ザ・グレート・展開予測ショー

横島の未来・過去(4)


投稿者名:cymbal
投稿日時:(04/ 3/ 6)

時刻午前5時・・・・・。
「・・・・・はっ!!!そーいえば!!!」
ガバッ!!!

横島は昨日の一件の後、アパートに帰って来ていた。
例の人達が襲ってくるかも知れんという不安はあったが・・・。まあ一度失敗してる訳だし、その日の内にもう一回来るなんて事は無いだろう。なにより疲れてたし。

そんなこんなで眠りについたが、突如ある事に気付く。
「今回俺、小竜姫にキスしてもらってなーーーーーーい!!!」
前回はバンダナに竜気を授けてもらう為、ちゅっ・・・とあったのだ!!

妙神山、そして触れられてないがメドーサとの第一ラウンドなどで彼女は何かに気付き始めている。
という事で、おそらく実力があるので問題ないと思ったのだろう。

(うう・・・まずい、まずいぞ!!幾ら何でも急に力を出すのは非常にまずい!!)
うろうろ・・・うろうろ・・・・。悩む横島。

(何か・・・、何か手は無いか・・・・。例えば最近何かあったような・・・最近!!?)
ピコーーーーン!!!!
急に立ち上がると、タンスの中を引っ掻き回し始める。乱れ飛ぶ服。

「・・・・・・・あったーーーーー!!!良かったまだ残ってたかーーー!!!」

ほっと安堵する人。
(後は適当な言い訳でも考えてと・・・・・、でも・・このままってのも芸が無いなー。)
しげしげと手に掴まれたものを見つめる・・・、やっぱ・・変えるならココしかないよな・・。
「よっしゃ!!いっちょやったるかー!!」

慣れない手つきで何かを始める横島。彼は一体何をしているのだろう?
(おキヌちゃんがこの間使ってたからな。置いていってくれて助かったよ。)
もくもくもくもくもくもくもくもくもくもくもくもくもく・・・・・・・。



・・・・そして夜が明け・・・・一仕事終えた彼は今度、紙に何かを書き始めた。
(急がないと!!ああっ!!でも焦ると何も思いつかんのだ!!)





「たくっ!!あの馬鹿何やってんのかしら!!事務所に集まるよーに言っといたのに!!」
そーとうイライラしている美神。既に会場におキヌと共に来ていた。
横島は来なかったので置いていってしまったのだ。
「・・どうしたんでしょうね横島さん。」おキヌは心配そうな顔をしている。

「もうすぐ試験が始まるってゆーのに・・・怖じ気ついて逃げやがったわね!!男らしくない!!!」
実は最近、美神は横島の事を少しづつだが認めつつあった。
多少おっさん臭くなった気もするし、行動も別段変わったわけでも無い。ただどこか前とは違う落ち着きを感じるのだ。

「・・・まー、いいわ。どーせ出たところでアイツが受かるわけないしね。行きましょうか、おキヌちゃん。多分その内フラッと現れるだろーし、そしたら・・・・シバき倒してやるわ!!」
「・・・・・・。」冷汗。


その後ピート、タイガー、カオスなどの面々が場を賑わす。
そして、横島は走っていた。(いかーーん!!間に合うかーーー!?)


とりあえず・・・、一次試験が始まる!!!


一列に並ぶ受験者達。
緊張しているのだろう。一部の者を除いて、顔が皆引きつっている。
(結局来なかったじゃない!!!!)ミカ・レイこと、美神令子。ブチ切れ寸前であった。

「えー、それでは諸君の霊力を審査します。足元の・・・・・」
「ちょおっと、待ったーーーーーーーー!!!!!!」
バン!!!!

「な、何!?」「誰だ!?」「どーしたの!?」

ジャジャン!!
「・・ある時は高校生!!・・そして又ある時はヨコシマ星からの第2の使者!!煩悩の守護神!!女に優しく!男に厳しい!!悪い奴等は当然退治!その正体は!!!!!!!」

「帰って来た!!ヨコシマンA(エース)!!!!!!」
シャキーーーーン!!!


ずだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだあぁん!!!!!!!
会場中が大クラッシュする!!!
(きっ、決まった!!)


