ザ・グレート・展開予測ショー

オ・ン・ナ・ノ・シュ・ラ・バ♪1


投稿者名:ノリ
投稿日時:(04/ 1/ 4)


「令子、いい加減素直になったらどうなの?」
「す、素直って、何に素直になれっていうのよ!」

現在時刻11:50
現在、美神除霊事務所では、親子で何時もの討論がなされていた。

「わかってるでしょ?横島君の事よ。」
「わたしは、別に…」
「そんな事言ってると、他の子にとられちゃうわよ?」
「横島君が誰とどうなったって、私の知ったこっちゃないわ!!」

美神は、何時もどおりの言い訳を言う。
美智恵は、そんな娘に溜息をつく。

「まったく、何でこの子は、こう意地っ張りなのかしらねぇ〜ひのめ?」

美智恵は、腕に抱えているひのめをあやすようにしながらそう話しかける。

「横島のことなんてどうでもいいのよ!私は…どうも想ってないんだから…」
「それなら、この子に頑張ってもらわないとね〜♪」

煮え切らない美神を見かね、冗談交じりでひのめに言う。
とうのひのめは、嬉しそうに美智恵の顔に向けて手を掲げている。

「ちょっと、ママ!」
「冗談よ。でも、本当に早く横島君を落さないと後悔しても知らないわよ?」
「私は、後悔なんか…」
「はいはい、そういうことにしておいてあげるわ。じゃ、そろそろ帰るわね。」
「ママ!!」

美智恵が出て行って、少したってからおキヌが入ってきた。

「あれ、美神さんのお母さん帰られたんですか?」
「ええ。そういえば、横島君は?」
「えっと、確かシロちゃんと散歩に行ってると思いますよ。」
「あ、そう。」
「美神さん。どうかしたんですか?」
「なんでもないわ。それより、お昼作ってくれる?」
「わかりました。直ぐに、用意しますね。」

おキヌが、出て行くと美神は、盛大に溜息をついた。
美神自信、最近横島が気になりだしているのだ。
まぁ、美智恵に言われると顔を真っ赤にして否定しているのだが…

一方、横島とシロは…

「先生〜着いたでござるよ〜♪」
「シロ、も少し距離は減らねぇのかよ?」
「これでも、十二分に減らしてるでござるよ?」

横島は、10:00から自転車でずっと走らされていた。
自転車になってからは、十分楽になっていたのだが…
それでも、おおよそ34kmを往復はきつい。

「近々、自転車壊れちまうじゃねぇーか。」
「それなら、直せばいいでござろう?」

横島は、シロと談笑しながら部屋の中に入った。


「あっ、横島さん。お帰りなさい。」
「ただいま。ところで、美神さんは?」
「部屋に居るんですけど。あっ、シロちゃん。呼んで来てくれる?」
「いいでござるよ。」

横島は、部屋を見渡し1人居ないのに気がついた。

「おキヌちゃん。タマモは?」
「タマモちゃんは、横島さんが出かけてから直ぐに出かけましたけど?」
「へぇ〜。」

それから、少し沈黙が流れる。

(シロちゃんは、まだ来ないよね)

おキヌが、おもむろに横島に近付いていく。
それに気付いた横島は、何事かと挙動不振になる。

「おっ、おキヌちゃん。どうかした?」
「私…」

おキヌの声が小さくなる。
そして、顔に少し朱がさしている。
なにやら異様な空気…

「私!横島さんのことが[バタンッ!!]です!!」
「え?俺のことが何?」

お約束というかなんと言うか…
タイミング良くシロが扉を開けたので、重要な部分が聞こえなかった。

「はう〜…(シロちゃんのバカ!)」
「おキヌどの。どうかしたんでござるか?」
「なっ、なんでもないのよ!」

おキヌは、慌ただしく手をぶんぶんと振りながら否定する。
横島とシロは、変に思いながらも気がつかなかったようだ。
ただ、美神だけは、

(おキヌちゃんまさか、横島に…)

気がついていた。
だが、しかし…

(わ、私…どうしたらいいの?)

美神は、誰に聞くのでもなく自問自答した。
だが、美神は知らない…
おキヌの告白未遂事件がきっかけで、始まることを…

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