ザ・グレート・展開予測ショー

横島の未来・過去(1)


投稿者名:cymbal
投稿日時:(04/ 2/26)

人生のやり直しを計り、甘酸っぱかった高校時代へと飛ぶ事になった横島。
彼の2度目の人生はどうなるのであろうか・・・。

ヒヨヨヨヨーーーーーーーン。プワーーッ!!

どすん!!
「いってーーーー!!!」
いきなり部屋の中に落とされた少年。尻を押さえて悶絶している。
「たたた・・・・、ここは・・・俺の・・・部屋か。」
飛ぶ前と変わらない部屋、彼は一瞬失敗したのか?と呟くが、そーではないことを直ぐに直感した。

ガラス窓に映る自分の姿・・・・青の上下に赤いバンダナ、彼のトレードマークだ。
「戻ってきたんだ・・・・・・。」
まじまじと窓を見つめる・・・・、若いなあ・・俺。
未来に居た時は四六時中スーツで頭はオールバックで固めていた。まだ社会の厳しさの外面は知っていても、内面までは理解出来ていなかったこの時代・・・・。

「っと、感傷に浸ってる場合じゃない。今何年何月何日だ?」
辺りを見回すが、時を示す物は見当たらない。
「まいったなこりゃ・・・・。とりあえず事務所でも行ってみるか。」
靴を履いて外に出ようとする。その時彼はふと思い出したように手を見つめた。

(力は使えるのだろうか?)

手の平に意識を集中させると頭の中で妄想を開始する。

「係長!!止めて下さい!!!」
「いくら叫んでも聞こえんよ・・。もうここには2人しかいないのだから・・くっくっく。」
・・・・・・年月は横島の世界感をよりおっさん臭く変貌させたようだ。

しゅぼっ

「出来た・・・けどこっちかー・・・。」
彼の手から光輝く剣が伸びている。
(まあ、十分だろ。文殊があるとそれに頼っちまうし・・・。)

前の時代に途中で営業サラリーマンに転職したとはいえ、それまでは力を磨いていたのである。その経験は以前の彼には無かった物だ。

「よしっ!!行くか!!!幸せを掴みに!!今の俺に恐れるもの何も無い!!わははははは!!!」

その頃の事務所・・・・
「遅いわねー!横島の奴!!時給下げてやろーかしら!!」
この時の彼の時給は255円。下げられたら餓死確定である。
「今日は早く来いって言ってあるのに!!!」

事務所のドアの前・・彼はかなり緊張していた。
「なんて声かけりゃいいんだ?いつの時だかわかんねーしなー。」
(美神さーん!!今日もお綺麗ですねーーー!!・・・みたいな感じかなー。)
「・・・・えーい!!行き当たりばったりこそ俺の人生だったはずじゃ!!悩まず特攻やーー!!!」
それで前の人生を失敗したはずなのだが・・・・・。

ばたーーーん!!!

「美神さーん!!今日もいい体してますねーー!!」←微妙に年齢的アレンジ。
ぎろっ!!!
「うっ!!!」
ドスぅ!!問答無用の蹴りが直撃する!!

「遅い!!!!何してんのあんたは!!!時間厳守だって言ったでしょーが!!!」
「すっ、すいませぇーーーん!!許してつかーーーさい!!」
「たくっ、今日は荷物が多いんだから、あんたが来ないと出発出来ないのよ!!」
「はっ!?出発?何処へですか?」
ぼごぉ!!!「げはっ!!」
「アンタ昨日、何聞ーてたの!!!妙神山に決まってんでしょーが!!!」

「・・・・・あー、ここからですか。」
「な・・・何その顔・・、気味悪いわねー。」
「いえっ、行きましょう!!ふふふっ!!やーまはしろがねーーーーってかーー♪!!」
「・・・・あんたなんか変な物でも食べたんじゃないの?」
「今日の横島さん変です。」
訝しげに横島を見つめる2人・・・・。

横島の第2の人生はここから始まるのだ!!!!!



今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa