ザ・グレート・展開予測ショー

B&B!!(24)


投稿者名:フル・サークル
投稿日時:(04/ 2/10)



 俺は石段を駆け降りながら、振り返らないまま背後のヒャクメと横島に訊いた。

  「で、奴らの居場所の見当はついてんのか?」

  「ああ・・・・海だ。」

  「・・・・・海!?」

  「結界に遮られて良く見えないけど・・・三〜四十キロ沖にタンカーの様な大型船とそれを囲んで何隻か・・・軍艦とか
  ではないみたいなのねーーー。」

 てっきり、どこかに異界空間を作ってそこで潜んでるんだと思ってたので、その答えは意外だった。

  「だからって奴等が武装してないとは限らないんだけどな・・・小竜姫様の話だと、あくまでも人間界で行なうつもり
  なんだろうって事だ・・・デモンストレーションを兼ねた実験を。」

  「海上保安庁は遠巻きに警告しながら様子を見てるけど、海自は動かないのねーー。・・・上層部が、向こうと
  繋がってるわ。」

  「小竜姫様はGS協会内での動ける勢力とオカルトGメンとをメインに美智恵さんに追撃隊・救出隊の編成を要請した。
  少しだけど在日米軍の協力も取り付けた・・・俺達はそれとは別行動で少人数に分かれ乗り込む事になっているが、
  一旦は港で集結する。」

  「山の麓にお迎えが来てる筈なのねーー。・・・あれ、かしら?」


 眼下に見える石段の終点、その向こうの山道からフロントライトを焚いた黒塗り・フルスモークのベンツが現れ、石段
入口の開けた場所で停車した。更にもう一台・・・もう一台、黒い外車が後から後から現われ、その場に群れ集まった。
エンジンの重低音が重なり、ここまで響いて来る。
 次々と止まった車のドアが開き、人が降りて来た。皆一様に黒いスーツを着込み、ゴツい体格と険しい顔つきをして
いる。先頭の一台からは誰も降りて来ない。男達はその一台の前に集まり始めた。
 後ろでヒャクメと横島がひそひそと言葉を交わしている。

  「おい・・・あれが迎えかよ・・・?どー見たってヤーさん・・」

  「私も分からないのねー。小竜姫は迎えとしか言ってなかったし・・誰を出すかまでその時考えてなかったみたい
  なのねーー。・・・・・私の能力が役立たずって事ではないのねーー?」

 だが俺には何となく、連中が何者なのか見当ついていた。

  「お前ら・・・もしもの時は先に行っててくれ・・・俺はやっぱり活躍出来ねえかもな・・・。」

  「・・・雪之丞?」 「・・・雪之丞さん?」

 これだけの人数に無抵抗のままボコボコにされたら、いくら俺でも・・・な・・。


 俺達は石段を下り切って連中の前に立った。男達は横四列で先頭のベンツの両脇に整列している。車の後部ドアが
開き、男達よりも更に二回り以上はある巨漢がゆっくりと降りて来た。スキンヘッドに戦闘用の僧衣、岩石の様な顔には
幾重にも皺が刻まれていたが、剥き出しの豪腕と眼光、全身から立ち昇る気迫は少しも老いを感じさせない。
 ――話に聞いてた通りの出で立ちだぜ・・・初めて会ったのに、すぐ分かった。

  「某の名は、―――。・・役目、闘龍寺弓家総代当主、本山住職にあり申す・・・。」

 巨漢は・・・弓家当主は良く通る、低く野太い声で名乗りを上げた。男達が足並みを揃え直す。俺は両腕の力を抜くと
目を閉じた。・・・・てめえの勝手に一人娘を巻き込んで大怪我までさせる様な馬鹿野郎への親父の怒りは家柄がどう
とかの話じゃねえだろうしなあ・・・・。



  「――――斉天大聖公下在家闘武臨法修練士、伊達雪之丞様の御成りである!一同、伊達様並びに官神百目様、
  並びに文珠救世認士、横島忠夫殿へ拝礼せよ!!」

 ・・・・・何、だって?


 ――――ざざっ!!



 整列した男達は一斉に俺達に向かって拝礼していた。その中央に弓家の当主・・一際深く頭を下げている。

  「・・伊達様につきましては日頃よりの我が不束なる娘への御親交と御寵愛の程、誠に光栄に存じます。」

  「お・・・おい・・、一体どうなってるんだ?取り敢えず、頭、上げてくれよ。俺は・・・まだ・・・。」

 弓家当主だけが頭を上げた。

  「先程、斉天大聖公より神界の御使者を通じて国中の霊術諸家に、伊達様が正式な修練士となられた旨、通達が
  廻られてございます。我ら弓家は六道家と協力の上、伊達様に大聖公の書状を御渡しする事、並びに伊達様の
  御役目に全面的に貢献致す事とを御依頼承りております。」

