Not change
投稿者名:SooMighty
投稿日時:(04/ 2/ 9)
私は正直横島さんの痛みも悲しみもわからない。
できることはせめてそばに居て笑っていることぐらいしか思いつかない。
横島さんをを救う笑顔には程遠いかもしれないけど・・・
それでもあなたには安っぽい慰めの言葉はかけない。
あきらめないで、終わらせないで欲しいから。
年月が経つにつれてこの世界も美神さんももシロちゃんもタマモちゃんも・・・
そしてあなたも私も変わっていくと思う。
実際にあの大戦があってからは今までどおりというわけにはいかなくなってた。
でも・・・
それでも変わらないことは二つほどあるの。
それは・・・
Not change
とある雲りの日。
なんとなく散歩がしたい気分になって1人で気ままに歩いていた。
本当に気ままに歩いていると繁華街に辿り着いた。
その場所で私は懐かしい気分に駆られた。
そう300年前子供たちの遊び場になっていたところ・・・
というのを思い出した。
300年前に比べるとその場所は本当に華やかになっていた。
今の人は知らないかもしれないが、あの頃はこの辺は小さな川があった。
子供の頃、お父さんと一緒に遊んだのを良く憶えている。
今ではいろんな店が並んで賑やかになっている。
それが正しいのかどうかはわからないが、街も人々の考え方も
変わっていっている。
そして私もあの人も少なからず変わっている。
私は前より色んな意味で大人になった。
そして横島さんは深い悲しみを背負うようになった。
でも誰しもがそうやって生きてきてる。
初めから完全な人間などいない。
皆、過ちや後悔を繰り返しながらそれでも人と人が支えあって
生きているのだ。
私もあの人の笑顔や声に何度助けられたろう、あの暗闇に
戻ろうと思ったときはみんなを、世界を守るためとはいえ
凄く怖かった。葛藤がなかったといえば全くの嘘になる。
それでも躊躇なく飛び込めたのは・・・あの人が居たから。
こんな弱虫な私に勇気をくれた横島さんが居たから。
そんな横島さんだから例えどんな悲しみを背負っても
泣かないでいて欲しい。
今はもうないけど、あの川は流れていたのだ。
悲しみの涙と一緒に。
いつの間にか空は晴れ、青い空が顔を覗かせていた。
そう曇りが晴れに変わっていくように、今日が明日に変わっていくように
この世界も美神さんも、シロちゃんも、タマモちゃんも変わっていく。
そして私もあなたも変わっていくのだ。
それでも変わらないことは二つほどあるの。
それは・・・
どこまで行っても横島さんは横島さんです。
そしてもう1つは・・・
あなたをいつまでも好きです。
なんとなく我ながら恥ずかしい気分になった。
今日は速く帰ってまたあの人と一緒に居よう。
END
今までの
コメント:
- 今回は癒し系でいきました。
まあ実際癒すほどの力は無さそうですが。
良ければ読んでやってください。 (SooMighty)
- 癒されました。 おキヌの優しさが伝わってきますね。 SooMightyさん、遅ればせながらはじめまして、ヴァージニアと言います。 どういうことだろう?と少し悩んだのは、後半の、“そして私もあなたも変わっていくのだ。”の後、“それでも変わらないこと”のひとつに、“どこまで行っても横島さんは横島さん”と、横島のことを指していたことです。 “あなた”を横島以外の相手に向けるのであればわかりますが、前半の文からして“あなた”は横島のようですし、横島1人に対して“変わるもの”と“変わらないもの”が示されていたので少し考えてしまいました。 おキヌの気持ち、旨く言えませんが、何が変わって何が変わらないのかはわかるような気がします。 (ヴァージニア)
- >ヴァージニアさん
はじめまして。読んでくださってありがとうございます。
あまり物語以外の場でこういう説明はしたくないんですが、
月日が経つにつれ横島も色々な面で変わって行くけど、根本に
あるのは「横島」という人間、それはずっと変わらないと思ってます。
って感じで(わけわからん)
書き手が未熟なもんでわかりにくいかもしれませんが
許してやってください。 (SooMighty)
- どうも〜ヒロです〜
なん・・・ッつー破壊力だ!!と←いや、違う!これは癒し系なんだ!!
優しさの中にも葛藤と苦悩を含め、それは時の流れなのか、あるいは自己犠牲の最中で垣間見た思い人への気持ちなのか、それとも再び生を経た事へ、なのか・・・なんて考えつつ、その先にあるのは永遠なる煩悩保持者・・・そうか、変わらないのは煩悩なんですね?←これで全てが台無しに・・・(涙)
ごめんなさいデス。でもでも、いいお話でした〜では、次回はパイルドライバー風味な奴をば(最低や)
であであ〜これからも頑張って下さいませ〜 (ヒロ)
- 変わって行くものと変わらないものがあって、どちらもとても大事なものだから。
それを確かめるかのように彼女は彼のそばにいる。
300年の時を経て、再び変わり続ける流れの中に戻って来たおキヌちゃんならではの、
その二つへの思い入れを感じました。
そして行動とその存在で彼女を支えその流れの中へ連れ戻してくれた横島への思い。
「さよならを言わない」彼の支えになろうとする気持ちが表れてます。 (フル・サークル)
- >ヒロさん
はい、ありがとうございます。
これからも頑張らせていただきます。
>フル・サークルさん
僕の言いたいことを全部言ってくれてありがとうございます。
書き手がヘボなので他人の補足がないとやっていけないです(泣)
読んでくれて感謝です。 (SooMighty)
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