ザ・グレート・展開予測ショー

空腹シンドローム


投稿者名:yukuri
投稿日時:(04/ 3/27)



「・・・・おなかすいたでござるな。」


「・・・・うん。」


「・・・・皆はいつ帰ってくるんでござろうか?」


「・・・・さぁ?」


「・・・・タマモは今いくらもってるでござるか?」


「・・・・空っぽよ。あんたは?」


「・・・・拙者も一文無しでござる。」


「・・・・どうする?」


「・・・・どうしよう?」


「「・・・・はぁ」」 (グゥ〜)




 この日、美神たちはいつものように除霊に出かけていた。相手は雑魚ばっかりだったのでシロとタマモを連れて行くことも無かった。

 いつもならおキヌが食事を作っておくのだがあいにくこの日は美神に休暇を貰い弓の家に一文字と一緒に泊まりに行っていた。

 美神は当然のごとくシロとタマモの食事のことなど考えもしていなかった。

 つまりシロとタマモは2人で食事を用意しなければいけない状況にいたわけだが・・・・・・・・・・・


「やっぱり何も入ってないわね・・・・・」


「非常食も昨日先生が食べつくして何も入ってないでござる。」


「ったく、なんで油揚げの1枚も置いてないのよ!!」


「なんで肉が一切れも置いてないでござるか!!」



あいにく、今日に限って事務所には食料が置いていなかった。2人は先日横島が食事をねだりにきたとき、おキヌが


「あら?もう食べるものがなくなっちゃった。今度買出しに行かなきゃ。」


と呟いていたのを思い出す。


「・・・・・・このままじゃ飢え死にしちゃうわ。」


「・・・・・・タマモ、拙者は美味くないでござるよ。」


「・・・・・・わかってるわよ。犬なんか食べたら食中毒になっちゃうじゃない。」


「・・・・・・狼でござるよ。」


「・・・・・・駄目、起きてたら食べる事しか考えられなくなっちゃう。私寝るわ。」


「・・・・・・拙者もそうするでござる。起きる頃には皆帰ってきて食事ができてるはず・・・・お休み。」


「・・・・・・お休み。」




(シロside)


「先生!次はあの店に行くでござる!!」


「む!牛若○か!確かあそこには食べ放題があったはず・・・・よし、食い尽くすぞ!」


「はい、先生!!」







「がふがふがふ・・・ふひふぁふぇん!ひほふぁんはほほふぃんはへ!!」

(訳)がつがつがつ・・・すみません!塩タンあと五人前!!


「狂牛病が何やぁ〜!あ、お姉ちゃん!このメニューに載ってるの全部ね!!」






「むにゃむにゃ、先生ほっぺたにタレがついてるでござるよ。・・・・チュッ。わおぉぉぉぉおおおん!」





(タマモside)


「横島、ここに油揚げがいっぱいあるのね!?」


「あぁ!ここマ○ロ亭ならいなり寿司もきつねうどんも食べ放題だ!」


「あぁ、ただ食欲を満たすための施設。人間ってこういうくだらないことにかけては最高!!」







「よっしゃあ!次は月見うどんやぁ〜!鳥インフルエンザなんか関係あるかい!!」


「横島!私のいなり寿司ときつねうどんもお願い!」


「まかせとけ!あぁ、アレも美味そうコレ美味そう・・・・・」




「すぅ・・すぅ、横島ほっぺたに醤油ついてるわよ。・・・・ペロっ。・・・・・・・・なによ!」












「あ〜ら、横島君ってモテてモテてしかたないのね〜〜。羨ましいわ〜〜。」


「いや、もう何がなんだか・・・・ってか何怒ってるんすか!!」


「あら?別に怒ってなんかないわよ?横島君ったらや〜ね〜♪」


「ならその出力MAXな神通棍はいったい・・・・?」








ギャアアアアアーーー!!!





「ん?あ、美神殿おかえりなさい!拙者もう腹が減って死にそうでござる!」


「わたしも・・・・油揚げをこれでもかってくらい食べたいわ。」


「じゃあおキヌちゃんもまだ帰ってきてないし・・・どっか食べに行きましょうか。」


「美神さん!俺も行っていいっすか!?」


「先生・・・・さっきまで血だらけだったのに。」


「まぁ横島だからね。それより早く行きましょ!!」


「しょうがないわね・・・それじゃあ行くわよ。あ、どこ行きましょうか?」


「マグ○亭!」「牛若○!」



「「「「・・・・・・・・・・」」」」




その後、飢えた2匹の獣は自らの持つ全ての力を使い道を切り開こうとした。

その様子に飼い主がぶち切れて2匹は結局晩御飯抜きになったそうな・・・・・・

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