 頭を下げたままの男達の列、その背後から何か白い物体がばたばたと音を立てながら飛んで来る。それが近付いた
時、俺は思わず声を上げた。

  「てめーはっ・・・・・白鷺野郎!?」

  「某は鳥神族、比良津瀬白鷺尊と申す。・・・此度の我が同胞七角水帰の不始末、大変遺憾に思い、鳥神族の
  名誉の為、事変の収拾に尽力する所存である。貴殿に大聖公より修練士の皆伝書と言伝文とを持参した・・・
  受け取るが良い。」

 確かにデジャブーランドの白鷺野郎とは羽根の模様が微妙に違う。そいつの所から俺に向かって2本の文筒が宙に
浮かびながら接近した。俺がその2本を両手でキャッチしてまず一本目を開けると、猿の通い弟子の何とか修練士の
皆伝書――全然読めねえ・・特殊な材質の何枚も重なったシートの上に見た事もない複雑な神界文字がひたすら
並んでいた。それをしまって2本目の言伝とやらを開ける――こっちは普通のノートから毟った様な紙が一枚―――


  『 ボーナス先払いぢゃ。 もうちょいきばれ。 』

 とだけ、マジックで書き殴られていた・・・・・・・。


  「不調法ながら、某の心中からも御願い申し上げる次第であります・・・伊達様、何とぞ我が娘に深手負わせし
  者ども、御討ち取り成敗下さりませ・・・何とぞ・・・・何とぞ!」

 当主は・・・弓の親父は、そう言って再び大きく頭を下げた。

  「お、おい・・・止めてくれって・・・こっちは元からそのつもりで、『行くな』っつわれても行くぐらいの話で・・それに
  頭下げなきゃなんねえのは、むしろこっちだ・・・・・すまねえっ。俺があいつを呼んだから・・・・・っ。」

 俺も頭を下げようとしたが、顔を上げた親父に制止された。

  「勿体なきにございます、お止め下さい・・・さて置き、我ら、御待ち合わせの港までご案内致します。・・・・さあ、
  先ずは車へ。」



 + + + + + + +



  「あれももう子供にあらず――。己の行く道・振る舞いを己で決め、己の足で歩いております。此度の事もあれの
  歩んだ道ならば、その事で某が伊達様を責める道理などありますまい。」


 比良津瀬白鷺尊の先導で黒い外車の集団は夜の高速道路を疾走していた。前の車にはヒャクメと横島とが、この車
には俺と弓家当主とが後部座席に乗り、それを囲む様に前後左右で7〜8台の車が併走している。腕を組んでふんぞり
返っている当主は乗車してからずっと押し黙ったままでいて、車内は重苦しい沈黙で支配されていた。その空気を穿とう
とばかりに、俺は彼へ声を掛けた。

  「・・・なあ。」

  「如何なされましたか?伊達様。」

  「・・・その、『伊達様』とか敬語とか、もう止めてくれよ・・・。俺は何も変わってねえんだから。あんたの娘に付きまと
  ってる得体の知れないチンピラ・・・婿選びの話など問題外の馬の骨・・のまんまさ。挙句、あいつを危ない事に巻き
  込んで・・・
   あんた、あいつの親父だろ?腹とか立たねえのかよ?納得行かねえとか思わねえのかよ?俺にくっついた猿の
  弟子の名札がどんだけデカいか知らねえけど。」

 俺がそう訊ねてから一分程の沈黙の後、彼から先の一言が返って来た訳だ。彼は言葉を続けた。

  「・・・馬の骨などと、某の口からあれの前で伊達様をそう評した覚えが無いと申さば嘘になりますが、貴方自身が
  自らを斯様に称するは謙遜も度が過ぎますぞ・・・伊達様は我が娘の見立てをそこまで軽んじておられると仰せか?」

 そう言われると・・・確かに失言だな・・・でもあんた、やっぱり「馬の骨」とか言ってたんじゃねーかよ・・?

  「大の大人の色恋や婚姻は自由意志・・・例え我が娘の事であろうが余計な口出しは無用・・・某にも判る道理で
  ございます。
   だが、某は、父である以前に闘龍寺弓家の総代当主。あれを娘と見る以前に次期当主と見ねばなりませぬ、父と
  して娘を思う以前に一族の将来を思わねばならぬ身・・その上でものを見ねばならぬ事が多々ありまする。
   心からあれの気持ちや貴方の人となりを軽んじる意なかれど、家柄などで人を値踏みてもの言わざるを得ぬ時など
  ありまする。・・・百聞は一見に如かず。この様な局面にあらずとも、何れかは貴方と御会いしてその真価見定めて
  みとうございました・・・。」

 百聞は一見にしかず・・それは俺にこそ言える事だ。イメージしていたのと微妙に違う彼の姿に戸惑いを感じていた。
・・お前の言う通り、俺の方が彼を避けていたのかもな・・・・?

