ザ・グレート・展開予測ショー

繋がりを示す言葉


投稿者名:yukuri
投稿日時:(04/ 2/22)


「おはよーございます!!」


「ただいま帰ったでござる!」


サンポが終わり、そのまま美神除霊事務所へと足を運んだ横島と普通に帰宅してきたシロ。


「あ、おはよ〜ございます横島さん。シロちゃんもお帰りなさい。」


「・・・あんた、仕事まではずいぶん時間があるわよ?さては朝食代浮かそうと考えてるわね?」


「いやぁ、今月ちょっと厳しいもんで・・・・・駄目っすか?」


「・・・・・・・・・はぁ、しょうがないわねぇ。おキヌちゃん!このバカの分もお願いできるかしら?」


「はいっ!すぐに用意しますね!!」


「さすが美神さん!いやぁ、今日もお美しいっ!!」


「どうでもいいけどあとで厄珍とこ行ってお札と予備の神通棍取ってきてちょうだいね。」


「お安い御用っす!あぁ、久しぶりのたんぱく質や〜・・・・」


「なに?今日はヨコシマも一緒にご飯食べるの?別にいいけど。」


実にほのぼのとした朝の風景である。しぶしぶといった感じに見える美神だったが、おキヌには最初から食べさせてあげるつもりだったことがわかっていた。


(ほんとに、素直じゃないんだから・・・くすっ。)





「こらうまい!こらうまい!やっぱりおキヌちゃんは料理の天才やぁ〜!」


「あ、先生!それは拙者のでござる!!」


「これも修行さ、シロ。あ!こいつ俺のめざしを!!」


「あんたたち!ちょっとは静かに食べなさいよ・・・・ったく。」


「おキヌちゃんおかわり。」


「は〜い、ちょっとまっててね。タマモちゃん。」


口ではそういいながらも騒がしいのもまんざらではないといった感じの笑顔を浮かべる美神。


「ふぃふぁふぃほの。ふぇっひゃもふぇんふぇいひふひへひっふぇひひへほはふは?」
(訳)美神殿、拙者も先生についていっていいでござるか?


「ちゃんと飲み込んでから喋りなさい。別にいいわよ。ただし寄り道とかしちゃあ駄目よ!!」


(ごくっ)「やったー!先生、早く食べて一緒に行くでござる。」


「ふぉふふぇはふは!はふぃははふぇふぇはふぇはふぇふぉ!」
(訳)そうせかすな!味あわせて食べさせろ!


「ねぇ、私も行ってきていい??」


「そういやあんたはまだ厄珍堂に行ったこと無かったわね。今後お使いに行ってもらうかもしれないし・・・いいわ、行ってきなさい。」


「なぬ!?この女狐も行くんでござるか!?拙者は反た「シロ、晩御飯抜きにするわよ。」・・・うぅ〜・・・・」


「ふん。」


シロへの最終兵器『ご飯抜き』を使用され何も言えなくなったシロ。何か言い返すと自分にも火の粉がかかると察したタマモも大人しくすることにした。 









「えぇ〜っと、2000万の破魔札3枚、500万の破魔札3枚、100万の破魔札20枚、10万の破魔札10枚に神通棍が1本っと。」


「全部でいくらするんでござるか??」


「1億って言ってたぞ。・・・・・・ほんまやとGSの仕事ってもうかるもんなんやなぁ。」


「ヨコシマは儲かってないの??」


「俺はまだ見習いだからな。時給255円(まだ美神が計算を間違い続けてると思っている)だし・・・」


「255円?それは安いんでござるか??」


「ん〜っと、ドッグフード1〜2個分、いなり寿司だと3個ってとこかな?」


「1時間でドッグフード1〜2個!?拙者ならそれで十分でござるよ!!」


「私もそれでいいかな?今度美神さんに交渉しようかしら・・・・」


「お前らもわびしいねんな〜・・・・・」





そうこうしているうちに厄珍堂に着いた3人。横島は厄珍から商品を受け取っているところで、シロとタマモは店内の商品を不思議そうに眺めている。


「これが令子ちゃんに頼まれてたものアル。きちんと確認しておくよろし。」


「どれどれ・・・・・どうやらちゃんとあるようだな。よしっ、シロ!タマモ!帰るぞ〜。」


「えぇ〜、もうちょっと色々見ていきたいでござるよ〜〜。」


「私もそうしたい。ん?何これ??」


「その子達もそういってることだし見て行かせたらいいアルよ。」


「ん〜・・・・じゃあちょっとだけだぞ!!」


「わかったでござる!」「わかったわ。」





                      10分後・・・・


「厄珍殿!!これは何でござるか!?」

ブンッ!ツルッ・・・ガシャン!!ビチャッ。


「あいやぁ!何てことするアルか!!それとてもとても貴重なものよ!?」


「あわわわわ・・・・・申し訳ないでござる!」


「はぁ・・・・・・バカ犬(ボソッ)」


「申し訳ないですんだら令子ちゃんも脱税しないアル!!こうなったら令子ちゃんに弁償してもらうね。」


「そりゃやばい!厄珍、あれいくらするんだ?ってシロ!お前薬かかってるぞ!!」


(あのひとのことだ・・・あんたがついいてて何してた〜!!って半殺しにされるに違いない。)


「2000万アル。あ、毒じゃあ無いから危険は無いから安心するよろし。さ、令子ちゃんに電話電話・・・・・・・」


「「2000万!?」」


2人にとってあまりにも高い金額に驚きの声を上げる横島とシロ。タマモは関係ないといった様子ですましている。


「厄珍、ものは相談だが・・・・・ごにょごにょ。」


「む!?乗ったぁぁぁああ!!小僧、終わらないうちに早くよこすあるね!」


「よし、契約成立だな。」


そういうと横島は厄珍にあるものを手渡した。


「おおおおぉぉぉぉ!!こっ、こいつはたまらんアルね!!」


「シロ、タマモ!今のうちに帰るぞ!!」


「はっ、はい!」


「??」


わけもわからぬまま横島に連れ出される二人。厄珍は、はたから見れば光る珠を握り締めいきなり興奮しだしたようにしか見えない。


「先生、すいませんでした・・・・・拙者のせいで。」


「気にするな、これから注意していけばいいことさ。これからはちゃんとしろよ?」


「はいっ!」(ひゃんひゃん)

(先生は優しいでござるなぁ。あったかくて、かっこよくて・・・・・)


横島の優しい言葉に、なぜかいつも以上の嬉しさがこみあげてくるシロ。しかし自分の変化には全く気づいていなかった。


「そういえば横島。厄珍になにを渡したの??」


「ん?ま、まぁいいじゃないか。よし、うどんでも食べて帰るか!奢ってやるぜ!アハハ・・・・・」


「ほんとに!?あたしきつねうどん!」


「拙者は肉うどん!!」


(ふぅ、なんとかごまかせたか・・・・・美神さんにばれたら全殺しされちまうからな。)


横島が厄珍に手渡したもの。それは文殊だった。ただし、『覗』という文字のこめられたものだ。

横島は長く美神のもとで働いているうちに美神の生活パターンをある程度理解していた。そしていまは丁度シャワーを浴びている時間・・・・・


「よし!なんでもいいぜ!(あぁ、なけなしの生活費が・・・・)でも1っぱいだけだぞ。」


「わかってるわよ。」


「はいっ!」

(あんな事をしてしまった拙者を励まそうと・・・・先生。)キュ〜ン。



シロの頬はなぜか赤く染まっていた。



〜続く〜



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