現世覚醒伝ONI(第2章後編)富士
投稿者名:Pr.K
投稿日時:(04/ 3/22)
唐突だが、
「なあシロ」
「な、なんでござるか先生?」
俺たちは今、
「俺たちは何でこんな薄暗くて不気味な洞窟の奥深くで二人っきりなんだ?」
「さ、さあ何ででござろうなあ?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「お前がオレの制止を無視して突っ込もうとしたせいで罠が発動したからだろがぁーーーー!!!」
「ご、ごめんなさいでござるぅーーー!!」
美神さんたちとおもいっきりはぐれていた。なんでこんなことになったかというと・・・
********************
4時間前・・・・・
「うわっ確かにこりゃひどいわねー」
小竜姫さまとの報酬の相談が終わった後(小竜姫さま涙目だったな)、美神さんが前もって準備していたこともあり即座に行動に移れた。
人工幽霊一号に留守をたのみ、荷物を車につめ(荷物が大きいのでジープ)、富士山に向かったのだが、あたりはおどろおどろしい気配に満ちていた。
「でも具体的には何をするのミカミ?」
美神さんは地図を広げ、
「小竜姫さまによると異常はこの一点からおこっているそうだから、ここを目指すわ、横島クン神通棍と霊体ボーガンとって」
「はい」美神さんに言われたモノを渡しつつ尻をさわろうとすっ
バシッ「こんな時になにするかっ!!」「ぼ、煩悩の補充を・・・」「死ね!」
「みんな!とっとと行くわよ!」
「ひ、ヒーリング「自分のつばでも付けとけ!」ひでえ。
「でも美神どの、どうやってここまで行くんでござるか?」
そう、目的地はモロ富士山の中腹で樹海を突っ切らないと行けないようなところにある。
「そりゃあもちろん」やな予感・・・
「歩きよ♪」やっぱり。
**********************
「邪魔よっ!」美神さんの神通鞭が悪霊を討ち、
「正気に戻って!」おキヌちゃんのネクロマンサーの笛が鳴り響き、
「どくでござる!」シロが疾走し、
「燃えろぉ!」タマモの狐火が放たれる。オレは、
「くんなぁ!」腰が引けていた。
「ハーハーハー、こんな大荷物背負いながら戦えるかぁーーー!!!」
しかもなんかオレの方へ寄ってくるし。
「ラチがあかないわね、横島クン!一気にやっちゃって!」
「りょーかい!」言われてオレは文殊に念を込める。
「浄」
「くらえっ」
ボシュッ
軽い音を立てこのあたり一帯が浄化される
美神さんの提案で、結界はって少し休むことにした。
「ふー、さすがにいろんな奴があつまってきてるわね」
「集まりすぎよ、なんでこんなとこにはたひろやカマイタチがいるの?」
「妖怪たちの生態環境にも影響がでてるなんて、小竜姫からもちっともらわなきゃね」
まだがめる気かこの人。
「横島クン、文殊あと何個?」
「最近ためてたし、10個はありますね」
「ビミョーなところね、まあいいわ。みんなに5等分して」
「はいよっ、ほらシロタマ、お前らの分」
「「いっしょくたにしないで(ほしいでござる)」」
「これがおキヌちゃんの分」「横島さんありがとうございます」
「いいって別に、でこれが美神さんの分と」「あんがと」
そういや今どこらへんだろ。
「美神さん、あとドンくらいあるんスか?」
「そうねー、この地図によるとあと2〜3kmってとこね」
「もうちょっとですね」
「ええそうね、さぁみんなもう結界ももたないしダッシュでつっきるわよ!」
「「「「はーい」」」」
「なにこれ!」
「こんなとこに洞窟が・・・どうやら地下に伸びてるらしいわね。あらかさまに怪しいわ」
「やっぱ突入すんですよね」
「当たり前じゃないの依頼なんだから、ライトもって」「はいよ」
「よし、いっきにいくわよ!」
******************
「美神さんこれって松明の後ですよね?」
「ええ、でもかなり古いものね」
「じゃここは・・・」
「間違いなく人の手が入った後があるわ、かなり前みたいだけど、ってどうやら話し込んでる暇はないみたいね」
「てゆーかかこまれてますよぉ!」
「強行突破あるのみよ!」
言いながら美神さんは霊体ボーガンを放つ、それが引き金となり妖怪・悪霊の混成チームがなだれ込んでくる。
こっちはシロと美神さんが先陣を切るおれはだいぶ減った荷物をおキヌちゃんたちにあずけ栄光の手を展開しふたりに続く。タマモは簡易結界片手におきぬちゃんの護衛をしている。ってシロが孤立し始めた!