 ―――車内に備え付けのテレビからは、一斉捜査を受ける真神十字聖者友愛会の教団施設、連行される教団員、
デジャブーランドでの爆発・マスタードガス騒ぎの現場検証等の実況映像が次々と流れていた。各局のニュースキャスター
が口を揃えて言っている。――「教団の解散は最早決定的だ。」と。

  「こうなってしまえば、彼奴らの拠点・帰る場所は無い・・・これ以上何かを企んでもどうにもならんのではありませぬ
  か・・・?どこにも逃げられぬだろうに・・・・。」

 弓家当主は画面に首を傾げながら呟く様に俺へ尋ねて来た。

  「甘いな・・・奴らは元から人間じゃねえんだ。違う姿に化けて違う名前手に入れて違う教団立ち上げれば、それで
  済む話さ。人脈やどこまでもついて来る狂信者は残したままでな。・・・それに加え、メギドフレイムって言う脅しやら、
  この件での反デタント論の正当化やらで、更に好き勝手やれるって寸法だろーよ。・・ここで潰されなければ、だがな。」

  「ほう・・・・・・。」

  「奴らの用意する類の“救い” “正義” “真理” “秩序”・・そんな物を欲しがる人間は山程いるんだ。・・いつでも、
  どこでも、金と手駒には不自由しねえだろうよ・・。」

  「ふむ・・・・・・。」

 得心した様に何度も頷いている弓の親父。その内容より、俺がそう答えた事に関心を向けて頷いている様な気が
する・・・彼が本当に確かめているのは奴らの意図じゃなくて、俺の頭の程度の方なんじゃねえのかと思った。

  「・・・・なあ。あんたらは、俺に全面協力する、確かそう言ったよな?」

  「・・・左様に。」

  「ぶっちゃけ、あんたらを戦場まで連れて行くつもりはない。追撃・救出プランでも足手纏いになるだろう。・・これは
  戦力にならないって事じゃねえ。だが、奴ら相手に自分の身を守れるのかイマイチ不安な奴が多くいるみてーだ。
  そう言うのが予定外の多勢で押し掛ければ、必ず犠牲者を生む。
   それよりもあんたらにやって欲しい事がある。・・・奴ら側に回った海自が行動を起こすのを阻止して欲しい。
  ・・それと、GS協会に奴らと、そして魔族とも繋がっている連中がいる。そいつらについて速攻で調べ、その動きも
  圧力掛けて封じてくれ。・・この正念場で可能な限り、奴らの持っている人脈を断線させるんだ。」

  「御意、承知仕った・・・伊達様のご期待に添う様、全力で事に当たらせて頂きます・・・!!」

 弓家当主は一際大きく、一度頷いた。



 + + + + + + +



 23:30、K県西部Y市、東京湾の出口であり、米軍基地にも近いU港。

 埠頭で車は止まり、俺、横島、ヒャクメだけが降りる。車の群れは東京方面へ向かって再び疾走して行った。
 既に俺達以外の全員が揃っていた様だ。小竜姫の陣頭指揮で説明が行なわれている。それを聞いているのは・・・

 美神令子。 氷室キヌ。
 唐巣和宏。 ピエトロ=ド=ヴラドー。
 何か見覚えの無い20代前半〜後半の男女3人―こいつらは、横島の姿を見ると「所長!」と言いながら駆け寄って
来た。―つまり、「横島忠夫除霊事務所」の所員達だ。
 六道冥子。 そのダンナの六道正樹。
 少し離れて何か目付きの悪い長髪の野郎。奇怪な式神らしきものを2体引き連れている。
 その更に離れに揃いの制服を着た十何人かの集団。肩口にオカルトGメンのロゴが縫い付けてあるが、その下に妙な
マーク・・尻尾にも炎にも見える流線形の物体が9叉に伸びているデザイン・・そして「NINE TAIL」のロゴ・・・聞いた事
がある、Gメン内精鋭部隊「ナインテール」だ。確か隊長が・・集団の先頭に金髪に近い薄い色の髪を9つに束ねた20才
前にしか見えない女がいた・・横島のガキを見に行った時にもいたな・・九尾の狐のタマモだ。
 その後ろにGメン極東総司令長官の美神美智恵・・・他にも行く所があるのだろう、帰る準備をしていた。
 更にその後ろ・・俺達の一番手前にマリア・・・・・マリア?

