ザ・グレート・展開予測ショー

お昼のショーゲキ

投稿者名：cymbal
投稿日時：(04/ 2/25)

それはさわやかな午後の事でした・・・・・

「おキヌちゃん！」
「な、なんです横島さん。」横島に声を掛けられてビクッとするおキヌ。嬉しいんだけど・・。
「このテレビ見てないなら変えていーかな？」

なんだそんな事か・・・
「駄目です。もーすぐ始まる昼ドラ楽しみにしてるんですから！！」
「そんな事言わずに・・・ものさんの番組を見ないと俺、健康面が心配でさー。美神さんが出かけてる今しか見るチャンスないし・・・・。」困った顔をする横島。
確かに横島の身体は心配である。しかしこればかりは譲るわけにはいかない。
「食べ物なら私がいつでも作ってあげます。始まったら話かけないでくださいね。」
（終わったら優しくしてあげますから・・・・）

そー言われてしまっては、どーする事も出来ない横島くん。
「昼ドラねえ・・・・・。」
「あっ、始まる！！声出さないで！！」

てっててーーー、てらりらりらてららたりーーーー。
｛木瓜（ぼけ）と西瓜（すいか）｝

ずうるっ
横島は思わず椅子から滑り落ちた。
「な・・・なんちゅーータイトルじゃ。」
「声出さないで！！！！」
「は、はい！！」
いつもとは違うおキヌの迫力にビビる横島。おもわず声が上ずってしまう。

そしてドラマがスタートする！！
ある屋敷に住む二人の姉妹・・・。表面上は仲睦まじい姉妹に見えた・・・・。
しかしその内側では・・・・・！！！
そんな話。


おキヌは画面に集中している。
（こーゆーおキヌちゃん見たことないなーー。なんか新しい発見とゆーか・・・）

「お姉さま止めて下さい！！！」
「ほっーほっーほっ！！私を止める権利など誰にもないのよ！！！例え姉妹である、西瓜！！あなたにもね！！！」

（なんだかなーーー・・・。この人美神さんにちょっと似てるかも・・・）
おキヌは画面に集中している。

「お姉さまは変わってしまわれたわ！！昔はやさしかった・・・・。何故？何故なの！？」
「あなたに私の何が判るとゆーのかしら？私の愛しい人・・・葡萄（ぶどう）さんを奪っていったあなたに！！！」

（・・・・無理に難しい漢字に拘らんでも・・・・・）
おキヌはうんうんと頷いている。・・・・彼女の気持ちを理解しているみたいだ・・・。マジか？

その後もなにやらキナ臭い、むず痒い展開が続いてゆく。
（あー、もう耐えられん！！！爆笑してしまいそうだ！！でもおキヌちゃんに悪いしなー・・）
横島は、限界に近づいていた。
（早く！！！早く！！！終わってくれーーーー！！！）

画面に緊張が走る！！！
牡○・・・・・じゃなくて西瓜に新しい恋人の存在が！！！その名前は・・・・！！
to be continued（つづり自信無し）

「あー、面白かった！！もー、早く明日にならないかなあーー。」
ぷはーーーっ
横島は息を大きく吐き出し、生還出来た喜びに浸った。
「横島さん、どーでした。木瓜と西瓜！！」
ぶふっ！！
最後の罠から逃れる事は出来なかった・・・・・・・・。

おしまい。
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