ザ・グレート・展開予測ショー

現世覚醒伝ONI(第3章後編)答え


投稿者名:Pr.K
投稿日時:(04/ 3/27)

 

「コワッパどもがぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!!」
 悪路王がすごい勢いで突進してくる。
 反射的にシロを弾き飛ばす。
 「きゃん!?」
 そんでオレも、ぐ!!ダメージが今きやがった。
 だめだ、よけらんねえ!せめて、サイキックソーサー展開!

 その瞬間左からすさまじい衝撃が走る!

 そしてオレは

 その瞬間

 地獄へと続く

 巨大な穴の中へと

 飲み込まれていった。

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 ああ分かる、いや分かってしまう。

 自分が光に飲み込まれていくことが、

 そのまま分解されていくことが、

 光と一つになっていくことが。

 でも何故か意識ははっきりしている。

 そしてどこからか、

 外の光景が直接伝わってくる。


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 横島が落ちて数刻の間、実際にはほんの数秒だったのだろう。
 私たちは何が起こったのか認識できなかった。
 というより、横島が死んだという事実を認めたくなかった。
 心が、拒絶したのだ。
 ふと我を取り戻しあたりを見回すと、

 鬼が、狂っていた。

 あんなやつに殺されたかと思うと頭がチリチリして痛くなってくる。
 どうやら他のみんなも同意見なようだ。
 ならとるべき行動は一つ、

 体が即座に戦闘モードに切り替わる。
 妙に頭が冷えていく。
 そして、

 宣戦布告する。
 「このバカ鬼!!!」

 どうやら意識がこっちに向いたようだ。
 「なんだと小娘が!」

 「いろいろ好き勝手やってくれたわね」

 「このGS美神令子が、」

 「極楽へ、送ってあげるわ!!!!!」
 宣言すると同時に神通鞭を振りかざしつっこむ。
 横にシロが並び、シロはさらに加速する。
 「よくも先生を!!」
 霊波刀の切っ先は鬼の首へと伸びている。
 あの軌跡は正直すぎる!
 「シロ!読まれてるわよ!」
 「遅いわぁ!!」右からすさまじい勢いで蛮刀がシロを急襲する。
 そこに私の脇を通り抜けたおキヌちゃんの霊波とタマモの狐火が鬼の顔面を襲う。
 「ぐおぉ!」
 たまらずのぞける鬼、そこへシロの霊波刀と私の神通鞭が追い討ちをかける!
 「ぎゃぁぁぁぁ!!!」
 鬼の全身に無数の裂傷が刻まれ首からは血が流れそのまま横に倒れこむ、だがまだ安心できない。
 なんせ相手は弱っていたとはいえ人語を操る高等な鬼なのだ、
 そう思っていたら案の定動き出した。
 だが何か様子がおかしい。
 「洩れる、体から霊力が洩れてしまう!!もっとだ、もっと多くの霊力を!!」
 そう鬼が叫んだ瞬間、あの大穴から大量の霊気が鬼目がけて放出される。

 「そうだ、これで、これでワシは・・・ぐあぁぁぁぁぁぁ!?」

 「美神さん、あれは・・・・」
 鬼の姿が変わっていく、筋肉は暴走するかのようにふくれあがり、新たな3本目の角がはえてきている!!
 「霊力が暴走してる、まずいわ!文殊で結界を・・・」

 文字を込めようとしたその瞬間、

 「スゴイゾ、スバラシイ!!」
 
 全てが吹っ飛ばされた。


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 異形、そうとしか表現できない。

 額には3本の角、右手は持っていた蛮刀と一体化している。

 そして目からは知性のかけらも見えてこない。

 まさに化け物だ。

 「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
 シロが突っ込んでいく。
 「止めなさいシロ!!コイツはやばすぎるわ!!!」
 「このバカ犬!!」
 言いながらタマモが狐火で援護する。
 「ムダダァ!!」

