ザ・グレート・展開予測ショー

絶賛発売中!


投稿者名:cymbal
投稿日時:(04/ 2/27)

とある避暑地にある別荘・・・、ここに悩みを抱えた1人の女性がいました。


この貸別荘は私のお気に入りの場所。
創作に行き詰まると必ず来ることにしているの。


「ふう・・・・、アイデアが出ない・・・なんて今回は本当に言ってられないのよ!」
締め切りが迫ってる。なのに全く・・筆が進まない。

私の新しい代表作となった聖美女神宮寺シリーズ。
あの作品で私は新たな世界を描く事が出来た。
今も増刷を繰り返し、30万部という私の作品の中で最高のヒット作となる。

そして今また、新たなシリーズ物に取り組んでいる最中の私。

「・・・、意気込んで始めたはいいけど・・・ああっ!!プレッシャーが・・!!助けて太宰様・・・!」

・・・・その時である、遠くの方から車のエンジン音が聞こえてきた。
「・・・何かしら、こんな時期に私以外が、ここに来るなんて・・・・。」
ぶろろろろろーっ!きーっ!!

「やれやれ・・、道に迷ってしまったようだな・・。」
「・・・・ここ何処なんでしょうね?西条さん。」
「さあな、あそこに人がいるみたいだ。聞いてみるか。」
仕事に来た西条とピート。ピートは今日Gメンの手伝いとして同行している。


・・・・・・・・・「これだわ!」女にあの時の感覚が蘇る。


高級外車を乗り回す長髪の美男子と金髪の美少年。
そしてどこか物憂げな瞳・・・・!!


(今度の私の小説とイメージがぴったり!!)
キラキラキラーーー


「なんか変な娘に声をかけてしまったよーな・・・」
「・・・、僕も嫌な予感がします。」

彼らの予感は現実のモノとなる。

仕事は無事解決した・・・。たいして大きな仕事でもなかったらしい。
ただ2人はなんとなく落ち着かなかった。視線を常に感じたからだ。
「民間人に怪我でもされたら大変だからなー。」
「そうですね。なんにしても無事に終わって良かったです。あっ・・とと。」
ピートは、足元の石で転びそうになる。
しかし西条がとっさに彼の体を支えた。
「おっと、気をつけたまえ。」
「す、すいません。」

・・・・・・・・この事が彼らを最悪の事態に導いてゆく・・・・





「まさか・・・・!!!これだわ・・!!売れる!!いける!!」


・・・・3ヶ月・・・・・
西条は美神玲子の事務所を訪れた。
「おはよう玲子ちゃん。」
「!!!・・・・。おっ、おはよう西条・・・さん。」

ん???・・・・・様子がおかしい。
周りを見ると、横島くんはいつものことだがおキヌちゃんまでが僕に妙な視線を向けている。
「何かあったのかい?」
ただならぬ空気を感じ疑問をぶつけてみる。

「・・・西条さん・・・これ・・・本当の事かしら・・・!?」
そっと本を差し出す。

「・・小説かい?これがいったい?」
彼は表紙を見て・・・・・・!!????

(オカルトGメン西園寺 条輔シリーズ@)
禁断のミステリーツアー 悪霊館の殺人事件!!
 
超話題の新刊!!!
オカルトGメン西園寺条輔は、バンパイアハーフの少年と共に悪霊が住む館へと向かう。
そこで共に戦うかれらはいつしか友情を超えて・・・!!!アンナ大問題作!?に挑戦!!!
定価1200円(税込み)


「こ、・・・・・これは・・・・!?」
西条の顔が青ざめる。
「西条さん・・・最近・・・、ピートと一緒にお仕事してるって聞いたけど・・まさか、こんなことになってるなんて・・・。」

「ち、違うんだ玲子ちゃん!!これはなにかの間違いで!!!」
「わはははは!!!!西条!!どーやら貴様の時代は終わったようだな!!!!この○○野郎が!!」
「ぬうっ!!横島くん聞き捨てならん事を!!!」
西条が、剣を抜こうとしたその時!!


「こんにちはー。西条さんがこっちに来てるって・・・・・・。」
ピートがタイミング良く・・・・・・・来ちゃいました。


「やっぱり・・・・。」事務所の面子が呟く。

「あの・・・・どうかしましたか皆さん?」
「・・・・・・・・・違うんだーーーーーーーー!!!!!!!!」

「さ、西条さん?今日も仕事だって・・・、僕を又指名してくれたんですよね。嬉しいです。」
止めの一言が・・・・、西条の頭に響く頃・・・・・。




ある別荘・・・・・
「次の話はどうしようかな・・・・・。もっと激しい内容にしないと読者はついてこないものね。」


彼の叫び声はもう誰にも届かない・・・・・・。
おしまい。





今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa