僕と先生。愛のセレナーデ。
投稿者名:cymbal
投稿日時:(04/ 3/ 3)
先生・・・・、僕だけの先生・・・。
いつも優しい目も向けてくれる。授業中も、そして放課後も・・・・。
僕が先生を初めて見たのは学校外だった。
後姿がとても綺麗で・・・・、思わず見とれてしまった。
「あらっ、ここの生徒?よろしくね、私今日からここに赴任するの!」
希望に満ち溢れた顔で、僕に喋りかけたんだ。
顔が真っ赤に染まった。何を言っていいかわからない。
早く、早く返事を返さなきゃって・・・。
「緊張しなくても良いわよ。真っ赤になっちゃって。」
その言葉で僕はここに居られなくなった。
「ごめんなさい!!」
「あっ!ちょっと・・・。」
振り返れなかった。何か言いかけたのかも知れない。
でも、足が校舎へと自然に駆け出していた。
「ふふっ、かわいい子・・・。」
その日僕は落ち着かなかった。
だって、だって、あの人が僕のクラスに・・・・来たから。
「えー、高橋先生はしばらく産休でお休みです。それで代任の先生に来てもらいました。」
そう言って現れた人は・・・・・・!!!!!
「初めまして!高橋先生の代わりに・・・」
それ以上は聞こえなかった。いや、聞けなかった。心臓がうるさい。
全身の血液が頭に集まって来たような気がする。
何も考えることが出来なくなった。1つの事を除いて・・・。
先生。好きです。
僕の初めての恋。遠い過去から運命で繋がっているような気がした。
しばらく時が過ぎて・・・、僕は先生に屋上に呼び出された・・・・・。
何だろう・・、まさか僕の事を・・・。
・・・・何馬鹿な想像してるんだ。どーせ授業の事さ。変な期待持つなよ・・・・。
わかってる。そんな事はわかってるけど・・・。
・・・先生は、街を見ていた。
周りにここより高い建物はない。全てを一望出来る場所。
「ここが一番好きな場所だったの。ここに居れば全てが手の中に入る。」
先生はここの卒業生なんだ・・・。
僕は彼女の秘密を見れた気がして、興奮していた。
「先生ね、あなたの事気に入ってるの。」
えっ?今なんて??
「あなたの為なら何でも出来るわ。」
「な・・・、何言ってるんですか・・・。」
僕の心臓が破裂しそうに躍動している。
「私初めてあなたに会った日から・・・」
先生の唇が僕の口に触れた。身体が動かない。何が起きているのだ?
「好きよ・・・・・・・・横島クン。」
「先生ーーーーー!!!!!!!」
僕は先生を押し倒した!!
「あんっ・・、令子って呼んで。」
スパカーーーン!!!
「さっきと全然変わって無いじゃない!!!」
「ああっ!!また先生に僕の秘密を!!」
「たくっ、途中まで普通だったから真面目に読んじゃったでしょーが!!!」
しーーーーーん。
「あっ、あら・・・・?どーしたのみんな授業続けるわよ。」
「先生、横島くんばかりえこひいきが過ぎると思います。」
教室中の視線が集まる。
「・・・・みんなに黙っていてすまなかったが・・・俺と先生は出来ているのだ!!!」
「何言ってんのあんたはーーーーーー!!!」
ドス!!!
「そんな・・・・」「先生・・・・・」ザワザワザワ・・・・
「あ・・・あんた達?」
「・・・教師と生徒の禁断の愛!!ああっ青春だわ!!」
「青春・・・そーだよな、別に教師と生徒が出来ていたっていーじゃないか!!みんな快く送り出してやろうよ!!!」
「そうか・・」「そーだわ・・・。」「そーだよ!!」
ガランガランガラン・・・リーンゴーン
「令子・・・・・行こうか。」
紙ふぶきが舞う。二人の門出をクラスメイト達が祝福する。
「横島くん!!先生を幸せにしてあげてね!!」
「ちくしょー!!俺も好きだったのに!!!」
「頑張れよーーー!!!二人共ーーー!!!」
あまりの展開に呆然としている令子。横島が手を引いて教室出る。
「みんなーーー!!!!ありがとーーーー!!!」
パタンッ・・・。
「ふうっ・・・・・・・美神さん行きましょうか。」
「へっ・・・・ど、どこへ?はねむーんとかかしら。」
まだパニック状態のようだ。
「何言ってるんですか・・・、外に決まってるでしょーが!!あとは何とかしてくださいよ!!」
そこで横島の意図をやっと理解する美神。
「ああ・・・そういうことか。横島くんもなかなかやるわね。」
二人は走り出す。
「とっさに機転が利くじゃない。ボーナス上げてもいいぐらいよ。」
「ええっ!!!それじゃ遠慮なく!!!令子ーーーー!!!!!」
ゴンッ!!!
