ザ・グレート・展開予測ショー

ぼくらの地球をまもって!6


投稿者名:ポトフ
投稿日時:(04/ 3/29)





パソコンで小説を読むときは部屋を明るくしてモニターから少し離れて読んでね!


















200X年、地球に未曾有の危機が訪れていた
異星の神々が地球に対し侵略行為を行った
今、戦士の一人が倒れた





「横島さん、しっかりして下さい!!!」
『この場にヒーリング能力を持つ者はいない…その男は間もなく死ぬだろう…』
「貴様ぁああああああああ!!!!!」





この物語は罪人を悠久の牢獄へいざなう戦士
『オカルトレンジャー』と後に呼ばれる者達の正義の戦いの記憶である
その物語の一つを今、語ろう…






















〜ぼくらの地球をまもって!〜
 『第6話・みんなの詩』












「「「「キャーーーーーーーーーーーー!!!!!」」」」


横島が倒れたのを見て生徒達が逃げ出す。
ゴーストスイーパー志望と言ってもこのような状況下に置かれたことはないのだろう。
皆、バラバラに逃げ出す。しかし敵は…黒いローブを纏い、巨大な霊波銃を持った異星神は
彼女達には目もくれず、ピートを見据えて言った。


『その男は我々の間でも特に危険視されていた者だからな…早めに始末できてよかった』
「横島さん!横島さん!このままじゃ僕が主役になっちゃいますよ!それでもいいんですか!?」


横島の腹には敵の霊波で貫かれた大きな穴が空いており、そこから血が流れていた。
まだ生きているようだが気絶しておりピートの言葉に答えることもできない。
横島を貫いた異星神はピートに言う。

『先程も言っただろう…この者はもう助からない…。まぁ、人間の寿命なぞ悠久の時を生きる
我々の前ではあってないようなもの…そうだろう、ハーフヴァンパイア』
「貴様と一緒にするなぁあああああ!!!」


ピートが敵に向かってゆく。
しかし異星神は余裕の表情で


『ふっ、そのていどの力で私に…』
「オカルトチェンジ!!!!!!」
『な!何!』


オカルトチェンジをしたピートの攻撃に銃を構える前に吹っ飛ぶ異星神。


「嘆きの志士!オカルトレッド・ファイ!」


ピートの霊力は通常のオカルトレンジャースーツよりも高くなり、形状も前回の変身とは違い
鋭角的なフォルムになった。異星神への敵意を体現したかのような姿だった。


『なるほど…それがオカルトチェンジか。報告よりも霊力値が高いな…。まぁ、少しは楽しめそうだ』
(横島さん…すぐに助けを呼んできます)


オカルトレッド・ファイと異星神の戦いが始まった…















ピートが戦っているころ、六道女学院第二グラウンドも異星神の攻撃を受けていた。
仮面を被った髪の薄い異星神の男。


「はっはっはっ!神の力思い知れ!!!」
「くっ!なんやあの薄らハゲ!!!」
「多分、あの薄らハゲは異星神です!!!」
「異星神でも〜〜〜ハゲるのね〜〜〜」


命名『ハゲ』


「ハゲハゲ言うなぁああああああ!!!!!」
「なんか絶望的なかんじよね」
「アレはちょっとね…」
「育毛剤を使っても手遅れな状況ね」


ハゲのことを馬鹿にする生徒達。


「私はハゲではない!頭は無数の成分の調和で成り立っているんだ!!
ハゲを憎み、育毛剤を信じればこの世に満ちている魂たちが力を貸してくれる!!!」
「ようするに、ハゲってことやね」
「ハゲってことですね」
「私ね〜〜〜ハゲの往生際の悪いとこ、昔からキライ〜〜〜」
「額系のハゲって自分がハゲてること認めたがらないですからねー」
「関係ないけど何で一度教室に集まったのにバラバラに授業したんですか?
最初から集合場所を変えておけばよかったのに」
「学校ってそうゆう無意味なことの宝庫やろ?」
「そうね〜〜〜作者の学校の教師も痴漢で捕まったらしいし〜〜〜」
「それはちょっと話が違う…それはともかく敵はハゲだけやし。全員でかかるぞ!とどめを刺したら成績アップや!!!」
「だ〜か〜ら〜よく見ろよ!あるだろ!髪!!」
「額が常人よりも広い者。人それを『ハゲ』と呼ぶ!!!」
「もうどうでもいいじゃないですか、どうせ倒して残りもバルカンにかけるんですし」
「おキヌちゃんも変わったわね〜〜〜」


そう言うと鬼道、おキヌ、冥子、そして生徒達はハゲに攻撃を開始した。















さらに場面は移ってここは体育館ここには敵が来ていなかったがタマモの超感覚で
他の班が攻撃を受けているのに気づいたタマモとタイガーは生徒と共に近場の横島達の
場所に向かっていた。


