ザ・グレート・展開予測ショー

素晴らしい日々へ・3


投稿者名:ほんだら参世
投稿日時:(04/ 2/13)



まじかよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!



 「そういえば、あなたの名前も聞いていませんでしたね。 よければ教えてくれませんか。」

 私は、目の前の人にそう尋ねてみた。 しかし、なぜか目の前の彼は固まってしまって、何も答えてくれなかった。

 「もしもし、どうしたんですか?」

 もう一度声をかけても、彼はなにも答えてくれなかった。 心配になって、もう一度、今度はもっと大きな声をかけてみようとすると、彼がなにかうわごとのような事を言っていることに気が付いたので、耳を近づけてみた。

 「はははは、こんなのは嘘だ。 そう、これは夢なんだ。 だって目の前にルシオラが見えるんだから。 ははっ、ルシオラー。 なんでそんな川の向こうにいるんだよ、こっちに来いよー。 なんだよ、来ないんならこっちから行くぞー。」

 うつろな目をしながら、彼は小さくそんなことを呟きながら、窓の方に歩き出した。 私は、慌てて彼を止めた。

 「ちょっと、何やってるんですか! しっかりしてください! 気をしっかり持って!!」

 そう言いながら、私は彼の頬を軽く叩いた。 何度か叩いたら、なんとか彼の目に正気が戻ってきた。 良かった。 でも、何でいきなりこんな事になったんだろう? やっぱり、さっきの事が原因で、頭に何らかの障害が残ったのかな。 美神さん、手加減せずに殴ってたから。 だとしたら、私にも責任がある。 元はといえば、私が最初から美神さんを止められたらこんな事はおきなかったんだから。 美神さんは責任をとろうなんて思わないだろうから、私が責任をとらなくちゃ。

 忠夫SIDE

 「う〜〜ん。」

 あれっ? 俺は何をしていたんだ。 そう思うと同時に辺りを見まわすと、目の前に可愛い女のこがいた。 

 ・・・・・思い出したよ、状況から察するに俺は過去に戻っているんだよな。 しかも、唯の過去じゃあない、目の前の女の子がこの世界の俺であるらしい事から、ここはいわゆる平行世界って奴の過去なんだよな。 しかし、俺が女の子ってのは勘弁して欲しかったな。 びっくりして、危うく成仏するところだったぜ。 川の向こうで手を振っているルシオラが、見えたような気がしたもんな。

 「すいません!!!」

 目の前の女の子、唯ちゃんがいきなり頭を下げた。

 「私が美神さんを止められなかったから、あなたに酷い目に合わせてしまいました!」

 そんな事を気にしていたのか。

 「気にしなくていいよ、殴ったのは君じゃあないし。 それに、どんな理由があっても君達の車を壊したのは俺だし。 そのせいで、君達も危ない目にあっただろう。 だから、お相子ってことせいいさ。」

 (それに、美神さんにシバかれるのはいつものことだしな。)

 と、心の中で付け加えながら、俺は、

 (どうりであの一撃がよけられないはずだよ。 ナンパと同じように、美神さんのシバキがよけられないってのは本能に刷り込まれているからな〜。)

 などと、考えていた。

 「いいえ、私が最初から美神さんがスピードを出すのを止めていればこんな事にはならなかったんです!」

 気にするね〜、この子は。 別にそんなに深く考えんでもいいのに。

 「別にいいって。 ここに連れてきてくれたのは君達なんだろ。」

 「はい。 怪我にヒーリングをかけてから、ここに連れてきました。」

 へ〜、唯ちゃんはヒーリングが使えるのか。 性格といい、能力といい、この世界での俺とは思えんな。 さすが、パラレルワールド(笑)

 「ですが、私ではあなたを治しきれなかったようです。 いつまたさっきのような錯乱状態になるかわかりません。」

 なんだ。 さっきの状態が怪我から来るものと思ったのか、この子は。 だったら大丈夫だと伝えないとな。

 「だいじょ「だから、私が責任をとってあなたの世話を見ることにしました。」・・・へ?」

 ナンデスト。 ナニヲイッテルンデスカ、アナタハ。

 「ち、ちょっと、唯ちゃん「大丈夫です、炊事洗濯は得意ですし、うちのマンションは二人で住めるくらいの広さはあります。」いや、そうじゃなくてね。」

 なんか、えらい事になってきたぞ! な、何とかせんと!