「勘違いするな!!!!!」
教室・・・・・・
「あー・・・幸せになると良いわねあの二人・・・・・・って逃げられた!?」
違う展開でした。
今までの
コメント:
- こんな風な展開はいかがですか?
短編コメディ4作目です。
よろしければ御意見お待ちしております。 (cymbal)
- 良かった……本当に良かった。
半分吸血鬼と神父の方だったらどうしようかと(オイ) (MAGIふぁ)
- 私も途中までまじめだから、展開がよめなかった(笑
とても面白かったです。 (青い猫又)
- 横島君にしては我慢したシナリオのほうでしょーか(笑)
美神さんも途中までは“普通”と読んじゃう所が意外と…(´ `)
楽しく読ませて頂きました(^^) (志狗)
- 楽しめました〜w
>「何言ってるんですか・・・、外に決まってるでしょーが!!あとは何とかしてくださいよ!!」
横島君ならパニックってる令子を他の所に連れてき、あ〜んなこと・こんなことしようとすると思います〜♪ (紅蓮)
- 皆様毎度ありがとーございます。cymbalです。
半分吸血鬼と神父の方って・・ああそれでもタイトルに合いますね。やばいですけど。
ある意味期待を裏切ってしまったのかも・・・。
ちなみに前回に続き、「教室漂流!!」からの小ネタになってます。
あと「何言ってるんですか・・・、外に決まってるでしょーが!!あとは何とかしてくださいよ!!」←この台詞なんですけど、上の指摘で気付きました。確かにここ横島くんぽくないですね。まあ直すことは出来ませんけどちょっと失敗したかなー。
それでは、もう一度お礼を言わせて頂きます。ありがとうございます!!cymbalでした!
(cymbal)
- どうも〜ヒロです〜
あ・・・これって・・・アレか!!(謎)
教室からでるとか以前に、どうやって結婚式挙げたのかな〜と。室内結婚式!?
>ガランガランガラン・・・リーンゴーン
は・・・?
もしかして心の中で鳴り響くアレ!?(意味不明)ハネムーンはどこや!!きっと(以下自主規制)
と、今回はやや暴走気味でした(謝)
であであ〜これからも頑張って下さいませ〜 (ヒロ)
- cymbalさんの短編は毎回楽しくて好きです(笑
美神が微妙に錯乱してますがこれはこれで! 横島の様子もなんだかそれっぽいし。
や、繰り返しになりますが、面白かったです。でわ。 (紫)
- タイトルからてっきりピ●トと唐●神父かと……。
こっちの展開もなかなか面白いですね。 (林原悠)
- 最初、暮井先生だと思ってました・・・(^^;)「僕の秘密」(別名・授業中の妄想落書)だった訳ですね。
先生と生徒の禁断の恋(?)を「青春だわっ!」と送り出してしまう愛子ちゃんの天然っぷりがツボでした。
美神さんのボケ方が、初期では有り得なさそう・・あるとしてもアシュタロスが絡んで来てからになりそうな
感じでしたが、面白かったです。 (フル・サークル)
- 横島はココまで誠実じゃない(爆笑)!!←馬鹿挨拶
あのシーンでもしも横島が逃げることをけしかけていたら、ですか?普通に面白かったです。余りにも唖然とする美神と、それを祝福する愛子達。そして我に帰った美神がボーナスをだすと言ったら煩悩全開の横島。……も、もうだめだ!アハハハハハ!!!!!←爆笑中
では、投稿お疲れさまでした。は、腹がまだ痛い(苦笑) (浪速のペガサス)
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