「…!!ピートが変身したようね。敵もそうだけどピートも前回以上の霊力だわ…。
ってか巨漢芸人!あんたまだ通信繋がらないの?」


タイガーは先程の授業で生徒達の精神攻撃を受けていたので能力が鈍っていた。
ちなみに横島が成すすべも無く攻撃を受けたのもこれが理由だ。


「無理言わんでください!これで精一杯ジャー!!」
「精一杯も何も誰とも繋がってないんだから何もしてないのと一緒よ!せめて通信鬼さえあれば…」


通信鬼は一応リーダーのピートが持っていた。
それになら比較的通信を繋ぎやすいのだがピートが戦闘中なので繋がらずにいた。


「…そうだわ!この中に通信系の精神感応能力者はいない?」


生徒達に呼びかけると数名の生徒が名乗り出た。


「よし、この広域範囲洗脳兵器『TIGER』を使えば精神力を増幅させることぐらい可能でしょ」


手馴れた手つきで操作するタマモ。ちゃんと人間のことを勉強していたようだ。


「これでよし皆全力でやってみて!」
「「「タイガース・テレパス!フルドライブ!!!!!」」」


『TIGER』によって繋がったタイガーと生徒達の精神から放出される霊力が辺りを覆い尽くす。


「皆?聞こえる?」
『タマモちゃん〜〜〜?』
『タマモさんですか?大変です!すぐに来て下さい!!』


通信に出たのは冥子とレッドだった。


「何?どうしたの?」
『…横島さんが敵の攻撃を受けて瀕死の状態です!すぐに手当てを(ドォオオン!)うわぁああああああ!!!』
「レッド!レッド!!どうしたの!!!」
「通信が切れたようジャノー…」
『こっちは、大丈夫だから〜〜〜向こうに行ってあげて〜〜〜』
「…わかったわ。終わったらそっちにも行くから待っててね!!!」
『頑張るわ〜〜〜じゃあね〜〜〜』


と言うと冥子のほうから通信が切れた。


「二人とも!待っててね!!!今そっちに行くから!!飛ばすわよ!巨漢芸人」!
「それで定着してしまうのかノー…」


そう思いながらもタマモには言えずに皆の元へ向かう彼の背中には哀愁が漂っていた…















再び第二グラウンド
ここは誰もが予想だにしない事態が起こっていた。


「見える…私には神が見えるぞぉおおおおおおお!!!」


死屍累々
ハゲの前には生徒達が倒れており、鬼道、おキヌも倒れていた。


「なんでこいつこんなに強いんや…」
「挑発したからじゃないですか…?」


そう言って二人も気絶した。夜叉丸戦闘シーンなし。無念の退場だった。


「はっはっは!今日は大漁だ…ん?一人足りないような…逃げたか?」


倒れている者達の中に冥子の姿はなかった。


「まぁ私と神の力を前にすれば逃げるのも当然…何!?」


ハゲが振り向くとそこには横島に抱きついたときの妖艶な冥子の姿があった。冥子が口を開く。


「私の家系はね、『女の魅力は魔力のひとつ』ってのがあってね。いつ、いかなる状況でも…例え家族の間でも自らの本性を
現さず、人よりも劣った女を演じることで他人の力を使うの…私は横島君に本性を少し見せちゃったけどね…。
けど、貴方がここまでやるとは思わなかったわ。おかげで本気を出さなくちゃいけなくなったじゃない…」
「ふ、ふははははは!おまえ一人で何ができる!!!先程もおまえの式神は通用しなかったではないか!!!」
「そうね、なら、これならどうかしら!」


そう言うと冥子の影から『13』匹の魔物が現れる。


「な、何!!!」
「私はね、猫年になりたかったの…」
「はぁ!?」
「だからね、私の代で式神を増やすことにしたの…ねぇ、『美衣』」


そこにはかつて横島に助けられた猫又の姿があった。


「ええ、人間に追われてた私達母子を拾って下さった六道家への恩、今こそかえさせていただきます」
「し、しかし一匹増えたところで…」
「夜叉丸、おいで…」


冥子がそう言うと鬼道の影から夜叉丸が現れる。


「我に仕えし十二神将よ…彼の者に力を与えよ…」


冥子がそう言うと十二神将と夜叉丸が合体する。


「綺麗でしょ、十二の干支の集合体…『夜叉神』よ。霊力は…そうね、令子ちゃんと
横島君が同期したときの数千倍かしら。美衣も六道家の秘宝で霊力以上の力があるし…
あなたにはもったいないくらいよ」


