な金がたまったら修行に出る、そんなやつ」
 おキヌちゃんの話によると弓さんに連絡いれず旅に出たから弓さんが切れてるらしい。
 「昔にもいたわそんなやつ、今も昔もバカはいるのね」
 なぜオレの方を見て言う。
 「やっぱり会ってみたいでござるなぁ♪」
 「そうかぁ?」
 「見えてきたわよヨコシマ」
 「第3公園近くのボロビル、ここだな」
 やっぱり近い、なんで電話なんてもったいないことしたんだあいつは。
 「中で暴れて大丈夫なのここ?」
 確かに・・・ぼろい。「爆」とか使ったら一発だな。
 「腕が鳴るでござるよ!」
 シロも張り切ってる、って
 「何で張り切ってんだお前は」
 「拙者も手合わせしてみたいでござる♪」
 まあいーけどよ・・・
 文殊は四つ、サイキックソーサーも栄光の手も使えない以上これしかねーか。
 込めとく文字は、「剣」「盾」「縛」「凍」でいいか。
 「そんじゃ、入るとするか・・・」
 気が乗らねーなぁ







後書き

シロとタマモのじゃんけんの結果はマジでアミダで決めました。

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