#挿絵企画SS『シロの白い朝』
投稿者名:林原悠
投稿日時:(04/ 2/20)
その日、目覚めて屋根裏部屋のカーテンを開けたシロは真下から強い日差しを浴びて目を眩ませた。突然のことに戸惑うシロだったが、恐る恐る目を開けて眼下の光景を見るや、満面の笑みを浮かべた。
「タマモ、タマモ、起きるでござる! 雪でござるよっ!!」
シロは振り返ってルームメイトの妖狐に声をかけた。視線の先の相棒は、シロが開けた窓から入る北風に身を震わせながら必死で毛布にくるまっている。
「早くこっちへ来て外を見るでござるよ」
「うるさいわね、いいから早く窓閉めてよ。寒いんだから」
目を輝かせて手招きするシロの言葉を一蹴し、タマモは毛布の中で丸くなった。猫は炬燵で……ならぬ狐はベッドで丸くなる。
「相変わらずのグータラ狐でござるな」
「グータラでも何でもいいわよ。私はあんたほど子供じゃないの」
普段ならここでいつものケンカが始まるところだが、タマモは寒さのため、シロは雪を見た嬉しさのためにそれどころではないようだ。
「先生と一緒に遊んでくるでござる!」
シロはそう言ってさっさっと着替えると足取りも軽く部屋を飛び出していった。
「……あ、ちょっと! 窓閉めて行きなさいよ」
毛布から顔だけを出して呟いたタマモの声は虚しく空を切った。
ドンドンドン! ドンドンドン!
「何だよ、シロか? 今朝は寒いんだから寝かしといてくれよ……」
ボロアパートでは横島忠夫がタマモとほぼ同じ姿勢で毛布を必死でつかんでいた。こんんな朝っぱらに押しかけるのなどシロ以外にはいない。シロはほぼ毎朝、こうして横島を散歩に誘いに来るのである。
ドンドンドン! ドンドンドン!
「ちきしょー、せっかくの日曜日だってのに……」
更に体をコンパクトに丸めながら、寝言ともつかない悪態をつく横島。
ドンドンドン! ドンドンドン!
「わーったよ、出ればいいんだろ、出れば……」
観念した横島は溜息をつくと毛布にくるまったまま玄関に向かっていく。
あと数センチで右手がドアノブをつかむ、というところでドアは真っ直ぐ横島の方に倒れかかってきた。
「うわああああっ!!」
空が飛べそうなくらい尻尾をブンブンと振り回しながら、シロが玄関に躍り込んでくる。
「先生、外を見るでござ……あれ?」
部屋の中には空の敷き布団が鎮座しているだけ。お目当ての師匠の姿はどこにもない。
「先生、先生、どこに行ったんでござるかあ?」
布団の下を覗き、トイレを開けても誰もいない。いたらいたでややこしいことになりかねないが。冷蔵庫を開けても空っぽ。それは人が住んでいるとさえ思えない有様。押入まで開けて探すが、中には裸の女性の写真が表紙を飾る派手な色合いの本が積んであるだけである。詳しく描写すると投稿規定に触れるので割愛する。
「はっ! まさかこれは『みっしつさつじん』というものでござるか?」
横島、たぶん死んでないし、密室じゃない。どうやら覚えたての言葉を使いたいだけのようだ。
「先生の仇はこの拙者が……」
シロ、思い込み暴走特急。
そこで玄関を振り向いたシロは、自分が蹴り倒したドアの下から足が2本生えていることに気がついた。何となくピクピクと動いている気もする。
「……」
さすがにちょっとだけ冷たい汗をかくシロ。
「せ、せんせい?」
恐る恐る小声でシロが尋ねかけるのとほぼ同時に、ドアが跳ね上がって下から修羅のごとき人間が現れた。
「こおおおのおおおおっ、バカ犬があああああっ!!」
ゲンコツ!
「申しわけないでござる」
たんこぶを押さえながら正座して謝るシロに、横島もさすがに怒る気が失せた。この甘さが自分の運命を翻弄しているのだということに気づかないあたりが横島の良い所……なのだろうか?
