ザ・グレート・展開予測ショー

さよなら


投稿者名:浪速のペガサス
投稿日時:(04/ 2/ 2)




幸せそうに街はざわめいているのに、私は独りぼっち



貴方がいなくなったのはもう秋も深まる頃



向こうはきっと寒いんだろうな



そう思って作ったマフラーも結局最後まで渡せなかった



私はココにしかいられない、いなければならない



そんなことは分かっているのに、どうして涙が出るんだろう?



「さよなら」、そのたった一言を言われるのが怖くて私から切り出した



私なりの精一杯の強がり



引き止め、抱き寄せることも出来ないままで貴方はいなくなった








貴方との出会いは唐突だった



ある日貴方は突然やってきた



私は少し戸惑ったけど、貴方の笑顔を見たら何故だか安心した



いつしか私は貴方の事を意識し、すすんで貴方に近づいていった



いつでも私のわがままにつきあってくれて、優しくしてくれた貴方



あんな感覚は生まれて初めてだった



物語で見た、白馬の王子様が目の前に現れたみたいで



あぁ、私はこの人が好きなんだなって、自分でも分かった



貴方が笑うと凄く嬉しくて



貴方が悲しむと私も凄く悲しかった



貴方の辛い修行を見るたびに胸が苦しくて



貴方に見つめられると顔が真っ赤になる自分がいることに気がついた



春には一緒に桜を見て



夏には一緒に花火をしたね



秋には一緒にハイキングにいったり



冬にはスキーや雪合戦、かまくらを作ったりしたね



楽しかったなぁ



でも、そんな貴方はもう私の隣にいない



「さよなら」、そのたった一言を今は自分に必死に言い聞かせてる



肩落とした私は、いるはずもない貴方を探しつづける



季節は巡りめぐって来年もまたやってくるのに



貴方は私達の、私の隣にはもう戻らない










本当はね、私一緒に行きたかったの



自分が子供なの分かっていたけど、それでも私行きたかったの



連れて行って欲しかったの



一緒においでって言って欲しかったの



けど、そんなのは無理なのも分かってた



言っても足手まといにしかならない私



あまりにも子供過ぎる私



だから私からさよならを言ったの



涙こぼさないようにしながらさよならを言ったの



だから、頑張ってください



令子は日本で貴方を応援しています












さよなら輝彦お兄ちゃん













さよなら、私の初恋の、白馬の王子様……







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