「シロ!突っ込みすぎだ!」言いながらシロの元へ駆け出す。
「逃がさんでござる!」
「ちょっと二人とも!」
ガコッ「「「へ?」」」
落とし穴!ってオレも巻き込まれてる!?
「「ワー!!」」
「横島さーん!」
このままじゃ二人一緒にお陀仏だ!「文殊!」
「浮」
ふわっ
もう一個のほうも念をこめてシロにむかって投げる。
「シロ!」「!、わかりもうした!」
どうやら二人とも大丈夫なようだ。そのままゆっくりと着地する。
「あ、あぶねー」「せんせー大丈夫でござるかー?」「ああ」
「で」「はい?」
「なあシロ」
「な、なんでござるか先生?」
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「今に至る、と」
「誰に言ってるんでござるか?」
「気にすんな、それにしても・・・」
あたりを見回すと落下にまきこまれた奴らがミンチになっている、けっこうグロイ状況だ。って
「なんかあかるくないか?」
「そういえば・・・・・」岩が光を放ってる?
ヒュゥゥーーーー「へ?」ドーーーン
なんか落ちてきた?って妖怪じゃねーか!ヒューーヒューーヒューー
なんかどんどん落ちてくるし!このままじゃつぶされちまう!
「シロ!とりあえず逃げるぞ!!」シロの手をにぎって適当な方向に逃げ出す。
「は、はいでござる!!」
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「あーもーうっとうしい!!」そう言いながら近寄ってくるヤツラを神通鞭でシバきたおす。さっきに比べてかなり数はへったが一向に進んでいない。
「美神さ〜んこっちもうげんかいです〜」「ちょっときついわ、ねっと!」
どうやらあっちも限界なようだ、こうなったら、神通鞭を棍状に戻し、
「必殺!川上の赤バット!!」カキーーーン「「は?」」
{説明しよう!川上の赤バットとは、神通棍で敵を殴打し落とし穴へ叩き込むという実にシンプルな技であ〜〜〜る}
「誰の声でしょう?」「さあ?」
「あんたら全部落ちちゃいなさい!ほーほほほーーー!」
「はぁはぁはぁ、これで全部ね」
「あの〜美神さん、下に横島さんとシロちゃん居たのおぼえてます?」
あ、忘れてた。・・・「まぁ、いいか」
「ねえミカミ」「?どしたのタマモ」
「べつに全部倒さなくても、ここに飛び降りればよかったんじゃないの?文殊あるしこの洞窟下につづいてるみたいだし」
「「あ」」
・・・・・てなわけで文殊を使って二人のあとを追う私たちだった。
「この労力をかえせ〜〜〜!!!!」
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「な、なんとか無事なとこまで逃げ切った」さっきのは多分美神さんだろう。あんなことすんのはあの人ぐらいだ。
「あのくそ女・・・」「あの・・・先生」「?どうした。」
「手を・・・」「手?ああわりぃ、強く握りすぎたか?」
それにしてもシロが真っ赤になるとは、どんだけ走ったんだ?
「え〜〜う〜〜・・・あっ先生」「どーした?」
「妙だとおもいませぬか?」「なにがだよ?」
「さきほどから悪霊・妖魔のたぐいが1匹たりともでてきてないでござる」
そういや・・・「それにこの霊圧、強すぎるでござるよ」
確かに、さっきはシロをつれて逃げるのに必死だったから気づかなかったが、
「こりゃ確かに変だな」「で、どうするでござるか?」へ?
「見たところずいぶん奥まで来てしまったようでござる。このまま進むか、引き帰して美神どのたちと合流するか、拙者は先生についていくでござる」
こりゃ重要なことだ、「どうしよう・・・」こいつの前でうろたえたら不安がらせるかもしんねーし・・・・・・・・
「よし、決めた。前進しよう」「どうしてでござるか?」
「最終目的がこの奥にあるなら美神さんたちも必ずくるだろうし、なによりこのパターンでいくとこっちのほうが安全そうだしな」パタ−ンつっても昔やったゲームなんだが。
「さっすが先生!じゃあれっつごーでござる♪」
「おい、一人で進みすぎんなよ!」
こうして奥に進む俺たちだった。
後書き
ちゅーと半端だな・・・次回はバトル!!!
今までの
コメント:
- 会話と地の文の繋がりが分かりにくくて、少し読みにくい・・・かな。
あとなるべく早くオリジナルの設定を出すことをお勧めします。
コレからが楽しみです。 (ルーイエ)
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