「もういいよ。で、何だ? 今日は寒いから散歩なら勘弁してくれ」
「今日は散歩はやめにして遊ぶでござる。先生、雪でござるよ!」
さっきまでの反省はどこへやら、途端に目を輝かせて横島に迫るシロ。
「おっ、雪か。久し振りだなあ」
シロの言葉に、さっきまで寒さに震えていたことも忘れて外を眺める横島。こうして無邪気に童心に帰れるあたりも横島の魅力……だと思いたい。
「よしっ、公園に行って遊ぼうぜ!」
「はい、先生っ!!」
朝が早いこともあって誰も踏み込んでいない公園は美しく輝いていた。ふたりはそんな公園にわざとらしく足跡をつけて踏み込んでいく。
シロは尻尾振りながら公園を走り回っている。
「犬は喜び庭駆け回る……だな」
「狼でござるよっ!」
いつもの抗議を返しながらもシロの表情は楽しそうだ。
「先生、何して遊ぶでござる?」
「そうだな〜……よしっ、でっかい雪ダルマを作るぞ」
そう言うなり横島は雪をかき集めて丸め始めた。シロも負けじとダルマを作り始める。
「負けないでござるよ!」
「はははっ、雪ん子タダちゃんと呼ばれた俺に適うと思うなっ! 雪遊びなら負けんぞ」
完全に本気モードの横島である。そもそも雪ん子と呼ばれるような雪国で育っているはずがないのだが、そこは触れてはいけないポイントだろう。夢を壊してはいけない。
「せんせー!」
シロの叫び声に振り返った横島の視線に白い弾丸が映ったかと思うや、顔面にもの凄い衝撃を受けて横島は吹っ飛んだ。
いくら脆い雪玉と言え、人狼が思いっきり押し固めて全力で投げればとんでもない凶器となりうる。今の投球を某・野球日本代表チームの監督が見ていたら間違いなくスカウトしていただろう。それくらいの球速は出ていた。残念なことにシロは女の子なわけだが。
衝撃音も、普通の雪玉が当たって砕ける時のパサッという軽やかな音などではなかったから、並みの人間であれば死神の手招きを受けていただろう。せめてこんな最期は迎えたくないものである。
しかし、しかしである。幸い被害者は並みの人間ではなかった。「並みの」を取っ払って「人間」であるかどうかさえ時々疑いたくなるような不死身の男である。
「あ〜〜っ、死ぬかと思った!」
ガバッと起きあがった横島は顔のどこを見ても傷ひとつついていない。非常識にもほどがある。普通なら顔の真ん中にブ●ックホールのような大穴が空いていてもおかしくなさそうなものだ。「トムとジェ●ー」ならきっとそうなっている。
「こら、シロっ! いきなり何をするんだ!?」
「へへへ〜〜雪合戦でござる」
横島があんな具合だからシロには反省の色など髪の毛ひとつ見当たらない。
「へへへ〜〜じゃないわい!! 俺は雪合戦で戦死したくはないぞ!」
アシュタロス戦の英雄が雪合戦で死んだとあっては末代までの恥である。もっともまだ高校生で当然子供などいない横島には末代も何もあったものではないが。どのみち、この男に限ってその心配は要らない。この程度で死ぬくらいならもう何度死んでいるかわからないのである。
結局ふたりはそれぞれに競って巨大な雪だるまを作って公園に鎮座させ、芝生の上に積もった雪の上に寝転がっていた。背中にひんやりとした感触が伝わってくるが、今はそれが心地よい。うららかな冬の太陽が照っているから、この雪もいつまで残っているかわかりはしない。
「先生、気持ちいいでござるな……」
「……ああ、天気いいしな」
「お日様がずいぶん高くなったでござるな」
「ああ、そろそろ昼……ちょっと待て。今何時だ?」
ガバッと起きあがった横島は公園の時計に目をやった。11時45分を示している。
「なあ、シロ……今日の仕事、何時集合だったっけ?」
「11時半と言っていたでござるな」
時計を見ていないシロにはことの重大さに気がついていない様子だが、さーっと血の気の引いていく横島の表情に起き上がると時計を見た。
雪よりも白く脱色した顔を見合わせ、ふたりは同時に叫んだ。
「遅刻だーっ!!」
「遅刻でござるーっ!!」
慌てて公園を飛び出していくふたり。その背後では2体の巨大な雪だるまがニッコリと微笑んでいた。
<おわり>
今までの
コメント:
- 企画に乗じて初のアウェー試合(挨拶)
こんばんは、林原悠(U. Woodfield改)です。これが私のGTY初登校、もとい初投稿になります。
……にしてはヤマもなくオチもなく、ギャグとほのぼのを垂れ流しているだけです。