 鬼が右手を振るう、それだけで、

 私たちは成すすべもなく蹂躙された。


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 「止めろ、止めやがれ!!」
 頭の中の映像に訴える、
 「これ以上オレから大切なヤツを奪うなこのクソヤローが!!」
 頭の中で、大切な人たちが蹂躙されていく。
 「何も、オレはまた何もできないのか!?」
 嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、
 「もう目の前でみんなが死のうとしているのを何もできないで眺めてたくなんかない!!」
 ルシオラの、蛍の輝きが頭に浮かぶ。

 「これ以上、」

 「これ以上失ってたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!」

 叫びを上げた、

 そう、

 消えかけていた魂に火をつけた瞬間、

 光が、はじけた。


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 「ここは?」
 次に目覚めた時、おれは見知らぬ場所にいた。

 「この者が、そうなのか?北斗丸君」
 「ええその通りですスクワントさん」
 声が背後から聞こえる。
 「誰だ!」
 うしろを振り向くと、
 インディアン風の黄色のズボンと青のマフラーを巻き、深緑色の髪に精悍な顔立ちをした黒人の男と、
 
 長い髪の毛を頭頂でくくり、水色を基調とした侍が着るような服を着て黒のマントをまとった少年の姿があった。
 
 「オレの名はスクワント」
 
 「僕の名前は北斗丸」
 
 「「ようこそこの領域へ」」
 「ごたくはいい、おれは・・・死んじまったのか?」
 スクワントとか名乗ったやつが答える。
 「死んではいない、だが君の魂は消えようとしている」
 「どうすりゃさっきのとこに、みんなのとこに戻れる!!」
 「その前に一つ聞きたいことがあるんだ」
 「なんだよ、みんな今ピンチなんだよ!!」
 「君が行ったとしてどうなる?」
 何?
 「あの鬼は強大だ、むざむざ行ったところで助かった命を無駄にするかもしれない」
 「だからって」
 「こたえてくれ、何故、何故きみはかなわないかもしれない敵に立ち向かおうとするかを」
 ああ、そうなんだろう。
 オレなんかがアイツと戦ったって結局何も変わらないんだろう。
 でも、それでも
 「オレは引けない」

 「失いたくないから」

 「ルシオラに、あいつに恥じない男でいたいから」

 「だから頼む教えてくれ、どうしたらあそこに戻れる!!」

 そう答えた瞬間、ふたたび光がはじけた

 「合格だ」
 「君になら、この力を渡せる」

 そう言われた瞬間オレの目の前に刀が現れる。

 白に金細工の雄雄しき小刀だ。

 そして二人の姿が変貌する

 かたや黒き鎧を纏い狼のような仮面をつけた狼の化身

 かたや青き鎧に左右非対称の篭手をつけ、仮面を被りし光と闇の化身。りっぱな角が生えている

 「「改めて」」

 「我が名は漆威武漢」

 「僕の名は聖魔童子」

 「きみに授けよう」
 「僕らの力を、天下五剣が一刀、聖魔刀鬼丸を」

 「力はすでに君のなかにある」

 「その力、自らの守るべきもののための力なり」

 「「忘れるな、自分の答えを」」

 「待ってくれよ、あんたら何者なんだ!!」

 「我らは・・・」

 その答えはなんだったのか知らぬまに

 輝きが体を包んだ。


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 みんなボロボロだ、はっきりいって勝ち目はないのに
 なんだろう、心はとてもおちついている。
 いやだわ、柄じゃない。生きるのをあきらめるなんて

 「せん・・せい」
 「横島さん、すいません」
 「こんなやつに・・・」
 
 「コレマデダナ、サアクロウテクレルワ」

 そういって鬼が手を振り上げた瞬間、

 大地が、世界が脈動した。

 「ナ、ナニ!!」

 「バカナ、コノハドウハ!!」

 穴の中から一つの光球が飛び出してくる、

 それは私たちと鬼のちょうど真ん中ぐらいに降りてくる。

 光が、はじけた

 「ナゼダ、ナゼイキテイル!!」

 やっぱり、丁稚のクセしてこんなおいしい登場するなんて、
 「後でおしおきよ・・・」

 「大丈夫っすか美神さん!!」

 「遅いわよ!横島ぁ!」



後書き

 遅れた理由っすか・・・
持病の鬱がしゃれぬきで出かかって・・・・すいません

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