ざわざわざわざわざわ!!!
「な・・・なんだあいつは!?あいつも受験者か!?あんな奴つまみ出しましょう!!」
「い・・いや、ちょっと待て。13番のバッチを付けてる。と言う事は・・・・、彼は美神除霊事務所の人間だぞ!!?」
「えっ!?彼が・・・・ですか!?あの美神令子の!?」
「・・・・・し、仕方ない。とりあえず受けさせてみるか・・。君、遅刻だぞ!早く来たまえ!」

(あ・・・・あんの馬鹿!!何考えてんの!!ウチの事務所の面子を潰す気!!!)
美神の怒りはトップギアに達した。

「すいませーん。ちょっと空けてもらえ・・・ってピートか。」
「よ、横島さん。一体何ですかその格好は!!」
「い、いや・・。俺は横島では無い!帰って来たヨコシマンAだ!!」
「・・・・・。」ついでにタイガーも「・・・・・。」


騒ぎも落ち着いてきた。
なんのかんの言っても横島の登場は受験者に良い影響を与えたようだ。緊張感など何処かへ消え去ってしまった。


「そ、それでは改めて足元のラインに並んで、霊波を放出して下さい!!」
受験生達が身構える!!
その時、横島は自分の左側の方から殺意が流れ込んでくるのを感じた。誰かは言うまでも無い。
(ああっ!!やっぱやりすぎたか!?しかしこうするしか俺の能力の説明が付かないのだ!!ついでに例の奴らから正体も隠せるし・・・・。一石二鳥のアイデアだと思ったのにーー!!!)
正体が隠せるかどうかは・・・・・・どうだろ?


「では、始めて!!!」

「はーーーーーーーッ!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴっ!!
ドドドドドドドドッ!!!ババババババババババ!!!!!!!!!
ドヒューーーーー!!!ダーーーーーーーー!!!!!!!!

(おー、すげえ。すげえ。よっしゃ俺も!!!)
キッ!!!視線を左側に移す!!!
横島の目に太ももが焼き付けられる!!!

「ヨコシマンフラッシュ!!!」
パアアアアアアアアアアアア!!!!!!!横島の身体が輝く!!


説明するとサイキック猫だましの応用技である。瞬時に霊気を放出させるのに都合が良かったのだ。


(なっ!?横島くん!?)
(へ・・・・・・?)←タイガー
(よ・・・横島さん?)

会場中が驚く!!審査員も突然の発光にあっけにとられていた。



「よ、よーーーし。そこまで!!!」


・・・・・・・13番・・・・・・番・・・・・・合格!!






ここは会場内の食堂。横島とミカ・レイは机を挟んで対面で座っている。
「納得のいく説明をしてもらいましょーか!!!!」
「ああっ!!ミカ・レイさんそんなに怒らないで!!・・・それにしても美しい。」
「ミカ・レイじゃないわよ!!私よ、私!!!」そー言って眼鏡をずらす。

「げっ・・・・・、み、美神さんっ!?」・・・まあ知っててからかったんだけど。

「そんな事はどうでも良いのよ!!あの力は何なの!?何であんたが!?」
迫り来る美神。

(ふーーー、やっぱりこうなったか。)

「いや・・・・、あのですね。この前韋駄天様と俺、合体しちゃったじゃないですか。実はあの時の後遺症で霊能力に目覚めちゃいまして・・。んでまあ、ちょこちょこ特訓しとった訳で・・・。」
なるべくもっともらしい言い訳で思いついたのがコレだった。ありそうかなーっと。

「・・・・ふん、まあ筋は通るわね。黙ってたのはムカツクけど。」
嫌な視線を向けてくる。でも一応信じてくれたみたいだ。助かった・・・。

「まっ、そーゆう訳なんで今後ともよろしくお願いします。」
ぎゅっ!!さりげなく手を握る。
ドス!!ボゴォ!!バキッ!!

「な、何すんですかーーー!!」いつもより激しいドつきを喰らい、思わず声が出る。

「霊能力の事についてはまあいいわ。それより・・・わざわざそんなタワけた格好をしてくる必要があるかーーーーー!!!!お陰で大恥かいたじゃない!!!」
ドン!!メキッ!!ダン!!

「で・・・でも・・・ほら前とは違うでしょ!!胸の所!!」
横島が指差すその先には燦々と輝く「A」の文字!!
「関係無い!!!!!!」

「ぎゃーーーーーー!!!!!!!!」・・・・鳴り響く断末魔。





一方その頃・・・・
「横島は見つかりませんね・・・・・。」
「この会場に来てる筈なんだが・・・・・逃げたか?」
彼らの目は節穴であった。

「よしっ、この会場は捨てよう。彼が他に行きそうな所を表示してくれ。」
「なかなか手強い相手ですね・・・。タヌキ型ロボットとは大違いだ。」




更にその頃・・・・
「どう、雪之丞?あたしたちの敵になりそうなのはいた?」
「まあな・・・・、女にバンパイアハーフ。それにあと一人は・・・・訳わからん。」

更なる熱闘を期待しつつ・・・・つづく。


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