雪の上のシロを描いてくれたらいいなあ、なんて……お願いしまっす!! (林原悠)
- コレはっ!!かなりの確率で挿絵になるっぽい気がしてやみません。(挨拶)
こんにちは、ヨコシマンです。
わー、林原さんがGTYに・・・!(歓喜)
やっぱり文章うまいなぁ。いいなぁ。
この手の話は無理にオチをつけなくてもいい気がします。
個人的にはベットで丸くなったタマモが見たいんですが・・・駄目?(笑) (ヨコシマン)
- 私は寒がりなので、
タマもちゃんとコタツで
丸くなってます。 (トンプソン)
- どうもヒロです〜
エ〜ついにGTYに参戦ですか・・・首を長く、長くしてお待ちしておりました〜
じゃぁ、改めて、ここでは始めまして・・・と言っておきましょう。
ギャグとほのぼののみで語られていても、素直に面白い!そう言えるから凄いんです。短く、お話も詰め込んだりなどせず、それでもいいものが書ける・・・そういうのが上手いって事なんだと僕は思うんですけどね〜いえ、面白くて長い、っていうのであればそれに越したことはないんですが。
って評価とあまり関係はないですね。要約すればつまり林原悠様バンザーイ!!と
であであ〜これからも頑張って下さいませ〜 (ヒロ)
- 早起きして雪遊び……雪だるまに雪合戦……はしゃぎすぎて遅刻……。
はっ!? なぜかデジャブーです!?Σ(゚ロ゚)
横島君とシロちゃんが、本ッ当に楽しそうですね〜♪
こんなふうに遊べる相手がいて、横島君もシロちゃんもしあわせですよね♪ (猫姫)
- GTY参戦ですか!いよおぉっしゃぁ!←(挨拶)
そして、所々にちりばめてあるギャグに笑い、ほのぼのした雰囲気に和み、敢えて擬音をつけるならば『のほほ〜ん』となるようなSSでした!(どんなや)
と言うわけで迷わず賛成!これからの林原悠さんの活躍が楽しみです。ではっ! (BOM)
- GTYはアウェーなのですかΣ(○д○;)GTYデビューおめでとうございます。HPも実は見ましたよ(^ー゜)b☆
<「犬は喜び庭駆け回る……だな」
<「狼でござるよっ!」
いつか誰かがやると思ってました(笑)!!それはおいといて、話全体もほのぼのでしかも適度なギャグでした。面白かったです。
初投稿お疲れ様でした。頑張りましょう!! (浪速のペガサス)
- おお・・・某所の壁(笑)を抜け出して・・参戦なんですね。
初投稿お疲れ様です〜
最後の2人のセリフがすごく日常を感じさせて素敵ですね。
ほのぼのかぁ・・苦手なジャンルだけにうらやましいです。
企画・・参加したいんですが・・手が・・手が言うことを聞いてくれない・・(笑
タマモの企画とか出な(以下略)
それではこれからもがんばってくださいね〜 (かぜあめ)
- 扉に下敷きにされるという、お約束的な横島がとても似合ってます。(笑)
後ろでつぶされている横島をよそに、必死で彼を探し回ってるシロの姿が楽しいですね。
シロが思う存分雪合戦できるのは、シロの剛速球に耐えられる横島だけでしょう。
2人はは最高の師弟関係だなあ〜と改めて思いました。
GTY初投稿お疲れ様でした〜次回作も楽しみにお待ちしています。 (ヴァージニア)
- 初投稿って緊張します。こんばんは、林原悠です。
皆様、好意的なコメントをありがとうございます。
>ヨコシマン様
シロが尻尾振りながら部屋を出ていくシーンを描いてくださったとすれば、
その後ろに丸くなったタマモが入っている可能性はありますね。
>トンプソン様
タマモの場合はベッドなのですが、さすがにそっちに一緒に入るとヤヴァイですからね。
>ヒロ様
こちらでは後輩になりますね。どうぞよろしくお願いします。
望外の評価を頂き感無量です。ありがとうございました。
>猫姫様
デジャブーですか。
私は雪で遊べるような環境では育ちませんでした。九州ですし……。
おキヌ派の私に横×シロのカップルものは書けないのでお遊びネタになりました。 (林原悠)
- >BOM様
恥を知らずにこんな所にまで現れてしまいました。
そうですね、「のほほ〜ん」が私の本領(あるいは限界)だと思います。
>浪速のペガサス様
まあ、一応向こうをメインとして活動してますからね。
いろいろと騒動が起こりましたから、これからの復興に貢献したいところですし。
でも、アウェーはアウェーなりに今後も参加したいとは考えています。
>いつか誰かがやると思ってました(笑)!!