 「ほ、ほら、俺は男なんだし、こう見えても俺って結構スケベだから唯ちゃんみたいな可愛い女の子に世話なんかされてたら、襲っちゃうかもしれないよ!」

 「覚悟の上です。 あなたが男であるように、私も女なんですよ。 女として責任をとって世話をするということは、あなたの妻となる事と同義と考えています。 ああ、でも別に籍を入れろとかは言いません、あくまで責任をとるのは私なんですから。」

 おいおいおいおいおい、マジだよ、この子。 どうするよ、俺! なんでこうピンチが続くんだよ、不条理だろ、おいっ! 

 「不束者ですが、よろしくお願いします。」

 床に三つ指をたててお辞儀をする唯ちゃんを見て、俺は乾いた笑いを浮かべながら、こうなった運命ってやつを呪った。






 前回予告した通りの性格や能力に対する設定

 横島 忠夫

 言わずと知れた元煩悩少年。 アシュタロス事件後に色々あって、いきなり美女に飛び掛るようなことは無くなった。 だが、ナンパ癖のほうはすでに本能的なものならしく無くなることはなかった、とは言っても街中でいきなりナンパする事などは無く、本人的には挨拶のようなものになっている。 同じように、美神さんのシバキが避けられないということも本能に刷り込まれている。 

 能力は、原作と同じサイキック・ソーサー、ハンズ・オブ・グローリー、文珠が基本である。(修行により、それぞれに発展形の姿を得ている。) それに加えて、妙神山での修行でハヌマンから武神流という無手の武術を、小龍姫から剣術を習っている。(ここら辺は後で番外編みたいな形で出します)


 美神 令子

 こちらも言わずと知れた守銭奴女。 しかし、この世界ではお金だけではなく車にも執着がある。 原因はこの世界の横島が女であることで、流石に女の子に重い荷物をもたせるのは気が引けたらしく、車を改造してどんな困難な道でもいけるようにしたのだが。 その車で走っているうちに、困難な道を走破する事に快感を覚え始めたのだという。 お金にシビアなのは変わらないが、堅物の唯がいるので給料などに関しては相場を守っている。(依頼料に関しては唯に隠れて法外な代金を取っている。)

 能力に関しては原作とまったく変わらないが、前述した通りの理由で、ドライビングテクニックに関しては原作を遥かに超えている。


 横島 唯

 この世界での横島忠夫的な存在。 性格に関しては最初の頃の横島とは反対に位置している。 原因はやっぱり女であるということ。 子供の頃から見てきた父親の姿を反面教師にして母親の姿を教師にして育った。 父親が浮気をする姿を見てきたので少し潔癖気味になっている。 しかし、責任感が強く、頑固なところもあるので一度思ったことに対しては頑として譲らない面が有るので、その潔癖は切羽詰った局面では出てこない。(この性格から今回のような結論を弾き出した)

 能力は、現時点でヒーリングと、母が父の浮気に対してのお仕置きの為に編み出した<横島流格闘術>を持っている。(中盤あたりでもう2・3個くらいの能力を出す予定) 横島流に関しては今の所、霊に対してはまったく聞かないので、対象は忠夫がナンパをした時のみになる(笑)



 どうも、皆さん。 ほんだら参世です。 今回の「素晴らしい日々へ」はどうだったでしょうか。 「設定何ぞ出す前に続きを書きやがれ!」なんて言う人もいるでしょうが許してください。 話の中では説明されないようなこともあるので、こういう物も必要ではないかと思って書きました。 皆さんが必要では無いというなら今後は書きません。
 とりあえず、次回で人骨温泉編は終わる予定です。 その後は、一度妙神山に行ってもらって。 そうした後に、本編準拠な内容になります。

 この作品は結構長くなる予定なので、皆さん見捨てずに見てください。 以上、ほんだら参世でした。

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