ハゲが圧倒的霊力の前に震えていた。


「し、しかし所詮は式神!貴様さえ倒せば!!!
聖なる父、全能の父、永遠の神よ――――!!
ひとり子を与え、悩める我らを破滅と白昼の悪魔から放ちたもうた父!!
ぶどう畑を荒らす者に恐怖の稲妻を下し、この悪魔を地獄の炎に落としたまえ!!」


瓶を片手に超加速で冥子に迫る。
しかし…


「な!何ぃいいいいいいいいいいい!!!!!」
「私はね、一応式神なしでも戦えるのよ。基本霊力は高いし六道の秘宝の一つ…『火の国の宝剣』もあるからね」
「くぅうううううう!!!!!!」


吹っ飛ぶハゲに冥子、夜叉神、美衣が迫る。
そして冥子と美衣が言う。


「地獄へ―」
「落としてあげるわ!」
「うわぁああああああああああああ!!!!!!!!!!」


圧倒的な力の前に倒れるハゲ。


「さ、まだやるの?」
「冥子様にまだ逆らうと言うのなら…」
「くっそぉおおおおおお!!!オカルトドリンクゥウウウウウウウ!!!!!!」


ハゲが手に持っていた瓶の中身を飲み干す。
上昇する霊力。霊波がハゲを包み、巨大化していく。

「説明しよう!
異星神の幹部はオカルトドリンクを飲むことによって霊波を増幅し、具現化する。
しかしそれは強力な力により自らの霊力中枢を傷つける。まさに最後の手段なのだ…。」
「冥子様、それは何ですか…?」
「ふふふ」


冥子は笑いながら言う。


「お約束よ〜〜〜」















冥子が戦闘しているころ、レッドもまた、戦っていた。


「うぉおおおおお!!!ダンピールクロスフラッシュ!!!!!」


手の霊気を十字に飛ばす。周りの空間を裂き、異星神に迫る。
しかし異星神は紙一重のところで避ける。


『エレメンタルブレッド!!!』


異星神の連続で発射される銃を次々と避けるレッド。
そんなときタマモから通信が入った。


『皆?聞こえる?』
『タマモちゃん〜〜〜?』
「タマモさんですか?大変です!すぐに来て下さい!!」


叫ぶレッド。


『何?どうしたの?』
「…横島さんが敵の攻撃を受けて瀕死の状態です!すぐに手当てを…」
『余所見をしている場合か?』


話をしていて集中力が落ちたレッドに敵の攻撃が直撃する。


「うわぁああああああ!!!」
『貴様も奴の元に送ってやろう…』
「くっ!」
『死ねぇええええええ!!!!』


レッドに迫る銃弾。それがレッドに当たろうとするとき…


「うわぁあああああ………って、当たってない!?」
『き、貴様は!!』


レッドと異星神の間には二人の人影があった。


「小竜姫!参上!!」
「同じく!魔界軍情報士官ジークフリート少尉!これより戦闘に入る!!」
『な!何故貴様らが…神魔界は我々を黙認するはず…』
「お二人とも、どうしてここに?それにその霊力は…」


異星神の言うとおり本来なら二人はこの場にいないはずである。
それにオカルトレンジャースーツを纏ったピートは彼等よりも数倍霊力が高いはずなのに
目の前の二人は明らかに自分以上の力を放っていた。


「話は後です!私は横島さんの怪我を止めるために乗り移ります!二人で奴を!」


そう言って横島に乗り移る小竜姫。


『く、くそぉ!こんなの聞いてないぞ!!!』


取り乱し始める異星神。


「貴様は悪行を重ねすぎた!死して償えぇえええええ!!!!」
「ダンピールクロスフラッシュ!!!」


ジークとレッドの攻撃が迫る。
しかしそのとき第二グラウンドのほうから巨大な霊力が流れてきた。
バランスを崩す二人。


『く、奴は失敗したか!一時退却だ!!!』
「待て!!!!」
『勝負は預けておくぞ…』


テレポートで一瞬にして逃げる異星神。
異星神が消えた直後、タマモ達が現れた。


「横島ぁああああ大丈夫ぅううううう?」
「はぁ、はぁ、待ってくれんかノー」
「うっさいわね!巨漢芸人!!!」
「うう…」





























「続くの〜〜〜」







次回予告
とりあえず一段落ついた戦い
横島も一命を取り留める
しかし巨大化した脱毛の化身が彼等に休む間を与えない
そして五人は神魔によって事件の一旦を垣間見る

次回
『永久脱毛症の狂詩曲』

「次回に向かって!オカルトチェンジ!!」


















あとがき

どこまでいってもアレな作品ですみませんポトフです。
早く投稿しなきゃ風呂上りの弟に取られるのであとがきはこれぐらいで勘弁して下さい。
今回も誤字脱字、内容などいろいろ指摘していただければ嬉しいです。
では、次回に向かって!オカルトチェンジ!!(何)

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