誰かがやってるかも、と思いながら書きました。
>かぜあめ様
壁……ですか? まあ、企画という破城槌がありましたから(笑)
私の場合はシリアスが苦手なジャンルです(ダメダメ)
タマモの企画もいいですね。あったら参加を表明します。 (林原悠)
- >ヴァージニア様
今回は初投稿ということでお約束の積み重ねで行きました。
ヤマのない話ですが、敢えて言うなら雪合戦がクライマックスですか(マテ)
実はこれが最初に思いついたネタだったりします。
ということで、今後もこちら向きのネタがあれば投稿させていただきたいと思います。
その際はよろしくお願いしますね(はあと)
ついでに……絵師の皆様、挿絵の方もぜひお願いします!! (林原悠)
- 雪の日の、シロと横島の思い出って感じでとてもよかったです。
こう言う話もとても良いですね。
布団に丸まって出てこないタマモも、かなりいい味出してました(笑 (青い猫又)
- この二人はいつもこのように楽しくバカやって美神さんに怒られているんでしょうね。
とくにヤマなくても「いつもの二人」てゆー雰囲気のSSでとても面白かったです。 (なかんだかり)
- >青い猫又様
丸くなるタマモもある意味お約束かも知れません。
ほのぼのにギャグを加えるとこんな話になってしまいます。
>なかんだかり様
あの師匠にしてあの弟子あり、ですからね。こんな感じで怒られっぱなしでしょう。
シロを書くのは初めてでしたが、それなりに私らしくまとまったと思ってます。 (林原悠)
- 今年の東京は雪が一度も降らないばかりか、最近昼暑いです(挨拶)。その分、GS世界で積もる程降ったのでせう。
やはり、雪が降ったら「シロは喜び庭駆け回る」。でもここでは一緒に盛り上がってくれた横島も見所でした。
後に残された2体の雪だるまが、二人ののほほんとした「凸凹コンビ」な繋がりを感じさせてくれます。
雪は冷たいのに、陽射しの様に暖かなイメージの浮かぶ話でした。 (フル・サークル)
- カラオケやミニ4駆のエピソードに見られる様に、横島も結構乗りがいいですしね。
でも、公園で雪と戯れる男子高校生の図って、傍から見ると凄く恥ずかしい様な。
美神が遅刻した理由を聞いたら、呆れかえって文句を言う気力も失せそうです(笑)。
それにしても、不可能犯罪に二階級特進…。これも彼らにとっては日常茶飯事なのね。(^^; (dry)
- >フル・サークル様
東京に雪が積もることなんてないんでしょうね。福岡は若干積もりました。
雪の日の日常を書きたかったのでご都合主義(?)に走らせていただきました。
横島とシロは、カップルじゃなくても(←ここ重要?)迷コンビです。
>dry様
美神さんの場合、まず殴って、それから理由を聞いて呆れる、でしょうね。
大丈夫、横島クンなら恥ずかしげもなく雪で遊んでくれます。
ところで二階級特進って何ですか? (林原悠)
- 「ん〜いいですね〜、球の球速が。ビュッときてズバッときまりますね〜」(某監督風
遅まきながらコメントをば、はじめましてのひさです。
お上手です、てか面白かったです、はい。
こういう所々にネタがちりばめられてるSS大好きなんですよ。
・・・うん・・・うんうん・・・、とにかくヨシ!!(相変わらず語彙がねーなー、オレ
では、今後ともコメント活動、執筆活動ともにがんばってください!応援してます! (ひさ)
- >林原悠さんへ
本作のテーマとは関係ありませんが、少し。横島に対する美神の折檻は、彼のセクハラや不用意な発言(や嫉妬(笑))が引き金となって行われますが、仕事そのものに関するミスには意外とまともな対応をしているので、「即、殴る」とは限らない様な気がします(横島の遅刻への感想を「しょーがないわねー」で済ます(『ある日どこかで!!』)。除霊中のミスへの説教(『ストレンジャー・ザン・パラダイス!!』))。遅刻が原因で大金を儲ける機会を逸したとか、ストレスが溜まっていたとかなら殴るでしょうけど(笑)。まあ、その辺は解釈の違いという事でご容赦を。m(_ _)m
二階級特進については「雪合戦で戦死」を指したつもりでしたが、婉曲的過ぎましたね。ごめんなさい。(^^; (dry)
- >ひさ様
「球の球速」って辺りが某監督らしいですね。
ネタをちりばめるというか垂れ流すのは私の癖でして。
お褒めに与り嬉しく思います。ネタがあればこちらにもまた投稿しますのでよろしくお願いします。
>dry様
なるほど、その可能性もありますね。今回の場合は仕事以前のミスなわけですが。
願わくは美神さんの機嫌がよいことを。
二階級特進……なるほどです。そう言えば戦死したらそうなりますね。
横島クンの場合、元が三等兵(ロボットかよ?)だから一等兵ですか。 (林原悠)
- 遅いコメントで申し訳ありません(^^;
初めまして、志狗と申しますm(_ _)m
思い返せば日常に埋没してしまいそうな小さな出来事がとても素敵に描かれていて、ほのぼのと楽しませて頂きました(´ `)
雪国育ちなせいか、二人の寝転ぶ姿に「びしょ濡れになって大変だ」などと要らぬ考えも巡らしてしまうほどに「日常」らしい風景でした。
ギャグ風味の展開が、日常風景を醸し出してくれて、それを最後の雪だるまが余韻に変えてくれました。
ホントに素直に楽しめるお話でした(^^) (志狗)
- >志狗様
南国……というほどでもありませんが九州生まれの九州育ちのため、
雪のことはイマイチ理解してませんでした。そっか寝転ぶと大変なんですね。
それはそれとして楽しんでいただけたみたいで嬉しく思います。 (林原悠)
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