  「雪之丞さん・ドクターカオスからの・指示で・沈黙を・換金しに来ました。」

  「・・・早えーーよ・・つうか今、それどころじゃねえし。」

 大体、黙っててもらったのは今、全部意味無くなってるし・・・なんて話があのじいさんに通用する訳もねえが。

  「ドクターカオスから・の伝言・です。『くれると言った金を払わんのは泥棒だ。今日払ってくれなければ十日で
  四割の利子を付けるぞ』・との内容です。」

 あのなあ・・いくら出すかもまだ決まってねえのにどうやって利子付ける気だよ。

  「――どうした?・・・よりにもよってカオスに借金!?雪之丞、お前まさか今そんなに困って・・・。」

 後ろの横島までボケ倒しながら聞いてきやがった。俺は横島に事の次第を少し説明してやる。

  「そりゃあ、ムダな事したなあ・・・でも、ちょうど良かったかも。・・マリア。」

 何がちょうど良いんだと聞く間もなく、横島はポケットから何か拳大の黒い物体を取り出すと、マリアの額に押し当て
る。マリアの全身が一瞬ビクっと震え、次に何かを読み取る音が響いた。指の隙間から、その黒い物体がもぞもぞと
動くのが見えた。――昆虫!?横島はマリアの額にそれを押し当てたまま小さな声で囁いている。

  「・・・カオスに伝えてくれ、これが担保でどうだと。利子代わりに、今夜、これを・・・・」

  「了解・しました。ドクターカオスに・これを渡し・横島さんからの伝言・伝えます。」

 マリアはそれを自分の手にそっと握ると、そのまま足からのジェットで飛び去った。夜空を見上げて彼女を見送って
いる横島に尋ねてみる。

  「・・・何だったんだよ、今のは・・・・?」

  「・・・・・・ちょっとした、『保険』さ。まあ、あまり好き勝手されても困るんだけどな。」

  「・・・?」


  「ヒャクメ、横島さん、24時一斉出発の予定なのに来るのが遅いですよ!・・・それに、伊達雪之丞、何故貴方がここに
  来ているのです?・・・あんなに強く封印したのに出て来てしまったのですか・・・仕方ないですね、再び貴方を連行して
  封じている暇はありません。ここまで来た以上は、作戦に協力して頂きます。」

  「へっ・・・・望む所だぜ・・。」


 小竜姫は怒っている様にも困っている様にも・・ニマっと笑っている様にも取れる表情を浮かべていた。俺が露骨に
ニヤリと笑って返すと再び険しい顔を作って怒鳴る。

  「笑い事では、ありません!!貴方の処遇は事の後に改めて決定します!!」

 だけど、どこか芝居染みているのが抜けてなかった。師匠の猿芝居にはまだ遠いかもな・・・・。



 + + + + + + +



 24:00、俺達は2隻の米軍SEAL用デリバリービーグルに分乗して、予定通りに出発した。
 大きく分けて三班・・・美神と横島と六道冥子・正樹、横島の部下3人でA班。小竜姫と唐巣神父、ピート、おキヌ、
長髪の男、そして俺でB班。最もこの班は接近する上での分乗の単位であり、敵船に近付いた後は更に1〜2人に
分散して備え付けの強襲ボートや飛行能力で乗り込む事になるだろうとの話。C班・・ナインテール部隊はシーナイト
輸送ヘリにまとめて乗り込み飛び立った。。
 オカルトGメンによる追撃・救出本隊の出発は1時頃になるだろうとの事。俺達が露払いを兼ねて虜囚を救出し
制圧の活路を開いておく寸法だ。

 結構速い船だ。陸地は見る見る遠ざかり、真っ黒な海原が広がるばかりとなった。

  「もうすぐ、敵艦が見えて来ます・・向こうにも気付かれるでしょう。一旦通過しながら段取り通りに各個乗船します。
  その後は各個、合流と分散を繰り返してサポートし合いながら隈なく船内を捜索します。接近時に迎撃があるかも
  しれません・・・・用意は、良いですね!?」

 小竜姫の確認に全員が小さく頷いた。確かに、窓から小さく数台の船影、そして中央にタンカーらしきものが見えて
いる。そして、大規模な結界特有の霊圧。―――いよいよだ。






 ・・・・・今、行くからな






 ――お前に・・お前に・・そして俺に、「望む未来」があるんだったら・・・












 ケリを、付けてやる











 迎えに、行ってやる














 ・・・・待ってろよ。


――――――――――――――――――
 Bodyguard & Butterfly !!
 (続く)
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文章を強化してみようかと・・。一字空けや推敲をきちんとしてみました。・・て言うか誤字撲滅月間。
ここで来てそうなのに来てない人について・・
西条・・エルサレムに出張してます。(某前作参照設定。生還できるのか・・?)
タイガーと弓さん・・入院中。
魔理さん・・身重です。
シロ・・くどい様ですが、留守番と子守り。一応、副所長でもあるようです。
常世川小学校4年2組水無月理沙と愉快な仲間たち・・無理です。宿泊先のホテルで待機でしょう。
こんな所で。

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